単品販売は比較的好調な売れ行きをみせるWindows8ですが、インストールされているパソコンの販売はもう一つだとか。なんか予想と逆ですが、組み立て市場向けの8単品はWindows7と比べて安くて買いやすいことと、完成品販売向けは逆に在庫処分のWindows7なパソコンが安くてそっちに目がいったとか、いろいろ理由はあるのでしょう。パソコン完成品はWindows7発売当初の3分の1くらいの売り上げのようですが、パソコン買い換え需要が弱ってる中でこの成績はまぁまぁかな? とも判断出来ます。世間様でボーナスが出るのはもう少し先ですし、3日目くらいで判断するのは速すぎるでしょう。
と、言うより、世間での売り上げとかは極論すればどうでもいい話。ユーザーにとって使い勝手が良ければそれでいいのです。そもそもウチがパソコンを取り上げるのも、「今、動画を扱うのに最高の機械はWindowsパソコン」だからに過ぎないわけで、今後も法律の改悪が続いて動画機能が切り離されたらもう取り扱いません。そうなったらネタ切れで当ブログ存続の危機ですが。
まずは動画再生。Windows7時代の適当なMPEG2-TSファイルをダブルクリックしてWindowsMediaPlayerで再生してみますが、案の定音しか再生されず。MPEG2デコーダーが入っていないのは本当でした。この時点ではMediaCenterのプロダクトIDが来ていなかった(今朝届きました)ので、他の手段でMPEG2デコーダーを入れるしかありません。ならば適当なDVD再生ソフトでコーデックのインストールを・・・と思いきや、手持ちのダウンロード版PowerDVD11をインストールしようとしたところ「CDの回数の制限を超えました」とかのメッセージが出てインストール出来ず。このところ、頻繁にOSの入れ替えをしていましたし、その都度このPowerDVD11を入れ直していたので、そのせいでしょう。メッセージには「買い直せ」みたいなことが書いてあります。まぁいい加減にバージョンアップしろ、ってことなんでしょう、Windows8への対応も表明してますし。でも、対応ったってデスクトップモードだしなぁ。今回はMPEG2の再生さえ出来ればそれでいいので、さらに遡って手持ちのパッケージ版PowerDVD9を入れてみます。これでバッチリコーデックもインストールされ、WindowsMediaPlayerでMPEG2-TSの再生も出来るようになりました。もちろんPowerDVD9もWindows8で動作し、動画の再生が行えます。
次はDivX。最近このエンコーダーを使うことはなくなりましたが、過去に作ったデータが膨大なので無いと困ります。再生だけなら他にも手段はあるのですが、ここは一応本家のコーデックパックを入れておきましょう。WindowsMediaPlayerで再生すると・・・なんか動きがカクカクします。使っているパソコンのCPUはA10-5800K、データファイルはDivXの640x480でしかありませんからCPUパワーだけでも十分サクサク再生出来るはずです。試しにDivX純正プレイヤーや、Vlc Media Playerと言ったソフトで再生するとスムーズな動画が楽しめます。なので問題はないのですが・・・なんかWindows8と比べるとWindowsMediaPlayerの使い勝手が悪くなっている気がします。
パソコンでの動画の取り扱いは再生だけではなく、録画とそのファイルを圧縮するエンコード作業も重要となります。エンコードが出来るから高性能なパソコンを使っているんだ、という人は少なくないはず。録画もエンコードも出来なくなったら組み立てPCの市場は半分以下にまで落ち込むことでしょう。複数のPCなんて必要なくなりますし、CPUもハイクラスどころか一番安いので十分ですから。単品HDDなんて1/10くらいの売り上げになるかも知れませんね。
さて、エンコード作業ですが、定番のTMPGEncVideoMasteringWorks5はデスクトップ上で無事動きました。後はエンコードが終わるまでの時間がどれだけかかるか、です。そう言えば最近商業サイトや雑誌の「CPUベンチマーク」でエンコードチェックでTVMW5が使われることが多くなりましたけど、なぜか動画が1分のものばかりなんですよね。短時間でデータだけ得るために短い動画を使ってるんでしょうけど、たかが1分で何が分かるか、ってなもんです。実際の利用状況に近いテストでなければ意味がないでしょう。と、いうわけでわたしはMPEG2-TSのもっと時間の長い、と言ってもわたしとしては短い動画をテスト用として使っているのです。
今回使ったのは、以前のTrinityテストの時に使った48分のMPEG2-TS 1440x1080の動画です。これはA10-5800K+Windows7のデータが残っているので、これと比べましょう。もちろん条件は可能な限りそろえてあります。ちなみにAMD統合ドライバのCatalystは12.10。さて結果は!?
