秋葉原では深夜販売で、Intelの新CPU、IvyBridgeこと第三世代Core i7/i5の販売が開始されたようです。大変大勢の方が訪れたようですね。
「これはいい予想外です」 “Ivy Bridge”深夜販売に400人が集まる!
深夜販売にまで来る人はパフォーマンス重視でしょうから、SandyBridgeとCPU能力部分ではさほど変わらない現行IvyBridgeはパスする人が多いかも、と予想していたので、わたしにも予想外でした。Intelの新CPUだからということに加えて、その前のAMD新CPUが(少なくともベンチマークソフトの数字上では)空回りした反動がこちらへの期待となって押し寄せたというのもあるでしょう。
さて、此度のIvyBridgeですが、実際の技術面どうこうよりも、わたしらの目にわかりやすいところで見える改良点は、なんと言っても内蔵GPUの強化です。上位のIntel HD Graphics 4000(以下HD4000)では
・シェーダユニット数がHD3000の12基から16基へ。これでパフォーマンス70%上昇?らしい
・DirectX11対応
・OPEN CL 1.1対応
・WiDiがVersion 3.0にアップ。立体視の再生やBDの24fps再生が可能に
・内蔵エンコーダーのQuick Sync VideoがVersion 2.0に進化、Sandyのものより高速になるのは確実。ただし、ソフト側がIntel Media SDK 3.0で最適化されている必要がある
・クロックは少し落としているらしい
このようなところが上げられます。(参照元:大解説! Ivy Bridgeの新技術と対応インタフェースの謎)OPEN CL対応は検索してもMac系のニュースしか出てこず、Windows系からは注目度が薄いことが伺われます。普及してませんしね、OPEN CL。しかし、GPGPUが使えるようになったというのは目立たないながらも大きな変更点なのですが、これは発売されなかったLarrabeeの路線(平たく言えばCPU互換命令が使えるGPU)は諦めたということなのでしょうか。
DirectXへの対応や3D処理のパフォーマンスアップより、わたしらとして注目すべきは動画再生の改良でしょう。HD3000でも十分BDの再生は行えましたが、RADEONでの再生と比べて映像から感じられる空気感が異なる、やや不透明な映像に感じられたのも事実です。HD4000はその点が改良されているでしょうか? これは楽しみです。
Quick Sync Videoの改良は、こればっかりは使ってみないと分かりませんね。
一方、下位に位置づけられているHD2500の情報はほとんど無いのですが、
・シェーダユニット数がHD2000と同じ6基に留まる
・Quick Sync Videoが1.0のまま
の2点がHD4000と異なるのは確実です。前者はともかく後者は痛い。動画派はHD4000にこだわるべきでしょう。
と、なると、何を買うかと言うことになりますが、HD4000搭載で此度発売されたのは以下の通り。
・Core i7-3770K(3.5GHz、77W)
・Core i7-3770 (3.4GHz 77W)
・Core i7-3770T(2.5GHz、45W)
・Core i7-3770S(3.1GHz、65W)
・Core i5-3570K(3.4GHz)
動画派として買うなら、Core i7-3770が一番でしょう。今回はSandyの時と違い、i7のKと同じGPUを搭載しています(お詫び:倍率固定外れ以外の違いはない、と書きましたが3770のクロックは定格では3770Kより100MHz低くなっています。大変失礼しました)。その分3〜4千円ほど安いわけですからオーバークロックを重視しないのならこちらの方が良さそうです。ターボも利きますしね。
ターボを期待するなら3770Sもいいですが、流通量が少ないうえに12Wの差なのであえてこだわる必要性は薄い気がします。3770Tは、TDPの低さは魅力的ですが、ここまでパフォーマンスを落とすなら、これから出るであろうCore i3を待った方がいい気がしますね。Corei5-3570KはCore i5で現状唯一のHD4000ですが、CPUのソフトエンコードでは3770/Kには少し劣ると思われますので一見厳しいCPUです。が、その分安いのでi7-3770の次くらいに狙い目と言えますね。
現在選ぶならこういうところでしょうし、動画派なら迷わずIvyBridgeを買っても損はしないでしょう。ですが、事前に「IvyBridgeは新パッケージになる」という噂を考えると、今回のIvyは半分テスト用で、Pentium4が本来のパフォーマンスを引き出すため次々とパッケージを変えていったように、IvyBridgeもそのうち新パッケージに移って、そっちでクロックを上げていくかも知れません。なんかオーバークロック動作させると発熱量がすごいって話もちらほら出てますし。すでにSandyBridgeを持っていて、なおかつグラボを挿して使っている人はしばらく様子を見た方がいいとわたしは思います。
Intel CPU Core i7 3770 3.4GHz 8M LGA1155 Ivy Bridge BX80637I73770【BOX】インテルインテル
「これはいい予想外です」 “Ivy Bridge”深夜販売に400人が集まる!
