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Channel: 録画人間の末路 -
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予想以上に早い!4K放送14年7月から

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先のCESでの日本AVメーカーのテレビ展示の報道はもっぱら4Kテレビのことばかりでしたが、実際にも多かったのでしょう。テレビによるリアルタイムアップコンバート技術・超解像技術がものをいう4Kテレビはただ部品を組み立てればほぼ用の足りる2K液晶テレビよりも差別化できるとあって、各メーカーとも並ならぬ意気込みを持って4Kテレビに取り組んでいるようです。ただ、それら報道を見てわかるように展示されたテレビのサイズはほとんどが65型以上と、北米や中東の富裕層をターゲットにしたものばかり。4Kテレビの実質第一号は東芝による55型と、なんとか日本の家庭でも導入できるサイズであったというのに、やはり日本市場のことなどすでに眼中になく、海外で売ることしかAVメーカーは考えていないのか、と失望感も持たされたものですが、それを覆す素晴らしいニュースが飛び込んできました。4Kテレビ放送が早ければ14年7月にも行われる、というのです。

4Kテレビ放送、14年7月開始 世界初、まずCSで

ご存じの通り、日本のテレビ放送開発をもっぱら行っているのは日本放送協会で、あちらは8Kことスーパーハイビジョンの実現を目指していて、昨年はオリンピックのパブリックビュー、先日も地上波による送信実験も行われたように着々とその足場を固めています。それゆえ、日本では4K放送は飛ばされ、普及するかどうかもわからない8Kのために日本のデジタル放送は遅れていくのではないか、という懸念すらありました。しかし、総務省は日本放送協会との関連性が薄いCSを活用することでこの問題を解決、むしろBSの帯域が開放される2015年3月(ようするに難視聴地域向けキー局放送)を待たずして4K放送の実現と相成ったわけです。日本放送協会云々はあくまで想像ですが、多分そんな感じかと。普段は放送分野と言うと日本の放送局を守るための活動ばかりしている感のある総務省ですが、今回に関してはいい仕事した、と賛辞を贈りたいものです。

と、言ってもレギュラー放送ではなく、一時的な特別放送で、その後は折を見て使われる程度でしょう。それでも、ある意味もっとも早く家庭に届く4KソースはCSでの放送となるのはほぼ確実となりました。正直わくわくしてます、ぜひウチでも見たい保存がしたいと。PCで受信できるかどうかは謎ですが、4Kとまではいかなくともいまのより高い解像度のモニターは欲しくなりましたね。

ただ、4K放送のためのスロット確保が必要になりましたから、おそらくあと数年はCS各局への新しいスロットの割り当てなどはお預けになるでしょう。場合によっては余剰と判断された局のスロットが削られる、なんてこともありえますので、注意しなければなりません。

Windows8にMediaCenterを入れて困った話

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先日Windows7を入れてるPCが急にハングしたと思ったら、電源を入れ直しても起動しなくなりまして。手応えからして多分MBRがおかしくなったのかなぁと言う気がしました。そこだけ直す手もあったのでしょうが、1月ももうすぐ終わり、それはWindows8のキャンペーンが終わり、激安アップグレードpro版が買えなくなったり、Windows8用のMediaCenterが有料化することを意味します。どうせ安いからと言って買ったダウンロードのアップグレード版がもう1個あるので、せっかくだからこのパソコンも全部クリーンインストールしてWindows8にしてしまおうと考えたわけなのですよ。
いろいろおかしくなっていたのか、もともとWindows7が入っていたSSDは一度システム領域まで全部削除してフォーマットしなおさないといけませんでした。まぁOSのインストールなんて何ヶ月に一回か完全クリーンインストールした方がスッキリしていいんです。まずWindows7を入れ、終わったら間髪を入れずにあらかじめ作ってあったWindows8proのアップグレードDVDを使ってWindows8をインストール、アップグレード版なのでどうしても手間が増えますが、その分安いのでしょうがありません。

OSのインストールと認証が終わったら、さっそくMediaCenterを入れましょう。MSからプロダクトキーをもらって、機能の追加からMediaCenterをインストールします。先のキーを貼り付けて・・・。

"すでに使われています"

