少し更新その他サボってました。ただ漠然とサボっていたわけではありません。四苦八苦していたのです。もちろん表題にも書いてあるマザーボード、ASROCKの990FX extreme4の取り扱いに対してです。
と、言ってもマザーを買ったのはあくまでも目的のための手段の一環に過ぎないのですが。悪評が世間で蔓延している、AMDのブルドーザーを買っちゃったので、それを動かすためのマザーとして買ったのですよ。準メインで使っていたAMD機の調子が悪く〜どうもメモリ周辺の具合が悪そうなのですが、メモリを変更しても解決せず〜なので、CPUだけ交換しようかと久々にPCパーツ専門ショップのケースを眺めていたら、ふと目に付いちゃいまして・・・。
と、言ってもハイエンドのFX8150ではありません、FX8120です。と、言っても8150なぞ地方人では入手手段が存在しません。流通量が少ないため、秋葉原の店頭だけでさばかれてしまうので、地方の支店や通販には回ってこないからです。8120ですら、こっちでは入っているのは珍しい現象です。今まではあっても買う価値の薄いFX4100か6100ばかりでしたから(余談ですが、Sandy bridge-Eなど当然影も形もありません)。しかも、在庫はこれ1個、値段も18000円を切っており、高くはありません。じーっと眺めていると、店員から無言のプレッシャーが飛んできます。
「おらおら、最後の一個だぞ。これ見逃したら当分入荷無いぞ。お値段も少し値引きしてるんだから、買え〜!」
と。もちろん一言も口に出してませんが、脳内に勝手に響き渡ります。
「こ、この8120ください」
物欲とプレッシャーの両方に負けました。なんだかんだ言って8コア、って響きに負けたわけです。実態は4コア+ハードウェアハイパースレッドに近い気はしますが、満足感はいっぱいです。ただ、このCPUは今まで使っていたASROCKの890GX Extreme3では動作しません。どうやら対応BIOSを出す予定も無いようなのです。で、BIOSのアップデートの必要なく動くマザーを、と一緒に買ったのが同じくASROCKの990FX Extreme4と言うわけです。前の890GXではトラブルが無かったわけではないので、今度もASROCKはどうだろうなぁと悩みはしたのですが、他のAM3+マザーと比べても安い方でしたし、BIOSのアップデートしなくてもFXが動作、なマザーがこれくらいしかなかったのです。個人的には最近は要グラボなマザーは買わないのですが、FXではAM3用の890GXくらいしかGPU内蔵マザーがなく、機能はいまさらですので、今回はやむなしとVGA機能なしにしました。APUの6コア版が存在すれば、8コア無視してそっちを買ったかも知れませんが、無いものは仕方有りません。グラボは手元にある、いつものGeForce9800GTを使うことにしましょう。
勢いで買った990FX Extreme4ですが、いろいろと風変わりなマザーでした。990FXは現在一般利用向けAMDチップセットの中では最上位のものであり、機能的にはほぼ最新です。SATA3.0対応ポートがチップセットだけで6ポートもサポートしてあり、名目上はSSDやHDDの機能を引き出せます。USB2.0は背面に6ポート、当然フロントにも増やせます。他にUSB3.0が背面に2ポート、フロントベイ(3.5)用に1ポート用意されており、USBに関しては増やす必要がないのではないかと思われるほどです。付属しているフロントベイUSB3.0用コネクタは二股に分かれているので実質2つあるのと変わりません。また、ベイにはHDDやSSD(3.5もなんとか入りそうですが、2.5にしておくのが吉)を搭載することも出来るようになっているのは気が利いています。なので、ベイのUSBコネクタは外して背面の拡張スロット用の蓋に装着することも出来ますが、そのままフロントベイ用として使う方が具合が良さそうです。USB3.0のチップが定番のNECのものではなく、Etronのものなのが少し気になりますが、体感上の差は今のところ感じていません。
