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Channel: 録画人間の末路 -
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耳鳴り改善を目指し、相談してみた

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わたくし最大の悩みと言えば耳の中で小さく「チチチ・・・チ、チチ・・・」と聞こえてくる耳鳴りがほぼ常時起こっているということであります。有る夜突然左耳の中から爆音が響き(ちなみに左耳の方はその後なんともありません)、それを数時間も至近距離で聞いていた右耳がやられてしまい、現在に至るというものです。この小さな耳鳴りが時にジジジと言う大きな耳鳴りを併発することがありますが、それは一時的なもので、歯を食いしばって音の出所を止め、外をしばらく歩いてリラックスすればある程度軽減します。問題は常時聞こえる途切れ途切れの小さな音で、枕を後頭部に付けるとよりはっきり聞こえるようになるため、睡眠を妨げられています。おかげでこの一年間以上、仰向けになって寝たことがありません。
もちろん何軒も耳鼻科を回りましたがやってくれる治療はありきたりの、全く同じ薬を処方したり、耳の中を見たりして「外から見ても何も問題ないですね」と言ったりするだけ。あまりに改善がないので「あんた花粉症だからそっちも治療しよう」とか言い出してそっちばかり診察しようとして肝心の耳鳴りのことを忘れたかのように診てくれなくなってしまい、それを言うと「え?そっちまだ治療するの?」と・・・。ようするに匙を投げられたわけです、通える耳鼻科全部に。しょうがないのでいろいろな薬とかも手を出してますけど、なかなか改善には至らず。

そんな中、「画期的耳鳴り治療法」などで最近注目されている「らしい」のが補聴器を使った治療方法。耳鳴りの原因は難聴によって聞こえなくなった音の領域を脳が聞こうとして耳に指示を出すため、耳が余計な信号領域を脳に返すことによって起こるというものが多いそうです。その帯域を補聴器で補うことで余計な信号を返すことをやめさせ、耳鳴りを改善させるというものだそうです。すくなくともストレスなどが原因とされてきた従来の耳鳴り治療とは根本的に異なる画期的発想!とわたしには見えます。が、近所の耳鼻科に補聴器を扱うようなところはなく、一度匙を投げたところに相談に行くのもなあ・・・。それに補聴器ってすっごく高価なんですよ。割といい補聴器と割といいテレビは同価格帯、くらいなんです。それでもこの悩みが少しでも解消されるなら・・・。と、医院を飛ばして補聴器メーカーの専門家に相談に乗ってもらう約束をやっとのことで取り付け、家まで来て頂きました。どうかお願いいたします(ペコリ)

・あのテレビ番組以来同じように耳鳴りで相談に来る人が大変増え、実際何人かに調整して使ってもらっているけど、効果はあったりなかったりで番組から受ける印象ほど多くの人が改善するわけではない

オーノー!

こういうつれないことを言われてしまいました。でも、他に打つ手がないんですよぉと泣きつくと、よくある聴力検査をされました。精神集中のしすぎで汗だくになるほど一所懸命検査をやった結果、

・右耳の場合、帯域以上の高音に関しては耳鳴りと紛れてしまって正常に聞き取れていないようでこっちが全く音を出していない状態でもしばしば「聞こえた」という反応をしているが、それだけ。特に左耳に関しては全く正常でなんの問題もない。従ってあなたの耳鳴りは補聴器で改善する難聴性の耳鳴りとは性質が異なるので補聴器で改善しない可能性が高い。補聴器の技術を使った耳鳴り治療用の機械も存在するが、それは老化による難聴が原因の場合を改善するもので、まだ若いあなたに適応するとは思えない

オーマイガッ!

こちらにすら匙を投げられるたらもうすがるところはありません。かと言って藁をも掴む、には補聴器は非常に高額・・・。とここで救いの手がさしのべられました。我が尊敬する母上が、自分のお古の補聴器を譲ってくださる(この人も片耳があまり良くない)というのですよ。それを調整してもらえば、少なくとも一から買うよりはずっと安い。それでお願いすることに。しばらく調整した後、わたし専用補聴器が完成いたしました!
と、言っても耳鳴り以外で聴力が弱いわけではなく、電池もバカ喰いするので今のところ夜寝る前、2時間くらいだけ使用しています。ただ、まだ数日ということもあって、特に改善した印象はありません。
ひょっとしたら使い方がおかしいのかも知れませんが、今のところ気休めを超えるものではありません。やっぱりこの病気も「9割の患者は治る」ものでしかないのでしょうか。残り1割の人が本当は何割なのか知るのは無理ですし。かと言って打つ手はもういくらも残っていないので、もう少し長い目で補聴器を使い続けることにしましょう。

今度はスターチャンネル? 改造B-CAS対策再び

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ずいぶん前の話ですがWOWOWによる改造B-CASカード対策がなされたことがありました。これによってただ「改造しただけ」「あやしい業者から購入しただけ」のカードはWOWOWに関しては使えなくなりました。ただ、一度解析の仕方がバレてしまった以上、ある程度の情報収集能力と技術のある人間には時間稼ぎにもならなかったらしいのですが、かなりの数をさばくことには成功したのは間違いなく、「すぐにでもスカパー!系放送も追随するのでは」と思っていました。が、その報告は全くなく、"実際ない"のか"あるけど話題にならない"のか分からないまま、話自体世間から忘れられていました。

あれから4か月あまり。スカパー!系の中でも半独立体制にあるスターチャンネルがようやく対策を行った、という話をコメントでいただきました。さっそく2ちゃんねるなどで調べたところ、どうやら15日の朝からデータが変更になり、かつてのWOWOW同様改造カードではスクランブルを解除できなくなっているのは確かなようなのです。
ただし、WOWOWの時と違って書き込みは少なく、あまり騒ぎにはなっていません。しょせん二度目にすぎないからか、WOWOWの件で改造カードを使う人間が少なくなったからか、かつてなら2ちゃんねるに集中していた書き込みが他に分散したためなのかは分かりませんが、スターチャンネルの放送内容がWOWOWでも放送されるものであるものが多いというのが大きいような気がします。もっと分野の異なるチャンネルが実行すれば、再び大きな話題となるかも知れません。

結局これもWOWOW同様の手段で対抗できるという書き込みも見られることから、WOWOW対策を回避できたユーザーなら時間稼ぎにすらならなかったように見えます。もうB-CASカードに要求するデータをちょっと変更する、程度の対策では何も変わらないのかも知れません。やはりカードそのものを変更してしまうしか本当の対策はないように思います。

追記:16日になると同時にすべてのスカパー!の情報が一斉に変更になり、改造カード系全滅という話も出てます。真実かどうか不明。情報求む。

スカパー!系全チャンネル改造B-CASカード対策! 

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前日はスターチャンネルのみ情報が変更され、改造カードで視聴ができなくなっていましたが、16日午前0時よりそれ以外のスカパー!チャンネルのすべてが改造カードで視聴できなくなったという情報が飛び込んできました。どうやら事実のようです。やり方はスターチャンネル・スカパー!とも(スターもスカパーのうちではありますが、半独立状態なので)WOWOW同様、改造カードに書かれた方法で2038年まで有効にならないとという、いわゆる毒電波で間違いないと思います。もっとも、WOWOWもスターもあっさり回避できた、という書き込みが大手掲示板サイトに見られることからスカパー!も時間の問題でしょう。
ただし、多くの情報収集能力や技術力が十分でないユーザーには十分な効果があるでしょうしいまさらカードを改造して売る業者もそこから買う人もいないでしょうから、少なくとも改造カード持ちの半分以上はそれでは視聴が不可能になったと思われます。「お手軽タダ視聴」が半壊しただけでもスカパー!にとっては十分な成果と言えるのかも知れません。反面情報・技術が一定以上のユーザーには時間稼ぎにもならないと思われますが・・・。結局B-CASカードを新しいカードに無償交換する、という対策だけはやりたくないみたいですね、有料放送業者もB-CAS社も。

PS4、ようやくメディアプレイヤー機能搭載

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世界的に見れば売れているらしいのですが、国内で見るともう一つパッとしない感のあるプレイステーション4(PS4)。もっとも現在国内でパッとしているゲーム機はないですし、日本と海外のゲーム機の売れ行きの傾向が違うのは今に始まった話でもないわけですが、国内販売を後回しにして海外展開を優先したSCEIの判断はおおむね間違っていなかった、と言えるのではないでしょうか。

そのPS4に、ようやくメディアプレイヤー機能が搭載されることが発表されました。

PS4にメディアプレーヤー機能が追加。MP3やH.264再生が可能。BGM再生も

先代のPS3は「これはゲーム機ではなくプレイステーション3だ」と発表があったように多機能であり、当初からBD再生やPC用動画ファイルの再生と言ったメディアプレイヤーの機能に注目が集まり、わたしもそれ目当てに購入し、活用していました。一方PS4はそうした反省、つまりゲーム機としての立場を軽視した戦略がユーザーを遠ざけたりゲームの売れ行きが起動に乗るのが遅れたことを踏まえ、ゲーム以外の機能性能は逆に軽視されていました。それでもPS3の能力の高さからPS4にもいずれ同様の機能が・・・という期待は持たれていたわけですが、ようやく実現の運びとなったわけです。
ただし、PS3がCellとGeForceを再生の軸に使っていたのに対し、PS4は子存知AMD製のAPUのカスタマイズ版を使っています。それゆえ、動画再生プレイヤーとしての性質は異なります。個人的見解ですが、AMD製GPU、RADEONの機能はSD映像のアップコンバートに関してはもう一つ物足りないと考えています。一方で補正機能などはかなり高機能で、現在我々が活用するような、HD動画に関して言えば高い再生能力を発揮するものと思います。ひょっとしたらFluid Motion機能を内部に搭載しているかも知れません。過去の資産に関して歯PS3が上でしょうが、現在に関してはPS4に期待が持てるのです。

反面「これから」つまり未来への対応にはやや不安があります。H.264/AVCのLevel4.2まで、という対応はPS3と変わりません。特にH.265/HEVC非対応というのはこの先数年使うには不満でしょう。これはこの時点でのRADEONがHEVCデコーダ非対応であるというのが一番大きな理由ですから仕方ないのですが。ひょっとしたらHEVC対応のマイナーチェンジモデルの登場もあるかも知れませんが、これまでのSCEIのPS4に対する方針からあまり期待しないほうがいいかと。それよりもPS3の弱点であった突然の故障やCinavia対応と言った部分が継承されているかの方が気になります。ユーザーが望んでいない機能を先代は対応で新生代は非対応、というのも考えずらい(SCEIはユーザー軽視・メーカー重視なので)ので多分継承していると思うのですが、そのために買う予定はないのでなんとも。

SD映像はそれほど重視しないけどPS3のような動画プレイヤーをPS4でも欲しかった、という人なら今回の発表は大きな出来事でしょうが、大半の人にはやや今更感があるのは否めません。少なくとも国内でPS4を新たな起動に乗せるにはもう一つ二つ機能が欲しいところでしょうね。