などのメッセージが出て、通りません。今まで知らなかったのですが、MediaCenterの無料申し込みを、同じメールアドレスで申し込むと、同じキーを送信してくるという仕掛けになっていたのです。なんてこった、それならわざわざ新規のようなメールでプロダクトキーを送ってくるのではなく「すでにこのアドレスの登録は済んでいます」とか送ってくればいいのに。わたしはWindows8proは2つめで、すでに最初の一台には同じアドレスで取り寄せたMediaCenterプロダクトキーを入れていたため、使用済みとなっていたのです。
じゃぁ無理してMediaCenter入れなくてもいいや、と元に戻そうとしたのですが、なんと消せません。Windows8にとってMediaCenterを入れると言うことはMediaCenterというソフトをインストールしたと言う意味ではなく、Windows8Pro With MediaCenterという別のバージョンへアップグレードした、という扱いに、例えばWindows7のProfessionalをUltimateにアップグレードしたような扱いになってしまったために、MediaCenterだけ消すということが出来ないのです。そればかりか、別バージョンのWindows8となってしまったために「非認証のWindows」にさせられてしまい、お金を払って買ったWindowsにも関わらず不正品扱いであと数日で使えなくなってしまう状態にされてしまったのです。
もし復元ポイントが残っていたらMediaCenterが入っていない状態に戻せたかも知れません。が、今回はWindows7→8にアップグレード→即MediaCenter入れとしたために復元ポイントがありません。
少々迷った末、他のメールアドレスで取得したMediaCenterプロダクトキーで認証し直すことで、やっと受け付けてもらえ、正規のWindows8扱いになりました。正直あせりました。

今回はMediaCenterが無料ということで事なきを得ましたが、2月1日以降であった場合、最悪お金を出してMediaCenterプロダクトキーを買わないと、Windowsをクリーンインストールしない限り使えなくなってしまう危険性が高くなります。with MediaCenterを元に戻せるアンインストーラーをMSが提供してくれない限り、Windows8でMediaCenterを使うというのは考えない方が良さそうです。MediaCenterが使いたいのならおとなしくWindows7を使い続けるのがべストということです。

追記:
最後の手段として非認証状態のWindows8にWindows8をアップグレードインストールする手もあるそうです。ただし、デスクトップモード用ソフトを受け継がせることはできませんが、フォーマット→7インストール→8にアップグレードと比べると一手間省けるようです。

今年は中古業界の淘汰が始まる

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久々に金(ゴールド)、白金(プラチナ)の話。

週刊誌のネタにすらなったという話もありますが、ここしばらく、ずっと金よりも安い相場が続いてきた白金が、金を上回る先物取引価格を付けることが多くなっています。現在は少し差が縮まっていますが、一時は100円近い差がついたこともありました。もちろん自動車産業が若干良くなってプラチナの需要が増したことが大きな原因です。が、その一方で金が安くなったわけでもなく、こちらも上がり続けています。こっちはどちらかと言えば最近の円安傾向の影響の方が強いでしょう。

何年もこういった金・白金の需要や値動きに左右されつつもその恩恵で収入を得ることが出来たのが、中古業界です。今までの常識からすれば値上がりは歓迎、というところなのですが、もうその常識は古いものになっています。

「とうとう在庫なくなっちゃったよ、金のネックレスか何か少し分けてよ」

先日同業者が訪ねてきて半分冗談まじりに言っていった一言です。
今、極端に金・白金の取引量が少なくなっています。ウチでも今年に入って、に限れば二年前の半分以下、超大手でも1/3にまで落ち込んだという話も人づてながら聞いています。大量に発生した金・白金買取専門チェーン店によって「貴金属を売る」行為が余りに当たり前になってしまったため、一般に出回っている金が枯渇しつつあるようなのです。その流出先は、おそらく海外でしょう。何度も書きましたが日本で検査された貴金属の信用度は世界一、それも他国が束になってもかなわないほど圧倒的なものがあります。それだけ他国はいい加減になってるということなのですが、その信用される金・白金だからこそ海外から買いが入り、比較的景気のいい国に流れて行っているようなのです。多分日本の総重量はこの数年で少し軽くなったはずです。

