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Channel: 録画人間の末路 -
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Intel、新ハイエンド向けCPUの名を"i9”に

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歴史的に見て、Intelは非常に同業他社を恐れる性質を持つ企業なのは間違いありません。そして、対抗のためにあらゆる手段を用いてきました。ライセンス契約で他社に許してきたクローンCPUやチップセットの製造を突然打ち切って自社製品に一本に変えさせたり、やみくもに特定の数字だけが高い新製品を投入したり、悪い時にはベンチマークソフトに最適化させた製品を出したり、なんてこともやったことがあります。その一方で、その必要性を感じていないときは、要らない機能を充実させたり余計な事をしてくるのもIntelという企業の特徴でもあります。ここ数年はまさに後者の面が表に出ていたのがIntelの展開でした。もちろん本来競合であるAMDが、FXの開発を事実上打ち切ってほとんど変わらないアーキテクチャを数年も続けていたため、対抗のために力を注ぐ必要がなかったこともあるでしょうが、もう一つとしてスマートフォン・タブレットという新しい市場にもIntelアーキテクチャを定着させるべく奮闘していた、というのもあるのでしょう。その市場向けのCPU、Atomをほとんどタダ同然にメーカーに配布し、ソフト面で不具合が出ないよう、Googleに多数のAndroid移植チームを常駐させていたといわれるほどAndroid市場に力を注ぎ続けたIntelですが、結局同社初の挫折を味わうことになってしまいました。今やIntelCPU搭載のAndroid機は、旧型OSのものしか見かけなくなってしまっています。おそらく先はないでしょう。
そうして隙を作り続けている間に、AMDは多くのベンチマークソフトでIntelのCoreと同等以上のスコアを叩き出しながら安い、というRyzenを発売することに成功してしまいました。これによって、多くの人の目がAMDにも向いてしまったのがまぎれもない事実です。にも拘わらず、Intelはどちらかと言えば沈黙していました。昔のIntelなら強引に高クロックで動かすPentiumXEや、無理矢理デュアルに加工したPentiumDのような「即席対抗馬」をとっくに出していたはずです。それもやらず、市場に流されるままにしていたIntelが、今回ようやく動いたようです。今までi3/i5/i7という型番で出し続けていたCoreシリーズに、数字上のハッタリも効いた"i9"型番になる新CPUをハイエンド向けとして発売する、というではないですか。

Intel史上もっともパワフルなデスクトップCPU「Core i9-7900」シリーズ

なんと18コア・36スレッドです! ちなみに現行のCore i7 6950Xは10コア/20スレッドですから、スレッド数だけでも1.8倍という大幅な増加となります。ただし、記事内にも触れていますが、XEONブランドで販売されるサーバー向けCPUをほとんどそのままCoreブランドで発売する、というだけのようです。ちなみに現行のXEONで18コア・26スレッドのCPUはコードネームBroadwell-EのE5-2695という型番で、TDP120Wで動作クロックは2.1GHz、最大でも3.3GHzまでしか上がりません。それでいて価格は約30万円と非常に高価なものです。それこそサーバー用途でもなければ無駄なコアを持て余し、通常作業も遅いというコストパフォーマンス最悪のCPUでしかありません。i9で発売されるのはSkylake-Xとなるようですから、ほぼ現行CPUと同じです。少なくともBroadwell-Eよりはクロックなども上昇し、ハイエンドユーザーの需要に応えられる製品となるでしょう。が、値段も非常に高価なものになることが予想されるため、我々からすれば縁遠い製品になるでしょう。名目上の性能で対抗はしても、PC向けでは価格での対抗は基本やらないのがIntelですから。ただ、AMDが出すといわれているThreadRipperというハイエンド向けCPUは16コア・32スレッドになるといわれていますし、ZenとSkylakeを比べた場合、同じコア数・同じクロックならまだIntelの方が基本性能は上(発熱量は問わない)ですから、性能で上回るとは考えられません。高価でも問題なしとIntelは考えるでしょう。

さて、そんなハイエンドは用はない、我々が興味あるのは数万円で変えるエンドまでいかないハイクラスのCPUだから、そっちでも対抗馬CPUを出してくれ、と言いたい人も多いでしょう。ですが、こちらはまだ期待できないかな? というのも日本以外ではi7クラスのCPUはゲーミング向けとして注目されており、そちらの能力が重視されているからです。現行i7はRyzen1800xと比べてもゲームにおいては同等以上ですから、Ryzenのようなより多コアに最適化されたゲームがどんどん出てこない限り、対抗i7を出す必要はない、少なくともPentiumDのような無理をした製品を出す必要はないと考えるでしょう。動画エンコードもQSVを使えば名目上の速度ではRyzenよりも上、とすることができますからね。

それに、即席対抗馬を出さない、ということは次に自信がある、ということでもあります。慌てて失笑ものの製品を出して評判を落とすくらいなら、少し時間がかかってもはっきりとした高性能製品を出す方を選んだ方が正しいと考えるのも一つの手です。過去の実績から考えてもAMDがすぐにIntelにとって代わる存在になることはないとも考えているでしょうしね。個人的にはAMDがZenコアのAPUを出し、かつそれが評判を得るまでIntelがメインクラスであわてることはないと予想しています。だから早くAPUのデスクトップ版を発表してくれい(^^)欲しいので。

有機ELテレビに感じたこと

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テレビと言えば液晶テレビ。こういう状況が長く続いていました。かつては王者ブラウン管をはじめ、複数のテレビの表示規格が存在したものですが、全て姿を消しました。小型から超巨大まで賄える生産効率の良さ、消費電力の低さという点で液晶方式は他を頭一つ以上上回っており、特に日本においては「短期間で地上デジタル放送を普及させる」という使命もあって液晶以外が主力になる選択肢はなかったといっていいでしょう。しかし、ことテレビという動画を再生する表示機器において、画質面では液晶は数ある方式のなかでも劣った方式としか、未だに思えません。静止画を表示する方式としては優れていると思いますが、残像・遅延・程よいにじみがなくデジタルノイズが目立つ・立体感に欠けると言った欠点は、代用が利かない小型サイズならともかく本格的に映画などを楽しむには向いていないと、わたしは今でも思っています。いくら最新の技術を使い、表現力を高めても、"平面""絵の延長"にしか見えないのですよ。もはやこうした拘りを持つ人も少ないのかもしれませんが、一定数は存在すると思います。だからパナソニックは、新しい液晶テレビを出すごとに「プラズマを超えた」って言を必ず加えてますのだと思います。テレビとして使う分には液晶よりプラズマの方がいい、そういう声が絶えていない、ってことなんでしょうね。

そうしたわずかでもしぶとく残り続ける液晶への不満を持つ人が期待していたのが、有機EL方式のテレビでした。きわめて小型ですがソニーからテレビが発売され、その後もスマートフォンのような端末、携帯ゲーム機への採用と少しずつ広がり始め、かつての液晶に似た展開は明るい将来を予感させました。特にパナソニックとソニーの有機ELへの共同開発は大きな期待が寄せられたものです。しかし、はたから見る分には大した成果もなく終了、同じく有機EL開発が期待されていたジャパンディスプレイも業績不振で国産パネルの道は前進どころか後退した感が強くなりました。そのジャパンディスプレイですが、有機ELの製造を切り離して子会社化し、立て直すという話が出ていましたが、資金繰りなどの問題もあり、実行が二度にわたって延期されています。

ジャパンディスプレイ 有機ELの子会社化計画を再延期

もっとも、これによって「悪い材料は出尽くした」とでも思われたのか、はたまた大きな再建計画を期待してのことか、株価は上昇したようですが、それはさておき。

ですが、現在有機ELテレビは日本でも複数のメーカーから発売されています。数少ない海外メーカーであるLG電子が筆頭でしたが、すでに店頭ではそれ以外に東芝とソニーの有機ELテレビが並んでおり、今月中にはパナソニックからも発売されます。ただし、パネルは国産ではなく、LG電子のものが使われているようです。メイドインジャパンにこだわりたがる人も多いかと思いますが、優れた技術者がいたところで投資もされず、老朽化した設備しか持たない国内工場を拡張するより、積極的投資によって最新の設備を持ち、生産ラインをすでに軌道に乗せている海外工場のメーカーから買ってきた方が質の面でも上になるでしょうし。液晶パネルもそうなってますし、当面有機ELもそうなるしかないかと。55型以上の超大型で4Kしか実質ないのが有機ELテレビの欠点ではありますが、逆にそういうテレビが欲しいという人には有力な選択肢となります。
そのテレビ、やっと見る機会ができました。地元の量販店にLG電子に続いてようやくソニーの有機ELテレビが入荷していたのです。他の有機ELや液晶と同じ映像を流していてくれればもっとよかったのですが、映っていたのは専用のサンプルのみ。それだけに有機ELの利点とされる暗さを表現する映像のみでしたが、なかなか衝撃的でした。LG電子と違い、映された映像が、3Dでもないのに飛び出して見えるような錯覚を覚えたのです。テレビの画質にはそれなりにこだわりがある自負はあるわたしですが、画質において一番衝撃を受けたのはデジタル化の時でもHD化の時でも、まして4K化の時でもありません。ブラウン管テレビのフラットなものを見たときです。それまで膨らんで少し湾曲したブラウン管テレビを"普通"と感じていたわたしの目にはまるで抉れているかのように見えたのですが、まるで別次元の映像機器にも見えました。あれがテレビの画質、に何かを見始めたキッカケだったかと思いますが、フラットな有機ELテレビはその逆を体感させることによって当時の感覚さえ思い出させてくれるものでした。逆を言えば、少し映像の自己主張が強すぎ、液晶とは別の意味で離れたくなる感覚を覚えます。なるほど、LG電子が当初有機ELテレビを内側に湾曲させたものしか出さなかったわけです。強力な表現力によって立体的な圧迫感さえ感じる有機ELの画質を少し和らげるため、という理由もあったのでしょう。ただ、「湾曲=悪」のイメージは強く、もう作らないとのことですが。まぁあの圧迫感も慣れの問題だと思いますが、有機ELテレビを買うなら、液晶テレビだともう一回り大きなサイズが置ける部屋でないと当分厳しいでしょうね。それだけに、ますます通常大型サイズの有機ELテレビが早く出てくれるのが楽しみになってきました。究極の画質を噂されるクリスタルLEDもあるようですが、そんなもん待っていたらテレビなんかいつまでたっても買えませんし、それにクリスタルLEDの良さがはっきり分かるほどの映像ソースが普通に使われるようになるのはもっと先でしょうしね。とりあえずは液晶以外の選択肢である有機ELを見守ることにしましょう。

父が入院しました

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タイトル通りの中身ですので、そうした話がキライな方はご遠慮ください。ただのグチです。また、汚い話も含まれています。