購入7年、劣化したプラズマテレビを修理してもらう

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わが部屋にあるテレビは相変わらずブラウン管なのですが、リビングにはプラズマテレビが置いてあります。型番はTH-42PZR900.もう出てから7年もたってしまっていますが、月に数回もテレビ売り場に足を運ぶわたしがいまだ買い換える気が起こらない(この間の有機EL4Kには少しグラリときましたが)ので使い続けるつもりでいます。ただ、1月くらい前から画面を付けて15分くらいたつと画面中央にタテに黄色い半透明のラインが入るようになってしまいました。おそらくパネルのどこかが劣化したと思われます。デジタル機器として考えれば7年は結構立っているので劣化するのも当たり前という気がしますが、テレビとして考えると7年はそれほどの年月じゃないですよね。実際買って8年はたっているブラウン管HDテレビはまだ劣化を全然感じませんし。


とはいえ、見ていると気になるものなのでメーカーであるパナソニック直営店に頼んで修理担当者にまずはテレビの様子を見てもらうことに。15分ほどボーッと待ってもらってラインが出てからみてもらうことに。
パ「うーん、普通パネルの劣化だともっと太いラインになるんですが、ちょっと細いですね。パネルのコントローラーがおかしくなったのだと思います」
まぁ理屈はどうでもいいので、修理~と、言っても該当箇所の部品交換なんでしょうが~できるのならそれでいいのです。見積もりを聞くと

パ「パネル丸ごと交換になるので10万8千円は最低かかります。・・・でもこのテレビ、いまどき珍しくHDD内蔵なんですねぇ(チラ)。プラズマももう補修部品しかなくて新品は売ってませんし(チラチラ)。正直それだけお金かけて一年以上大丈夫か、と言われると他の部品もありますので保証はできませんし(チラチラチラ)」

いやね、どうしてもはっきり言おうとしないんですが、言葉の一つ一つと細かく動く視線にこもった念波がイヤというほど伝わってくるんですよ。ようするに、「古いテレビの修理なんてしないで、さっさと新しい液晶テレビを買え」と目で言ってるんです。

母「修理に10万円もかかるのなら同じくらいの大きさの新品が買えそうだねぇ。またすぐ壊れるのもイヤだし」

いけません、同席した我が母が乗せられかかってます。

k「この1~2年に出た10万円台で買える42型クラスの液晶テレビなんて安物の部品とパネルを使った質の悪いやつだよ。画質もよくないのに変な機能ばかりついているし。特に4倍速モードは正直体がかゆくなるようなほど画質が劣化することもあるし。そりゃ4Kのバカでかいテレビなら質もそれなりかも知れないけどどうせ地上波放送ばかり見てるんだから4Kなんてかえって画質の悪さを浮きだたセルだけだって。10万円ならこのプラズマを修理した方がずっといいって!」

容赦なく買い替え意思をもぎ取っておきました。かくしてわたしの説得もあってプラズマテレビは修理に決定。修理内容は「ディスプレイパネルの交換」ということになりました。


そして修理当日、つまり今日。パナの修理の人がやってまいりました。手にはもちろん同社の電気工具を携えていますが、ケースに「NATIONAL 松下電工」となるのが少々気がかりです。ブログに乗せることを前提に分解の様子を見学させてもらいました。



背後のパネルを外した様子です。いまどきのテレビにはない、HDDがど真ん中にデンと置いてありますね。最終的にはこの部品もほとんどが取り払われ、



こうなります。このシルバーの裏側にパネルがあるので、全部分解して初めて取り外すことができるようになるわけです。



取り外されたうえでとりあえず横に積んである部品の数々。おーい、こんなおおざっぱで大丈夫か? 本当に組み立てられるんでしょうか? と心配していると



サクッサクッとパーツが所定の位置&コードはつながれていきます。特にマニュアルなど全く見ることなくどんどん組み立てられているのです。



もうほとんど終わっています。後はHDD関連と背後のパネルを取り付けるだけ。修理開始からわずか一時間30分ほどで交換はほどなく完了しました。もちろん正常に動作し、現状まで黄色いラインは出ていません。速いうえに大したものです。これがいわゆる「修理」なら何倍も時間がかかるのでしょうね。
こうしてリビング用のプラズマテレビは復活しました。ちなみにテレビテレビと書いていますが、パナソニックから渡された出張修理明細書に記載された製品名はプラズマディスプレイ。こっちが正式名称なんでしょうか。そうそう、全部やりました、という証明のためにわたしら頼んだ人間はサインをする必要があるのですが、てっきり書類が出てくるかと思ったら渡されたのはスマートフォンでサインはタッチペンで書き込むいうものでした。いつの間にかサインも簡略化する時代になっていたんですね、ある意味恐ろしい時代です(^^;)

・・・しまった、スマートフォンのメーカー見ておくんだった。

SARVH、6月30日をもってサイト閉鎖

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今書く話ではないかも知れませんが、今書かないと書く時がないので書いておきましょう。

レコーダーメーカーを敵に回し、収入のほとんどを絶たれたあげく、デタラメな資料を基に金と権利の無限拡大を要求し続けた謎の団体、一般社団法人私的録画補償金協会、略称SARVHのWEBサイトが6月30日をもって終了となるようです。

教えてもらうかで気が付かなかったのですが、実はこのSARVH、今年の4月1日をもって解散し、活動を停止していたのでした。録画機器のデジタル化に伴い「複製が自由にできるのは著作者の権利を侵害する」との名目で指摘録画補償金制度はスタートしました。が、録画機だけでなく放送がデジタル化すると信じがたいことに複製を一切禁止する恐ろしい規制が入り、DVDへの移動が一度だけでそこからの複製は不可、移動に失敗したらHDDに保存した元データも消滅させなければならないという理解しがたい不便さが基準となってメーカーに義務として突き付けられたのです。しかも、その条件下ですら複製を前提とした録画補償金制度は続きました。使われなくなってなお、アナログ放送は複製可という言い訳があったためです。
やがてアナログ放送は終わり、録画複製の規制は大いに揉めながらも「あって当然」の空気を作ることに成功し、ユーザーの便利さやメーカーの売れ行きより一部の人間の自己満足が優先されることになりました。代わりに一部のメーカーは録画規制を理由にSARVHに録画補償金制度を納めない方針に転換、反旗を翻しました。これに対しSARVHはメーカー相手に裁判を起こし、「ダビ10は実質コピーフリーと同じ」「メーカーの主張は子供のわがまま」「我々の収入はゼロになった」「メーカーが納めなければユーザーは個別に補償金を直接収める必要が生じるため、不便を強いられることになる」などと支離滅裂な主張を繰り返しながら敗訴、結果全てのレコーダーメーカーから録画補償金を拒否されることになり、収入はすっかり衰えてしまったディスクからのみとなりました。やりたい放題やってきた結果ですから自業自得としかいいようはありませんが、全メーカーから拒否されるという事実から見ても、我々の見えないところでどれだけ暴言を繰り返し、好き勝手やってきたのかが分かるというものです。収入が極少となり、「現在今後、ネット上のサーバーを含むすべてのデジタル保存メディアに録画補償金を要求できる権利を」という主張はさすがの文化庁からも却下されたのか、SARVHは存続を断念した模様です。ただ、ディスクの補償金は続くでしょうしもう一つの私的録音補償金団体であるSARAHは解散しないようですから、補償金がなくなるわけではないようです。おそらくは両者を統合して「私的複製補償金」制度への移行すると思われます。しばらくしたら名前を変えて新たな活動を再開するでしょう。多分補償金を取ることは諦めてないでしょうから。
個人的には「複製規制が補償金制度無効を意味するのなら、複製を自由にしてしまえばいい」とぶちまけて規制の元凶をメーカーに転嫁しようとし、メチャクチャにしてしまうことを期待していたのですが、結局逃げてしまいました。ようするに、ぶちまけたあげく「録画規制本当の責任者」をあぶりだされるのは補償金を取れなくなることより避けたい事柄だったようです。ようするに、彼らの中にその「本当の責任者」がいるのでしょう。だからこそ会見のたびに聞かれてもいないのに「我々は直接かかわっていない」と必ず一言加えていたのですから。「直接」かかわってなくても「間接」的に圧力を加えられる立場にはありましたからね。
結局本業と関係ない安定収入と自己満足のためにユーザーにもメーカーにも不便を強いたあげく、「録画は規制されて当たり前」を前提としなければレコーダーも作れない市場が日本、というあまりに巨大な負の遺産を我々に残し、その責任を問われる存在はどこかへ行ってしまいました。一方放送のネット配信は一応の進展はみせていますが、結局「放送が主、ネットは従でなければならない」ことが前提なために「見たいもの」ではなく「見せたいもの」しか対象となっていない印象です。多分そのまま行くのでしょう。録画というマニアが愛してきた手段を封じたうえで4K8Kをどうやって放送で普及させるかは大変興味あります。少なくとも4K8K放送の中身よりははるかに面白そうですから。

エムキャスと電波料

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かなり前、それこそビデオ・オン・デマンドなんて言葉が使われていたころまでさかのぼるくらいからテレビ関係者が口にするのにあまり進展が見られないのが「放送と通信の融合」。ようするに、利用者の求める「放送がそのまま通信波に乗る」を放送関係者がやりたがらず、「放送のための通信」に抑え込みたがるからでしょう。デジタル化の波すら何も変えないことを最重要視し、それを実行した地上波業界が通信の利用者やそれを求める声が利用者から寄せられたくらいで変わるわけがないんです。

ただ、ここに珍しい動きがでてきました。東京圏内で独立U局として放送を続けているTOKYO MXが放送の配信実験を始めたというではありませんか。

TOKYO MXのアニメなどを全国同時に無料スマホ配信。「エムキャス」実証実験

残念ながらPCは現状対象外でAndroid/iOSのみですが、面白そうな話です。さっそく手持ちのAndroid機でダウンロードし、使ってみました。

・・・全く映りませんね。アプリ内の番組表では放送中の時間でも「放送休止中」の文字が出るだけです。あくまで実験中なので配信がされていないのか、それとも地域外扱いなのかはわかりませんが、少なくとも今日の時点では見られません。
それでも期待は持てます・・・と言いたいところですが、すでにアプリを落として番組表を見た人ならわかると思いますが、放送内容はスカスカ、放送時間の半分も埋まってません。先のリンクも「アニメを配信」とありますが、「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」だの「絶体絶命でんぢゃらすじーさん」だの懐かしい内容が中心です。新しいのは「てーきゅう」くらい? しかもあれは2~3分のショートアニメだったはず。あとは東京都知事会見など、都民以外が見てもそれほど面白くない番組が多い感じです。録画できるのなら話は別ですが、どうせできないでしょうし。
ようするに、TOKYO MX側の裁量で配信できる番組はこの程度が限度ということです。あそこは独立系で、自分らで作った番組以外に放送波に乗せたい組織が放送枠を買い取って流している時間が占める割合がキー局系と比べて多く、そういう番組は配信対象にできないということなのでしょう。本格配信が始まったら少しは話が違ってくるかも知れませんが、当面スカスカ配信にならざるを得ないでしょうね。独立系U局だからお金はあまりないんで、そういう枠を売らなければ成り立たないんです。それでも放送局を続けていられるのは、地上波の電波使用料が安いというのが見逃せない理由でしょう。最近また話が出てきて叩かれ始めている地上波テレビ局の電波使用料ですが、キー局の収入換算の使用料を国に納めなくてはならなくなったとしたら、TOKYO MXのような独立U局は一発で店じまいです。かと言って「キー局系はたくさん払え、独立系は安くしろ」なんていうのは平等の精神から成り立ちませんし、仮に強行したら実質的にはキー局と系列でも建前上独立の扱いにして電波料を安く済ませるためだけの組織再編成をやることは目に見えています。
日本の電波が売買の対象でなく総務省の管理下にあるのは批判の対象でもあるでしょうが、むやみに海外資本に電波を乗っ取られたりすることをさけ、独立U局を助けるという二次的な効果も生んでいるのです。少なくとも、独立U局の放送が好きな人は地上波放送の電波料が安いことを感謝してもいいのかも知れません。もちろん、そんな放送局のない地方の県には、ただ利権としか思えない話ではありますが。まぁそういう意識を少しでも和らげるためにも、TOKYO MXの試みは歓迎ですね。個人的には同じ独立U局テレ玉で始まったばかりのピープロ特撮番組を配信してほしい・・・って行きつくところは結局それなんですが(^^;)