かくして残り少ない貴金属を集めようと、業者もかなり必死になっています。先日、店の数は多くても買値が安いことで(わたしら業者の間では)知られている店が、新聞に挟まっていた広告でウチとほぼ同等の値段をデカデカと提示していたのです。「ここがあそこまで!?」と驚きましたが、下に小さく「1kg以上のインゴットの場合」って添え書きがあるんですよ(^^;) インゴット、この場合は平たく言えば純金の"延べ棒"です。テレビのドラマや映画で出てくるのは10kgとかのさらにでかいやつですけど、もっと小さいものもたくさん出回っているんです。ペンダントに使われる5gや10gとかの小さなやつだって立派なインゴットです。そういうのはよくありますが、1kg以上のインゴットなんて滅多にこの業界には回ってきません。わたしだって過去に2個しか扱ったことがないですし、ましてこの時期に来るなんてまずありえません。ようするに、来ないことを前提にした「ハッタリ広告」なんです。普通のK18やPt850の買値は、離れた場所に消えそうな薄い字でいつも通りの値段が書いてありました。
また、去年からわたしの地元にも東京などで展開している"どこかで聞いたことのある"店がいくつか、どこも「金買取」を前面に押し出して進出してきています。これはいい加減首都圏だけでは集める量に限界が見えてきて「地方ならまだあるだろう」と刈りに来たように思えてなりません。お客さんのお店への入りやすさではどうしてもかないませんし、こっちの影響も出ているのでしょう。

貴金属買取市場が再び浮上するには、日本人に買ってもらわなくては有り得ません。今は海外に売らなければ商売は成り立ちませんが、いずれ限界に来ます、というかすでに限界に達しつつあります。ウチなんかは基本貴金属は業者卸しのみで、後のことを考えて計画的に在庫を蓄えてあるのでまだマシですが、それでもどんどん減ってきています。よそも大差ないか、さらに悪いでしょうし。ところが、その希望もほぼ持てません。円安が進んで当然新品の宝飾品の値段は中古業界の買値以上に高くなっていますし、その割にまだ世間の収入は増えていません。ひょっとしたらインフレが起こるだけで収入はこのまま増えないかも知れません。そうなったら当然贅沢品は購入対象から削られるでしょうから。

また、仮に景気が良くなったとしても貴金属の伸びはあまり期待出来ません。なぜか。

ここでもう一つの「なぜ」を考えてみましょう。貴金属買取市場は枯渇するまではそれなりに盛況でした。だから雨後の竹の子のごとく「金買取」の幟を上げる店が増えたのです。と、言うことは、日本の各家庭にあった貴金属の量は非常に多かったということになるのです。多かったということは、みんながたくさん買ったということで、それにはなにか理由があったわけです。
みんなが貴金属を買えた理由、一つは言うまでもなくバブル景気です。が、わたしはもう一つ理由があったと考えています。それは物品税の廃止です。物品税はかつて存在した、贅沢品や必ずしも生活必需品ではない品物の購入に対して課せられる間接税で、わたしも詳しいことは知らないのですが10%20%当たり前という非常に高い税率でした。貴金属は当然贅沢品ですから最高ランクの高い税率が付けられていたのでしょう。が、この物品税は対象が結構いい加減で、何が対象になって何が非対象なのか判断がつかず、そのたびに行政の判断が必要になるなど混乱の元でありました。そのためか、「消費に課す」消費税導入と同時に「品物に課す」物品税は廃止になったのです。非常に高額だった物品税から比べれば消費税の税率などたかが知れたもの、後にバブルと言われた好景気も後押しして貴金属を買うハードルが一気に低くなったのは確かです。おそらくこの時売れた貴金属が、今なお残っていたのが買取の主な対象になっていたものとわたしは考えています。
このときのような間接税の値下げはもはや永久に訪れないでしょう。むしろ消費税は上がります。それどころか最近「一部生活必需品は税率を上げずに据え置くべき」という論が出てきており、「消費に課す」消費税の概念を覆し、「品物に課す」かつての物品税や諸外国の付加価値税の概念に変化しそうな空気です。そうなれば、いずれ「贅沢品は高税率でいい」と言う論が出てきてもおかしくありません。そこまでいかなくても、減税なしに景気の上昇だけで貴金属の売れ行きが良くなるにはかつてのバブル景気並みかそれ以上の好景気が必要になってしまいます。そんな時代がやってくると思っている人はさすがにいないでしょうから、貴金属が再び日本中誰もが買う時代になることもまず想像出来ないですね。