メモリはDDR3のOC仕様では2100まで、通常でも1866まで使えるので不足はないでしょう。ソケットはAM3+で、今回目的のAMD FX8120はもちろん、従来型のAthlonIIやPhenomIIを、BIOSアップデートなしで使うことが出来ます。BIOSはマウスで操作できるUFEI対応、と、言っても中身はともかく動作は動きがもっさりしていて好きではないです。従来型のキーボード操作の方が楽に思います。また、ちょっと縁の遠い話になりましたが3TBのHDDからのOSの起動にも対応しています。
と、比較的新しい機能が充実していながら古い機器の接続も出来るのがこのマザーの特徴であり、かつてのASROCKの変態っぽさをのおもかげを残す重要なポイント。PS/2のキーボード/マウスは当然として、今時FDD・パラレルIDE・Audio CD inと言ったレガシーなコネクタを搭載しているのです。使う機会は少なそうですが、IDEを搭載するために追加したATA用チップの機能でシリアルATAが2コ追加されているのは嬉しいところ。おそらくシリアルATA追加用の拡張ボードも買う必要はないでしょう。最近では使う機会のあまりないIEEE1394も背面に付いています。が、フロントに出すためのマザー上のコネクタは無かったようです。拡張性は高めです。
機能的に残念なのは、PCIバススロットが2つしかないこと。990FXマザーの中では2つというのはむしろ多い方なのですが、USB3.0やシリアルATAを増やす必要を感じないマザーなので、PCI-Expressを一つ減らしてPCIx3にしてくれた方が個人的には使うボードが増えたように思うのです。増やしたくないのかも知れませんが。
あと、ややどうでもいい機能ですが、電源オフ状態でもLine-inから入った音声をLine-outから出力することが出来ます。そのためのケーブルが付属しているのが微笑ましく思えます。
ただし、これら充実した機能を持っているために少々扱いづらくなっているという面も持ち合わせています。FDDやパラレルIDEは場所を取ります。そのスペース確保のためか、フロントベイ用USB2.0のコネクタは通常のスイッチ系の一番下ではなく、電源コネクタの近くに存在します。そのため、メモリ周りのケーブルがゴチャゴチャしがちになっています。フロントはUSB3.0に任せて2.0を使うのをやめるか、その近辺のベイにドライブ類を搭載するのをやめた方が良さそうです。このマザーに限った話はないですが、我々はHDDを1台のPCにたくさん搭載しがちです。たくさんHDDを付けるためにシリアルATAコネクタがたくさんあるのはハイエンド向けのマザーなため、強力なCPUを付けたマザーにHDDを付けたくなりますが、ケース内部の空気循環を考えると本当はこれは避けるべきなんですよね。むしろ発熱量の低い省電力なパソコンの方がHDDをたくさん搭載しても問題無いわけで。メーカーさんにはHDDだけたくさん搭載出来るけど、後の機能は必要十分以上のものは持っていない比較的低価格なマザー、とか出して欲しいです。
扱いにくいと言えば、VRMやチップセットを増やすヒートシンク。このままなら問題なさそうですが、ちょっと凝って付属のファンを装着しようとすると一苦労します。取り付けのためにプラスマイナス両対応の精密ドライバーが付属しているので、せっかくだからと取り付けてみることにしたのですが、ネジ用の穴がヒートシンクから簡単に外れてしまうので、それを正しい位置にはめ直すのが大変です。すぐに縦横が逆な状態になってしまったり、板一枚分ずれたりして、正確に差し込むには緻密な作業が必要となります。自信が無ければファンを付けるのはやめておいた方がいいでしょう。わたしも何度「やめときゃ良かった・・・」と思ったことか。
それ以外の普通に使う分には良さそうなマザーボードでしょう。前使っていた890GX Extreme3よりずっと安定していそうですし。ただ、わたし個人の余計なこだわりのために、出口の見えないトラブルを呼び込むことになったのですが・・・。
