最近一番驚いたのが、わたしの父親が携帯電話を買ったことです。父親は偏った機械音痴で、地上波のテレビの録画の割り振りだけは非常に長けていてある意味わたし以上!という機械巧者なのに、いまだCATVのSTBの予約は入れられません。父の使っているSTBは録画機能がないので、未だにVHSビデオ(!)の外部入力から録画しているのですが、入れるのはビデオの予約だけでSTBは録画するチャンネルに合わせて付けっぱなしという、アナログ方式の初期の初期もいいところのSTBでは仕方がなくやっていたやり方をやっています。別のチャンネルが録画したいときは、前の録画が終わった時間帯を狙って手動でSTBのチャンネルを変更してビデオ側だけの予約を入れるというきわめて原始的手法を一貫して行っています。もちろんSTBの予約も教えたのですが、覚えないし覚える気がない。それどころか「STBに予約を入れたら、番組が終わるまでチャンネルが変更できなくなってしまう。番組の途中までだけ録画して、それが終わったら悦のチャンネルを録画するやり方に対応できない」などと屁理屈をこねる始末。もちろん対応あ可能ですが、ようするに覚える気がないんです。おかげでSTBは父の独占状態になる、24時間付けっぱなしです。
携帯電話も、一度は使い方を教えようとしました。ところが
k「だから、画面を見ながらこの矢印ボタンを押して選択して・・・」
父「そんな教え方じゃわからない。ようするに、この矢印ボタンを何回押してから決定を何回押せば一覧表が出るんだ?」
k「何回とかじゃなくて、画面を見ながら選択するんだよ」
父「画面なんて見えないよ(老眼なのに意地で老眼鏡かけないから)。ボタンを何回ずつ押せばかかるか、そういう教え方をしろ」
この調子だったので途中であきらめました。何回ボタンを押すのかなんて動かし方、考えたこともないから分かりませんし、仮に何回Aを押して次に何回Bを押す、という教え方が出来たとしてもどうせ5分と覚えていられないでしょうから。
そんな父が携帯電話を持つなんて想像もしてなかったのです。ただし買ったのはウィルコムの「かんたんケータイ」ことWX02SH。これの何がいいかといえば、よく使う連絡先を4件ショートカットボタンに登録しておけること。某「らくらくホン」のマネみたいな機種ですが、こっちはその登録ボタンが色分けされていて、かつ画面に見出しを入れられること。つまりわたしのPHSに連絡を入れたければわたしの名前が表示されている色と同じボタンを押すだけ、通話が終わったら切るボタンを押すだけ。あとは一切いじるな!という教え方が出来るわけです。もちろん最初に登録設定が必要ですが、それはわかる人間がやればいいだけで。ちなみに本体料金こそ父本人が出したものの登録上のオーナーはわが弟Bちゃん。やつの「誰とでも定額」で受けられる2台目3台目の基本料金無料の特典を使い、さらにこれにも「誰とでも定額」をつけ(料金はダブルバリューで相殺)て、よほどのことがない限り2年間全く無料の電話を与えたわけです。設定も弟が全部やりました。
ちなみにこの電話機、すでにガラケーもいいところの折りたたみ式の古臭いデザインですが、もともと簡単な利用をしてもらうために作られているため、ある程度機械になれているわたしらなら説明書など全く読まなくてもほとんどの操作が出来ます。電話やメール・カメラはもちろんブラウザまでついていてインターネットに接続でき(ただし、わたしが勝手に遊んでパケット料を発生させないように弟Bちゃんがパスワードを設定してしまったので使えませんが)、必要な機能は一通りあります。
デジタルもの好きならともかく、普通の人ならこれで十分・・・いや、こっちのほうがスマートフォンよりはるかに良くない? と思わざるを得ません。スマートフォンを「感覚的に操作できるタッチパネル」などと評価する向きもありますが、少なくともスマートフォンは未経験の間はとても説明書もネット情報による助けもなしでは使えませんでした。これはAndroidだけではなく、iOSの機械もそうです(まぁわたしが使ったのは電話機能のないiPodTouchとAndroidウォークマンですが)。「iPhoneなら一切教えてもらわなくても誰でも全部の操作が出来る」なんて大きく言っている人がたまにいますが、うそでしょ、絶対無理。少なくともアプリの実行終了はわたしはネット情報なしではその方法にはたどり着きませんでした。断言しますが、スマートフォンよりガラケーの方がずっと使いやすいです。