父の入院は正月以来となります。ただ、もともと今月の後半、父は入院の予定でした。ただし、その理由は、以前も除去した静脈瘤の、取り残りを除去する再手術のため、というものでした。父の静脈瘤は食道内にできているもので非常に小さく、適切に処理すればそれほど問題のあるものではありません。そのため、最短で一週間ほどで退院できるとされていました。わたしら家族としても、その点の心の準備はできていましたし、母などは「命に関わらない入院なら、むしろ骨休みできそうでほっとする」とまで言っていたほどです。ですから、入院の準備はほとんど済ませていましたし、一週間くらい早くなってもなんともありません。
今回父が予定より早く入院することになったのは、体調の不良を訴えたためです。おおよそ一週間ほど前に下腹部の腹痛を訴えたため、万が一を考慮して病院の予約を入れて送りました。その病状は、便秘。ただしレントゲンで大腸が真っ黒になって見えるほどの、かなり厄介な状態になっていたものです。もともと便秘がちな人ではありましたが、闘病生活で筋力、特に腹筋が衰えたこと、昨年後半から腹水が出たため、その再発を恐れて水をあまり取らなくなっていた(何度も指摘したのですが、全く聞く耳を持ってくれませんでした)ことなど複合的な理由が重なったためでしょう。病院で治療を受けましたが一部しか便が出ず、出やすくなる薬を出してもらって引き上げてきました。
そのあとは、今度は出ずっぱりの便との闘いになりました。今までたまりにたまっていた便が薬の影響で出やすくなったため、トイレが全く間に合わず、日に数回も服や下着を汚す日々が続きます。そうした精神的苦痛と肉体的疲労で、朝は調子いいのですが昼を過ぎると父はグッタリ。「便になるから食事もとりたくない」とさえ言いだしましたが、そこは無理矢理食べさせました。水を積極的に飲むこともここぞとばかりに解きましたが、どうも無視されたような。あまりに便がひどいので、とうとう紙製の介護用下着を使わないとどうしようもない状態にまでなってしまいました。そして便秘発覚後最初の検診で、入院を言い渡されたのです。便秘や薬による下痢がひどいため、それも仕方ないだろうと考えていたのですが、どうもそれだけではなさそうです。基本的な診察をしたところ、発熱があって体内の血が少なく、かなり血圧が低くなっており、検査と治療が必要と判断されたとのことです。どちらかと言えばそちらの要因の方が大きそうです。
父の体内の血が不足気味、と診断されたのは今回が初めてではありません。昨年の秋にも同様の診断がされ、その治療として何度か輸血が行われました。しかし、そうした血液の治療が行われてからあの腹水がたまる非常事態が発生、一度は末期とまで言われましたが、輸血をやめ、腹水を抜いたところそれ以降たまらなくなり、前回は無事退院することができたのです。因果関係は分からないのですが、病院では「輸血が腹水の原因となったのかも知れない」と判断するしかなく、それ以来輸血は行われなかったのです。そうして血圧の低下と、それに伴う心臓への負担増、発熱、さらには便秘・・・こうした複合的な理由で体調が悪化したようです。
わたしとしては、この症状に関しては、「まぁなんとかしてくれるだろう」という思いはあります。なにせもっとも懸念材料である癌に関しては「全く進行していない、心配はいらない」と断されたのですから。もっとも、今回の体調不良の直接的な原因は癌ではないにせよ、体を弱らせられたのは癌が最大の理由であることは間違いなく、そうした意味では病気が進行した、とも言えるのですが。もっと心配なのが、以前認知症のような症状を発覚させてから初めての入院であるという点です。あれ以後、あの時ほどひどい状態にはなっていません。が、ダメージはあったのか、会話が非常にヘタになりました。以前なら興味のある話なら立て板に水のごとく話始めたら止まらなくなっていた父が、そうした件でも一言二言話して終わりで先が続かなくなってしまいました。他人の話もあまり聞かなくなり、自分の言いたいことばかり話します。
一番変化が見られるのは、ある期間に達すると急激に怒りっぽくなることです。全体的にもかなり怒りっぽくなりましたが、その期間に達するとその基準が非常に低くなるのです。たとえば父にとって興味ない話がわたしと母の間で三言四言続くと「そんな話どうでもいい!」と怒り出すのです。だいたい二週間割と平常な状態が続いたあと、妙に精神的に不安定な状態に入るらしいのです。

父「今日、何時からだっけ?」
k「? 何が何時から、なの?」
父「いいから!何時からだって聞いてるんだ!」
k「いや、だから何を聞きたいのかわからないって」
父「分からねぇのなら母呼んで来い!」

などなど。これはかなりマシな部類です。精神的不安定さがピークに達すると物事の判別がつかなくなり、やたら思いつきで何かさせたがる上、暴力的になります。むやみに怒ること、自分の要求が通らないと暴力に訴える(痛くはないです、ちなみに)といった行動は、半年前の父からは想像もつかないことでした。ですが、このピークは数時間しか続きません。それが終わるとさーっと平常状態に戻るのです。この状態になるのは20日弱くらいの周期で訪れるみたいです。良いときは非常に良い時もあり、朝などはまるで若返ったかのようにハキハキとした声で、しっかりした会話ができることもあるのですが、これも3時間くらいしか続きません。
わたしの計算だと、昨日今日あたりが不安定さのピークでした。見舞いから帰ってきた母の話では、看護師に「あんなに怒りっぽい人でしたっけ」と不安そうに語られたそうです。今までピークをすぎると元に戻ったのは日常にいたから、ということも考えられます。最悪今度こそ戻らなくなってしまう可能性もあります。母の話ではかなり弱弱しくみえたそうで、最初は病室に入ってきたのが母だということに気が付かなかったほどのようです。ただ、今回はそういう形でピークを迎えたのかも知れませんが。

ここ最近の父は、闘病というより急速に進む老化の様を見ているようでした。今回の入院が良い方に向かうのか悪い方に向かうのか、それは分かりません。口にはしたくありませんが、その時は近づいているのかも知れません。ただ、意外と自分が落ち着いているのを感じています。それは病気発覚以来一年という時間がそうさせたのかも知れません。

Intel、次のCPUもマイナーチェンジ?

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仕事用や離れで使うノートやタブレット、再生専用PCも所有していますが、それとは別に、部屋で使うPCを4台所有しているという典型的なそっちの人間のわたしですが、まぁ仕方がないと思ってます。普段使いはAPU、Kaveriを搭載したPCで、あまり重い作業はさせないので性能面では問題ないのですが、次のAPUはアーキテクチャが全面的に変更になりそうなので、出たらなるべく早く交換する予定でいます。あとは先日購入して今うち最速のRyzenに、こちらはまだまだ十分な性能でしょ、のSkylake搭載PC。この2機種で主に動画エンコードをやらせています。問題は最後の一台、IntelのHaswellを搭載したPCでして、さすがに旧式でもはや先のエンコード向けPCと比べると見劣りしてしまう性能しかありません。と、言ってもAPU機よりCPU性能だけなら上なんで、手が足りない時などはエンコード作業も行わせますし、確実な録画のためのサブ機として欠かせない存在ではありますが、そろそろ中身を変えたい欲求も同時に出てきています。これが趣味人の悪いクセなんですね。

もちろんCPUメーカーであるIntelも次のCPUを開発中で、間もなく姿を見せる予定ではあります。が、先日発表されたi9の型番を持つ、CoreXというあだ名もついている次のSkylake-X搭載のCPUはもちろんハイエンドではあるでしょうが、おそらくかなり高価で、とてもわたしらの手の出せるものにはならないでしょう。売ることよりも存在することが重要なフラグシップとなると思われます。他にはAMD製GPUを搭載したKaby Lake-G、なんて噂もありますが、一応Intelは否定しています(ただ、噂が独り立ちしないためと万が一の発売中止のことを考えてとりあえず否定する、なんてのはよくある話ですが)し、仮に出たとしてもCPU部分はSkylakeのマイナーチェンジであるKabylakeそのものになるのは間違いないので、もう一つ新鮮さがありません。そうなると、現行のKabylakeを入れ替えることになるアーキテクチャ、Coffeelakeに期待・・・となっていたのですが、これもKabylake同様、CPU部分はマイナーチェンジとなるようなのです。

第8世代Core iシリーズは年内投入 インテル CPUロードマップ

Intelはここ最近、製造プロセスの改良とアーキテクチャの改良を同時に行わず、どちらかを交互に優先させる戦略を取ってきていると言われています。ただし、最近は製造プロセスの改良はモバイル向けが優先されており、デスクトップ向けはCPU改良があるときに新製造プロセスとともに新型に入れ替わり、それまではマイナーチャンジのリフレッシュ版などが時間的な穴を埋めていました。HaswellからSkylakeへの世代交代はHaswell RefreshやBoradwell-Eを間に挟みながらそうした一気の交代が行われました。我々ユーザーの目から見れば今年発売されたKabylakeはそのSkylakeリフレッシュモデルとしか思えなかったわけですが、次もそのKabylakeRefreshに近いCoffeelakeになることは確実となったようです。それだけならまだしも、Coffeelakeの登場も来年の一月、つまりKabylakeの発売から一年たってからになるわけで、事実上三世代にわたってほとんど同じCPUが続くことになってしまいました。その代わりにGPU部分が強化される可能性が高い、とのことですが、IntelのGPUを目当てに買い替える人は少ないでしょう。OPEN CLへの対応などが進むこともあるでしょうからそうした意味でのパフォーマンス向上はあるでしょうが、期待されているものとは違いますしね。
ご存知の通り、AMDのCPU、RyzenがPC用CPUをひっかきまわしており、Intelほど他社を恐れるメーカーが本来放っておける状況ではないはずなのですが、どうもその危機感が感じられないのです。Intelは何を考えているのか、勝手に考えてみましょう。

1.AMDのCPUをそれほど脅威と感じていない
前にも書いた通りZenを搭載したAMDのRyzenは現行のIntelCPUを凌駕する性能を発揮しますが、それはあくまで同じ価格帯で、消費電力で、の話です。コストパフォーマンスは消費電力を無視し、絶対的性能だけを見ればIntelの方が上ですし、Ryzenは多コアゆえにクロックがそれほど上がらず、シングルだけの性能ならほぼ同価格帯で比べた場合もIntelが上回ります。Ryzenがもっとも勝る分野である動画エンコードに関してはQSVもありますし、総合性能で負けている部分はない、という判断がなされているのかもしれません。その分GPUの強化を重視しているのでしょう

2.新CPUの生みの苦しみ
AMDもRyzenが登場するまでは、Bulldozer/PiledriverのCPUを数年間、えんえんと売り続け、改良型はAPUにしか採用しませんでした。Intelはここ数年はCPUアーキテクチャは改良だけが行われ、それでパフォーマンスをアップするという方法がとられ続けていましたし、そろそろ能力の向上に行き詰っていてもおかしくありません。まだ第一世代ですでに改良点がいくつも羅列されているだろうZenと比べると、もうできることは少なくなっているはずですし。中途半端な改良でまともに比較されるより、大幅な強化ができるモデルが開発できるまで待っているのかも知れません。

3.他社の受け入れビジネスのためのサンプル作り最優先
最近、長年守ってきたIntelの半導体の売り上げがSamsungに抜かれた、あるいは抜かれるのではないか、という憶測が飛んでいます。PCの需要だけが大きく落ちたためか、それ以外の半導体の需要が増大しすぎたのかはわかりませんが、Intelと言えども他社の開発したチップの製造に乗り出さなければ現在の規模を維持しづらくなってきています。他の工場よりIntelの方が技術的に上、をアピールするために製造プロセスの改良とそれをモバイル向けに特化することが最優先課題となっており、結果発熱量や消費電力が高くてもどうにでもなるデスクトップ向けは二の次になっている、ということも考えられます。

わたしの素人考えではこの程度しか思いつきませんが、他にも理由は当然あるでしょう。どっちにしてもしばらくIntelの大幅にパフォーマンスがアップした新CPUは出てきそうにありません。QSVは限られた用途では威力を発揮しますが物足りない部分も多く、動画エンコードの性能をCPUの良さとするわたしにはCoffeeLakeはちょっと面白みに欠ける製品になりそうです。いっそ、GPU性能の面白そうなKabylake-Gが出たら、そっちに手を出す方が面白いかも知れません。

RyzenAPUは年内か? 

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休日に時間があれば、とりあえず電気量販店に行くのが習慣になってます。この間、またしてもその習性のままに量販店のテレビ売り場をブラリと尋ねたところ、すでに発売中のLG電子・東芝・ソニーに新発売のパナソニックを加えた4社の55型有機ELテレビが並んでいました。しかも、ありがちなデモ動画を流しているのではなく、その時放送中だったBSプレミアムの映像がそのまま流されているではありませんか。しかも映像を見るとかなりブロックノイズなどデジタルノイズの出やすい映像。これは実際の利用に準じた画質の比較がこの目でできる絶好の機会とばかりに4機種を見比べてみました。
どうしようもないのがソニー、ブロックノイズが一番浮きまくっていて画面がブレブレです。LGもかなりひどい。デジタルノイズはそこそこに収まっていましたが、映像がベターっと塗ったようにハデになっており、作りすぎの印象です。残りの2社はまぁまぁで、地上波など従来映像の画質を売りにしている東芝はデジタルノイズが比較的少なく、落ち着いている代わりに主張が少なめです。パナソニックは東芝よりブロックノイズは多めですがあまり作った映像という印象は薄く、全部ほどほどに抑えている印象です。もちろんテレビのモードで大きく異なるでしょうが、デモムービーだと立体的に見えるほど強いソニーの画作りは、従来放送映像には全く向いてないという印象です。総じて言えるのは、有機ELは色のメリハリなどは優れていて液晶画質を好まない人には希望の星といっていいパネルですが、画質の悪い部分を適度にぼかしてうまく見せるブラウン管やプラズマと違ってむしろ強調して見える傾向が強く、どちらかと言えば液晶に近い画質になっています。これはもう液晶が画質の基準だ、というメーカーの主張もあるでしょうし、すでに液晶前提の画作りのノウハウしかないという理由もあるのでしょう。UltraHDBDをバシバシ買う映像マニア以外の、放送映像がライブラリの中心だという人にはまだ早いテレビなんでしょうね。

そのUltraHDBDの再生に使えるかどうかはわかりませんが、個人的に期待しているのが前から言っているAMDの新APU。残念ながら従来型の最終型コアを採用したBristol Ridgeは、どうやらこのまま単品販売はされない模様です。まぁ今更出たところで困るほど時間はたっていますし、もうしょうがないでしょう。ここまで来たのならCPU部分はRyzen、GPUにVegaという、どちらも新世代に切り替わるRaven Ridgeが早く出てくれることを期待するしかないですが、どうやら年内には出そうな雰囲気です。