日本最後のお宝

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我が父は地上波放送のワイドショーが好きで半日点けっぱなしが続いているため、つい目に入ってしまうので見ているんですが、ここ最近また「お宅のタンスに眠っているお宝」系のコーナーが増えている気がします。何ヶ月に一度、気がつくとやっているこのコーナー。番組製作側がネタがなくなったときの時間埋め用に予め準備しておいたものを使っているんでしょうが、ここ最近のものはちょっと雰囲気が今までのものと違うのを感じるのです。

ちょっと前までこの手のコーナーの主要取り扱い物と言えばブランドものでした。が、今更おなじみロレックスやルイ・ヴィトンを取り上げても新鮮味がなくて面白さに欠けるのでしょう。もちろん中古業界でブランド品の価値が落ちているわけではないです。むしろ良いもの関しては上がっているくらいですが、業界が求める高額が付くものは「新しいもの」に傾く傾向があるのです。この「新しいもの」に関して持ち込み者と引取側では解釈に大きな相違があるため、揉める元になるんです。持ち込み者は「使ってないんだから新しい」として10年前・20年前のものを「新しいもの」と言いますが、引取側から見ればすでにデザインが古く、経年劣化もあるのでただの「古物」に過ぎないんです。我々が言う「新しいもの」とは当然この数年内に製造された状態に劣化の感じられないものだけを指しますからね。こういった見解の相違がトラブルを生むことにもなりますし、本当の新しいもの、の価値に関してレポしても番組としては全然面白くなりませんから放送側もやりたくないでしょう。

で、それに変わってここ最近頻繁に取り上げられるのがダイヤモンド、です。番組の構成はブランドの時と同じ。ワケあり風の女の人が次々と質屋やダイヤ引取業を訪ね、ダイヤ(昔ならブランドもの)を売りに来る。鑑定結果希望価格を数段超える金額ばかりついて「えええー、ウッソー」と驚愕して札束をデンと出され、喜んで帰って行く・・・。というもの。まぁ生札束をカバンに埋め込む様を人に見られ、ましてカメラに納められて平然としていられる一般人などいませんし、悪い言い方をすればヤラセなんでしょうが、取材風再現映像と好意的に解釈してあげてもいいでしょう。それくらいで目くじら立てる趣味はわたしにはないです。確率からすればむしろ低い景気のいい話ばかり使われるのが気になりますが。
まだ覚えている人も多いかと思いますが、ちょっと前まで街中に「金買います」の幟を立てる店がたくさんありました。何度か過去に取り上げた通り、金・プラチナ買取業者が一般人が持っている金のネックレスや指輪を材料用に欲しがったからなんです。それがいつの間にか目立たなくなっているのにお気づきでしょうか。もちろんそうでない地区もあるかと思いますが、相対的には少なくなっています。理由は簡単枯渇したからです。他の商品と同様に金・プラチナを扱う商売をしているのならともかくそっち専門でやっても、もう食えて地代やライセンス料を払えるほど儲かる余地はないですからね。わたしの知る限り、もうまとまった量の金・プラチナを所有しているのは「怖い人」たちくらいです。わたしらみたいな慣れた人間ならともかくそうでない人たちが相手をするのはちょっと無謀ですから手を引くのも仕方のないことかと。変わって注目を受けているのがダイヤモンド。これはまだかつてのバブル世代がもったいながって残しているケースが多いためです。これらが欲しい業界がおそらくはテレビ側に打診して取り上げてもらっているので「ダイヤ買取」コーナーがワイドショーに取り上げられるようになったように見えてなりません。なにせ今までと違い、ダイヤを欲しがっているのはインドだ、と、どの番組でもハッキリ取り上げられていますから。ブランドや金の時は今欲しがっているのが別の勢力であったためか、それを取り上げることがほぼなかったのとは大きく違います。インドなら買われることに抵抗はないと視聴者は考えるだろうという判断なのかインド業者側が自分らの存在を出すことに一切抵抗がないのかは分かりませんが、今までとは異なる雰囲気を感じたのはそこが一番でした。
かつての金・プラチナ買取専門店の一部はダイヤにも手を出し、存在の維持を狙っています。ですがダイヤは金・プラチナよりは当然価格の判断が面倒で、見ただけで価格を出すにはある程度勘を磨く必要があります。値段の差がピンキリでもっとも大きいのがダイヤであるため、この世でもっとも価格判断が難しい品物はダイヤモンドと言っても過言ではないくらいです。専門に取り扱う業者で腕を磨くでもしない限り、地方のチェーン店(番組取材対象は都内の店ばかりでしたが)で同様の行為は出来ません。そういうところでも出来る一番簡単なやり方は、有名鑑定業者の鑑定書しか判断材料にしないことです。鑑定書の評価と価格の相対性を一覧表にしたマニュアルさえ作っておけば、後は鑑定書に書かれたダイヤと持ち込まれたダイヤが同一のものか調べるだけですから、誰でも出来ます。鑑定書が無かったり、鑑別書(ダイヤの品質を鑑定業者が責任を持って記したのが"鑑定書"、ダイヤに限らず「これこれこういう宝石です」と識別保証しただけのものが"鑑別書")しかなかったりしたものはセンサーで真偽の判断だけして最低基準の評価にしておけばいいわけですから。

そう言えば、日本の景気って今どんなもんなんでしょ? 体感的には今年に入って地元商店街から多くの大型店が足並みを揃えたように一斉に撤退し、大きなシャッターが目立つ様から、よく見ても一歩進んで二歩下がるを繰り返している感じしかしないのですが日本全体で見ればどうなんでしょうね? 最近はマスコミも景気や景気対策に関する報道はあまりしてませんし、今ひとつ分かりません。景気が本当に良くなって人々が高価な品物を求めるようにならない限り、黄金の島ジパングに最後に残されたお宝・ダイヤモンドがこのまま収穫され続けると残りカスしか残らなくなってしまい、生活に支障をきたすのですからそっち優先でお願いしたいですねぇ。

久しぶりのAPU用新ドライバ15.7リリース

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昨年、AMDよりAPU/RADEON向けにリリースされたドライバ、のCatalyst OMEGAは名前といい機能といい紹介の仕方といい、いろいろと衝撃的ではありましたが、その反動のせいかしばらく新ドライバのリリースはありませんでした。が、本日、久々の15.7がリリースされたようです。

AMD、最新版CatalystでWindows 10/DX12をサポート
~ハードウェアHEVCデコーダの有効化も


月末にせまったWindows10への対応と先ほど発売されたFuryの機能改善がメインであり、Windows8.1でAPUやエントリーRADEONを利用するユーザーには恩恵は少ないようですが、一応入れてみましょう。機種はA10-7800を使ったWindows8.1/64機です。
こうしたエントリーPCでも使える機能で面白そうなのがVirtual Super Resolution、略称VSRと言う機能。これはディスプレイの解像度を超える解像度で内部処理をし、表示の際にレンダリングを行って実際のディスプレイの解像度に合わせて表示するという、ようするに「仮想的に解像度を上げる」機能です。何に使うかと言うと主にゲーム向けでして、1920x1080の解像度しか持たないディスプレイにもっと高い解像度分用の画面表示をさせることによって表示されるキャラクターを増やしたりマップを広く映したりするために使うもの、でありました。前にOMEGAの勉強会でもそう話していまして、「ああゲームの時にだけ有効になる機能なんだな」とその程度の認識だったのですが、15.7ではデスクトップに対しても使えるようになったとか(ゲームだけOMEGAでも有効だったかどうかは試してないので不明)。さっそくやってみましょう。ちなみにノート向けAPUは対象外ということで残念。15.6インチで1366x768しか出せない機種のあるAMD系ノートで仮想的に解像度を上げられたりすると面白かったのに。

やり方は15.7にしてからデスクトップで
右クリック→AMD Catalyst Control Center→マイ デジタル フラット パネル→プロパティ(デジタル フラット パネル)
と行くと、OMEGAまでには存在しなかった「仮想超解像度を有効化」という項目が追加されているのでチェック
以上の方法で、解像度にディスプレイのそれを超えるものが選択できるようになります。わたしの1920x1200まで出せる24インチディスプレイの場合、2560x1600が選択できるようになります。これはAPUの場合この程度までしか仮想化できないということで、Furyを使えば4K相当にすることも可能とのことです。
やってみるとちょっと文字の細部がボケた感じになってしまいますのでなんとなく目が疲れる印象があり、常用していたいというモードにはなりません。が、識別性は十分高く、どうしても画面に表示させるウィンドゥの数を増やしたい時などにはそこそこ使えるのではないでしょうか。うーん、やっぱり24インチのリアル2560解像度ディスプレイ欲しいなぁ。

あとはDirectX12対応などもありますが、我々がすぐに使うものでもないでしょう。HEVCデコーダーが有効になる、という話も出ていますがこれも残念ながら新しいUVDをサポートしたFuryなどだけのようであり、A10-7800では有効になりません。Godavariでもダメだろうなぁ多分。


そうそう、ドライバを新しくするとFluidMotionVideをはじめとするビデオ設定がリセットされてしまいますので改めて設定しなおしておきましょう。FluidMotionを通常動画ファイルにも使うのならMPCBlueskyFRCの設定は必須です。ちょっと復習しておきますと。
・BlueskyFRCを起動、APUの場合モード1を選んで適応→いったん終了(ここでやめてもOK)
・デスクトップ右クリック→AMD Catalyst Control Centerでビデオ→品質→流体モーションにチェック。強度は低のまま動かさない
・もう一度BlueskyFRCをまた起動、レート変換の30pにもチェックをいれ、終了(これで30pのFluidMotion化も可能になる)
。MPCを起動。右クリック→オプションで外部フィルタでフィルタを追加→参照→FRCファイル(インストーラーを使った場合デフォルトはC:\Program Files\Bluesky Frame Rate Converter)をHPCのx86/x64に合わせてチェック→"優先する"にする
なお、15.7でもやはりAPUではモード2を利用することはできませんでした。まぁモード1だけでも十分ですね。

「著作権侵害サイト遮断 政府が導入検討」が怖い

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言ったり書いたりするとかえって実感して余計悪くなる気がしますが書きましょう。

暑い!!!!