かつて自動車は物品税の対象であり、貴金属同様高い税率が課せられていました。いまや行政の手厚い保護を受け、補助金を付けられ、消費税が上がっても代わりに他の税率を下げて調整される対象となっているなど売れ行きにブレーキが掛かることのないよう注意を払われています。貴金属とはずいぶん扱いに差を付けられたものです。
今年は中古業界も淘汰が進むでしょう。金買取チェーン店の何割かは店舗をたたむでしょうし、体力の無いところは閉店を余儀なくされます。先の同業者は「半分になるんじゃないか」と予想していました。現政府の最優先課題は経済再生だそうですが、少なくとも中古業界はその再生対象には入っていないのでしょう。なにせ経済産業省を中心に、PSE法初期解釈のような業界いじめや新品購入への補助金のばらまきなど、「新品購入者を減らす中古業界つぶれろ」と言わんばかりの政策を次々と打ち出しいましたから。多分今の状況を同省は歓迎していることでしょうね。

あのショップチャンネルが解像度・ビットレート変更! 1440x1080に

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CSで4K放送が行われるのは既報のとおりですが、それが始まる以前である現在、CS放送において揺るぎもしない最高画質・最高ビットレートをキープしてきたチャンネルは、間違いなくショップチャンネルでした。一時それに匹敵する存在だったキッズステーションがビットレートや解像度を減らしてなお、それを維持し続けたため、比類なき存在となっていたのです。それがこの1月19日に解像度・ビットレートを変更、減らしたという報告をいただきましたので、またしても調査を行いました。

※改悪された著作権法によって文化庁は「B-CAS暗号は著作権保護対象になった」という判断を下しています。実際に司法判断されたわけではありませんが、仮にも行政の判断であるためにB-CASスクランブルにかかわる放送に手をつけるのは訴えられる可能性が存在します。が、ショップチャンネルは無料放送でB-CASカードなしでも受信・視聴することができるので、この文化庁判断には相当しないと思われるため、今回特別に調査掲載を行いました。


055 ショップチャンネル
   1920x1080 16613Kbps 128Kbps(2ch)
         ↓

055 ショップチャンネル
   1440x1080 11107Kbps 144Kbps(2ch)

地味に音声ビットレートが上がってますが、解像度もビットレートも確かにダウンしています。一時的な措置なのか永久的措置なのかは不明ですが、この空いた帯域が有効活用されるといいですね。

スカパー、4K/8K放送への取り組みを表明

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メモ的エントリー。

先日、総務省により来年にもCSを使って4K放送が行われる、という話を書きました。CSと言えばスカパー。そのスカパーが決算説明会で、4K/8K放送に取り組む意志を表明しました。

スカパー、H.264移行や4K放送実現への取り組みを説明


あくまで決算報告のついでとして語られただけで、4K/8Kの具体的な中身が語られなかったのは残念ですが、「4K/8Kを実現する大容量の伝送には衛星利用が合理的。MPEG-2標準画質チャンネル放送終了後の空きトラポンなどの衛星で実現可能」の一言に意気込みを感じます。いままでBSの後追いの印象が強かったCSですか、その自由なフットワークを武器にむしろ技術的に先行への道を歩もうとしているのかも知れません。
具体的な発表はもうちょっと先のようですが、2012年度中ということですから、3月いっぱいまでにはロードマップなども完成、4月には我々の目に触れるところに来るでしょう。4K/8K取り組みもいいけど、従来スカパー/プレミアムの強化は? など、いろいろ楽しみです。

PCワンズからの挑戦状

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大阪は日本橋にあるショップなので一度も行ったことはないのですが、一度通販を利用したことがあるのでメルマガがたまに来るので名前は存じているショップに、PCワンズというところがあります。
で、ここが毎週木曜日に「ワンズちゃんねる」というネット配信番組をUSTREAMで流してるんですね。で、昨日(1月31日)は、「AMD応援企画 FX8350を使ったエンコード検証」とネットで見ました。面白そうだったので、21時に該当チャンネルに行ってみたのですが。