その先の話は現在まだ継続中なので、まとまるか諦めるかしてから、と言うことにしましょう。FX8120の具合を見るのもそれ以降じゃないと落ち着きませんから。
続くときは続く。
と、言ってもマザーを買ったのはあくまでも目的のための手段の一環に過ぎないのですが。悪評が世間で蔓延している、AMDのブルドーザーを買っちゃったので、それを動かすためのマザーとして買ったのですよ。準メインで使っていたAMD機の調子が悪く〜どうもメモリ周辺の具合が悪そうなのですが、メモリを変更しても解決せず〜なので、CPUだけ交換しようかと久々にPCパーツ専門ショップのケースを眺めていたら、ふと目に付いちゃいまして・・・。
と、言ってもハイエンドのFX8150ではありません、FX8120です。と、言っても8150なぞ地方人では入手手段が存在しません。流通量が少ないため、秋葉原の店頭だけでさばかれてしまうので、地方の支店や通販には回ってこないからです。8120ですら、こっちでは入っているのは珍しい現象です。今まではあっても買う価値の薄いFX4100か6100ばかりでしたから(余談ですが、Sandy bridge-Eなど当然影も形もありません)。しかも、在庫はこれ1個、値段も18000円を切っており、高くはありません。じーっと眺めていると、店員から無言のプレッシャーが飛んできます。
「おらおら、最後の一個だぞ。これ見逃したら当分入荷無いぞ。お値段も少し値引きしてるんだから、買え〜!」
と。もちろん一言も口に出してませんが、脳内に勝手に響き渡ります。
「こ、この8120ください」
物欲とプレッシャーの両方に負けました。なんだかんだ言って8コア、って響きに負けたわけです。実態は4コア+ハードウェアハイパースレッドに近い気はしますが、満足感はいっぱいです。ただ、このCPUは今まで使っていたASROCKの890GX Extreme3では動作しません。どうやら対応BIOSを出す予定も無いようなのです。で、BIOSのアップデートの必要なく動くマザーを、と一緒に買ったのが同じくASROCKの990FX Extreme4と言うわけです。前の890GXではトラブルが無かったわけではないので、今度もASROCKはどうだろうなぁと悩みはしたのですが、他のAM3+マザーと比べても安い方でしたし、BIOSのアップデートしなくてもFXが動作、なマザーがこれくらいしかなかったのです。個人的には最近は要グラボなマザーは買わないのですが、FXではAM3用の890GXくらいしかGPU内蔵マザーがなく、機能はいまさらですので、今回はやむなしとVGA機能なしにしました。APUの6コア版が存在すれば、8コア無視してそっちを買ったかも知れませんが、無いものは仕方有りません。グラボは手元にある、いつものGeForce9800GTを使うことにしましょう。
勢いで買った990FX Extreme4ですが、いろいろと風変わりなマザーでした。990FXは現在一般利用向けAMDチップセットの中では最上位のものであり、機能的にはほぼ最新です。SATA3.0対応ポートがチップセットだけで6ポートもサポートしてあり、名目上はSSDやHDDの機能を引き出せます。USB2.0は背面に6ポート、当然フロントにも増やせます。他にUSB3.0が背面に2ポート、フロントベイ(3.5)用に1ポート用意されており、USBに関しては増やす必要がないのではないかと思われるほどです。付属しているフロントベイUSB3.0用コネクタは二股に分かれているので実質2つあるのと変わりません。また、ベイにはHDDやSSD(3.5もなんとか入りそうですが、2.5にしておくのが吉)を搭載することも出来るようになっているのは気が利いています。なので、ベイのUSBコネクタは外して背面の拡張スロット用の蓋に装着することも出来ますが、そのままフロントベイ用として使う方が具合が良さそうです。USB3.0のチップが定番のNECのものではなく、Etronのものなのが少し気になりますが、体感上の差は今のところ感じていません。