2時間00分23秒(Windows7) → 2時間20分23秒(Windows8)
・・・・ひぇ〜〜〜〜〜、遅くなってるぅ。
しかも、実はこの計測結果、何度もやり直した上での一番速いやつなんです。遅いときはもう2〜3分かかったこともありましたから。しかし、16〜7%も時間がかかるなんて相当遅いです、まるでCPUを2ランク落としたみたいに。
気を取り直して次行きます。今度はAviutlの0.99m。OPENCL対応版x264テストの時に使った1920x1080で30分のMPEG2-TSを、やはり同じx264とOPENCL対応版の2種類時間をはかってみます。TVMWと別の動画なのは単に当時の気分で決めた動画が先のものとは別だったというだけの話です。
まずは通常のx264エンコーダーから
52分14.1秒 17.61fps(Windows7) → 57分31.6秒 16.07fps(Windows8)
ああ、さっきのと比べれば10%強程度に収まっているとはいえ、やっぱり遅くなってる。
続いてOPENCLを使った場合
51分24.3秒 17.93fps(Windows7) → 58分20.4秒 15.86fps(Windows8)
13%以上も遅い〜!しかもソフトオンリー版に逆転されてる(涙) これはいったいどうしたことなのでしょうか。やはりWindows8にとってデスクトップというのは互換モードに過ぎないのでしょうか。あくまでModernUIのアプリとして動いているだけだとか。それなら余分な処理が入ってしまうので遅くなるのも当然ですが、真相は分からないです。
もう一つテストしてみましょう。今度はA'sVideoConverter5.0.2。APU自慢のエンコーダーVCEへの対応を謳う、数少ないソフトの一つです。これに1920x1080かつ30分のMPEG2-TSを以前最速だったモードでトランスコードしてみましょう。もちろんffdshowとHaaliMedaiSplitterは必須です。
8分27秒(Windows7) → 8分26秒(Windows8)
おお、やっとほとんど変わらない結果になりました。もちろんCPUの利用が最小限度でしかないVCEだからの話でしょうが。ちなみに画質も変わってません。
あくまでこの結果はウチの環境です。たまたまこうなっただけかも知れませんし、Trinityのせいかも知れません。こういうサンプルも存在する、程度に思ってください。それでも、究極の動画OSと呼んでも良かったWindows7と比べると、Windows8のデスクトップモードでの動作はその面影を残していない、と言っても言い過ぎとは思いません。初めてVistaの64bitOSを使った時も遅さに愕然としましたが、なんかそれとは違う感触を感じます。なんでこうなっている・・・。
それと、肝心の互換性もかなりあやしいものがあります。わたし、SSDの保護をかねてアイオーデータのマッハドライブを使っているんですが、Windows8のデスクトップでの挙動は明らかにヘンです、全然カウンターが回りませんし。と、いうよりまともに動いていないようにすら見えます。こういうユーティリティー系はWindows8で使おうと思わない方がいいでしょう。
現状では、Windows8はメイン機ではなく、サブ機で半分実験用として使うことをおすすめします。特にエンコード機は従来のOSを使うべきでしょう。EDCBもPT3も動いてますので録画用としてなら使えるんですが。多分ModernUI上で動くアプリでないと本領は発揮できないんでしょうが、Windowsストア経由で検閲を受けたものしか使えないからなぁ。それでこっち向けの面白いもの、使いたくなるものが出るとは思えないんですよね。
と、言うより、世間での売り上げとかは極論すればどうでもいい話。ユーザーにとって使い勝手が良ければそれでいいのです。そもそもウチがパソコンを取り上げるのも、「今、動画を扱うのに最高の機械はWindowsパソコン」だからに過ぎないわけで、今後も法律の改悪が続いて動画機能が切り離されたらもう取り扱いません。そうなったらネタ切れで当ブログ存続の危機ですが。