大体最近のスマートフォンは明らかにおかしい方向へ向かっています。わたしは基本ウィルコムのWindowsMobile機しか使ったことがなく、世間的な扱いはともかく買った時点では立派なスマートフォンであったこの電話機。なんでそれにこだわったかと言うと、電話機でもパソコンと同じサイトが見たかったからです。フィーチャーフォンで当時見られるインターネットはiモードなどで最適化されたもので、PCと同じ情報を同じ形で見ることは出来ませんでした。テキストだけだったり専用モードだったり。WindowsMobile機は機種やブラウザの違いのクセはあってもパソコン用のサイトをパソコンと同じレイアウトで見ることが可能だったため、これ以外に選択肢がなかったわけです。で、いつの間にかWindowsMobileは見捨てられ、その代わりに出たWindowsPhoneも日本では見捨てられ、スマートフォンといえばiPhoneかAndroidというのが日本の常識ですが、それはさておき。最近はスマホで各サイトにアクセスすると「スマホ専用サイト」へ飛ばされるというのがこれまた常識と化しつつあり、パソコンと同じ情報が見たければ改めてパソコンサイトのリンクを押して読み込みなおせという・・・。専用サイトが先に来るのならなんでスマートフォンなのよ、ガラケーと同じことしているじゃんとこういう疑問が大いにわくわけなのです。結局「ガラケーは時代遅れでいまやスマートフォンの時代」とか言っても、やっていることはガラケー時代のやり直し、ただiOSとAndroidに置き換えただけに過ぎないようにしかわたしには見えないわけです。
だったらガラケー、フィーチャーフォンで何が悪いってことになります。流行のSNSゲームだって最初はフィーチャーフォンで流行らせたのをそのままスマートフォンで出来るように移植しているだけですから。確かに使い込めば便利なスマートフォンですが、それと同時に使いにくさも背負うことになります。まるで近い将来携帯電話のほとんどがスマートフォンに入れ替わるようなことを言う人もいますが、別に全員がアプリをダウンロードしてビジネスに云々する必要はないでしょう。ゲームも遊べますし電話もメールも使え、カメラがあってインターネットで調べ物ができれば多くの人はそれで十分じゃないですか。使える機械はテレビのリモコンだけ、なんて人にはボタンが見えているガラケーの方がとっつきやすくて使いやすいでしょう、文字だってハードキーの方が打ちやすいですから。
スマホの乗り換え気運、一段落か――フィーチャーフォンユーザーの4割超が「次も同じで」
最近はこんな感じで、ガラケーに残った人は「スマホに移行する気がない」人の方が多いようですから、フィーチャーフォンの選択肢ももっと用意すべきだと思うのですが。それにくまで個人的見解ですが、小型タブレットが当たり前になればそのうちスマホは食われていくでしょうから、あまりスマホスマホ言わないほうがいいかも・・・と考えています。日本じゃタブレットはPCでなくスマホの市場に食い込んでいくのではないでしょうか。
携帯電話も、一度は使い方を教えようとしました。ところが
k「だから、画面を見ながらこの矢印ボタンを押して選択して・・・」
父「そんな教え方じゃわからない。ようするに、この矢印ボタンを何回押してから決定を何回押せば一覧表が出るんだ?」
k「何回とかじゃなくて、画面を見ながら選択するんだよ」
父「画面なんて見えないよ(老眼なのに意地で老眼鏡かけないから)。ボタンを何回ずつ押せばかかるか、そういう教え方をしろ」
この調子だったので途中であきらめました。何回ボタンを押すのかなんて動かし方、考えたこともないから分かりませんし、仮に何回Aを押して次に何回Bを押す、という教え方が出来たとしてもどうせ5分と覚えていられないでしょうから。
そんな父が携帯電話を持つなんて想像もしてなかったのです。ただし買ったのはウィルコムの「かんたんケータイ」ことWX02SH。これの何がいいかといえば、よく使う連絡先を4件ショートカットボタンに登録しておけること。某「らくらくホン」のマネみたいな機種ですが、こっちはその登録ボタンが色分けされていて、かつ画面に見出しを入れられること。つまりわたしのPHSに連絡を入れたければわたしの名前が表示されている色と同じボタンを押すだけ、通話が終わったら切るボタンを押すだけ。あとは一切いじるな!という教え方が出来るわけです。もちろん最初に登録設定が必要ですが、それはわかる人間がやればいいだけで。ちなみに本体料金こそ父本人が出したものの登録上のオーナーはわが弟Bちゃん。やつの「誰とでも定額」で受けられる2台目3台目の基本料金無料の特典を使い、さらにこれにも「誰とでも定額」をつけ(料金はダブルバリューで相殺)て、よほどのことがない限り2年間全く無料の電話を与えたわけです。設定も弟が全部やりました。