さすがに7月半ばで連日30度台後半当たり前、は厳しすぎます。唯一救いなのは朝からモワッとする暑さじゃないので冷房の利用を最小限に抑えてもなんとかなること。なにせウチの親父がエアコン冷房大嫌い(灯油ファンヒーター暖房大好き、6月でもつける)ですから、いくら暑くてつけてもちょっと目を離した隙にすぐ消してしまうのでエアコンから出る排熱でかえって部屋が暑くなるという事態が毎夏我が家では発生しています。現状は扇風機でなんとかしのいでおりますが、この暑さが連日続いたらいつまでもつことやら。こう暑いとわたしらのように機械もの趣味の人間は応えますね。ノートPCやらモバイル端末から出る熱も、直接手や腕に触れるので結構熱いですから。こういうときは手元から本体を離しておけ、かつキーボードが熱くなりにくいデスクトップPCが快適です。そりゃ総合排熱量ではノーパソより多いですが、手元に放出されないようにできますので体感温度は低いですから。仕事用ノーパソを離れて部屋のデスクトップPCを使える状況になるとほっとします。まぁ結局二時間もしたら冷房入れないと耐えられないんですが、わたしエアコンの風浴びると眠くなるタチだからなぁ。

こういうときは話もクールでありたいものですが、むしろ熱くなる話が出てしまうのが困りもの。一日遅れで申し訳ないのですが、この話を取り上げてみましょう。


著作権侵害サイト遮断 政府が導入検討、海外経由に対応

昨日の話なのでこのリンク先に書かれている冒頭部分以外は読めず、かと言って"かの日経"にわたしの個人情報をわたす会員登録などする気には全くならず、この部分だけであとは推測するしかありません。とりあえずネットの反応を・・・とざっと検索してみますと、当たり前ですが批判一色ですので中身を検討した情報はなかなか得られません。もうちょっと具体的な中身が知りたいのですが。たとえば遮断の対象となるのは海外サーバーのものだけなのか国内のものでも遮断措置が可能なのか、など。まぁかの日経ですからそこまではもともと書いてない可能性は高いとは思います。
この方針にもっとも恐ろしさを感じるとしたら、それは仕組みを検討しているのがプロバイダなど通信サービス側ではなく、通信をつかさどる総務省などの省庁レベルの検討でもなく、総理大臣の指揮のもと内閣官房室が「仕組みを決める」ところにあります。内閣が例えば閣議法案を作るとかではなく、法律を経由せずに仕組みを作って政治的指導のもと仕組みを導入させるというものとしか読めないところにあります。あるいは今までさんざん作られてきた「ダウンロード違法罰則化」などの法律を拡大解釈で適応させるのでしょうか。ある意味最大の権力である内閣が法律を作るのではなく、解釈あるいは超法規的措置で通信や意見を遮断できる仕組みが出来上がるとしたら、インターネット社会においてこれほど恐ろしいこもないでしょう。当然当初は非常に限定されたもの、という触れ込みになるでしょうが一度仕組みができてしまえばあとはいくらでも解釈変更で範囲を拡大できるのは世の常です。著作権から意見・情報公開封じなどに拡大して使われる可能性もありうるでしょう。どう転ぶのか全くわからない~万に一つですが却下される可能性も無きにしも非ず~ですのであまり批判的なことばかり言うのも建設的ではありません。が、すでにインターネットはとっくの昔に好き勝手な意見を書くことができない場所になってしまっています。その意見をつぶす力が特殊な意見を持つ人々の集合から政府に移って方向性が少し変わるだけで、わたしら個人にはあまり影響のない話になるのかも知れません。

UQ、WiMAX2+速度規制の不評を受け、声明発表

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去る4月から名目上開始されていたUQのWiMAX2+に対する3日3GBの速度制限、実際には5月末になってほぼ一斉に開始されました。これに関しては事前に2+用新契約発表の際に「混雑時限定ではなく、使用容量に応じて規制は実行される」ことを明言しているだけでなく、実行直前に過去WiMAX特集が何度も組まれるなど関係の深いimpressに記事を書いてもらうと言った極めて慎重に対応していたUQですが、蓋を開けて実行してみれば「聞いてない!」の大合唱でネット上は大荒れすることになりました。これは4月にワイモバイルの305ZTが「さよなら速度制限」をキャッチフレーズに、店頭で「3日速度制限は事実上撤廃しました」と販売員に説明させながら(少なくともわたしが複数の店舗で聞いたワイモバイルの販売員十数人は全員異口同音にそう答えました)あっさりと掌を返して3日/1GB制限を実行し、やはり大荒れになった時の火種が残っていたためでしょう。約束の時を迎えても制限が実行されず「ワイモバイルは対岸の火事」と思っていた2+ユーザーや、その情報を聞きつけて305ZTからUQの2+に変更したユーザーが一斉に不満の声を上げたためでしょう。そうならないためにUQも努力はしたあとは見られますが、利用する側から見れば必要なのは情報ではなく利用するに不満がないことです。何より「通常の利用なら問題ない程度の速度制限」とされていた制限時の速度約1Mbpsが、UQのもくろみとは違ってモバイルでTwitterをやるだけくらいならともかくPCで利用するには全く使い物にならない速度であったことでしょう。モバイルでTwitterしか使わないような日があるユーザーは3日/3GBなんて到達することはないので文句が出るのは当然なんですが。
そもそも販売店へ行っても購入意思と関係なく販売員がスマホしか勧めてこない昨今においてなんでモバイルルーターを買う人がいるかと言えば、それは当然PCでも使いたいからです。「PCでしか使わない、ローカル回線を引くこともできるけどモバイルルーターしか使わない」と言うユーザーが想定外に多かったと言うのなら納得も出来ますが、PCで使う人が想定外だ、は絶対ないでしょう。外出時や宿泊時にモバイルノートPCを使いたいからモバイルルーターを使う、そういうわたしのような利用目的の人はモバイルルーターユーザーとして一番想定すべき存在のはずです。そういう人間にとっては月ごとの上限容量より3日制限の方がはるかに具合が悪い。のに導入するということは「PCで使うな」ということでしょう。なのに、UQはWiMAX2+用に据え置き型ルーターを出しているという矛盾した行動を取っていました。だからこそ、予定より遅れて「ひょっとしたらこのまま・・・」という期待を抱かせた分速度制限が無視できないのでしょう。情報は全部把握していたけど便乗して騒いでいる、というユーザーの影も見えなくもないですがさすがにごく一部でしょう。


ルーターを含むモバイル通信では「容量による速度制限は月のものだけを謳い、直近3日制限は制限扱いせずに隠す」ことが慣例として当たり前に行われています。販売店でもこっちから3日制限のことを聞かない限り、まず向こうから3日制限のことに触れることはありません。わたしがワイモバイルの時全員から「3日制限撤廃」の言葉を聞いたのは、それしか説明を求めなかったからです。ポスターや公式サイトでも非常に小さな字で「使用容量の多い人には別途速度制限を行う場合があります」と別枠注釈扱い書いてある程度が関の山。逆に一番大きく謳う「最大速度何百Mbps!」なんて実態を伴わない名目上の数字なんかよりはるかに利用者にとって重要な問題なのですが、文字の大きさと重要度の反比例具合と来たら一万倍と言っても少なすぎるくらいです。総務省は「理論値より実効速度を謳え」という指導を始めたようですが、それより

・3日速度制限の実行内容の具体的明記の義務化(行っていなければ"3日制限はありません"と書く)
・制限時速度を理論上最大速度より小さな文字で書くことの禁止
・契約時の速度制限内容の一方的途中変更の禁止
・速度制限時の速度も実効速度と見なす並記の義務化

をして欲しいです。特に速度規制時の速度は必須であると考えます。


文句をつけなければならないほど各陣営が「あるけどない」ことにしたがり、隠そうとする3日制限。実際わたしがルーターを求めていた時、UQの販売員も当然声をかけてきて「うちのWiMAX2+なら最大220Mbpsですよ」と売り込んできましたが、自ら3日制限に関して言うことはなく、わたしがそれを口にした(それ以外聞くことなどない程度には情報を持っていましたので)場合もお茶を濁そうとするばかりでした。特にその時点では2+に課せられる3日制限は3日/1GBと言う話でしたので、ますます触れたがらなかったのだろうと思います。最終的には3日/1GBになることはなく、3日/3GBになったわけですが。

「3日間で3GB」制限に関する今後の対応について

だからと言ってサービス側が公式発表において謳うことじゃないでしょう。やらなかったんだからUQの3日/1GBはなかった扱いにする話であり、「本当は3日/1GBにさせられるはずだったのを3日/3GBにしたんだから大目に見てくれ」と言う泣き言しかこの発表からは読み取れません。従って、UQが3日制限を導入したのは明らかに自発的なものではなく、別方面からの要請によってなされたことが分かります。おそらく苦渋の決断だったのでしょう。今までのWiMAXでは一切の制限は入れずにやってきたのですから、多分UQは2+になっても制限を入れることなく経営出来る自信はあったと思います。今回の件も、「誤解を与えることになったのは遺憾。これからはキチンと説明する」として速度制限に一切を手を入れない手段もあったはずです。と、言うより今までの通信業界の慣例、特にワイモバイルの305ZTの例に倣えばそれが常識だったでしょう。ところが、UQは制限時の速度を今日から当面拡大するという措置を執るとのことです。ちょうどいいタイミングで制限を受けている人は少ないので実際の速度がどのくらいなのか分かりませんが、一部でYoutubeの720pの視聴が可能という報道もあり、大幅な速度アップがなされるようです。Youtubeの720pというとだいたい5Mbpsくらいでしょうか。当初の発言「700Kbpsは確保」で実際1Mbpsだったことを踏まえると、6~7Mbpsくらいまで出るのかも知れません。もちろんWiMAXの受信状況によってはそれ以下、ということもありえますが、上限6Mbpsも出るのなら「少し遅く感じるものの、PCで利用しても普通に使う分にはなんとか支障のない速度」と言うことは出来るでしょう。わたしも「絶対に出ない理論値100Mbps出る接続より常時6Mbps出るモバイル接続が欲しい」と前から言っていますので、その条件を満たせることになります。まぁわたしみたいな使い方では現状の3日/3GBでもそれを超えることは年に数回あるかどうか、あっても1日だけでしょうからほとんど問題ないのですが、それでもWiMAXの名がつく限り遅くてPCで使えない速度しか出ないのは許せませんからね。もちろん今だけこの場で言っただけ、すぐに撤回して元の1Mbpsに戻すことは十分考えられますのでこれだけで今の305ZTをたたき壊してWiMAX2+に変える、というには早すぎますが。305ZTにも「安い」「午前中だけなら速い」というアドバンテージがまだありますし。果たしてこのまま往年のWiMAXの路線に戻せるのか、それとも裏の事情で護送船団方式の横一線になるのか、注目すべき話になってきました。

ちなみにワイモバイルは相変わらず。今月に入ってわたしの利用した305ZTの容量はこの15日午後7時の時点で1.88GB。契約当初は毎月6GB後半だったので毎月どんどん減ってきています。ですがそのうち1GBを2日で使ったのでキッチリ2日間速度制限を喰らって1Mbpsしか出なくなりました。もちろん使った容量とは関係ない動画サイト限定制限も実行中であることを確認できています。改善点と言えば最近ファームウェアがアップデートされたせいか、全くつながらない4G接続と比べれば繋がりやすいLTE接続を優先するようになったことくらい。少なくともワイモバイルはUQのような苦渋の決断という雰囲気は全くなく、やりたくて速度制限をやっている、というふうにしか見えないですね。

効率が悪いのかも知れない電波事情

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客「Windows10が27日にダウンロードできるようになるってね?」
k「いえ、29日からですよ」
客「27日だよ。オレのPCには27日と出てるから」
k「マイクロソフトはそういう期限はキッチリやるので発表の29日よりあとになることはあっても前になることはないです」
客「でも27日なんだよ! なんでそう出てるんだよ!」
k「29日の見間違いだと思いますよ」
客「27日って出てるって言ってるだろ!? いい加減にしろ!!」