Ryzen 3は7月、Threadripperは8月出荷 AMD CPUロードマップ

リンクには第三ページを貼ってありますが、そこには「第4四半期頃に予定されている」とあります。第4四半期というと年末に近い時期ですが、月に直せば10~12月。早いと三か月少々で姿を見せるということです。しかも、当初はモバイルが優先でデスクトップ向けは後回しと聞いていましたが、ほぼ同時になりそうともあります。モバイル版は出たところで我々が買えるとは限らない~なぜかPCメーカーは日本ではAMD採用ノートPCラインナップに加えないところが多い~ので、デスクトップ向けが出てくれないと使えませんし、うれしいところ。グラボをさす必要がなくなりますので消費電力も少なくなりますし、小型ケースでも必要な機能を全部備えたPCができるのは魅力ですね。具体的な機能は不明ですが
・Ryzen3GとRyzen5Gが登場しそう
・コアは4コアのみ
になりそうです。3と5の違いは、SMTの有無がメインとなりそう。ひょっとしたら3次キャッシュの容量にも差がつくかも知れませんが、それほど大きな違いはないでしょう。動画のエンコードをある程度考えるのなら4コア8スレッドになると思われるRyzen5G、必要と思わないなら4コア4スレッドのRyzen3Gがマッチするでしょうか。と、言っても3Gでも現行のKaveri/Godavariより動画エンコードは高速でしょうから実用になると思いますが。ただ、この時期の登場だとちょっと期待しているintelのHBM2技術を使ったAPUはないでしょうね。そこは残念ですが、とりあえずAPUを愛用している人は、いよいよ交換の秒読みに入ったといえるのではないでしょうか。

今日から地上波テレビの画像が乱れる場合があるそうです

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わたしの地元などは割としつこく告知していましたが、そうでない地区もあるでしょう話を、せっかくなので取り上げておきたいと思います。

本日6月22日からモバイル通信向けに700MHz帯が解禁になり、モバイルインターネットの混雑解消と速度アップに期待が持てるようになった代わりに、その帯域が地上デジタル放送の帯域に非常に近いため、影響を受けて乱れる場合がある、とのことです。
あくまで可能性がある、というだけで乱れない場合もあります。と、いうのも、もちろん帯域自体は干渉しにくいように最低限の隙間は空いているのですが、放送対応ブースター、特にアナログ放送対応のブースターをそのまま使っている場合、少し多めに電波を増幅するため、モバイル通信用700Hz帯の部分まで増幅してしまい、結果映像に悪影響が出る可能性がある、とのこと。どちらかというと影響を受けるのは通信の方という気がしますが、影響が利用者にはっきり感じられるのはテレビの方ということなんでしょう。
この告知をするため、ウチにはもう3回も同じチラシを持った人が説明にやってきました。二回はお店の方に、もう一回は自宅の方に、ですが。ウチは町内の自治会長なので(厳密には我が父が、ですが)代表して説明を受けてほしい、あるいは回覧板に説明を入れてほしいということなんでしょう。が、我が町内が開発のおかげで市が認める地上波放送受信困難地帯。それゆえに補助金を加えて町内にはケーブルテレビが引かれており、たとえ有料契約をしてないにしても全家庭でケーブルテレビ経由で地上波は見ているんですよ。そうした場合でももちろん干渉して映像が乱れるケースはあるでしょうが、その場合でもすくなくともアンテナ工事でどうなるレベルではないのでケーブルテレビ配信側でどうにかしてくれないとどうしようもないんですよね。3回ともそうした説明をこっちからして帰ってもらいましたが。なんでそんなことも知らないんだろうと思ったのですが、この700MHzに関して告知を行っているのは一般社団法人の700MHz利用推進協会、総務省とかの公的機関の管轄じゃなくて、携帯電話事業者が設立したお役所とは無関係のグループでした。だから、難視聴地域などの情報を全く持っていなかったのです。ちなみに問題があった場合でも最低限の工事などで対処できるケースならば「費用を請求することは絶対にありません また、物品の販売をすることもありません」とチラシにはデカデカと書かれています。まだ例はないでしょうが、これからそうした売込みサギのようなものが出ないとも限らないので、警戒しているんでしょうね。

700MHzを通信用としてさらにつかうようになるのはこれからなので、今日無事でも来月再来月にはひょっとしたら、家庭によっては地上波の映りが悪くなることもあるかも知れません。その場合はとりあえず700MHz利用推進協会のほうに問い合わせてもいいかも知れません。受信不良と700MHzが関係ない場合は何もしてくれないかも知れませんが、調査は無料でしてくれるみたいですから。

SkyLake/KabyLakeのHT問題

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父の見舞いに行った帰りに、この間有機ELテレビ4社の画質チェックができた店に行ってきました。あの時は4台とも同じ映像、それもBSデジタルの映画で、デジタル圧縮が目立ちやすいという絶好の機会だったので、各テレビのモードチェックまでは手が回りませんでした。なので、今回はぜひモードも切り替えつつ放送画質をチェックしたいなぁとの思いでいったのですが・・・。

全部別々の専用デモムービー映像に差し替えになってました`orz

ひょっとしてわたしのせいかな(^^;)4台のテレビの前を蟹歩きで数分間も行ったり来たりしながらメモを取るなんていう人間がいたら、そりゃ怪しんで放送画質を流すのやめよう、となっても全然不思議かありません。汚く見えてますしね。
有機ELは素晴らしい画質を実現する反面、汚い映像もその汚さをハッキリ表現してしまう欠点もあります。正直従来型のデジタル放送みたいな細部がつぶれている映像を視聴するのなら、同じ4K対応テレビなら有機ELより技術が枯れている液晶の方がマシに見えますね。しかし、デジタル放送を汚い映像と表現してしまうなんて、贅沢な話ですよね。ほんのちょっと前まで、我々はにじみやザラザラノイズだらけで解像度も低いボロボロの映像を、3次元Y/C分離だ、ゴーストリデューサだ、と無理矢理補正する回路を搭載した装置で映し出された映像をキレイだ、キレイじゃないと評していたのに、それよりは少なくとも画質面では優れている現行放送にケチをつけているんですから、ただ、あの頃はその代わりに技術の進歩と製品の個性を肌で感じ、自由に遊べる楽しさがありましたが。テレビの画質チェックはそれに似た感触があるのですが、さすがに複数台持つにも限界がありますしねぇ。

さて、最近話題・・・というより問題になっているのが、Intel・AMD両社のCPUのエラー問題。AMDのRyzenがエラーを吐く問題は、基本Lynuxでのことで個体差が大きく、かつ条件が一致しないらしくて、無理矢理エラー吐かせるのを楽しんでいる人もいるらしくてそう大きな問題にはねっていないようですが、Intelの方は若干深刻なようです。

IntelのSkylake&Kaby Lake世代のCPUにはハイパースレッディング有効でデータ欠損やプログラムエラーにつながる重大なバグがあると判明

単なる疑いではなくはっきり「判明」と書かれているうえ、指摘している団体がDebianを開発しているプロジェクト、という専門家集団ですから、これは確実に存在する問題だと言っていいでしょう。しかもRyzenのようにLinuxだけでなく、Windowsでも出る、とされています。しかも"データの破損やデータ損失につながる可能性がある"というかなり深刻な問題。この現象が発生する可能性があるのは現行のKabyLakeだけでなく、先代のSkyLakeも含めたIntelCPUの、仮想スレッドであるHTを有効にした場合、とされています。それほどの問題ならなんでSkyLakeしかなかった時点でわからなかったのか、をIntelに問い詰めたい気持ちはありますが、問題は現行だけにとどまりません。Intelはモバイルはともかくデスクトップ向けに関しては次世代のCPUであるCoffeeLakeでもCPU部分に関してはほぼそのまま、製造プロセスの改良やGPU部分の改良にとどまるという話であり、このままではそのエラーを引きずった新CPUになりかねません。もっと問題なのは間もなく登場する初めてi9の型番まで用意されたハイエンドCPU、SkyLake-Xの方で、こちらは絶対にハードウェア的な改善は間に合いませんから、確実にエラーを持ったままの登場となることです。発売前のフラグシップモデルに暗雲が立ち込めることになってしまいました。

CPUのエラーというのは決してありえない話ではありません。過去にもありますし、特にAMDの初代Phenomのもつエラーは大きく、BIOSでその部分を停止させることで回避はできたものの、パフォーマンスに影響するという事態を招きました。そのため、AMDは大急ぎでPhenomIIを作らざるを得なかったのですが、あの時は出荷してすぐに分かった欠点でしたが、今回は発売してから一年以上たってようやくわかった欠点で、すでに多くの製品が出回ってしまっているため、誰も身動きできない状況になっている点が厄介です。OSの改良やBIOSからの機能制限で回避できればいいのですが、その場合でもパフォーマンスへの影響は少なからずあるでしょう。
現状、確実にそのエラーを回避する方法として推奨されているのは、HTを無効にすることです。Intel系のマザーボードのUEFIメニューにはほぼ確実にこの項目が存在しますので、割と簡単にできます。が、その場合ワンランク下のCPUと同等の性能になってしまいます。実際どの程度低下するのか、動画エンコードで試してみましょう。

手持ちのSkyLake、i7 6700を使い、Windows10で1440x080、約48分という普段ベンチマーク代わりに使っている動画をMediaCoderの64ビット版でH.264に速度Mediumで変換して比べてみます。

HT有効
1.6x 48.4fps 1866.3sec(31分6.3秒)

HT無効
1.2x 36.4fps 2463.1sec(41分3.1秒)

i7 4770
1.3x 38.9fps 2283.5sec(38分3.5秒)

参考としてSkylakeよりCPUの世代が一世代古く、HTエラーの対象ではないHaswellでも同じ条件で計測してみましたが、SkylakeはHTを切ると一世代前のCPUにも負けてしまうほど性能が低下するのです。IntelCPUはSkyLake世代からKありとなしのクロック差を大きく取るようになったため、さらに上の6700KやKabyLakeの7700Kならもう少し上になると思いますが、それでもせいぜいHaswellの4770と同程度と思われます。ソフト的な改良だけでエラーを回避するのなら、ここまでパフォーマンスの差が出ないようにしてほしいものです。

ただ、考えてみればSkylakeが出て一年以上もたってからやっと見つかったということは、それほど滅多に出ないエラーであるということです。実際、それが原因と思われるデータ破壊の経験がある、という人は少ないでしょう。もうSkyLakeやKabyLakeを持っていて、今まで使ってきて不具合の感じられないで使い慣れたソフトをそのまま使う、という人ならそれほど気にしなくてもいいかも知れません。これから出るソフトはそこらへんを考慮に入れて開発するでしょうし~その場合パフォーマンスが低くなる可能性もありますが~。

PHS22周年でいよいよカウントダウンか

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今年も半分終わりました。普通なら「もうそんなに経ちましたか。早いですねぇ」というところですが、わたしにとっては、「まだ半年しか経っていないのか」という印象。まるで子供の時のようです。当たり前だけど、大人になっても、やっぱり時間は一定の速度で過ぎていくんですねぇ、それがいいのか悪いのかは別として。


そんな過行く時間を感じさせる出来事。通信の一つであるPHSが、昨日でちょうど22周年だそうです。

22周年…消えゆくPHS 5GやIoTの裏方として活路


前にも書きましたが、現在PHSを展開しているワイモバイルは、間もなくPHSの受付を終了すると発表しています。本日より分割払いの受付も行わないとのことですから、よほどの事情がない限り、PHSの新規・機種変をする人はいなくなるでしょう。リンク先の記事によると、PHSの基地を5Gの基地として活用することを予定しているとのこと。それが32年~書いてませんが、平成32年のことなんでしょう~開始予定ということは、それまでにPHSユーザーは全員締め出されるということになるわけです。現状はスマートフォンが当たり前になり、機種変は次々と行われているのだから、受け付けなければPHSユーザーもすぐにソフトバンク回線のスマートフォンに切り替えるだろう・・・と、ワイモバイルは考えているでしょう。でも、多分ここまでPHSを使い続けているユーザーは、スマートフォンの形状に通話用としては抵抗があってギリギリまで変えようとしないでしょう。そのスマートフォンにしても旧型のiPhoneばかり薦めてくる(ソフトバンクとの関係で新型を扱わせてもらえず、売れ残りしか回してもらえないからなんでしょうが)ワイモバイルですから、多分入るだろう割引があっても切り替えは思うようには進まないと推測されます。PHS問題として後を引きそうです。

PHSには通話料金が安い、災害時にも電波を止められないという利点がありましたが、通話料はLINEなどの無料通話のおかげでほぼ優位性はなくなりました。災害時の利点も、結局なってみなければ実感できないということで重視している人は少ないでしょう。残念ですが、終わりのカウントダウンは始まってしまいました。とりあえず、わたしはギリギリまでPHSを使い続け、終了させられたら今使っているMVNO一本に絞る予定です。

シャープの株主優待?