MC「あるサイトで本当かな? って言う記事がありまして FX-8350の性能について検証を行ってみた、その中でもエンコード性能や如何に!ということで」

「CPUの性能の違いが、戦力の決定的な差でないことを教えてやる!」(池田秀一)

ほうほう。FX8350のエンコードについて書いたサイトの記事が疑問だと。わたしも何度も検証しているのでこれは見逃せない。

MC「あるサイトで書いていた記事を元に検証させていただんですが、そこでやっていた検証としては2600K、SandyBridgeの2600Kとこの8350を比較してました。で、その結果ですね、2600Kに、FX 8350の方がですね、ソフトによっては、ほとんど!勝っておりました。なので、そこの記事で3770といい勝負が出来るんじゃないか、と書かれていたので、非常に気になって・・・」

ははは、2600KとFX8350を複数のソフトでエンコード検証をするなんて、わたしくらいのものだったと思っていたが、世の中広い・・・。

ウチだよ、どうみてもこの「あるサイト」って orz

いやこのリラックスしていた途中で感じるむず痒さ。誰かが噂話していたら、それが自分のことだって気が付いたときの、居場所を失ったかのようなあの感覚。たぶんあちらも、わたしが見てるって思ってもいないのでしょうが。ライブで見てたんですよ〜。ID持ってないので書き込みとかしませんでしたけど。
で、この放送で公開されていたデータがこちら。

条件
TMPGEnc Video Mastering Works 5
30分動画・60分動画・120分動画をそれぞれ1280x720のMP4に変換 ビットレートは平均2000、fpsは30固定で算出

比較機材 FX 8350とCore i5 3570K

30分動画
3570K 33分18秒
FX8350 44分08秒

60分動画
3570K 70分34秒
FX8350 99分05秒

120分動画
3570K 245分48秒
FX8350 164分33秒
3770K 123分くらい(MCさんの私物)

ほら、ここでもFX 8350は酷評されています。途中で「やめてくれ〜」とか言っていたくらい。最後になぜか3570Kが不自然なほど遅くてフォローしてましたが。なんかこういうのを見ると、ウチの場合Core i7 2600Kが利用者の愛情が足りずに性能を発揮していないだけ、って気がしてなりません。が、その一方で「お前の記事間違ってない?」と言われているようにも聞こえます。いいでしょう、これは挑戦状と受け取りました。この挑戦受けて立ちましょう。そろそろ新CPUを買うまでエンコード速度の計測はやめようと思っていたのですが、わたしがやらずに誰がこの放送の結果にツッコミを入れられるというのですか、ということで封印を解きます。

なお、ライブ放送終了後から録画された動画が公開されていますので、興味のある方はご覧ください。

USTREAM:ワンズちゃんねる!

ワンズちゃんねる! #103 「8コアは伊達じゃない!」 vol.1の開始から20分くらいまでがFXエンコードネタとなっております。


さて、向こうさんの検証を・・・と思っても、入力ファイルの情報がないんですよ、これが。「ブルータス、お前もか!」ってなくらいにどこも必要な情報が不十分。今回はそこも含めて考えていきましょう。
まずは自分のハードでもう一度調査します。ただ、文字通り昨日の今日ですから比較とするには条件バラバラな普段使っているやつで。

AMD機
FX 8350 定格
DDR3-1866 4GBx2
GeForce GT640
990FX Extreme4
Windows7 Pro
電源プラン:バランス

Intel機
Core i7 2600K
DDR3-1600(1333動作) 4GBx2
内蔵HD3000
GA-H77M-D3H
Windows8 Pro
電源プラン:バランス

特にOSがそろってませんが、Intel機はWindows8にした方が少し速くなることが多いので、まぁ見逃してください。
用意した動画はもちろんMPEG2-TSで、1920x1080の1時間54分(114分)もの。音声も5.1chです。これを上と条件をそろえ、x264エンジンのMP4、H.264/AVCの1280x720の2000Kbpsに1PassのVBRで
・30分ピタリまでエンコード
・60分ピタリまでエンコード
・114分目いっぱいエンコード
・リサイズなしで1920x1080のままエンコード
の4種類を行い、時間を計測します。ソフトはもちろんTMPGEnc Video Mastering Works 5。