・・・・・・・・・怒られちゃいました。orz
でも、別にわたしが売ったPCとか使っている人じゃないんでただの雑談でしたし、サポートする必要はないので「はいはい27日ですね」とでも言っておけば良かったのかも知れませんが、あとで「お前27日って言ったのにまだWindows10にアップデートできないじゃないか!」って怒鳴り込まれるのもイヤなので。そういう後のことばかり考えるから接客がいつまでたってもヘタなんですね、わたしは。


先日書いたWiMAXの速度制限問題、なぜか話が拡大し、テレビのニュースにまで取り上げられる話となりました。これで今まで店頭説明では無視ないし「ほとんどやることないですよ」と適当に処理されていたモバイル通信の3日制限は必須説明項目にして"当面はやらないでおいて、ある程度売れたら告知なしでこっそり開始する"などの誤魔化し販促行為も出来ないようになるでしょう。良い傾向だと思います。試しにいくつかWiMAX系MVNOのサイトを回ってみたところ、「使い放題」などの文句がほぼ消え、「超高速通信」「月間データ量上限なし」と"使い放題"表現を避けた控えめな表現となっています。「ギガ放題」だけどこも残っていますが、これはプラン名なのでどうしようもありません。制限付きになることが分かっていてこのプラン名にしたUQが悪いのです。3日/3GB制限に関しては様々で、UQ並みにわかりやすい場所と文字の大きさで書いてあるところもあれば、相変わらずどこに書いているのか全く分からないところもありました。これらUQに倣うMVNOがほとんどの中、わたしの見た中で唯一「とくとくBB」のみが「使い放題」の言葉を残すと同時に「直近(3日間)データ通信上限がたっぷり3GB」と3日/3GB制限を大きく取り上げており、ちょっと好感が持てます。
WiMAX以前にやはり使い放題を謳ってユーザーを増やしたタイミングで3日/1GB制限を入れて批判が殺到しながら報道どころかWEB系メディアですらその問題を無視したためにほぼ乗り切ったワイモバイルですが、さすがにもう「さよなら速度制限」「使い放題」キャッチは使用していません。月/7GB制限解除料金無料のプランPocket WiFi+も終了しており、もう申し込むことが出来ないからです。現在の主力はPocket WiFi Lとなっています。これは4G(AXGP)で接続時のみ月間7GB制限をなしにするというもので、極めて一部のユーザーのみに恩恵があるプランです。その場合でももちろん3日/1GBの厳しい制限は健在であり、+と比べると全ての面で同等以下、という内容となっています。こちらはUQと違って改善の道を歩む気はないようです。

この件、これだけ動きがあったということは総務省辺りが動いたのでしょうか、とサイトを眺めてみましたが特に様子はなし。代わりにちょっと気になるものを見つけました。

携帯電話端末等に対する比吸収率の測定方法に関する情報通信審議会からの一部答申

現在ではもう誰も言わなくなりましたし言っていたら生活に支障をきたしますが、携帯電話の電波や電磁波による人体への悪影響が指摘されていたことがありました。言わないからと言ってメーカーも総務省も一切気にせず製品を作ったり規格を作ったりしているわけではなく、ちゃんと細心の注意を払って製品を作っているんです。だからと言って人体への影響がゼロではないとは思います。実際モバイルルーターなどは「人体から1cm以上離して使用してください」と謳っているものもあります。わたしも外へ持ち出す時はなるべくカバンの中へ入れるようにしていますし、ポケットに入れる場合でも心臓に近い胸ポケットは避けるようにしています。まぁ気にしすぎかも知れませんけどね、頭にくっつけるわけでもないですし。ところがところが、今やそれ以外キャリアも販売店も売ろうとしないスマートフォンは思いっきり頭にくっつけて使用するものなんですよね。もちろんそういう頭にくっつけるとき、すなわち会話中は電磁波の出力を抑えるようにしてはいるのでしょうが、それでも接触場所は限りなく脳に近い側頭部です。当然ながら機器の扱いだけでなく電波規格なども可能な限り、人体への影響を抑えるよう設定する必要があると思われます。つまり、スマートフォンで利用することを想定する限り、電波の使い方はどうしても限られてしまうわけです。そっちの専門家ではないから断言は出来ませんが、ネット通信を行うにはかなり効率悪く電波を使っている可能性だってあるわけですよね。もしモバイル通信が電話から解放され、頭にくっつけて利用されるようなことがなくなれば、UQに限らず速度制限を設けなくても十分な人数が利用出来る帯域を確保出来るのではないか・・・という妄想はどうしても働きます。ましてWiMAXは本来そういう名前の規格を指すものであって、現在の2+のような単なるサービス名を示す言葉ではなかったのですから。実際当初は"WiMAX2"として開発が進んでいたのを途中からほぼLTE互換の"WiMAX2+"に変えてしまい、WiMAXではなかった速度制限を追加して現在に至るので、もし2のままだったら・・・と思わずにはいられないですね。もっとも、そうして解放されたとしても嬉嬉として速度制限を行うキャリアはいたでしょうが。

TPPによる著作権非親告罪化はなるべくしてなる

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なんか思ったほど騒ぎになってないかな? という気もしていますが、「やっぱりか」と思っている人も多いのかも知れませんね。こちらの件。

著作権者の告訴なくても起訴可能に TPP交渉で調整

厳密に言えば決まったわけではないです。が、日本側からこういう情報が漏れている以上、もはや大前提、ほとんど決まりと見ていいでしょう。なにせアメリカの著作権が非申告型であり、なぜかは知りませんがそれをTPPの対象にして日本に求めた以上、それを却下する理由が日本にはまずないからです。

ここ数年、日本は「著作権の保護」の名のもと、数々の規制強化や法律の強化が行われてきたのは、当ブログですら何回となく取り上げてきたテーマ。当然反対は多かったのですがほぼすべてが"自称"著作権者側の思う通りに実行に移されました。却下されたのは補償金の無制限拡大要求くらいでしょう。これも独立性の強い司法判断が行われたゆえの結果でした。司法に持ち込まずに、今まで通り立法・行政へのロビー活動だけにとどめていればひょっとしたら法制化により補償金保護が行われていたかも知れません。それぐらい著作権保持側に甘く、利用者に厳しい制度ばかり実行されているのが現代の日本です。そして市場はボロボロになりましたがこれは当然の結果でしょう。TPP交渉時も「著作権の保護」を持ちだされると反論する手段が日本にはなかったのではないか、と思われます。
また、言うまでもなくTPPの中心は貿易であり、日本側にとってはいくつかの農産物をTPPの対象外もしくはかなり外側に置くことが至上命題です。農業系の支持者は流動的ではありますが高い票田であり、与党の支持をしていますから、そちらが最優先です。それに比べれば著作権の非申告罪など二の次でしょう。もっとも著作権非申告罪化にもっとも反対しそうな人々も与党支持層に見えるのですが、(こう書くと怒られそうですが)ネットを見る限り彼らは「どうせ現与党に入れるか、全く入れないかのどちらか」にしか見えません。どっちにしても野党に投票することはなさそうですから無視しても良い存在と判断されたもおかしくないかと。

署名活動なども行われ、提出されたようですが多分効果はないと思います。しょせん国会議員にとって我々一般市民など数字の一でしかありませんから、気にも留めないでしょう。議員や省庁の役人を動かすことができるとしたら、それは名もなき一般市民の集まりではなく、一人の世界的名声の持ち主です。それもわたしらオタク業界ならだれでも知っているような人、クラスではなく、議員や役人のお偉いさんが名を聞いただけで驚くようなクラスでないとダメだと思います。例えれば・・・。そっちの個人名を出すことは避けますが、過去の例を話しましょう。
かつて経産省が肝いりで導入したPSE制度を「中古品も対象とする」と直前になってよく知りもしない役人が判断した際、中古業界は大反対、阿鼻叫喚の悲鳴すら起こって抗議しました。が、すべて無視されて予定通り中古品はPSE法適用となりました。が、ただ一人、間違いなく世界的名声を持つ音楽家である坂本龍一氏がギター用のビンテージアンプが失われてしまうと苦言を申し立てたところ、ビンテージアンプだけを対象外にすべく大急ぎでリスト作成を経産省は始めた、なんて過去もあります。その後、経産省はPSEの中古適用を一般的にすべく様々な提案をしますが、中間に天下り法人が作られるような案もあったため中古業界は全面却下。中古品のPSE適用外が成立するまで一年かかりましたが、その結果は足場の固いチェーン店を除き、砂漠と化したボロボロの業界でした。経産省はこの事件をもうなかったことにしてしまいたいのかも知れませんが、わたしだけは死ぬまで忘れません。
今回は省庁の役人だけでなく国会議員もいますので、それでも足りないかも知れません。が、無数の集まりよりは影響力は上だと思います。だからと言ってそういう人が動いてくれるとは限りませんけどね。だからと言って非申告罪化すれば誰しも通報者になれる、とはならないでしょうし(申請してある団体に限るとかそういう形になるかも)、ひょっとしたら影響は少ないかも知れません。ですが、多分今のままだとパロディ業界も録画放送の二の舞・・・著作権保護を前面に出し過ぎて録画もできないことを前提にしているため、わたしですら興味をほぼ失いかけている4K8K放送のように熱心な人が寄り付かない世界になってしまうかも知れないですよ。

運気の低下か自然の驚異か

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Windows10のアップデート、もう行った方も多いのではないでしょうか?

わたしはもちろん、全く行えていません orz

いまだ「ご予約いただき、ありがとうございます」のメッセージしか出ません。isoをダウンロードして手動アップデートという手段もあるにはあるのですが、予約を入れてそれをやるのはなんか負けた気がしますし。それにしてもなんでわたしのところには2日もたっているのに回ってこないんだ? 地域差別だ!そりゃ田舎ですけどね。それはどうしようもないです。


今日、ウチの父親がニヤニヤしながら「ちょっと来てみろ?」と手招きするのです。父親はこうして"要件を言わずに呼びつける"悪いくせがあります。しかもそういう呼びつけ方の99%が本当にくだらない用事。たとえば「予約録画を間違って入れたのでこの画面で消すにはどうしたらいいんだ?」と、10年も使っているビデオデッキ(いまだに使ってます)の予約録画入力画面を出して、そこで消させようとするのです。当然ながら予約録画を消すどころか予約一覧表すら出てきません。わたしが何度も「ここじゃなくて予約の一覧表を出すモードを出して、そこで消すの!」と教えているのですが、何度言ってもダメで、その都度「ちょっと来てみろ」と呼ぶという・・・。こんなパターンばかり繰り返すのでわたしが怒るので、ますます要件を言わずに呼びつけようとするのですが、その時と同じ空気がします。もちろん「要件はなんだ!? 要件を言え! こっちだって暇じゃないんだ!!」と怒っていいますが絶対に言いません。ニヤニヤして「いいからちょっと来てみろ」というばかり。根負けして出ていくと、「お前、ああいうの好きだろ」と軒下の妙な物体を指さすのです。黄土がかったまだら模様の球形の奇妙な物体。その周りをうろつくのは黄色い顔をした、子供のころ昆虫図鑑で何度も見た見慣れた生物・・・。

間違いありません! スズメバチです!!!

