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Channel: 録画人間の末路 -
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NaviではあのFluid Motion Videoが使えなくなってる・・・らしい

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先日、情報がハッキリしなくてAMDのモバイル向けAPU、Ryzenの内蔵GPUが新世代の"Navi"か旧世代の"Vega"か適当なことを書いてしまいましたが、現状ではあくまで旧世代の"Vega"ベースである、とされています。まぁNavi、すなわちRDNAベースのアーキテクチャはVegaまでのGCNアーキテクチャよりカタログスペックやベンチマークスコアを重視した設計になっており、プロセッサとして活用するAPU向けのGPUとしてはGCNに劣る印象がありましたのでそれで正解じゃないかと思ってます。今のところロークラス向けの設計もできていないようですしね。この調子だと、Ryzen2搭載のデスクトップ向けAPUが発売されたとしても当面Vega採用ってことになるんでしょうかね。

ところで、先日公開されたAsciiのRADEON RX5600 XT紹介動画の中で「Fluid Motion VideoにNaviは対応していない」って話が出てきたんです。動画では「最近は配信動画は60fpsになっているので必要ない」とか「Flluid Motion Videoはアジアの一部の地域でしか使われていない(笑)」などAsciiらしい小バカにした発言をしていましたが、それはおいておいても非常に気になる話です。
実はこの「NaviになってからFluid Motion Videoが使えなくなっている」というのを初めて聞きました。まぁ16当たりからのPowerDVDはFluidMotionvideoの効きが初期の14に比べて掛かりにくくなっていた(なので最新の19とかより14を追加購入したいとか希望してます)軽視されるようになっていたのは否めないのですが、個人的にはやはり重視したい、特にクラシックな特撮映像の鑑賞には欠かせない機能と思っています。逆にCGをふんだんに使った映像だとCG臭さが倍増する欠点もありますので最近の作品しか興味のない人には必要でない機能かもしれません。それでも、テレビ補正の4倍速とかよりはかなりマシだと思ってますが。
Fluid Motion VideoはRADEONをハードウェアというよりもプロセッサ、あくまで補正画像を作り出す計算のために活用している機能と思われます。ゆえにKaveri世代のAPUでは比較的軽いモード1しか活用できるようになっておらず、AM1プラットフォームのAPUではSD解像度でないとガタガタして使い物にならない、と言ったCUの能力に左右される場面もありました。もちろん現状のRyzenGでは全く問題ありませんが。そういう点で見ればNaviがFluid Motion Videoの機能を持っていない、というより計算能力がなくなっている、と考えてもそれほど不思議ではありません。そういう機能を省いた分電力消費を抑える、がRDNAの目的なんですから。それにFluid Motion Videoのような「見れば分かる」より「4K8K画質の〇〇再生に対応」の方がカタログスペックとしてはわかりやすいですしね。ただ、あくまでドライバのせい、という説もあるようです。

このままFluid Motion Videoが廃止となるのなら、それに備えてVegaのグラボを少し買っておいたほうがいいかもしれません。おそらくAMDもRADEONの計算能力を完全に殺してGeForceとベンチマークだけで勝負するGPUにする、ということはないような気がするんですが、どうなるか。少なくとも間もなく出るモバイルAPUはVegaなわけなのでFluid Motion Video対応している可能性は高いです。これを時間稼ぎと考え、次かその次を期待することにしましょう。

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