ちなみにこの電話機、すでにガラケーもいいところの折りたたみ式の古臭いデザインですが、もともと簡単な利用をしてもらうために作られているため、ある程度機械になれているわたしらなら説明書など全く読まなくてもほとんどの操作が出来ます。電話やメール・カメラはもちろんブラウザまでついていてインターネットに接続でき(ただし、わたしが勝手に遊んでパケット料を発生させないように弟Bちゃんがパスワードを設定してしまったので使えませんが)、必要な機能は一通りあります。
デジタルもの好きならともかく、普通の人ならこれで十分・・・いや、こっちのほうがスマートフォンよりはるかに良くない? と思わざるを得ません。スマートフォンを「感覚的に操作できるタッチパネル」などと評価する向きもありますが、少なくともスマートフォンは未経験の間はとても説明書もネット情報による助けもなしでは使えませんでした。これはAndroidだけではなく、iOSの機械もそうです(まぁわたしが使ったのは電話機能のないiPodTouchとAndroidウォークマンですが)。「iPhoneなら一切教えてもらわなくても誰でも全部の操作が出来る」なんて大きく言っている人がたまにいますが、うそでしょ、絶対無理。少なくともアプリの実行終了はわたしはネット情報なしではその方法にはたどり着きませんでした。断言しますが、スマートフォンよりガラケーの方がずっと使いやすいです。
大体最近のスマートフォンは明らかにおかしい方向へ向かっています。わたしは基本ウィルコムのWindowsMobile機しか使ったことがなく、世間的な扱いはともかく買った時点では立派なスマートフォンであったこの電話機。なんでそれにこだわったかと言うと、電話機でもパソコンと同じサイトが見たかったからです。フィーチャーフォンで当時見られるインターネットはiモードなどで最適化されたもので、PCと同じ情報を同じ形で見ることは出来ませんでした。テキストだけだったり専用モードだったり。WindowsMobile機は機種やブラウザの違いのクセはあってもパソコン用のサイトをパソコンと同じレイアウトで見ることが可能だったため、これ以外に選択肢がなかったわけです。で、いつの間にかWindowsMobileは見捨てられ、その代わりに出たWindowsPhoneも日本では見捨てられ、スマートフォンといえばiPhoneかAndroidというのが日本の常識ですが、それはさておき。最近はスマホで各サイトにアクセスすると「スマホ専用サイト」へ飛ばされるというのがこれまた常識と化しつつあり、パソコンと同じ情報が見たければ改めてパソコンサイトのリンクを押して読み込みなおせという・・・。専用サイトが先に来るのならなんでスマートフォンなのよ、ガラケーと同じことしているじゃんとこういう疑問が大いにわくわけなのです。結局「ガラケーは時代遅れでいまやスマートフォンの時代」とか言っても、やっていることはガラケー時代のやり直し、ただiOSとAndroidに置き換えただけに過ぎないようにしかわたしには見えないわけです。
だったらガラケー、フィーチャーフォンで何が悪いってことになります。流行のSNSゲームだって最初はフィーチャーフォンで流行らせたのをそのままスマートフォンで出来るように移植しているだけですから。確かに使い込めば便利なスマートフォンですが、それと同時に使いにくさも背負うことになります。まるで近い将来携帯電話のほとんどがスマートフォンに入れ替わるようなことを言う人もいますが、別に全員がアプリをダウンロードしてビジネスに云々する必要はないでしょう。ゲームも遊べますし電話もメールも使え、カメラがあってインターネットで調べ物ができれば多くの人はそれで十分じゃないですか。使える機械はテレビのリモコンだけ、なんて人にはボタンが見えているガラケーの方がとっつきやすくて使いやすいでしょう、文字だってハードキーの方が打ちやすいですから。
スマホの乗り換え気運、一段落か――フィーチャーフォンユーザーの4割超が「次も同じで」
最近はこんな感じで、ガラケーに残った人は「スマホに移行する気がない」人の方が多いようですから、フィーチャーフォンの選択肢ももっと用意すべきだと思うのですが。それにくまで個人的見解ですが、小型タブレットが当たり前になればそのうちスマホは食われていくでしょうから、あまりスマホスマホ言わないほうがいいかも・・・と考えています。日本じゃタブレットはPCでなくスマホの市場に食い込んでいくのではないでしょうか。