まずは動画再生。Windows7時代の適当なMPEG2-TSファイルをダブルクリックしてWindowsMediaPlayerで再生してみますが、案の定音しか再生されず。MPEG2デコーダーが入っていないのは本当でした。この時点ではMediaCenterのプロダクトIDが来ていなかった(今朝届きました)ので、他の手段でMPEG2デコーダーを入れるしかありません。ならば適当なDVD再生ソフトでコーデックのインストールを・・・と思いきや、手持ちのダウンロード版PowerDVD11をインストールしようとしたところ「CDの回数の制限を超えました」とかのメッセージが出てインストール出来ず。このところ、頻繁にOSの入れ替えをしていましたし、その都度このPowerDVD11を入れ直していたので、そのせいでしょう。メッセージには「買い直せ」みたいなことが書いてあります。まぁいい加減にバージョンアップしろ、ってことなんでしょう、Windows8への対応も表明してますし。でも、対応ったってデスクトップモードだしなぁ。今回はMPEG2の再生さえ出来ればそれでいいので、さらに遡って手持ちのパッケージ版PowerDVD9を入れてみます。これでバッチリコーデックもインストールされ、WindowsMediaPlayerでMPEG2-TSの再生も出来るようになりました。もちろんPowerDVD9もWindows8で動作し、動画の再生が行えます。
次はDivX。最近このエンコーダーを使うことはなくなりましたが、過去に作ったデータが膨大なので無いと困ります。再生だけなら他にも手段はあるのですが、ここは一応本家のコーデックパックを入れておきましょう。WindowsMediaPlayerで再生すると・・・なんか動きがカクカクします。使っているパソコンのCPUはA10-5800K、データファイルはDivXの640x480でしかありませんからCPUパワーだけでも十分サクサク再生出来るはずです。試しにDivX純正プレイヤーや、Vlc Media Playerと言ったソフトで再生するとスムーズな動画が楽しめます。なので問題はないのですが・・・なんかWindows8と比べるとWindowsMediaPlayerの使い勝手が悪くなっている気がします。
パソコンでの動画の取り扱いは再生だけではなく、録画とそのファイルを圧縮するエンコード作業も重要となります。エンコードが出来るから高性能なパソコンを使っているんだ、という人は少なくないはず。録画もエンコードも出来なくなったら組み立てPCの市場は半分以下にまで落ち込むことでしょう。複数のPCなんて必要なくなりますし、CPUもハイクラスどころか一番安いので十分ですから。単品HDDなんて1/10くらいの売り上げになるかも知れませんね。
さて、エンコード作業ですが、定番のTMPGEncVideoMasteringWorks5はデスクトップ上で無事動きました。後はエンコードが終わるまでの時間がどれだけかかるか、です。そう言えば最近商業サイトや雑誌の「CPUベンチマーク」でエンコードチェックでTVMW5が使われることが多くなりましたけど、なぜか動画が1分のものばかりなんですよね。短時間でデータだけ得るために短い動画を使ってるんでしょうけど、たかが1分で何が分かるか、ってなもんです。実際の利用状況に近いテストでなければ意味がないでしょう。と、いうわけでわたしはMPEG2-TSのもっと時間の長い、と言ってもわたしとしては短い動画をテスト用として使っているのです。
今回使ったのは、以前のTrinityテストの時に使った48分のMPEG2-TS 1440x1080の動画です。これはA10-5800K+Windows7のデータが残っているので、これと比べましょう。もちろん条件は可能な限りそろえてあります。ちなみにAMD統合ドライバのCatalystは12.10。さて結果は!?
