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モスアイテレビの簡単感想

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長くブログをやっていると、いけしゃあしゃあと数日前、ヘタすりゃ半年前の出来事をまるで今日あったかのごとく書くことが、どうしてもあるのですよ、おもにネタ切れ対策のために。普段はとぼけているのですが、今回は最初に白状しておきますが、これは昨日見てきたものです。なにせ今日電器店とか見てきたら、Wii Uの売れ行き状況に触れなきゃ不自然ってものですからね。ちなみにちょっとほしいですが、Wiiの時ほどじゃありませんね。だってゲームキューブのゲームが動かないそうですから。ゲームキューブ用ソフトのために本体を引っ張り出してくるかWiiもつなげておけばいい話ではありますが、それもなんとなく無駄っぽいので・・・ああ、昨日の話でしたね。戻ります。


といいつつもまた脱線。昨日の地震、すごかったそうですが、わたしのところでは「座っている人なら揺れがはっきり分かる」類の揺れ方だったので、外で歩いていたわたしにはほとんど体感できず。ただ、直後に緊急回線の確保のためか、普通の人向けの携帯電話回線が制限されたそうで、周囲の何人かが携帯電話がつながらなくなってあたふたしてました。そんな中、わたしのやつはまったく問題なくつながったんですよね、ウィルコムのPHSなせいですが、もちろん相手もPHSか固定電話に限られましたが。蚊帳の外にされた、と嘆くよりも、そういう緊急時でも回線がしっかり確保できることを喜ぶべきなんでしょう。機械もの好きを満足させるような機種を出す気配がもはやまったくなく、サービスも日に日に悪くなっていくような気がしているウィルコムですが、やはり持ち歩き電話としてはPHSは最強です。PHSとデータ通信の2台持ちがベストなんだな、ということを改めて思い知らされました、うん。

昨日は普通に休みでしたので、最初の宣言どおり電器屋めぐりなどをしてきました。もう発売されているシャープの「モスアイ」搭載液晶テレビを見ておきたかったんですよ。ノングレアなみの低反射とグレアなみのコントラストを両立させたというモスアイディスプレイ、楽しみです。
さて、シャープのコーナーはと・・・ありましたありました。ただ、横の従来型と比べて目立つ画質でもありません。もともと電器店は売りたい大型テレビはあまり画面に映りこみが出ないように照明を少し調整して展示しているので、それほど際立たないのでしょう。それでも、画面が黒がちなものになると、やはりその低反射ぶりがよく分かります。おお、確かに映りこみが少ない。ですが、あくまで少ないだけで映りこまないわけではありません。ただ、従来型と比べて反射する光が赤黒いものになっています。なるほど、低反射で映った姿や光が邪魔にならないのはいいことですが、それだけではコントラストが見劣りし、あまり高画質に見えなくなってしまいます。ノングレアのままメリハリだけあげる、なんて都合のいい技術のアイディアなんてそうそうあるものではありません。なので、このテレビでは光の三原色のうち赤の色の反射だけを開放することによって「映りこみを感じにくい」けど「コントラストは感じる」という難題を両立させたのだと思います。それだけが技術のすべてではないでしょうが、多分重要技術の一つではあるでしょう。ただ、この方式だと、通常画面でも赤ばかり強く感じやすくなってしまう欠点も出やすくなってしまいます。実際、回った店舗のひとつではモスアイテレビのみ赤っぽく見えるものがありますが。もちろんメーカーでもデフォルトのままそれが不自然に出ないよう調整してあるとは思いますが、各自の家で使うときに色バランスの調整は必須だと思われます。
あとは本当に普通。「黒のメリハリが」なんて言うウリもあるようですが、プラズマと液晶の差ほどそれは感じません。ただ、「反射を抑えているのに反射するテレビと同じように普通に感じる」というのはやはりすごい技術なのでしょう。もっと家庭に近い照明環境で視聴できれば、もっと違った印象を受けるかも知れません。

今年のテレビは、このモスアイのように液晶テレビの画質を上げる技術が続々と手の届く値段で登場しました。昨年の今頃だったら、「裸眼3Dが可能になれば3Dテレビがブレイクして市場が活性化する」なんていう意見もまだありましたが、今そんなことを思っている人も、裸眼3Dテレビをほしいと思っている人もほとんどいないでしょう。一年たっても3Dもので売れたのはそれ以前からあるソニーのHMDと任天堂の3DSくらいですが、いずれも3Dが使いたくて売れたわけでもないでしょうし。AVメーカーも今年は苦難の年とあって、3Dのような目の錯覚を利用した変則技術に頼るのではなく、解像感や色・光などもっと本質的な画質のよさを試行錯誤してこの先につなげようとする方向に舵を切り替えたようです。それでもテレビの需要が再び高まるのは、日本では2015年まで(デジアナ変換が終わるまで)ないと思っていますが、わたしら消費者から見れば不景気ならではの技術競争による選択肢が増えることは大変喜ぶべきことでしょうね。その反面プラズマテレビが手の遠い存在となってしまうなど、さびしい面もありましたが。
しかし、かと言って先のモスアイテレビに手を出すべきか、と聞かれると少々・・・。60型のモスアイテレビが30万半ば近い値段で売られているのに対し、一世代前の同じ60型テレビが20万円切っている価格表示がなされているんですわ。もちろん「光との同時加入で云々」なしで、です。メーカーも量販店も売りたがった超高付加価値の大型テレビ・・・。昨年は普通の大型テレビが値崩れしましたが、今年は超大型の旧世代の値崩れがひどいようですね。需要が読めなかったというよりも、この状況でも利益を出そうとした努力の空回りというべきでしょうかね。

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