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最近株主への配当金の郵便小為替が届きます。ゆうちょ銀行へもっていけば現金に換えてもらえるので、一刻も早く変えたいものなのですが、如何せんその株の所有者はわたしではなく父だったりするのでうまく交換できません。昔はそうでもなかったのですが、最近はトラブルを防ぐため、本人でないとゆうちょでは何もさせてもらえないケースが多くなっており、この配当金の為替もその例にもれず、原則本人のみ交換可、となっているのですが、我が父は未だ入院中であるため、抜け出して銀行へ行くなどできません。式ATAないので、委任状欄に本人、つまり父に直筆で書いてもらうしかありません。なので、届くたびに母が病院に小為替をもっていって書いてもらうのですが、この10日ほどは毎日届くので「面倒くせぇ」と最近は書くのを嫌がっているようです。それでも書いてもらわなお金がもらえないのでいくら面倒でもしっかり描いてもらわなければなりませんが。

配当金は株投資の目的ではありますが、企業によってはそれ以外にも株主優待と称していろいろ特典をくれるところも珍しくありません。有名なのは映画配給会社のチケットや、鉄道会社の割引券です。わたしも昔はその優待券を使ってタダで映画を見に行ったりしたものですが、そういう特典の楽しい企業ほど証券会社は売らせたがるらしく、連日の「売れ売れ」電話催促。結局押し切られてしまったのか、わたしはだいぶかみついたのに結局売ってしまいました。まぁ最近は地元の映画館もみんなシネコン方式で、どこの配給の映画、という概念がわからなくなってしまっているので、昔ほどあっても気軽には使いにくいかも知れませんが。今でも優待チケットとかくれるんでしょうかね。そういえば一時某菓子メーカーの株も持っていたので、優待としてそのメーカー製の菓子詰め合わせ、なんてのももらったことがありますが、そのメーカーの代名詞と言ってもいいヒット商品はキッチリと入っていないあたりにどことない闇を感じたものです。
そうした自社製品をくれる企業の大半は手放してしまった父ですが、それでも株主優待はもらえます。なぜか最最自社製品とはほとんど関係ない食品のギフトなんかをポイント制で選べる企業が出てきており、そうしたものを取り寄せられるからです。中身も結構悪くなくて、そうしたサービスをもって株を所有し続けてもらおうとするさまは、なんとなく最近政府から苦言が入るようになった「ふるさと納税」のお返し合戦を連想させますが、企業のやることと言うことで政府も特に問題にする気はないのでしょうか。

そうした企業から次々送られて送る郵便物の中に、本日シャープのものがありました。中を見ると、「株主様向け「謝恩祭」のご案内」と称して、シャープの製品がズラリと並ぶ印刷物が入っています。え? もしかして、持っている株の総額に応じてこの中から何か選べるのが株主優待? と異常な期待をもってよく見ると、下の方に「ご購入は、おひとりにつき3セットまでとなります。」って書いてあるんですわ。え? 株主なのに、買えるだけ???
確かに、安いと言えば安いんです。基本シャープの"謝恩祭"の方はセットなんですが、同じ組み合わせをインターネットで調べてみると、店舗を無視して最安値かそれに近いと思われる価格を合計したより少し安い、というくらいです。これが買ってでも欲しいという人には間違いなくお得ですが、株主相手だから特別に、というよりメーカー直販だからできる価格、というものにしか見えません。正直サービスというより企業のボーナスの最悪の形である「現物支給」を連想させます。まぁシャープと言えば、経営不振で台湾のホンハイの傘下となった企業。いくら黒字になってあとはいえ、上場はまだ二部から這い上がれませんし、これが精いっぱいなんでしょう。むしろこの数年シャープは謝恩祭どころか配当金すら全く出ていなかったので、それと比べれば何かしようという気力があるだけマシというところです。それゆえに証券会社も全く売らせる気がなかったわけですが。

どうもまだまだ悪循環から抜け出せたとは言えないシャープですが、なんとか頑張って継続してほしいものです。そうでないと、ただでさえ少ない日本でテレビを販売しているメーカーがまた減ってしまいますからね。その生き残りの一社である東芝も、別に原因があるとはいえやはりゴタゴタでいつどうなるかわかりませんし、そのうち日本で買えるテレビはソニーかパナソニックだけ、になってしまう可能性もありますからね。本当はテレビ業界も余計な規制なんかやめて、自由市場に開放され、国際競争力を取り戻すのが一番なんでしょうが、政官財一体となってその可能性をつぶし、日本企業の競争力を育てない方針を貫いている以上、道は遠そうです。

プリンプリン物語に見る補正の凄さ

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母がいきなり「テレビが映らなくなった!」と半分悲鳴みたいな声を上げたので、どうせリモコンの入力ボタンとか余計なところを押したせいだろうと行ってみたら、普通に地上波のチャンネルになっているのに確かに映らないのです。アンテナ線が劣化したか抜けたかだと思ったけど電波強度は十分で、全く問題ない。ケーブルテレビなので配信元のせいかと思ったけど、そのテレビ以外、アンテナを分岐してあるレコーダーとかもしっかり映ります。こりゃ壊れたか? と30分ほど激闘してみたら・・・。
映りました。原因はなんとB-CASカードの接触が悪くなったせい。紙で詰め物して抜き差ししたら普通に映りやした。いやー、こんなくだらない理由で無料の地上波放送が映らなくなる国なんて、相変わらず世界中探しても日本だけなんでしょうねぇ。ちなみにこのテレビのB-CASカードは前に分解修理したときも挿しっぱなしだったので、もう何年も抜いたりしたことはないです。にも拘わらずに接触がおかしくなったってことは、経年劣化なんでしょうねぇ。なんともろい・・・。あ、ひょっとしたらB-CASカードリーダーはわざともろく作ってあるのかも? あとあとの買い替えが進むように。


日本放送協会でかつて放送されていた番組のうち、局でも保存されていない番組の復刻という話が出てきます。これは当時の業務用VTRのテープが極めて高価だったため、平気で番組を上書きするなどして使いまわされたためです。保存して後でまた視聴することに価値を見出さなかった時代だったんですね。で、代わりにかつての視聴者が個人的に保存していたビデオテープを提供してもらって、その映像を補正して保存する、ということを行っているのですが、これ、当時の利用者からすると個人的な目的以外に番組を録画したビデオを使うことになるんですが、うるさい「著作権の保護」に照らし合わせて大丈夫なのか? と毎度疑問に思ってます。今は個人的目的ですら自由に録画させないようにしているのに。だからB-CASカードリーダーの劣化だけでテレビが映らなくなるのに。
ま、それはおいといて。これまでは主に少年ドラマシリーズ、というSFドラマの復刻が多かったようですが、最近は人形劇の発掘が行われるようになっています。先日、その一本「プリンプリン物語」の第一回・第二回分の放送が行われました。

第一回のオープニングと本編を見て、いや驚きました。ここまで見事に補正されているとは。40年近くも前の放送ですから、当然アナログ放送ですし保存されたテープもアナログタイプです。埃やカビ、傷による画質や音質の経年劣化はもちろんですが、アナログ放送ゆえの受信ノイズ、特にゴーストは当然あったでしょうし、テープも番組保存の時に空テープを使っているのならともかく、ほかの番組を録画したテープに上書きすると、当時のビデオデッキでは境目がキレイにならず、色のにじみが走る独特のノイズも発生します。ひょっとしたら時報や時刻表示といった絶対に避けられないものもあったかも知れません。それらが見事に補正されているのです。ゴーストは文字の横にこそ多少見えますが、それ以外の部分にはほとんどなく、色も結構キレイになっており、にじみも少なくなっています。動きも大変スムーズで、ひょっとしたら当時の放送時よりも見やすくなっているかも知れません。ノイズ除去と細部の補正、場合によっては欠如したフレームの再生もあったでしょう。それらは古い映画のデジタル化、ではよく聞く苦労話ではありますが、これが行われるのは繰り返し上映され続けてきた名画に限られます。それは再上映でまた観客を集めることもできますし、ソフト化して販売し、補正にかかった資金を回収することも可能でしょう。だからこそできる作業なのですが、日本放送協会のそれは一部の人を除いて忘れられていた人形劇の放送。当然有料の上映会には使えませんし、ソフト化しても映画ほどの数はさばけませんから、資金の回収も難しいでしょう。そこにこれだけ手間暇かけた跡が見られるだけの補正ができるのは、ある意味清算を度外視できる日本放送協会ならではの暴挙・・・いやいや英断でしょう。しかもプリンプリン物語は全656話もあり、そのうち用意できなかったテープは11回分だけで、残りの645話は確保できた模様。これは当時の番組関係者がかなりビデオ保存していたからだそうで、プロだけに無暗に上書きせずに資料としてとっておいたのが幸いしたからのようですが、一回12~3分の放送かける645話で・・・総合時間だけなら映画100本分くらいの分量になりそうです。それをこんなに一コマ一コマ丁寧に作業するなんて・・・。なんと恐ろしい局なんだ日本放送協会、これはその作業の跡を体感するためだけにも見なくては!

と、思っていたのですが(^^;)第二回から早くも失速。オープニングは大半が第一回の使いまわしで、第二回は色にじみも多く、細部もそれほどはっきりせず、細部などには取り切れていないノイズが多くて動きは残像だらけ。まぁそりゃそうでしょ、第一回の補正クオリティを645話全部にやったら時間も人員も予算もどれだけかかるか想像もつきませんし。第一回だけテープの状態が特別よかったということも考えられますが、第一回だけ技術の総力を挙げて補正して、第二回以降はそれなりに見られるレベルに妥協した、という可能性の方が高いと思います。

まぁ、正直に言いまして、いかな伝説の「プリンプリン物語」といいましても、今全く知識も想い出もない人間が見て、文句なしに面白い、と思うほどでもありませんし。これは人形劇だから面白くないのではなく、ネタが古すぎるからです。ギャグじゃなく、シリアスな人形劇、例えば「三国志」などは今見ても面白く見られますしね。ちなみに日本放送協会で現在も行われている人形劇番組のレベルは、かなり高いと思っています。日本には人形浄瑠璃という最高のお手本があるせいか、人形という動きの限られた表現体に表情や感情を表す技術に大変たけていると思っていますし、脚本も声優の演技も、何より人形の演技が、ターゲットが子供だからこそ手抜きのない本気の感じられる作品が、意外とある印象です。個人的な見どころとしては、結構特殊効果が見られるところでしょうか。基本撮りきりで撮って最低限の効果しか映像に加えないため、合成に頼らない特殊効果を行っているものも多く、最近のCGだらけの特撮ものより堪能できたりもします。本当はライブの演劇を見られればもっと楽しいのかも知れませんが、さすがにターゲットを子供に絞った会がほとんどなので、そこまではわたしも無理ですが。

第三回以降も、とりあえず見ておこうかな? と思っています。一時ハマっていたつボイノリオ氏もアナウンサー役の声優として出てますしね(^^;)

最新の技術と必要性

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最近よくわたしの店に来てくれる大口のお客さん、割と世間話の好きな人で、今回もいろいろ話してきます。その会話の中で「腰の手術で入院するのでしばらく来られない」と話してきました。知識のないわたしは腰の手術と言えばすぐに思いつく「ヘルニアか何かですか?」と軽く聞いたところ、ご本人が言うには「腰の骨の一部を人工の骨と交換する」大手術になるとのことでした。この手術は従来なら半年の入院は当たり前という重いものでしたが、最新の技術を使えば、早ければ一か月ほどで歩けるようになるのでその分退院も早くなるらしいです。お客さんは2か月くらいで戻ってくると言ってましたが、実際はやってみなければ分からないでしょう。ただ、その技術を行う設備は地元のどんな病院にもないため、手術と入院は東京の有名大病院になるそうです。
その最新技術は、と言ってもお客さんも理解していないのですが、一つだけはっきりしているのは「埋め込む人工骨は3Dプリンタで作る」ということです。骨と一口に言っても大きさはもちろん形や穴の位置など個人差があるため、量産品は使えないでしょう。個人個人の状態に合わせて作るには、事前のスキャンや検査で状態さえ正確に把握していれば、人の手で製造するよりもコンピューターと3Dプリンタに任せた方が確実で早く作ることができそうです。全く、すごい時代になったものです。