深夜販売にまで来る人はパフォーマンス重視でしょうから、SandyBridgeとCPU能力部分ではさほど変わらない現行IvyBridgeはパスする人が多いかも、と予想していたので、わたしにも予想外でした。Intelの新CPUだからということに加えて、その前のAMD新CPUが(少なくともベンチマークソフトの数字上では)空回りした反動がこちらへの期待となって押し寄せたというのもあるでしょう。
さて、此度のIvyBridgeですが、実際の技術面どうこうよりも、わたしらの目にわかりやすいところで見える改良点は、なんと言っても内蔵GPUの強化です。上位のIntel HD Graphics 4000(以下HD4000)では
・シェーダユニット数がHD3000の12基から16基へ。これでパフォーマンス70%上昇?らしい
・DirectX11対応
・OPEN CL 1.1対応
・WiDiがVersion 3.0にアップ。立体視の再生やBDの24fps再生が可能に
・内蔵エンコーダーのQuick Sync VideoがVersion 2.0に進化、Sandyのものより高速になるのは確実。ただし、ソフト側がIntel Media SDK 3.0で最適化されている必要がある
・クロックは少し落としているらしい
このようなところが上げられます。(参照元:大解説! Ivy Bridgeの新技術と対応インタフェースの謎)OPEN CL対応は検索してもMac系のニュースしか出てこず、Windows系からは注目度が薄いことが伺われます。普及してませんしね、OPEN CL。しかし、GPGPUが使えるようになったというのは目立たないながらも大きな変更点なのですが、これは発売されなかったLarrabeeの路線(平たく言えばCPU互換命令が使えるGPU)は諦めたということなのでしょうか。
DirectXへの対応や3D処理のパフォーマンスアップより、わたしらとして注目すべきは動画再生の改良でしょう。HD3000でも十分BDの再生は行えましたが、RADEONでの再生と比べて映像から感じられる空気感が異なる、やや不透明な映像に感じられたのも事実です。HD4000はその点が改良されているでしょうか? これは楽しみです。
Quick Sync Videoの改良は、こればっかりは使ってみないと分かりませんね。
一方、下位に位置づけられているHD2500の情報はほとんど無いのですが、
・シェーダユニット数がHD2000と同じ6基に留まる
・Quick Sync Videoが1.0のまま
の2点がHD4000と異なるのは確実です。前者はともかく後者は痛い。動画派はHD4000にこだわるべきでしょう。
と、なると、何を買うかと言うことになりますが、HD4000搭載で此度発売されたのは以下の通り。
・Core i7-3770K(3.5GHz、77W)
・Core i7-3770 (3.4GHz 77W)
・Core i7-3770T(2.5GHz、45W)
・Core i7-3770S(3.1GHz、65W)
・Core i5-3570K(3.4GHz)
動画派として買うなら、Core i7-3770が一番でしょう。今回はSandyの時と違い、i7のKと同じGPUを搭載しています(お詫び:倍率固定外れ以外の違いはない、と書きましたが3770のクロックは定格では3770Kより100MHz低くなっています。大変失礼しました)。その分3〜4千円ほど安いわけですからオーバークロックを重視しないのならこちらの方が良さそうです。ターボも利きますしね。
ターボを期待するなら3770Sもいいですが、流通量が少ないうえに12Wの差なのであえてこだわる必要性は薄い気がします。3770Tは、TDPの低さは魅力的ですが、ここまでパフォーマンスを落とすなら、これから出るであろうCore i3を待った方がいい気がしますね。Corei5-3570KはCore i5で現状唯一のHD4000ですが、CPUのソフトエンコードでは3770/Kには少し劣ると思われますので一見厳しいCPUです。が、その分安いのでi7-3770の次くらいに狙い目と言えますね。
現在選ぶならこういうところでしょうし、動画派なら迷わずIvyBridgeを買っても損はしないでしょう。ですが、事前に「IvyBridgeは新パッケージになる」という噂を考えると、今回のIvyは半分テスト用で、Pentium4が本来のパフォーマンスを引き出すため次々とパッケージを変えていったように、IvyBridgeもそのうち新パッケージに移って、そっちでクロックを上げていくかも知れません。なんかオーバークロック動作させると発熱量がすごいって話もちらほら出てますし。すでにSandyBridgeを持っていて、なおかつグラボを挿して使っている人はしばらく様子を見た方がいいとわたしは思います。