2時間00分23秒(Windows7) → 2時間20分23秒(Windows8)
・・・・ひぇ〜〜〜〜〜、遅くなってるぅ。
しかも、実はこの計測結果、何度もやり直した上での一番速いやつなんです。遅いときはもう2〜3分かかったこともありましたから。しかし、16〜7%も時間がかかるなんて相当遅いです、まるでCPUを2ランク落としたみたいに。
気を取り直して次行きます。今度はAviutlの0.99m。OPENCL対応版x264テストの時に使った1920x1080で30分のMPEG2-TSを、やはり同じx264とOPENCL対応版の2種類時間をはかってみます。TVMWと別の動画なのは単に当時の気分で決めた動画が先のものとは別だったというだけの話です。
まずは通常のx264エンコーダーから
52分14.1秒 17.61fps(Windows7) → 57分31.6秒 16.07fps(Windows8)
ああ、さっきのと比べれば10%強程度に収まっているとはいえ、やっぱり遅くなってる。
続いてOPENCLを使った場合
51分24.3秒 17.93fps(Windows7) → 58分20.4秒 15.86fps(Windows8)
13%以上も遅い〜!しかもソフトオンリー版に逆転されてる(涙) これはいったいどうしたことなのでしょうか。やはりWindows8にとってデスクトップというのは互換モードに過ぎないのでしょうか。あくまでModernUIのアプリとして動いているだけだとか。それなら余分な処理が入ってしまうので遅くなるのも当然ですが、真相は分からないです。
もう一つテストしてみましょう。今度はA'sVideoConverter5.0.2。APU自慢のエンコーダーVCEへの対応を謳う、数少ないソフトの一つです。これに1920x1080かつ30分のMPEG2-TSを以前最速だったモードでトランスコードしてみましょう。もちろんffdshowとHaaliMedaiSplitterは必須です。
8分27秒(Windows7) → 8分26秒(Windows8)
おお、やっとほとんど変わらない結果になりました。もちろんCPUの利用が最小限度でしかないVCEだからの話でしょうが。ちなみに画質も変わってません。
あくまでこの結果はウチの環境です。たまたまこうなっただけかも知れませんし、Trinityのせいかも知れません。こういうサンプルも存在する、程度に思ってください。それでも、究極の動画OSと呼んでも良かったWindows7と比べると、Windows8のデスクトップモードでの動作はその面影を残していない、と言っても言い過ぎとは思いません。初めてVistaの64bitOSを使った時も遅さに愕然としましたが、なんかそれとは違う感触を感じます。なんでこうなっている・・・。
それと、肝心の互換性もかなりあやしいものがあります。わたし、SSDの保護をかねてアイオーデータのマッハドライブを使っているんですが、Windows8のデスクトップでの挙動は明らかにヘンです、全然カウンターが回りませんし。と、いうよりまともに動いていないようにすら見えます。こういうユーティリティー系はWindows8で使おうと思わない方がいいでしょう。
現状では、Windows8はメイン機ではなく、サブ機で半分実験用として使うことをおすすめします。特にエンコード機は従来のOSを使うべきでしょう。EDCBもPT3も動いてますので録画用としてなら使えるんですが。多分ModernUI上で動くアプリでないと本領は発揮できないんでしょうが、Windowsストア経由で検閲を受けたものしか使えないからなぁ。それでこっち向けの面白いもの、使いたくなるものが出るとは思えないんですよね。