と、あとで振り返れば感想はそうなのですが、このお客さんの話を聞いていた時にはむしろ「3Dプリンタ? ああ、そういえばそんなのあったなぁ」と思いの方が頭の中を大きく占めていたのです。一時、家庭用の3Dプリンタ、よく大型電気店やPC専門店でデモってましたよね、樹脂で作ったよくわからないオブジェ回りに置いたりして。最近はすっかり見かけなくなった気がします。わたしが最近はほんの数分程度地元量販店を回れる程度の時間しか取れず、東京の専門店などの見物にはとんとご無沙汰になっているせいかも知れませんが、半年ほど前に行った最後の行脚でもほとんど見た覚えがありません。少なくとも売り方は縮小している気がします。あまり話題にも上らなくなり、忘れかけられているのではないでしょうか。価格.comなどを見ても書き込みは少なく、並んでいるのも発売して1年は経過したモデルばかり。それ以前のものも多いのですが、今年発売されたものは見かけません。あまり新製品は出ていない印象です。PC系ニュースでも最近見ませんしね。だいぶ前ですが、3Dプリンタで拳銃の製造ができる、が少し問題になってニュースに取り上げられましたが、あれで印象が悪くなったのかも知れません。
値段だけ見ればかなり安いものもあり、製造に使う樹脂もお手軽に買えるほどの値段しかしません。もちろんバリバリ活用している人も少なからずいるでしょうが、一般的な家庭でも普及する兆しは見えていないのではないでしょうか。一時は「小物や小さなフィギュアなどは完成品ではなく3Dプリンタ用データで販売できるようになる」ようなことまで言われた勢いもありましたが、今はそれは難しいでしょうね。いくら安くても場所とりますし、通常のプリンタ以上に使い道がパッと出てきませんし。
先に書いたような特殊な業務用として考えれば3Dプリンタほどすごい機械もないでしょう。数十年前から見れば、まるでドラえもんの秘密道具にも見えるような魔法の道具です。ただ、個人が必要としているかどうか、はまた別の話なんでしょうね。

円谷プロを襲うかつての闇

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「顎が尖っている」「スーツじゃなくてボディペイント!」と、まるでBLギャグもののごとき突っ込みどころで、悪い意味で話題を提供してくれているものと言えば、中国が発表したウルトラマン(?)であります。

円谷プロ、中国企業が製作発表したウルトラマン作品に「到底認められない」

もっとも、このウルトラマンはあくまでイベント用で、登場作品自体はフルCGアニメであるために登場するウルトラマンとは外見が大きくことなります。単に予算をケチったためにこのような外見になったのでしょう。
しかし、このウルトラマン、円谷プロに全く断りなく中国の広州藍弧文化伝播有限公司が作る映画に登場させられるもので、当然ながら円谷プロ側は「認められない」と声明を発表、断固抗議する構えをみせています。ちなみに中国側の作品はウルトラマンは主役ではなく、日本でも公開されたアニメ映画「ドラゴンフォース」の続編に半分ゲストのような形で登場するものなので、おそらく交渉しても円谷プロの許可は下りなかったものと思われます。

中国とキャラクターと言えば、かつては日本やアメリカの人気キャラクターを無断で使った遊園地が話題となったように、キャラクターの使用権に対しては全く気にしないお国柄。今回の件も褒められたものではないです。しかし、ネットに乗っている情報はともかく、先ほど見た地上波テレビのニュースでは広州藍弧文化伝播有限公司も「日本以外の国でウルトラマンを使用する権利がある、という契約書がある」と強気の構えを見せているようです。どうやら以前タイと円谷プロの間で揉めた権利を譲り受けたものと思われますので、そう簡単に解決しそうにありません。

タイともめた、というのは、かつてタイに存在したチャイヨー・プロダクション問題のことです。1970年代のころまでは権利もいろいろいい加減で、ウルトラマンなんかも結構無断でマンガに登場したり(有名作品では「Dr.スランプ」。当時の版では平気でウルトラマン・ゴジラ・ガメラなどが出てました)してましたが、全く問題になることはありませんでした。当時の社長が円谷プロ初代社長、円谷英二のもとで技術等を学んだ人で、それ以降も円谷プロとの付き合いは続いたようです。その縁で1974年にウルトラマンを使った映画を製作、日本でも1979年に「ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団」のタイトルで吹き替え版が上映されました。主題歌は当時アニメ「ザ☆ウルトラマン」での歌っていたささきいさお氏が同時上映の「実相寺昭雄監督作品 ウルトラマン」の両方を担当する毛色の違う作品となっています。地底からよみがえった怪獣軍団が登場するのに、あきらかに宇宙怪獣なタイラントやドロボン、挙句の果てにはウルトラ怪獣ですらないダストパン(本来の登場作品はミラーマン)が出てくるあたり、かなり適当に作った後が見られたり、ウルトラ兄弟がゲスト扱いで怪獣を倒す主役ヒーローはハヌマーンである点、怪獣と直接関係ないところで神が登場する点など、日本人が見るには違和感の多い作品となっています。ちなみにハヌマーンはヒンドゥー教の神なのですが、作中では「仏様」という言葉が何度か登場するなど、なぜか仏教の守護者となっています。ただ、日本ではヒンドゥー教は全くなじみがないため、翻訳吹き替えの際に分かりやすくするために仏という言葉が使われただけ、という可能性はあります。
少なくともその時点ではチャイヨー・プロダクションと円谷プロの間に諍いはありませんでした。が、90年代に入ってチャイヨー側が日本以外の国でのウルトラマンのキャラクター使用権を主張しはじめ、円谷プロと真っ向から対立するようになってしまいます。先の「ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団」や、それ以前にやはり円谷プロのキャラクターを使った「ジャンボーグA&ジャイアント」と言った作品を作った際の契約に期限その他の項目がなかったのかも知れません。単純に考えればキャラクターの権利は当然円谷プロ側にあるわけですが、あくまで利用権などに限った場合、契約の中身次第ではチャイヨー側が持っているという主張もあり得ない話ではないのです。実際、裁判によっては円谷プロ側が敗訴するケースもあるようです。それを盾にチャイヨーはとうとう「ウルトラマンミレニアム」というオリジナルのウルトラマンまで作るに至り、両者の溝は埋まる可能性すらなくなるほど深くなりました。結果、それ以前は通販などでちょびちょび売られていた「ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団」のビデオは全く売られなくなりました。それ以前から円谷プロの公式資料には同作のことは記載されていなかった様子もあり、封印された幻の作品となっています。ただ、それ以前はビデオが売られていたため、同じウルトラの封印作品であるウルトラセブン第12話と比べるとマニアの再視聴を求める声は大きくないようです。わたしもレンタルビデオの払い下げではありますが持っていますし。

その後チャイヨー・プロダクションはどうも倒産したようで、一部の映画が封印された以外は解決・・・となるかと思われましたがそれ以前に別の会社へウルトラマンの権利を譲っており、今回の中国ウルトラマンはそれをさらに使って、のことらしいです。そもそも複雑な抗争を続けていた権利が中国という法律的常識が日本と大きく異なる国に入ったことで、ますますややこしくなりました。果たして公開を止められるかどうか、も怪しいところです。
とにかく円谷プロというところはウルトラマンというキャラクターがビジネスの柱なのですから、その権利を守るために本来全力を尽くすべきなのですが、どうもキャラクタービジネスなんて胡散臭い話よりも、良い作品を作ることの方が力が入っている傾向が昔からあります。特に初期の構成者は、特撮を中心した映像の技術者やその志望者が多く集まっていた技術者集団であったようですし、そうなるのも仕方ない話ではあるのですが、どうもいまだにそこらへんを引きずっているような。おかげで倒産の危機を迎えたのも一度や二度ではないはずです。
先日、その円谷プロの誇るウルトラマンをハリウッドで映像化した「ウルトラマンパワード」のBD-BOXを買ったのですが

ウルトラマンパワード Blu-ray BOXケイン・コスギ,ハリソン・ペイジ,ロビン・ブライリー,ロブ・ロイ・フィッツジェラルド,サンドラ・ギィバードバンダイビジュアル

同梱されている冊子に「権利はハリウッド側にあり、日本側はソフト等の販売権のみ」というような記述がありました。はたから見るにあまり対等とは言えない契約になっていたように思います。さすがにここ数年は別の資本も入りましたし違うのでしょうが、どうも円谷プロのビジネスはヘタ、という印象しかありません。今回そうした負の遺産が噴き出してしまいました。正直中国作品でのウルトラマンの使われ方に興味はありますが、まずは円谷プロの権利が第一でしょう。訴えが通ることを祈るばかりです。

引きこもりはつらいよ

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あまり細かく書くのはやめておきますが、父の入院が長引きそうです。現在の入院の際に転んだらしく、それ以降起き上がるだけで自動的にナースコールが入って看護師が飛んでくるような扱いで安静にされ続けた結果、医学的には健康でもすっかり筋力がなくなってしまい、日常生活への復帰が困難と判断されてしまいました。したら今まで入院していた病院に「リハビリを前提とした他の病院に移ってくれ」と匙を投げられちゃいました。とりあえず転院はしたのですが、ここでも「次を考えていて欲しい」と言われる始末。このまま帰宅できず、病院のたらい回しで父は余生を過ごしそうな気配さえしてきています。とりあえず介護の申請はしたのですが。

まぁそれはさておき、例え奇跡的な回復があったとしても、父の仕事への復帰だけはないでしょう。それは仕方ありませんから、父の分までわたしがやるしかないわけです。ただ、こういう言い方すると怒られそうですが、正直飽きてきました。
もちろん商売だから飽きるもヘッタクレもありません、商売と書いてアキナイと読むもんですし。わたしが飽きたのは、現在の生活のリズムです。今までなら一日のうち30分~1時間、店を任せておいてブラリと外へ出かけ、本屋とか100均とかで出物を探せましたし、月に一日くらい休日と別に休みをとって友達に会いに行く程度のことはできましたが、現在はそのどちらも無理、一般サラリーマンの昼休み相当の席を空けていい休憩時間はゼロですし、休日もはるかに少なく、あっても父の見舞いと店の準備の雑用で映画一本見に行く時間も取れません。全く歩かないのもなんですので店が終わってから少し出歩くのですが、もうその時間では空いているのはコンビニエンスストアか居酒屋くらいで、行くところがありません。おまけに最近地元繁華街の治安はあまりよくなく、条例で禁止されている立ちふさがりによる引き込みが横行して、正直あまり近寄りたくありません。わたしなど、立ちふさがりを無視して回避しようとしたら、最終的に3~4人に囲まれて無理矢理引き込まれそうになったこともあるくらいです。
結局何もできないんです。今思うにわずかでも休憩時間があるって、生活にメリハリつけるのに本当に重要なんだなぁ、と思います。ただ、拘束時間が連続しているだけで、終日忙しくて仕方ないわけではないんですね。とにかく店頭にはいなきゃいけません、その分裏の仕事は休日にやるしかないんですけど。拘束時間のほとんどは暇なので、ネットと読書くらいなら事実上し放題です。ただ、本を仕入れる時間と機会がありませんから、あっという間に読みつくしてしまいましたし、ネットに至っても、何かしら知性を刺激するものをネット以外から受けない状態が続いていると、結局同じところ、同じ情報ばかり調べてしまう単純ローテーションになっちゃうんです。わたしがその程度の人間なせいか、キッカケがないと新しいことをやろうとしないのが人間の性なのか・・・。というわけで、ネット巡りもあまり長いとこれも飽きてきます。

そういうわけで、現在どうにも退屈な日々を送っています。父の状態に比べればはるかに恵まれてはいるのですが、こちらもやっていることはほとんど引きこもりと同じですしね。前から親戚や友人に「ここみたいな商売は絶対自分にはできない」と言われてきていました。行動派の人には向かない商売ではありますが、わたし自身は比較的そうした拘束状態に耐えられる方だと思っていましたが、どうやら限界はあったようです。真正の「引きこもり」の人は最近はあまり話題にも上らなくなりましたが、いったいどうやって退屈な日々の経過を過ごしているんでしょうね。感心しつつ関心を持ってしまっています。せめて日帰り旅行とか何か楽しいことをする日をたまには用意して、それを目標にすればいいのでしょうが、今のところそんな余裕もできませんし。もう少し生活に刺激が欲しいと思う今日この頃です。はい、ただのグチですね、すいません。

Bristol Ridgeようやく単体販売か 通販サイトにA12 9800出る

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IntelからCorei 9を含むCore Xが発売されたり、AMDからRyzen Threadripperが正式に発表されたりとなかなか慌ただしいPC用CPU界ですが、性能はもちろんお値段もハイエンド。両メーカーとも従来性能比で言えば思い切った低価格にしているという報道はありますが、マザーボードなどまで含めると一般向けCPUを使ったPCと比べてかなり高額になってしまうのは避けられず、ちょっと縁遠い存在と言えます。こうしたフラグシップモデルの性能はいずれ一般曹へと降りてくることを考えれば、出てくれるだけで楽しみな存在ではあるのですが。

その一般向けCPUであるRyzenは当初から7/5/3の3つの型番で登場するという話でした。8コア/16スレッドが7、6コア/12スレッドと4コア/8スレッドが5、そして4コア/4スレッドのRyzen3です。その一番ロークラスでる3は、先週ようやく発売されたとのことです。

1万円台後半で4コア4スレッドとなる「Ryzen 3」は果たして使えるのか?