メモリはDDR3のOC仕様では2100まで、通常でも1866まで使えるので不足はないでしょう。ソケットはAM3+で、今回目的のAMD FX8120はもちろん、従来型のAthlonIIやPhenomIIを、BIOSアップデートなしで使うことが出来ます。BIOSはマウスで操作できるUFEI対応、と、言っても中身はともかく動作は動きがもっさりしていて好きではないです。従来型のキーボード操作の方が楽に思います。また、ちょっと縁の遠い話になりましたが3TBのHDDからのOSの起動にも対応しています。
と、比較的新しい機能が充実していながら古い機器の接続も出来るのがこのマザーの特徴であり、かつてのASROCKの変態っぽさをのおもかげを残す重要なポイント。PS/2のキーボード/マウスは当然として、今時FDD・パラレルIDE・Audio CD inと言ったレガシーなコネクタを搭載しているのです。使う機会は少なそうですが、IDEを搭載するために追加したATA用チップの機能でシリアルATAが2コ追加されているのは嬉しいところ。おそらくシリアルATA追加用の拡張ボードも買う必要はないでしょう。最近では使う機会のあまりないIEEE1394も背面に付いています。が、フロントに出すためのマザー上のコネクタは無かったようです。拡張性は高めです。
機能的に残念なのは、PCIバススロットが2つしかないこと。990FXマザーの中では2つというのはむしろ多い方なのですが、USB3.0やシリアルATAを増やす必要を感じないマザーなので、PCI-Expressを一つ減らしてPCIx3にしてくれた方が個人的には使うボードが増えたように思うのです。増やしたくないのかも知れませんが。
あと、ややどうでもいい機能ですが、電源オフ状態でもLine-inから入った音声をLine-outから出力することが出来ます。そのためのケーブルが付属しているのが微笑ましく思えます。
ただし、これら充実した機能を持っているために少々扱いづらくなっているという面も持ち合わせています。FDDやパラレルIDEは場所を取ります。そのスペース確保のためか、フロントベイ用USB2.0のコネクタは通常のスイッチ系の一番下ではなく、電源コネクタの近くに存在します。そのため、メモリ周りのケーブルがゴチャゴチャしがちになっています。フロントはUSB3.0に任せて2.0を使うのをやめるか、その近辺のベイにドライブ類を搭載するのをやめた方が良さそうです。このマザーに限った話はないですが、我々はHDDを1台のPCにたくさん搭載しがちです。たくさんHDDを付けるためにシリアルATAコネクタがたくさんあるのはハイエンド向けのマザーなため、強力なCPUを付けたマザーにHDDを付けたくなりますが、ケース内部の空気循環を考えると本当はこれは避けるべきなんですよね。むしろ発熱量の低い省電力なパソコンの方がHDDをたくさん搭載しても問題無いわけで。メーカーさんにはHDDだけたくさん搭載出来るけど、後の機能は必要十分以上のものは持っていない比較的低価格なマザー、とか出して欲しいです。
扱いにくいと言えば、VRMやチップセットを増やすヒートシンク。このままなら問題なさそうですが、ちょっと凝って付属のファンを装着しようとすると一苦労します。取り付けのためにプラスマイナス両対応の精密ドライバーが付属しているので、せっかくだからと取り付けてみることにしたのですが、ネジ用の穴がヒートシンクから簡単に外れてしまうので、それを正しい位置にはめ直すのが大変です。すぐに縦横が逆な状態になってしまったり、板一枚分ずれたりして、正確に差し込むには緻密な作業が必要となります。自信が無ければファンを付けるのはやめておいた方がいいでしょう。わたしも何度「やめときゃ良かった・・・」と思ったことか。
それ以外の普通に使う分には良さそうなマザーボードでしょう。前使っていた890GX Extreme3よりずっと安定していそうですし。ただ、わたし個人の余計なこだわりのために、出口の見えないトラブルを呼び込むことになったのですが・・・。
その先の話は現在まだ継続中なので、まとまるか諦めるかしてから、と言うことにしましょう。FX8120の具合を見るのもそれ以降じゃないと落ち着きませんから。
続くときは続く。