k「なんでもっと真剣になって呼ばないの? スズメバチの巣ができてるじゃねぇか」
父「あれ? ああいうの嫌いか?」
k「好きとか嫌いとかじゃねぇよ! スズメバチなんて放っておけば危険だぞ! わたしなんか命に係わるぞ。早く業者呼んで駆除してもらわないと」
父「いいよ、放っておけば。そのうちいなくなるから」
k「冗談じゃない! 犬猫じゃないんだからハチなんてある程度巣を作ったら簡単にいなくならないよ。増えないうちになんとかしないと!」
父「だったらこういうことを知っている人がウチに来たら相談すればいいよ」
k「そんな悠長なことを言っている場合じゃないんだって」
父「いい加減にしろよ、せっかく面白がらせようと思って見せたのに」

父は怒り出してしまいました。父は業者を呼ぶなど面倒なことと考えるタチで、万に一つの可能性で自然と良い方向に向かうこと期待し、何もしないことを選びたがる性格なのです。ただ、わたしは本気でハチが怖い。子供のころ、遊びに行った牧場で仔馬を眺めていたら、いきなりハチに首の後ろを挿された過去がありまして、それ以来ハチが怖いだけでなく所謂アナフィラキシーによるアレルギーが怖いのです。ましてスズメバチですから命にかかわっても不思議ではない。結局今日はほどほど忙しいこともあって連絡させてもらえませんでしたが、明日は父親とケンカしてでもハチ駆除を頼もうと思ってます。昨年アシナガバチの巣が同様に家の窓に作られたことがあったのですが、あの時は運が悪いのかいいのか網戸を通して殺虫剤を噴霧できる絶好の場所にできていたので自力で退治することができましたが、今度ばかりは素人の手に負える相手じゃないし。

それにしてもスズメバチなんてこの辺じゃ見かけたことなかったのにどこからやってきたのでしょうか。そりゃわたしの周辺は割と普通に狸や雉が出てくる程度に田舎ではありますが、ほどほど都会でもありますのでスズメバチくらいの危険性のある生物は近寄らなかったはず。そういえば最近夜に割と頻繁に蝙蝠が道路の真ん中を飛んでる風景を見るようになりました。ほどほど都会とはいえ、完全な過疎のループにはまり込んでいる我が街。行政も昔ほどサービスが行き届いてこなくなってきてますし、自然が徐々に過疎化した街に逆襲を始めたのかも知れません。「一票の格差」とか言って地方の代議士を減らし、都心部の代議士を増やして地方の声はますます届きにくくなりますし、こうした差はどんどん広がっていくのでしょう。

それも含めて最近運がありません。この間、暑いのでエアコンをつけたところ、一時間くらいたったら変な音がして、気が付くとエアコンから水がかなり垂れていたのです。排水管が詰まったに違いない! 慌てて一度エアコンを止めましたが、詰まった管は結構長いので棒でつついたくらいで取れるとは思えません。どうしよ? とちょっとインターネットを調べたところ、排水を吸い込まないようにうまく掃除機を使えば詰まったゴミを吸い取れる、とあったので真似したところ、一発で直りました。ああよかった万事解決。ですが、どうも悪いこと危険なことが重なって起きている気がしてなりません。運気が悪くなっているのでしょうか。

こので冒頭のWindows10に話が戻りまして、実はWindows10ダウンロードが始まったその日、記事を書いてアップしておいた"はず"だったのですが、なぜか設定を間違えて”下書き"状態になっていたのに気が付かず、公開されない記事になってしまっていました(泣)。気が付いたのが今朝。もう古いので削除しましたが、やっぱりついてない。お祓いでもしてもらったほうがいいんでしょうか。

ザ・ウルトラマンの世界

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「日本アニメ(ーター)見本市」という企画をご存知でしょうか。と、言ってもわたしも詳しいことはほとんど知らないのですが、比較的若手を中心に短編の実験的な内容のアニメをたくさん作って公開する企画のようです。名前から見ると無名の素人集団が作ったアニメ作品が多いように見えますが、実際の中身はプロのアニメスタジオが手掛けた作品ばかりなので、どれ一つとってもクオリティは確かな物となっています。ちなみに全作品において声優は山寺宏一氏、林原めぐみ氏の二人だけという日本昔ばなし方式に職人技が伝わってきます。

日本アニメ(ーター)見本市公式サイト

「実験的短編アニメ」の典型のような作品が多い中、特撮テイストな作品もあったりしてわたしでも楽しめます。中にはズバリ「電光超人グリッドマン」という20年くらい前に作られた特撮ヒーロー番組のアニメもあったりして興味津々。一見かつてのバトルシーンや合体をそのままアニメにしたような内容ですが、かなり制作者の「こうあったら良かった」妄想も入っており、意表を突かせます。カーンデジファーにキンググリッドマン体制でドラゴニックキャノン発射するなんて最終回の「こうなったらアシストウェポン総動員だ!」のセリフから見たかったシーンだったもんなぁ。実際にはバリアシールド一つ展開しただけだったんで・・・。制作がTRIGGERということもあってヒーローというより某ロボットものっぽい動きやコンテの切り方あ目立ちますが、ヒーローのくせに合体するグリッドマンにおいては違和感はなし。その反面ダイナドラゴンのペラペラ感をわざわざ再現しているのはいただけませんが。こういう悪のりってなぜか好きな人いるんだよなぁ。

残念ながら多くの作品の公開は終了していますが、まとめて見る機会もあります。全国一部ではありますが、劇場公開されているのです。なので見てきました。熱心なアニメファンでもないわたしがわざわざ劇場まで出向いて見に行ったのはもちろん前述の「電光超人グリッドマン」が見たかったのもありますが、それ以上に是非見ておきたい! と思わせたのが、伝説の作品「ザ・ウルトラマン」のショートアニメが上映されるからです。


「ザ・ウルトラマン」それは内山まもる氏というまんが家によって創設された、もう一つのウルトラマンの世界、と言っても過言ではないマンガ作品です。
ウルトラマン、帰ってきたウルトラマン、ウルトラマンタロウ、ウルトラマンA・・・屈強な最強の戦士であるウルトラ兄弟がもっとも苦手とする怪獣たちの襲われ、次々と惨殺される事件が宇宙で起こりました。それを起こしていたのは、かつてウルトラマンキングに破れ、ブラックホールに放り込まれた破壊の魔王、ジャッカル大魔王がブラックホールのエネルギーを得、パワーアップと他の怪獣や宇宙人に変身してその力を使う能力を身につけ、ウルトラ族に復讐にやってきたのです。たった一人を相手に全戦士が総力をもって戦いを挑みますが、まさかの敗北、ウルトラの国本星は死者の国と化す全滅状態に陥ります。レオもウルトラの父も殺されました。が、ゾフィーを始めとするわずか28人の生き残りは最後の一人となってもジャッカルと戦う決意を固めます。
舞台は地球へ。地球の侵略を勧めるジャッカルの部下の前に突如鎧に身を包んだなぞの戦士が登場。その正体は宇宙警備隊支部隊長のメロスでした。メロスの戦闘力は高く、ジャッカルの部下の中では大魔王に次ぐ強さを持つ四天王すらあっさりと倒すほどでメロスもその力を過信し、ゾフィーの共闘申し入れを断ります。が、後の戦いでウルトラ戦士の一人がメロスをかばって戦死した姿に改心、ゾフィーとの共闘を自ら頼み、ジャッカル星に乗り込んで最後の決戦を挑むのでした。


通称"ジャッカル編"と呼ばれる物語はウルトラマンがゼットンに殺されるところから始まり、ウルトラ兄弟全滅、ウルトラの星の滅亡と衝撃の展開。ジャッカル軍団とウルトラ戦士の団体戦の圧倒的迫力。その醸し出す空気はテレビ番組のウルトラシリーズとは全く異質なもので、よくぞ当時の円谷プロも許可を出したものだと思います。シナリオは当時の担当編集者八木孝夫氏が考えた物だそうですが、なにより「帰ってきたウルトラマン」以降ウルトラシリーズのコミカライズを手掛け、「ウルトラマンタロウ」の一編「これがウルトラの国だ!」において劇中に使うイラストを頼むほど、円谷プロの内山まもる氏への信頼が厚かったおかげでしょう。なお、内山氏は自分のイラストが使われるのをみるために直前になってやっとカラーテレビを購入したそうです。
それまでのウルトラもののコミカライズとは一線を画し、完全なオリジナルストーリーと壮大なスケールで書かれた「ザ・ウルトラマン」ですが、信じがたいことに連載先はなんと「小学三年生」。当時のタイトルは「さよならウルトラ兄弟」「さよならウルトラ兄弟第二部 たたかえ!ウルトラ戦士」でしたが、特定の年齢の子供しかリアルタイムで読むことが出来ず、知名度は低かったのです~と、と、言っても当時の学年誌は一学年あたり100万部近い発行部数があり、現在のヘタなマンガ誌より数の面でははるかに読まれていたそうなのですが~。知られるようになったのは数年後、「コロコロコミック」において「ザ・ウルトラマン」のタイトルで再収録されてからです。創刊当時の「コロコロコミック」は過去作品の再収録が多かったようなのでその一環に過ぎなかったのかも知れませんが、単行本も出ていなかったこともあって初見の人が大半であり、過去作とは見なされず「ザ・ウルトラマン」の名で認知されたものと思われます。
内山まもる氏作によるオりジナルウルトラ作品はこれ以降も続き、特に「飛べ!ウルトラ戦士」のタイトルで連載された時は前述のメロスが再登場することもあって「ザ・ウルトラマン」として単行本化もされたようですが、やはり「ザ・ウルトラマン」≒ジャッカル編と言っていいほど知名度は高いでしょう。ウルトラシリーズはコミカライズ版を別に研究する価値があるほど多数の作品が存在しますが、オリジナルストーリーかつウルトラ兄弟が登場するもので「ザ・ウルトラマン」の影響を受けていないと思われる作品を探すのは困難なほどで、原作の映像作品にも劣らぬほど及ぼした影響力は大きかったようです。ウルトラの国の設定を引きずらないテレビシリーズ「ウルトラマンティガ」以降はウルトラ兄弟設定自体があまり触れられないものになり、世代交代もあって影響力は落ちていった感はありますが、一度読んだことがあれば未だ引きずられる作品でしょう。なお、発音に関しては全くおなじアニメ作品「ザ☆ウルトラマン」がありますが、これは「ザ・ウルトラマン」をアニメ化するという企画が出発点だったそうですが、やはり特撮作品のウルトラシリーズの約束事を守っていないせいか見送られ、若干の雰囲気を残しつつ別の世界のウルトラマンとなって名前だけが残ったものなのだそうです。


ここで話は戻りますが、この「ザ・ウルトラマン」のショートアニメ「ザ・ウルトラマン ジャッカル対ウルトラマン」が「日本アニメ(ーター)見本市」においてWEB配信よりも先に映画公開されると聞き、居ても立っても居られなくなって見に行ったのです。なお、限られた会場・限られた上映回数・限られた上映期間にも関わらず、観客はわたしを含めてたった二人、ほとんど貸し切り状態でした。こういう作品をあえて劇場で見たがるアニメファンって世の中には少ないんでしょうか? この見本市の来場特典として小冊子をいただきましたが、「ザ・ウルトラマン」については載っていませんでした。
ショートアニメですので全部の世界を再現するのは不可能です。他の作品とことなり、これだけ如何にもダイジェスト~という内容でしたが、ウルトラマンの顔つきは間違いなく内山まもる氏がコミカライズの工夫のすえにたどり着いた、特撮とは口元を初めとする顔の印象が異なるそれであり、それだけでも感激でしたが、どうも作ったスタッフは「ザ・ウルトラマン」よりも特撮作品の「ウルトラマン」が好きなのか、ゾフィーを除くウルトラ兄弟の表現はアニメでありながら特撮作品のウルトラマンに近づけようという配慮が見られ、ウルトラの国の滅亡もなければ内山作品独自の表現であるウルトラマンと帰ってきたウルトラマンの中間的姿をした戦士の登場も数カットの静止画のみに留まってしまっています。正直期待には少しおよばず、ちょっと残念な出来でした。もっとも当然円谷プロの監修を受けなければなりませんから結果としてそうなったのかも知れません。