当初予想していたより効率のいいRyzenのSMTですが、3はそれを無効化したということでパフォーマンスには影響があり、Core i3相手で同程度の性能というところでしょうか。1万円台で買えることを考えれば上等と言えますが、やはりGPUを持たない構成であるRyzen3は総合で分が悪い印象です。このくらいの価格のCPUを選ぶ層だとグラボで提供されるような性能を必要とせず、内蔵でもある程度の性能、それこそ1~2世代前のIntelのCPU内蔵GPU以上であればそれで十分だから、別途金を出してまで外部GPUを買う必要はないと考えると思われるからです。特に最近低価格のグラボはほとんど市場になく、その中で安いものを買ったとしても結局Ryzen3の価格はCore i3どころかCore i5すら上回るものになってしまいます。いくらGPUの性能や能力に差があると言っても必要のない人には無用の長物でしかありませんから、これは具合が悪い。どう考えてもRyzen3は、ある程度の性能を必要とする層はもちろん低価格モデルで十分と考える層にも適しているとは思えません。そのせいか、熱狂的に迎えられた7やコストパフォーマンスに優れた5の6コアモデルと比べるとそれほど評判は聞こえてこない印象です。やはりi3クラスの購買者に選択してもらうには、GPUを内蔵したAPUこそ本命でしょう。GPUを持っているという最低限の基準をクリアして同じ舞台に立ちさえすれば、今度こそCPUやGPUの性能で比較してもらえますしね。
ただ、無いものは仕方ない・・・と言いたいところですが、どうやらRyzenと同じAM4で動くAPUが近々単独販売される、という話が出てきています。ヨドバシカメラの通販サイトで、「日本AMD AMDのCPU 通販」のカテゴリーの中で「AM4プラットフォーム対応」のAPUが予約受付中とあるのです。確認できたのはA10 9700EとA12 9800Eの2種類だけですし、AMDからこれらの販売に関しての発表も特にないのですが、ヨドバシカメラほどの大手が掲載している以上、発売されるとみて間違いないでしょう。もっともAMDから発表がないのはとっくに発表済みだからかも知れません。今回突如現れたAPUはAM4用ではあってもBristol Ridge、つまり旧アーキテクチャを採用したAPUの方だからです。これは昨年の時点ですでに発売になっていたのですが、なぜかメーカー、主にショップ系メーカーのOEM用としてしか提供されず、自分で組み立てるPCを好むユーザーは使えない扱いになっていました。それにいくらAM4とは言え、わざわざ旧アーキテクチャを採用した完成PCを買う人も少なかったでしょうから、世間では全く評価の対象外とされてきたAPUなのです。多分もはやOEM用としても引き手がなくなったので、急遽単体販売となったのではないでしょうか。
しかしいくらBulldozer系の最終形態のExcavorコアを採用したBristol Ridgeとはいえ、Zenとの差は歴然。AMDはZenはExcavorと比べてIPCは最大52%アップした、としていましたから、逆を言えば条件のほぼ近いRyzen3に対してBristol Ridgeはもっとも差の大きい分野で2/3の性能しか出ない、ということになります。ただ、Ryzenの良さはマルチスレッドの能力の高さにあるため、SMT有効の5ならともかくそうでない3ならそこまでの差にはならないでしょうが、上回ることもないと思います。実際、ヨドバシカメラの予定価格は、内蔵GPUを持たないRyzen3と比べても若干安価になっていますし、コストパフォーマンスで言えばかなり良いモデルと言えます。Ryzenと同じAM4ですからマザーボードも安定供給されるでしょうし、後でZenコアのAPUであるRaven Ridgeが出たときに交換することもできます。APU派のつなぎとして、あるいはi3への対抗馬としてなら悪くないと思われます。が、このBristol Ridge、発売は9月上旬とされてるんですよねぇ。せっかく比較的財布のひもの緩む時期である8月が来るというのに、売れ時を逃してしまいます。本来ならBristol RidgeはRyzenと同時かそれより早く単品販売されてしかるべき製品だと思うので、もうとっくに遅すぎるとも言えますが。
もっとも、旧製品の在庫処分に近いだろうBristol RidgeはAMDとしてもあまり売れなくてもいいのかも知れません。今までのAPU機を使っていて、何かしら故障してしまって内部を入れ替えたいが、いまさらFM2+のシステムを買う気にはなれない・・・そんな人に最適でしょう。

4K放送の大山鳴動

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左足が呪われてます。
数日前、タンスの角に小指をぶつけて爪を割って悶絶、まぁそれは仕方ないとして。そのあとやはり足が上がりにくくなっていたのか、古いテレビ台の角に思いっきり膝の少し下の脛部分をぶつけて七転八倒、これは少し傷がついただけでしたが痛みが残って正座状態から立ち上がるのがツラくなりました。一日で2か所も左足をぶつけたのがまずかったか、翌日朝起きてみると今度は踵が痛くて力が入らない。これは傷がついているわけでもないので触ったり叩いたりしてもなんともないのですが、歩くときに力を入れると痛くなると厄介なものでした。特に階段の下りの際に爪先立ちになるのが一番痛い。箇所が踵なので鎮痛剤入り湿布薬を貼る事も出来ず、なるべく左足に力を入れないようヘコヘコ歩くのがやっとでした。ただ、時間が経つにつれて痛みは引いていき、現在は階段を下った後に意図的に体重を掛けたりしない限りはさっきの脛の傷跡の方が痛いくらいでどうってことはない状態まで回復しましたが、こうも短期間に左足が痛む現象が続くと呪いをその理由にしたくなっちゃいます。


話変わって。
ちょっと前にこんな文章が公開されました。

テレビのCASがまたおかしな事に。これで消費者の理解は得られるか?

内容としては、「4K48K放送に、従来よりもさらに強化されたCASが導入、それも消費者負担で導入される。こんなことで消費者は納得するのか!?」という疑問の投げかけです。アクセス数は多いようですが、Twitterなどを見る限り、一般の人がこれをどう思っているのかもう一つ見えてきません。あまり話題になっていないようです、というよりもはや話題になるほど4K8K放送には世間は注目していないのでしょうか。ちなみにわたしは、「ああ、小寺信良氏もとうとうこんな文章を書くようになってしまったか」と嘆いておりますが。
と、いうのも録画した番組をコピーすることがあたかも"違法"行為に見えるという、デジタル放送移行期間中に自称有識者がさんざん行ってきたインチキな印象操作が行われているからです。しかも、当時の小寺氏はむしろそうした認識に異議を唱え、録画を規制するやり方に反対する立場をとっていたのに、です。この文章では例のBLACKCASを取り上げ、「99%の消費者は、リスクも高く手間もかかる違法なルートを選んで、4K放送を録画・コピーしたいなどと思わないはずだ」と放送の正規録画手段、所謂合法手段以外の録画・コピーは違法だ、のように書いていますが、これは全くの間違いです。まずなによりBLACKCASと録画番組のコピーには関係はありません。BLACKCASを使おうと差し込む機器が普通のレコーダーであれば録画規制の対象となり、コピーは行えません(ただし放送や自称著作権関係者は単なる録画自体を"コピー"とみなす、一般人から大きくかけ離れた価値観を持っているのでそういう意味でのコピーは行われているとも言えますが)。BLACKCASを規制の対象から外れた使い方のできる機器と組み合わせて初めてコピーが行えるわけですが、そこはもちろん無視されています。それになにより録画番組をコピーしたい人のほとんどは「有料放送を無料で録画コピーさせろ」などとは言っていません。「無料放送にわけのわからない規制をかけて録画を不自由にさせ、楽しみを奪うな」と言っているのです。そうしたおそらく無料放送におけるCASの存在を苦々しく思っている、わたしを含む人たちをすっ飛ばして、世の中のテレビ番組を録画しているには規制録画をなんとも思っていない人かBLACKCAS8を使って有料放送を違法に視聴しているかどちらかしかいないかのように書いているのです。こうした極端な定義も移行完了以前にはよく見られました。
おまけに「消費者にコストを転嫁するという重要な問題を、放送局だけしか参加していない一般社団法人で、しかも非公開で決めるというのはおかしくないだろうか」と諸悪の根源になっている一般社団法人、記事によると"一般社団法人新CAS協議会"とあります。記事と同じリンクを貼っておきますが、この新CAS協議会、放送局だけしか参加していないのは確かなんですが、サイト内を見ると放送局は放送局でも"スカパーJSAT"、"日本放送協会"、"WOWOW"、"スター・チャンネル"の4社に加え、"日本ケーブルテレビ連盟"が入っているだけ。全部視聴者から直接お金をもらって経営しているところばかりなんです。これらにしてみればB-CASみたいな天下りの寄せ集めのせいで誰も責任も取らないCASでは信用ならないのは当たり前です。「消費者にコストを転嫁する」なんて書いてますが、新CASが制御しようとしているのはテレビよりも録画機の方ではないでしょうか。有料放送を録画することを前提とした録画機なら、コスト転嫁もへったくれもありません。消費者は納得して買うんですから。もちろんテレビを含むすべてのチューナーに新CASのチップ装着が義務付けられるのなら別ですが。どちらかと言うとこの記事、そうしたCASから外された地上波系列放送局が新CASに対する心象を悪くするために書かせた記事、と読んだ方がシックリくるんですよねぇ、わたしには。「うっとうしいカード」なんて表現も以前は地上波放送局から粉掛けられたようにしか見えない記事によくあった表現ですし。前に何度も書きましたが、無料放送を見るためだけのテレビのB-CASカードを煩わしく思う時なんて最初のセットアップの時だけで、あとはすぐに忘れられてしまう存在でしかないんですよ。わたしも先日テレビが映らなくなった原因がB-CASカードのリーダー部分が経年劣化によって緩んだためだった、という結論にたどり着くまで時間がかかったくらいですし。まぁそういう意味ではうっとうしいカードであることは間違いないのですが。


地上波放送局が自分らをないがしろにして他社連合だけでCASを進められることに不満を感じるとしたら、それは例の4K8K放送録画禁止問題です。あれを主張していたのは地上波キー局系放送局でしたしね。記事内には「4K放送では、正規の録画手段がきちんと用意される」とあります。もちろん有料放送は何かしら用意しないと顧客にそっぽを向かれますから用意するでしょうが、無料放送はどうなんでしょうね。やはり地上波キー局の主張通り録画禁止が有効になってかつ録画禁止の番組ばかりになるんでしょうか。もし新CASがそうした録画禁止に対応できないようだったら地上波は新CASを認められないでしょうし。
で、あの問題はどうなったのかと総務省の報道用資料を見てみてもその後どうなったかの資料を見つけることができません。小寺氏も「消費者にコストを転嫁するという重要な問題を、放送局だけしか参加していない一般社団法人で、しかも非公開で決めるというのはおかしくないだろうか。全部決まってから、ハイじゃあそういうことになりましたのでお金払ってください、と言われて納得できる消費者はいないだろう。」とは書いてますが、録画禁止問題が非公開で決められるということにおかしさを感じないのでしょうか。ちなみに総務省の4K放送に関する資料はもっぱら4K放送のネット配信に関するやり取りとなっております。