「ザ・ウルトラマン ジャッカル対ウルトラマン」を含む「日本アニメ(ーター)見本市」は8月6日までの上映です。様々な映像表現に興味のある方は、せっかく邪魔者なしに映像と音楽表現に没頭できる機会ですから足を運んでみては如何でしょう。ただ、気に入った作品があって頭の中でリフレインしたくてもその暇を与えないほどせわしなく作品が連続するのでちょっと疲れますが。

素人によるスズメバチ退治 ※真似しないほうがいいです

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先日書いて、いまだいろいろ意見をいただく、我が家の軒下にスズメバチが巣を作った事件。わたしが業者へ駆除を申し込もうとすると、それを面倒がって「命令だ!」と言ってやめさせる我が父。意見は真っ二つに分かれてしまいました。そこにやってきました大工さん。専門業者の代わりにその人に相談する父。すると「なんだ、あんな小さな巣なら薬巻くだけで退治できますよ。俺が買ってきますよ」と言って帰っていきました。あくまで「薬を買ってくる」と言っただけで「退治してくれる」と言ったわけではないので、結局業者代をケチる自己満足のためにわたしが危険にさらされながら薬をまくしかないのだろうか? とイヤな覚悟をしていたのですが、その大工さん「オレやったことありますからやりますよ」と自ら退治を買って出ました。窓から近いため、窓の隙間から差殺虫剤を噴霧すれば大丈夫、とのこと。念のため、わたしもハエタタキを両手に構えて待機します。気休めにしかなりませんが。

持ってきた殺虫剤は、ハチ用という強力なものではありましたがちょっとした薬局で売っている市販のもの。ミツバチやアシナガバチならともかくスズメバチ相手にこんなものが通用するんかいな? とちょっと不安。ちなみに巣は発見当時はグレープフルーツくらいの大きさでしたが、数日ですでに一回り以上大きくなり、目の前でハタラキバチがせっせと巣の拡張に努めています。そのハチごと3m程度離れた位置から殺虫剤を噴射! 強力な圧力でハチが巻き込まれ、逃げていきます。そのまま連続噴射。スズメバチ唯一の弱点、それは独特の形状の巣にあります。対他生物には強固な防御力を誇るツボのような形状の巣ですが、出入口が一つしかないため、そこに連続して圧力の強い殺虫剤を撃ち込まれるとハチは攻撃してくることすらできないのです。そこを利用して攻撃攻撃攻撃。これが「攻撃は最大の防御」ってやつでしょうか? 違うかも知れませんが。

新品の缶入り殺虫剤がほとんど空になるほど打ち込み、巣からは薬がポタポタと垂れるほどです。しばらく様子を見ていると・・・ついにスズメバチが飛び出してきました。こちらを攻撃してくる余裕もなさそうで、最初の一匹はそのまま下へ落下してあたりを転がりまくり、次に飛び出してきたものはどこかへ飛び去っていきます。最初に逃げたハチを含めて五匹、六匹・・・。ここで止まりました。思ったよりハチの数は少ないみたいです。本当に初期の段階だったようです。大工さんは念には念を入れて残りの殺虫剤を巣にぶち込んだ後、棒でつついて下に落としてしまいました。巣は壊れ、中身が飛び出します。外見はミツバチなどと大きくことなるスズメバチの巣ですが中身はやっぱりハチ。外装をとればふつうに蜂の巣と聞いて連想するハニカムドームの集まりです。中にはもちろん幼虫やさなぎが数十匹分ギッシリ!!! 念のため写真を撮っておきましたが、多分気持ち悪がられるので公開はやめておきます(^^;)


幼虫もさなぎも死んでいると思いますが、まとめて袋に放り込んで燃えるゴミ扱いにします。なんか商売のお守りに使う習慣もあるみたいですが、そこまで大きくないし、なにより壊しちゃいましたし。これで大工さんは帰っていきましたが、周りはさっき逃げていったハチが2匹ほどうろついています。あれだけ殺虫剤を食らって平気なやつがいるとは。そのうちの一匹が残った巣の残骸に張り付きました。そのハチは地面に落ちたものと比べると明らかに一回り大きく、いわゆる「女王バチ」の可能性が高いように思えます。他のハタラキバチとは生命力が違うのでしょうか? ほとんど弱った様子がありません。が、巣の残骸に張り付いたまま動かないのです。巣がなくなったことが分からず、途方に暮れているのでしょうか? ですが、観察しているとしばらく張り付いていたと思ったら数分ほどすると飛んでいきました。そしてまた数分後にやってきて張り付く・・・これを繰り返しています。まさか巣を再生しようとしているのでは? これは残った残骸も取ってしまい、同じ場所での巣の再建をあきらめさせるしかありません。いなくなった隙をつき、ヘバりついた残骸を落とそうとしますが、根本の軒下につながっている部分が恐ろしく固く、棒で叩いたくらいじゃビクともしません。まるで釘を打ってあるみたいです。木の棒では歯がたたないのでフック付の金属の棒を持ってきた、テコの原理を利用して無理やり剥がしました。ボロっと落ちた残骸の中から白いブヨブヨしたものがポロリ・・・幼虫と卵です! しかも幼虫は動いています! 残骸どころか巣はまだ残っていたのでした。なんという生命力・・・。改めてスズメバチの恐ろしさを感じました。ちなみに先の地面で暴れていたハチはすぐにでも死ぬかと思いきや、半日も尻尾と羽が動いている様子が見られました。本当にちょっとやそっとじゃスズメバチは死なないのです。ただ、同じく殺虫剤を受けたと思われるスズメバチが家の周りに二匹ほど死んでいるのが確認でき、女王ハチ以外は全滅と見ていいでしょう。幼虫と卵にとどめをさして袋に放り込み、もはや染みのようなものが残るだけになった軒下。再び女王バチはやってきましたが、しばらく跡地にいたあと、飛び去ってすくなくとも今日は戻ってきませんでした。

女王バチを逃がした点で退治は大成功とは言えませんが、同じ場所に巣を再建することはできないように観察することはできます。素人作業ではありましたが一応成功と言えるでしょう。ただ、ウチの敷地の別の場所に新しい巣を作る可能性も十分あるので安心はできませんが。
正直今回どうにかなったのは早期発見とたまたまハチが攻撃に転じなかったこと、ようするに運が良かっただけです。スズメバチの生命力はすさまじく、肝心の女王バチは殺虫剤一缶の攻撃に耐えるほど強力で、退治することはできませんでした。後の危険排除まで考慮に入れるのならやはり業者にまとめて処理してもらうしかないです。先に書いたように巣の接着部分は釘が打ってあるかと思うほど固いので、素人が取ろうとすると危険以外の何物でもないですから。

まぁそれでも一安心です。そして一言。やっぱりスズメバチ怖い。

Intel、新CPUSkylake解禁

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朝起きたら昨夜の女王バチが戻ってきていましたので追い払いました。ハチの行為が「戻ってきて巣を再構築」なら数日ほど時折見張っていればいいだけなので楽です。いくらスズメバチと言っても女王バチ一匹じゃ攻撃力も無に等しいですし、これを繰り返せば数日と待たずにいなくなるでしょう。事実上事件は決着です。


わたしがそういう野生と闘っている間に、東京秋葉原ではデジタルの頭脳が解禁となっていました。Intelの新CPU、Skylakeが昨日の21時より発売となったようです。

Intelの最新CPU「Skylake」が発売、CPUソケットは「LGA1151」に

ついこの間Broadwellが出たばかりだというのにもう新CPUです。と、いうよりWin10とほぼ同時にSkylakeを出すのならBroadwellは要らなかったんじゃないかと思えてなりません。「出す」と言っちゃったから出した、というものでしょうか。
Skylakeの主な特徴はLGA1151に変更になったことと、製造プロセスが14nmmに移行したことが主なところでしょうか。その分CPU部分の変更は控えめという印象ですが、使ってみなければ分からない部分ではあります。
一方、内蔵GPUはかなり変更されている印象。ついにQSVがH.265に対応する点など動画関係の強化もあると思われ、ぜひ一度は使ってみたいものです。こうした部分の評価を商業サイトには公開してほしいものですが、相変わらずレビューとは名ばかりのお決まりベンチマークのグラフを乗せるサイトばかり。それでは真の性能もGPUの本当の性能も分からず、わたしの求める評価の参考にすらならないのですが、やる気がないのか・・・。さすがにIntelが評価の制限を要求しているとは思いたくないのですが。

多分わたしが知りたい点は自分で調べる以外に知る方法はないでしょう。となれば買うしかないのですが、今のところ発売になったのは倍率固定解除のCore i7-6700KとCore i5-6600Kだけ。わたしはオーバークロックとかやる気ないので、それより一歩引いてGPUのみ最高性能のモデルが欲しいのですよ。となるともう少し待つしないか・・・。今月中に東京へ行きますのでその時買いたかったのですが、仕方ありません。
それにしても、以前はもう少し最初からバラエティ豊かな販売を行っていたはずのIntelですが、最近は絞るようになってきたのでしょうか。どうせPCパーツが売れるのは秋葉原だけ、秋葉原で売れるのはi7だけ、と開き直って日本でにi7のハイクラスを集中させて売り、ロークラスは余ってきたら順次、という戦略なのかも知れません。かつてSandyBridgeの発売当初、i7 2600Kだけが売れてそれ以外が余った、ということを考えるとそれで正しいのかも知れません。Broadwellの時もそうでしたが今後はモデルを絞った発売となっていくのでしょう。

さて、できれば新アーキテクチャは新OSで使いたいところですが、ウチにはいまだ来てくれず、アイコンをクリックしても



8月6日になっても今だこれしか出てきません。もう一週間ですよ! さすがに何か設定間違えたんじゃないかと思えてきてなりませんが、これ以上先にいけないんだもんなぁ。もちろんここまで来たら意地でもISOダウンロードはしないですよ! まだ無料期間は一年あるんですからそれまでになんとかなるでしょう。と言っても年内待ってもダメならさすがにISOからアップデートしますけど。

やっとWindows10になりました

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例のスズメバチの女王バチ、同個体かどうかわかりませんが、ほぼ同じ大きさで同種のハチがいまだ一日一回庭をうろついています。巣が壊れたのが分からないのか、近くに新しい巣を作るべく材料集めにいそしんでいるのか・・・。もう我が家の敷地内はやめてほしいです。とりえず家の間話の調査は欠かさず続けようかと。