「視聴環境の変化に対応した放送コンテンツの製作・流通の促進方策の在り方」
(平成28年諮問第24号)に関する情報通信審議会からの中間答申


4K放送を含む次世代放送の取り組みとして、ネット配信による同時視聴を可能とすべく技術的提案や法整備の必要性が提唱されています。が、だからと言って番組がネット配信だけで見られるようになるのか、と言えばどうやらそうではなく、放送は行っているのに配信では視聴できない状態("フタかぶせ"などというふざけた名前が付けられているそうです)にもできるようにすべき、と意見が出ているようですし、おそらくそれは通るでしょう。また、4K配信には設備費用もかかりますしテレビ局にとってはその必要性、つまりビジネスに活用できるようにしなければならないともあるのです。それはその通りですが、"フタかぶせ"可能と合わせると
・スポーツ中継などを除き、ほとんどの番組が"フタかぶせ"
・そうでない番組の大半は「見逃し視聴」の名のもとの有料配信のみ
・有料配信はテレビで見られるようにするのはもちろんパソコンやスマートフォンでも受けられるようにすることによって視聴可能機器の数を増やす
・その展開を一般的にするため、放送の録画は禁止
という展開になるのが一番ありそうなんですが。配信系の動画は録画保存が出来ないのが当たり前ですでに受け入れられている、だから放送も禁止可能にしてしまおうと考えるかも知れません。私的利用の複製権に反する問題も、今進めている放送の配信に関する法整備の中にどさくさに紛れて権利者側の複製拒否権を優先できる項目を入れてしまえば悪い意味で解決しますし。
ただの妄想ですが、録画させたくない地上波系と規制すれば録画はできるべきと考える有料放送系で対立しているので話が進んでいないように思えます。ただどっちに転んだところで消費者が付いてくるとは限りませんが。
JEITAの資料によると今年になって6月末までに出荷された(売れた、ではない)4Kテレビは69万8千台。テレビ全体が219万3千台ですから1/3にわずかに届かない程度を占めます。テレビの総出荷台数はどんどん減っているのに、4Kテレビの台数は確かに増えているんです、例え売り場にちょっといいテレビが欲しいと思うと4K対応しか売ってなかっただけだとしても。それでも2016年度までの累計216万2千台とあわせて286万台。買いなおしを無視してそれが世帯ごとに1台ずつ使われていると仮定しても、普及率は5%を少し超えただけです(国土交通省資料によると平成25年度の統計で日本の総世帯数5245万3千)。先の総務省の答申資料本文10ページには「4K(対応)テレビは、2016 年 12 月末時点で累計出荷台数が 216 万台に達し、2020 年までに約 2,600 万台の普及が予測される」とあります。が、2020年ってあとたった2年半後なんですよ。2021年3月までは2020年度だとみても3年半強~いや、事実上オリンピックを期限と考えると3年しかありません。3年で2300万台強売るには、一年で800万台弱売る必要があります。ちなみにやはりJEITA資料によると2016年の薄型テレビ全体の出荷台数で474万8千台。これからの3年間はこの昨年のテレビ全体の2倍近い台数を4K対応以上だけで売る、という大偉業をなしとげなくてはなりません。2600万台というのは単に以前から目標とされていた「2020年までに普及率50%」をテレビの台数に換算しただけかと思いますが、もし今検討されている4K放送のやり取りがこれを前提としていたのなら、捕らぬ狸の皮算用、大山鳴動して鼠一匹のことわざがしっくり来るような事態となりそうですが。多分配信を含めれば視聴可能と拡大解釈してスマホタブレットPCを加えてこの数字に持っていくオチになるんでしょう。
録画やCASに関する身勝手が無視されず、わたしらマニアの怒りに触れるような事態になればいいですね、と放送業界には皮肉を言っておきましょう。なお、わたしは録画禁止問題以降4K放送を嫌っているため、何を書いてもこういう中身になってしまいます。ご理解をよろしくお願いいたします。

特撮ぬいぐるみ俳優、中島春雄氏亡くなる

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国産初の怪獣映画、1954年「ゴジラ」をはじめ、18年間にわたり、ほとんどの東宝特撮作品でぬいぐるみ(個人的に着ぐるみ、という言い方は正確ではない、と思ってます)に入り続けた怪獣の立役者の一人、中島春雄氏が亡くなられたそうです。

【訃報】初代「ゴジラ」役として12作品のゴジラを演じた俳優・中島春雄さん死去


すり足による歩き方をはじめとする多くの怪獣の動きは中島春雄氏が確立させたものであり、同氏の力なくして怪獣という分野が今日まで生き残るものにはならなかったでしょう。それだけの人でした。ゴジラだけでなく、ラドン、モスラ(幼虫)、バラン、キングコング、マタンゴ、ガイラ、バラゴンなど多くの怪獣を演じたことでも知られています。テレビの「ウルトラマン」でゴジラを改造して使用したことで知られるジラースも中島氏が演じたとのこと。
1972年度作品「地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン」が最後の作品となりましたが、これは体力的な問題などではなく、東宝が組織の再編をはかって多くの俳優との契約をも直した際にリストラされたためであったようです。その最後の作品となった対ガイガンでも、たった二体のぬいぐるみ(一体は海用)しか使わずに演じたのが信じられないほどゴジラの表情を動きで表現する決して往年の作品に劣ることのない演技を見せてくれていました。引退後もゴジラが復活するたびに元気な姿を見せてくれ、ファンを喜ばせてくれていた中島氏ですが、ついに亡くなられてしまいました。また一人の巨人が去ったことを、一ファンとして寂しく思います。

12周年のついでに、名前で困った話をする

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毎年8月10日はこのブログの開設日。しかも丸12年です。12年というと、小学校に入学した子が高校を卒業するのと同じ年数・・・な例えは昔もやりましたか。まぁさすがにいい加減にしろ、の年数です。
ただ、そろそりいいかなぁ感もあったりしてます。というのも、ちょっとトラブルあったんですよねぇ。このブログはgooの有料サービスを使って経営されています。有料でないと広告が入れられないからであります。そのブログの維持費の支払いに使っていたクレジットカードの期限が来ちゃったんですよ。クレジットカード自体は当然継続して使うのですぐに来たんですが、gooってクレカの期限が切れると問答無用で有料サービス凍結するんですよ。おかげでgooメールが一時的に使えなくなり、ちょっと困ったことに。しかも期限とかを登録しなおしただけではダメで、決算用パスワードを入れなきゃならん、と要求されちゃいました。gooの有料サービスをブログ&メール以外に一切使っていないわたしとしては、決算用パスワードなんてはじめて有料に切り替えた時に一回入れただけで完全に記憶の彼方、記録も紛失しています。再発行してもらうには証明書のコピーを添えて郵便でやり取りしないとダメで・・・。うわぁ、面倒臭い。まぁあくまで凍結されたのはメールだけでブログの編集とかはできたんですが、有料扱いでないと広告貼っておくことにいろいろ問題がありますし。
12年間&それ以前からやっているテレビ番組のPCでの録画保存、飽きるどころか日常そのものであり続けています。明日からPCでの録画は全面的にできません、刑事罰付き違法行為にしました、と宣言されたら即テレビから引退します、と答えるくらいの存在ではありますが、特に新しい話もなく、というより年々強化される法律によってあまり踏み込んだ話ができない(言論統制だと思う)こともあり、今や何書いていいか分からなくなってます。有料サービスまで使って続ける必要あるのかなぁ・・・とちょっとだけ考えてしまったのですが、やっぱり継続することにします。まだアクセスはそれなりにありますし。面倒臭いながら郵送でのパスワード再発行は完了し、メアド復活はもちろんブログに貼ってある広告ももう問題なくはなってます。せっかくなので13周年までは少なくともやるぞ、と。


これだけで終わるのもなんなので、最近のわたしの話なんぞを。
現状一人で店をやっているわたしにとって休日は貴重。でもよくつぶれてしまいます。なんでたまに臨時休業を設けることにしました。その日はわたしが病院にいかなきゃならない日。正直もうなんともないと思っているのですが、それでも某不治の病は絶対に不治の病なので病院は絶対に治癒したことにしてくれないので、間隔が大幅に相手薬が通常の1/2になってでも通院は継続させられています。病院までは行き来だけでもそれなりに時間がかかり、さらに当たり前のように待合室で待たされるため、昼間は店をやることはできません。朝と夕方以降の短時間だけ開けることはできますが、それくらいならと臨時休業にすることにしています。これで少し休日をつぶす用事をこちらに回すことが出来ますし、少しでも休みを増やすいい口実です。
・・・と思っていたのですが、この病院、次(今日の時点では前回)の通院日をウチの定休日にしやがりました。貴重な臨時休業日の口実を潰されて面くらいましたが、仕方ありません。午後から夕方まではどうしてもそっちの病院へ行かなければなりませんので、入院中の父の見舞いはその前に済ませます。本気でたまに顔みせないと忘れられかねませんから。
それが終わって一路わたしの病院へ。予約時間より30分ほど前に受付を済ませ、待合室へ。といっても大きな病院ですから当然予約時間より1時間は遅くなるんですが。その日は特に混んでいましたし。
それにしても遅い、診察前の検査ですらなかなか呼んでもらえません。そうこうしているうちに、「○×k▽さーん」と呼ぶ声が。わたし?と思いましたが少し違う・・・? 前にも書きましたが、わたしの名前は少し変わっていて、同じ名前の人を見たことがありません。先の〇×k▽という名前、〇×が苗字でk▽の部分が名前なんですが、k▽という名前は全く同じ、苗字も一文字目の〇のところまでは一緒です。×に相当する文字だけ別なのですが、大勢患者がいて忙しい状態では苗字の一文字目はともかく二文字目は間違えることがあるかも知れません。念のため、「わたしの間違いではないでしょうか?」と聞いてみたのですが、はっきり「いいえ、〇×さんです」と答えられてしまいました。同じ名前、似た苗字なんて珍しい。仕方なくまだ待ちます。

さらに数十分経過、全く呼ばれません。わたしと同時に受付した人はとっくに検査もすませて診察に呼ばれ、会計伝票を渡されていますし、そのあとから来た人も続々と呼ばれているのに。ちょっとイライラしたとことでやっと「〇◎k▽さーん」とわたしの名前が。ほっとして近づいていくと

「じゃぁ、こちら会計伝票ですので、支払いを済ませてください」

・・・はい!? わたし、診察どころか事前の検査すらしてもらってないですよ。なのに会計だけ先? 冗談じゃありません。何かとかみ合わないのでいろいろ話を聞いているうちに、やっと結論にたどり着きました。

・わたし"〇◎k▽"来る、受付
   ↓
・似た名前の"○×k▽"来る、受付
   ↓
・似た名前かつ珍しいため、わたしとその人を間違える
   ↓
・わたしの順番で"○×k▽"氏のほうを呼び、検査診察を済ませる
   ↓
・わたし待ちぼうけ
   ↓
・ここでもう一度わたしと似た名前の人を間違える、会計の請求だけなぜかわたしの名前で発行し、渡される

こういう流れだったようです。やっとわかってもらえ、順番に入れてもらったのですがあらためて受付しなおしで一番最後に回され、結果ただでさえ長い待たされ時間が人の三倍となり、午後の大半をこの病院の待合室でつぶすハメになりました。
最近は病院も取り間違いを防止するため、名前を全部患者に呼んでもらうなどこちらには徹底した予防策を要求しています。ただ、それはありふれた名前の話。普通に考えたら間違えのしようのない珍しい名前がたまたまぶつかったため、逆に確認を怠ったのでしょう。悪い方に間違えられたわたしはとんだとばっちりでしたが、これでさらなる患者の間違いを防止するよう気を付けてくれるでしょう。もちろん、病院側の対応が今後どんなに良くなったとしても、潰されたわたしの貴重な休日は戻ってきませんけどね(泣)。

駐車場前駐車をする人の気持ちが分からん

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お盆が終わりましたが、今年は例年になく大変でした。今までなら父がやっていた分の親族やお寺参り、それに仕事まで含めて今年からは全部わたし一人でやらなくてはいけないため、もう天手古舞。今の様子だと父も長くないようですし、来年になったらやることが少なくなる、ということもないので、もう慣れるしかないですね。それなのに旧友などからの飲む打つの誘いはほとんどこの時期に集中します。まぁ一般的勤め人などはむしろこの時期が一番休みが取れて遊びやすいのでしょうが、わたしは逆で一番目が回る時期なので、断るしかないのです。ああ、ストレス解消したい。

前にもチラっとだけ書きましたが、わたしの地元は寺が多く、この数日だけ墓参りの人が多数押し寄せるため、町の様子が一変します。特に路上駐車の数はすさまじいものがあります。多すぎて普段は警察の路上駐車取り締まり重点地区である我が町も、この日ばかりは黙認して取り締まりありません。やっていたらかえって混雑がひどくなるからです。ただ、町を見ていると例え路上でも駐車しやすい場所としづらい場所というのはあるようです。物理的というより心情的な問題でしょう。最後までふさがらないのは有料駐車場の前、続いて横断歩道の上、お金を払えば合法的に駐車できるパーキングメーターエリアと続いていき、最下位、つまり真っ先に埋まるのがパーキングエリアのすぐ横で、次点が個人の自家用駐車場の前です。有料駐車スペースを(お金払いたくないのに)ふさぎたくない、というのはわかりますが、なんで個人の自家用駐車場の前は逆に、順番待ちになるほど気軽に止める人が多いのかよくわかりません。小銭ではなく、他人の財産を侵害しているといえるので路上駐車の中でも最悪の場所だと思うのですが。公共のものや仕事として使われているのはともかく、個人なら少しくらい構わないし、駐車場の前なんて駐車場の延長みたいなものだし、お盆だから仕事で使うこともないでしょ、とでも考えているのでしょうか?