先日からなかなかダウンロード対象になってくれなかったWindows10、Windows7が入っているIntel機でやっとアップグレード可能になったので始めたところ、なぜか一晩たっても終わりません。途中で停止したのかと思って停止、PCを再起動して再インストールしたところ、やっぱりいくら待っても終わらない・・・。でも少しずつ進んでいるので止まっているわけではないのが救いと言えばす救い。とうとう12時間たってもファイルのコピーが終わるだけでその他設定は非常に細々と進行・・・。仕方なくそのまま朝まで放っておいたら終わってました。最低でも13時間以上かかったを思われます。時間かかり過ぎ。一方遅れてアップグレード可能になったWindows8.1搭載AMDFXPCの方はわずか一時間で終了、すぐに10が使えるようになりました。なんかウチのIntelPCはおかしいのでしょうか? エンコードとかは十分速いのでストレージの具合が悪いのでしょうか? やっぱりボチボチ買い替え時期かなぁ。そういえばIntel機に使っているSSHDは買ってだいぶたってますし、こっちも全面的にSSDに買い換えようか。
ちなみにAMD機の方は起動ディスクをSSDにしてるのですが、いまだに容量が128GBしかないやつを使ってます。ただ、ソフトウェアを除くほとんどのデータを外部のHDDにおくことをこまめにやってるので、買ってだいぶたつのに50GBしか使ってません。容量で言えばまだ数年は使えるのですが、SSDの故障がある日突然なことを考えるとボチボチ買い換えるべきかなぁ。

Windows10、まだ評価と言えるほど使ってませんけどWindows8.1になれたユーザーから見るとやたら不親切なつくりになってます。画面右のチャームは廃止されてるし「設定」からコンパネは呼び出せないしスタート画面はせせこましくなっているし。8.1のスタート画面でショートカットを管理することになれた身には印象が古すぎて使いにくいです。これでまた7以前のショートカットだらけのデスクトップ画面管理になりそう。

普通は飽きるぞ 今日でとうとう十周年

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10年前、今はまずやらないPC雑誌の立ち読みをしていたとき、「最近ブログがはやっているおかげで検索で欲しい情報が手に入りにくくなっている。ノイズばかりで情報にならないのでブログを検索から外すテクニック・・・」と言った内容の記事がありました。それを読んでなんとなく苛立ちを覚え、「それならそこらのサイトにないマイナーな情報が載っているブログを自分で作ってやろう」となぜか思い立ち、適当にあまり有名でなく、それでいて弄る項目が多そうなキャプチャーボードを買った人間がいました。

それがこのブログの始まりです。その時の名残は未だカテゴリー項目にアナログ時代のキャプチャーボード単体の項目に残っていますが、当初の志はどこへやら。最近はハチの話ばかり書いているダラダラとしたブログに成り下がっていますが、それでも今日でとうとう10年になりました。熱しやすく冷めやすいタイプだったはずのわたしがよくもまあ同じサイトの更新を10年も続けたものです。
10年の間にいろいろありましたが、PCパーツを使っていて楽しかったのは最初の3~4年くらいでしたね。あのころ各社各製品ごとに特徴があり、最適な製品を探し続けていたころのアナログ放送時代のキャプチャーボードいじりは本当に楽しかったものです。デジタル放送が始まってなまじっか録画を規制したために製品に特徴がなくなり、この数年制限機能なしで録画が出来る、の一点を守った製品を使う限り何を使っても同じ、という状況です。その代わりにPC録画出来るだけで楽しい、からPC録画は生活の習慣の一部になってあって当然に変わっていきました。それだけに書くことがなくなったのは当時からしたら誤算でしたね。今は何使っても速度の速い遅い以外はほぼ同一ですから。良い意味で「枯れた」と言える業界になってしまった放送録画環境ですが、提供側は規制を「定着した」と判断していてその強化を新方式の放送に当然のように盛り込んできていますから新たな分野に盛り上がりたくても盛り上がりようがありません。今までは何よりも楽しかった放送番組の録画保存という文化も、今後は衰退の一途を辿るしかないでしょうね。放送協会は誰も攻めてこない辺境の地に、中には何もないのに外側を完全武装で強固に固めた地上最強の要塞を建設して悦に浸る未来が目に見えるようです。

ブログという分野も、定着したというよりゆるく衰退しているような印象です。簡単に投稿できるSNSでも、それなりに一所懸命やっているとブログまで手を回す余力がなくなりますからね。人間そこまで無限の精力は引き出せません。友達とSNSでゆるくつながる習慣が身についてしまったらなかなかブログまで来る余力はないだろうなぁと。それはそれで楽しいのでしょうが、自分の責任において不特定多数の相手に読んでもらうことを想定した文章を書く、という楽しみにたどり着けないのも可哀想かなぁと思ってしまいます。書籍に掲載できる知名度や機会に恵まれなければ出来なかったことが誰でも簡単に出来る、というインターネットとブログの登場はリアルタイムで経験した人間からすれば画期的なものだったのですが。

と、分野ツールとも先細りしていることばかり書いてしまうわたしですが、まぁ10年もやっていれば普通は飽きますし、それもしょうがないと勘弁してください。10年やってもなんとか使える、追う物があるということの方が大した物だと言えます。録画の方はどうしようもなくなっても再生の進化はまだまだ止まりませんし、ようやく脱液晶の道が見えてきてそちらには期待出来ます。ただ、10年もブログやってきてネタほしさに再生に関しても注意し続けたせいで目が肥えてしまい、この間見に行った日本アニメ(ーター)見本市の劇場版なんかも、映像作品以前に劇場のプロジェクターの如何にも液晶という安っぽい画質とプルダウンが全く出来ていなくてカクカクした動きが気になっていくつかの映像作品は集中できなかった弊害を経験しました。こういうのも善し悪しですが、こんなブログにアクセスしていただく方々にもらった技術として大事にしていこうかと思います。

10年を迎えたことで気合いを入れ直して新たな気持ちで・・・などというつもりは全くありません。ヘタにそういうことをして反動で飽きが早くなってしまう事の方が自分では怖いですしね。長くやってきたおかげでAMDさんからは時々声をかけてもらってますし、この間は新ドライバについて書いたことをFacebookで紹介してもらったり・・・アレ、褒めてないのだけどよかったのだろうか?と思ってるんですが。むしろ細くやるぞーという気持ちを表現するため、ブログタイトルに"-"を付けてみました(^^) 肩の力を抜く「マイナス」の意味を込めての物で、原則発音しませんし存在を無視していただいて構いません。10年なので何かやりたかっただけです。

以前はよくやっていた問題点において熱く語ることはもう出来ないでしょうし、むしろ冷めた視点でこの業界を見ることが多くなると思います。もうみんな忘れているだろうダビ10導入時の"アナログは無制限"話の裏切りっぷりはわたしの視点を現在のものに変えるに十分な破壊力がありまして、いつの間にかどんどんこうなってしまいました。もうあのような期待からどん底へ落とされる思いをしないためには、期待してはいけないのです。常に「その言葉から想定出来るパターンのうち最悪のものが採用される」くらいには考えています。時折それすら下回ることがあるのでその時は怒りを爆発させていますが、それを常時出せるほどわたしももう若くないので。今後放送の録画が完全に出来なる日が近い将来来ると思います(ちなみに自己録自己再しかできないものはタイムシフト視聴のための一時キャッシュであって"録画"ではないというのがわたしの考えです)。その時放送は配信より上位を制度によって保とうとするのか、それともまた法律の改定によって優位を決めようとするのかが今後の最大の見所となるでしょう。その時まではまだ書くこともあるかな?と思ってます。

暇をもてあまし、こんなパズルを公開してみる

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書くことがありませぬ。友人から「盆休みで暇」とムダメールが来るほど世間的には止まっていて話がないのでしょうな。わたしは来週休みを取るので逆に盆などは全く休まないのですが、盆ということもあって半分開店休業状態で暇であります。ああ、盆になると休みなんて習慣無くてもいいのに・・・。と勝手に思う今日このごろ。

盆休みの時期になると思い出すパズルがあります。みなさま、"覆面算"と言うパズル遊びをご存知でしょうか? 簡単な足し算をベースに同じ文字には同じ数字が入る、数学の常識に従い頭に来る文字に"0"は入らない、の二つをルールに用意された文字を全部数字に置き換え直すパズルで御座います。ただ、置き換えただけでは面白くないのでその文字列に意味のありそうな言葉を使うのがならわしとされており、パズル専門誌などではもっとも人気のないパズルとして一部の人の中では名高い逸品です。具体的には

  SEND
+ MORE
       
 MONEY

で答えは9567+1085=10652となるわけですね。これは有名な覆面算の例ですが、わたしはREND+MORE+MONEYって教わってました(^^;) 答えは一緒。

海外生まれのパズルではありますが、日本でも日本語を使う覆面算が作られています。覆面算の説明が終わったところでわたしが思い出すパズルがこちら。

  ぼんやすみ
+ やすみなし
        
 みんなしんだ

作ったのはわたし(^^) 当時親交のあったとある専門家のところに送る暑中見舞いに貼るために即興で作ったやつです。あちらからも"ぼんやすみ"をテーマにした覆面算が送られてきたのでお返しに。一般公開したことのない自作なので当然ブログに載せるに支障はありません。文章としては酷いので商業誌などに載せられるレベルではないですが、パズルのルールはそれなりに守っていて解きやすいんじゃないかなぁと自負してます。お暇なら回答を考えて下さいませ。これを思い出すたびに、当時は盆休みがありがたいようなことをやっていたんだなぁとしみじみ。



話が全く変わって。
Windows10、導入してしばらく経ちました。8.1との違いも少し慣れてきて~相変わらず画面右にカーソルを持って行ってチャームを探すことがしばしばありますが~概ね良い感じ。以前7を入れていたIntelPCはスタンバイからの復帰がヘタでそのたび事に再起動させないと録画に失敗してしまうことが多かったのですが、10に変えてからはそこら辺が大幅に改善し、今のところスタンバイ復帰が原因の録画失敗には至っていません。ただ、なぜかPCI-Expressに挿してあったPT3を認識しなくなってしまいました。7に戻すと再認識するのでマザーボードのドライバのせいではないかと思うのですが、10対応ドライバはいくつも公開されてないですし・・・。仕方なくIntel機の録画用はPT2に差し替えました。PT3は同じくWindows10にしたFX機に挿したところ問題なく認識しています。どうもIntelとの相性が悪いなぁわたし。かと言ってIntel機なしというのも問題ありますので、やはり早くskylake機に交換しましょうか。10の無償アップデートは「MSのサーバーが機器と紐付けした状態で監視」する方式でアクティベーションしているらしく、プロダクトIDが無印とPROの二種類しかなくて共通。なので無償アップデート期間終了後、機器を交換かつOSをクリーンインストールことが出来なくなる可能性が低くない確率で存在するわけです。噂される「機器に対する紐付け方式」では最悪認識に使う機器かインストールされた状態のOSのどちらいかが完動状態で残っていない限りアクティベーションし直す方式など有るとは思えないからです。マイクロソフトも商業サイトもそこら辺に関しては「想定していない」のような奥歯に物の挟まったようなはっきりしない回答を出すか全く載せていないか・・・なので多分出来ないのでしょう。なので機器交換でOSが動作しなくなり、一からインストールするしかなくなった場合、Windows10をもう一度買い直す事態になることは十分考えられますので、大幅な機器交換を行うなら今のうちにしておいた方がいいかも知れません。Intelはそこら辺出たばかりなので心配ないですが、AMDのOS入れ直しが必要になるほどの新環境、一年後までに間に合うかなぁ・・・と、ちょっと心配であります。
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