お盆の時期でなくとも、先も書いたように我が町は路上駐車が普段から横行している地区。この駐車場前の路上駐車で迷惑を被ったことも一度や二度ではありません。自動車で一日出かけて夜遅く帰ってきたら、家の駐車場の前が路上駐車の自動車三台(!)でふさがっていてどうやっても入れることができないということもありました。普段はせいぜい一台なので、なんとか避けて入れるとかできることもあるのですが、この時は不可能。仕方なく近所の有料の駐車場にお金を払って停めました。ちなみにその路上車は一晩たったら全部いなくなっていました。同じ一団だったのかも知れません。
他にも普通に家に駐車場にバックで入れようとしたら、こちらが駐車場の前に路上駐車しようとしていると思ったらしく、「先に自分が停める場所を確保しよう」と突っ込んできた他人の車にぶつけられて車が一部破損したこともあります。さすがに向こうさん平謝りでしたが、なぜか保険屋は「こちらの後方不注意による事故」とみなし、責任はわたしら9対向こうさん1という不条理なものになりましたが。後でちょっと調べたらお互いの保険の会社が同じだったので、社内の力関係とかで責任の割合が決まったのでは、という推測をしてちょっと問い詰めましたが、ただ「全額保険で出ますから」で押し切られました。
てなもんで駐車場前駐車はやられる方から見ると最悪の路上駐車行為です。今年も、見つけるたびに警告はしましたが、それでやめる人など一人もおらず「すぐに戻ってきてどかしますから」と言われるだけでした。自分ひとりくらいならいいだろうx30とかになると結局一日中ウチはもちろん親戚の来客も駐車場が使えないので、有料駐車場とかに停めるしかなくなってしまいます。隙間を縫って入ってもらい、隙間を縫って出てもらう、それもまたこの時期の苦労の一つです。普段だったらそこまで気にしないのですが、今回はやること多かったので余計に重荷に感じました。本当、駐車場前駐車はやめてほしいです。

幻すぎて正体不明のゲーム機

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父親の入院が長期化し、ほとんど休日なしの生活が続いていましたので、さすがに疲れました。ので、月末に夏休みを取ろうかと思ってます。万が一を考えるとあまり遠征はできないのですが、わたしはそれほど旅で遠出する趣味はないので、そこらへんはちょうどいいところです、はい。

一人なので今まで父が聖域化していて触らせてくれなかった業務にも手探り状態で手を出しているのですが、その一つが全然売れそうもない倉庫の在庫整理。ただ、最近は処分にもかなりのお金がかかる時代なので、よほどのものがない限りこのまま永遠に倉庫の片隅に眠り続けさせておいたほうがよさそう・・・なんて製品もあります。ただ、思ったより面白いものはないですねぇ、S-VHS-Cのビデオカメラとか、ファミリーコンピュータの通信セットとか(笑)。ファミコン本体は安くて状態よければ買う人もいそうですが、通信アダプタは今はサービスも全部終了しているので全く使い道ないですし。ちなみにファミコンの通信アダプタと言えば馬券の投票か野村證券の株トレードか、というのが一般的認識のようですが、当店の倉庫に眠っていたのは新日本証券のセットです。やってたんですねぇ、とっくにみずほに買収された証券会社なのに。いかに当時のファミコンが凄かったかわかるというものです。

まぁそれが倉庫に眠っていたことは知っていたんですが、そんなすごいゲーム機の横で、もっとでかくて重くて、それでいて"ゲーム"に分類されている箱がデンとあったんです。なんだこりゃ、わたしゃこんなものがあることすら知らなかったぞ。逆に面白そうなので引っ張り出してみました。どうせ売れないし、重くて処分も大変だし。それくらいならブログの記事の一発ネタになってもらいましょう。




これです。えー、"mOAI"とありますが、これはいったいなんでしょう。ゲーム機と言っても家庭用とは思えないですね、¥100の挿入口がありますし、アーケード用でしょう。なのにこたつみたいな電源スイッチが泣かせます。ボタンはI・II・IIIのみ。ボディは金属製で、先も書きましたが非常に重く、箱から出すのに苦労したくらいです。箱にも"mOAI"の記載がありますので、箱も純正でしょう。これだけではなんのゲーム機なのか、そもそもゲーム機なのかすらわかりませんが、なんとこのセットには当時のチラシが付属していました。それも多少湾曲しているだけで、折り目もなく、色の劣化も見られないほとんど完全な形です。正直本体よりこのチラシの方が価値が高いかも知れません。さっそくスキャンしてデジタル保存します。






ボディには"mOAI"表記なのにチラシは"MOAI"表記してるんですね。まぁそこはどうでもいいですが、このゲーム機の正体がこのチラシで判明。"Cuiz-Computer"です。"Quiz-Computer"じゃありません。QuizじゃあなくてCuizです。なんとなく知性を感じさせない名前ですが、それでもジャンルは所謂クイズゲーム。ちなみに内蔵のモニターはもちろんブラウン管方式ですが、光の反射からみておそらくグリーンディスプレイです。昔はなぜか業務・ビジネス用コンピューターのディスプレイは目がつかれにくいグリーンモノクロを使うのが一般的でしたが、時代を感じさせます。
仕様の謎は解けましたが、いったいいつごろのものなのか、という謎は残っています。チラシからヒントを探すと、この程度の仕様なのに月7万円の収入、一回100円ですから700回、一日20回以上利用されることを前提にしていることがまず一つ。もう一つはレンタル先の想定にゲームセンターがないこと。これから推測するに、ひょっとしたらあの"スペースインベーダー"より前の世代のゲーム機なんじゃ・・・と思われます。なんにせよ1980年以降の可能性は低そうです。が、さすがのインターネットにも情報はなさそうだし、これ以上は何も分かりませんけどね。なのに記録によるとこれをウチがお客から買ったのがたった4年前・・・。もちろんわたしは全然把握していません。全くあの人は・・・。

もちろん電源は入れてません。ヘタに入れたら火を噴いてもおかしくないほど古いものですから。鍵も付属しているので100円を入れても取り出すことはできるのですが、それでも怖いです。幻すぎて誰も知らず、おそらく価値はゼロだろうこのMOAI、もちろん倉庫の中で眠り続けることは決定です。でも、こういうものも扱ってこそ、なのが本来のウチの店なんだろうなぁという商売の難しさだけは教えられました。

ワイモバイルからの移行促しが最近郵送物になった

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本当は夏休みを取ろうと思っていたのですが、いろいろあってドタキャンになりました。有料のチケットとか取ったわけじゃないので金銭的損害が出たわけではないのでそっちはいいんですが、久々のまともな休みを楽しみにしていただけに、ちょっとキツいなぁ。まぁなんにせよ区切りをつけないとダメなので、まだ辛抱の日は続くというところなのですが。


以前も書きましたようにワイモバイルがPHSの切り捨てを始めた、というのは間違いない話です。もう未使用の機種を入手することもほとんど無理な状況で、実質受付はしていません。名実ともに受付なくなるのはもう少し先ですが、その時は同時に機種変更も受け付けなくなります。現状、ワイモバイルはPHSの終了を公言はしていません。が、やめたがっているのは誰の目にも明らかでしょう。その空気をあえて読まずにPHSを使い続けているわたしみたいなユーザーの手元に、最近郵送でスマートフォンだのソフトバンク回線であることを隠した携帯電話だのへの移行を促す通知が送られてきています。もちろんメールはしょっちゅう来ています。が、ほとんど変更機種がiPhone(それも売れ残りの旧型)ばかりですし、そもそもワイモバイルなどキャリアからのメールなんて本文なんか読まずに即捨てるのが普通、なんて人も多いでしょうし、まぁ成果は上がらなかったんでしょう。それで、メールよりは読んでもらいやすい郵送での営業に変えたのでしょう。こちらはなぜかiPhoneを一切語らず、ガラケーやAndroidを載せています。まぁApple.incの”縛り"はいろいろ厳しいらしいので、PHSからの移行者用プランを適応できないとか理由があるのでしょう。送られてきた郵送物に入っていたプランは機種編の事務手数料無料と、通話料が回数や時間の制限なしでできるかけ放題を次の機種変まで無料とするというもの。確かにPHSの良さの一つに通話料の安さ、実質的にPHS同士は無料であったことがあるのですが、今どき通話の料金そのものはそれほど重視されないでしょう。現状でPHSをなお使い続けているユーザーは「変更とか手続きが面倒臭い」「MVNOなど通信は他と併用しているので、通話はでかくない古いタイプの方が使いやすい」の二極化されていると思います。通話料はまぁ二の次でしょう。ワイモバイルもそれはわかっているからガラケータイプのプランも用意しているし、重い腰を上げさせるためにPHSの基本料金も機種変を受け付けないことで実質的に値上げの方向にもっていくようですから。ただ、それではPHSのもう一つの良さ、分散型の通信方式によって災害時でも通信通話がしやすい・電磁波が少ないことで医療機関でも使いやすいといった規格上の優れた部分には全く答えていないんですよねぇ。父の入院している病院など、いまだに「局員は院内の連絡用にはPHSを使用しています」と公言していますし、これはソフトバンクの回線では代替品にはなりません。まぁワイモバイルが人の命の面倒まで見る責任を自覚しているとは思いませんし、結局は営利企業なんですからしょうがないといえばしょうがないのですが。

わたしの弟Bもわたし同様PHSをいまだに愛用していますが、仕事用には会社から持たされた別の携帯電話を所持している必要があるので最近はあまり持ち歩かなくなり、嫁さんとのホットラインも以前はPHSを利用していたものの、今はMVNO回線+通話アプリで賄えるため、サブ回線のPHSは解約してしまったとのこと。弟BがまだPHSを持ち続けている理由の半分が解約手数料を払いたくないから、という理由で「次の更新月が来たらワイモバイルはやめる」そうです。以前のWILLCOM時代のようなチャレンジ精神にあふれた機種やプランもなく、型遅れを平気で扱うただのソフトバンクのサブブランドに成り下がったワイモバイルにはもう用はないそうで、いまのMVNOに通話プランをつけるか、友人知人との連絡は通話アプリのみで賄うか、で迷っている状態だそうです。WILLCOMもイー・モバイルもそうですが、ドコモだのと言ったメジャーキャリアでなく、格の一枚落ちるといったら失礼ですがこうしたややマイナーなキャリアを選んだ人というのは、ちょっとひねくれた発想が好きなんじゃないでしょうか。無難で便利より変わった機種ややり方に魅力を感じる人が集ったのがワイモバイルの前身の2キャリアではないかと思うのです。現状のワイモバイルはそれと全く逆の方向に行ってますね。お得なプランくらいじゃ動かない人は多いです。

まぁわたしがこうしてワイモバイルの悪口を書くのは、同キャリアが嘘つきだ、ってことが一番の理由なんですけどね。まだPHS使ってますし、ユーザーですから悪口くらい書いてもいいでしょう。ワイモバイルのついた嘘と言えば305ZTの「3日1GB制限はありません」ですが、もう少しであれから3年経つんですよねぇ、まだ3日1GB制限を受け入れて使い続けている人、どれだけいるんでしょうか。わたしも12月でPHSの機種変から3年たち、各種割引が切れるため、その時にワイモバイルとおさらばしてMVNOに全面移行しようと思ってます。MNOとか手続きがうまくいくか、その時がちょっと楽しみです。
ただ、手持ちのスマートフォンはネット通信の使い勝手を重視しているので6インチのものばかり。これは通話には使いにくいんですよねぇ。なので12月までに通話向きのSIMが使える機種を入手したいと思ってるのですが、あまりないですねぇ。ガラケータイプのAndroidだとなおいいのですが、ちょっと空いた時間によった量販店では一機種もありませんでした。PHSからの移行ユーザー目当てにガラケー型や通話向きの形状のSIMフリーAndroid機を出してほしいものです。


全く違う話。先日道路の迷惑駐車の話を書きましたが、最近ウチの空いた土地に勝手に止めるタイプの迷惑駐車がひどくなっています。道路拡張のために中途半端に余った土地で自動車を置くくらいしか使い道のない土地ではありますので、今までは親戚や家への来客が来た時に自動車を停めるのに使ってもらうのに開けてあったのですが、それほど勝手な駐車はありませんでした。ところが、先月あたりからひどくなり、この1か月に最低でも10回、一晩中無断駐車している車も確認されているほどです。「駐車禁止」の紙をはさんだり、赤い三角コーンを置いたりはしたのですが効果はなし。頭にきて「ここはお前の土地じゃないだろう、いい加減にしろ! それほど駐車したいのならこの土地を買え!」と書いた紙をワイパーに挟んで置いたら一応来なくなりましたが、そしたら別の自動車が勝手に駐車してある始末。根本的には柵で囲むしかないのでしょうがお金がかかりますし、使いにくくもなります。どうしましょうかねぇ、いっそ開き直って有料駐車場にでも出来ればいいのでしょうが、自動車を置く以外のスペースがほぼない土地ですし、活用のしようがないです。まぁ地道に追い払うしかないのでしょうか。
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