30分
2600K 22分10秒
FX8350 23分00秒

60分
2600K 44分27秒
FX8350 46分03秒

114分
2600K 85分22秒
FX8350 88分26秒

リサイズなし
2600K 162分06秒
FX8250 133分23秒
※この項目に限り数字が間違っていましたので訂正します。申し訳ありませんでした。

見てわかる通り、リサイズを行った動画に関しては少しずつですが2600Kの方が勝っています。こうなる原因は過去の検証ではっきりしていますが、現AMDアーキテクチャは単純な処理ほど得意で複雑さが増す処理は苦手です。1920x1080から1280x720へのリサイズというのは事前のデコード処理としては結構重いため、Intelに有利に働きます。前の動画のときに逆転がおこらなかったのは元動画が1440x1080だったため、リサイズの複雑さが少なくて済んだためでしょう。それが証拠に、リザイスなしのエンコードだといつも通り、FX 8350の方がCore i7 2600Kを凌駕します。
ただ、やっぱりPCワンズの用意したエンコードデータと違いすぎます。相対的に速そうに見えた3570Kも、こっちの2600KやFX 8350と比べれば1.5倍も余計な時間が掛かっており、激遅です。と、言うことは用意された動画はMPEG2とは考えられません。

MCさんは途中でブル(自粛)という一言を漏らしており、使われたのはMPEG2-TSよりはるかに重い、おそらくは高ビットレートのH.264/AVC動画でしょう。それなら、エンコード元のファイルがどんなものだったか、言うことができないのもわかるというものです。入手元はアレしかありませんからね。つまり、高ビットレートH.264/AVCの1920x1080動画を1280x720にリサイズしてエンコードするのなら、IvyBridgeの方がAMDのFXより有利ということです。ただ、そういう使い方って日常的にします? わたしの用途はMPEG2-TSをリサイズなしでx264エンジンを使ったH.264/AVCへのエンコードが大半で、これは日常的に行っています。これがベンチマークソフトならはじき出される数字はIntelがAMDより数段上、ってところでしょうが、わたしは自分の目的に合致した能力を持っていることの方を重視しているので、これだけではやはりFX 8350が一番と言うしかないですね。

どうしてもわからないのが3570Kの120分動画エンコードの遅さですが・・・リサイズし忘れたんじゃないでしょうかね。

参考:Core i7 2600K(HT機能無効化)の114分動画を1280x720にリサイズしたときの時間
30分 26分35秒
60分 53分30秒
114分 102分29秒
キレイに時間に比例しています。

4Kテレビの世界出荷数、年内に50万台出荷・・・の予想

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4Kテレビ自体には賛否両論あるようですが、それはあくまで国内のこと。DisplaySearchによると、2016年度には700万台、今年度中でも50万台が出荷される予想、とのことです。

4Kテレビ出荷は'16年に700万台へ。DisplaySearch予測
'13年は50万台以上。需要は中国と北米が牽引

あくまで世界レベルで、の話ですから、一国あたりの割り当てはもっと少ないわけです。特に年内の日本での出荷数など、2〜3万台もいけば上等じゃないでしょうか、数千台程度に留まる可能性の方が高いと思いますが。日本は「高画質放送」じゃテレビは売れませんから、買うのは一部のマニアだけでしょう。それも「自分は画質に拘る」を公言していても視聴している映像はアニメだけ、なんて人が結構な割合でいますからますます4Kはお呼びじゃない。日本でテレビの買い換え需要を促したいのなら、3Dや4Kのような画質面を変えるよりもテレビの見た目や形を大幅にを変えた方が手っ取り早いわけで。全メーカーがそれに右へならえ、すればおそらく「高画質放送用」を謳うより買い換え需要は進みます。日本における地上デジタル放送への移行での経済上の最大の失敗は、「テレビを買い換えなきゃ放送が見られない」買い換え需要と「新世代の薄型テレビという大幅な見た目の変更」の買い換え需要を同時に起こしたことだとわたしは最近思うようになりましたし。消費者にとっては買い換え回数が減ったのは良かったことですけどね。
ただ、B-CASで守られている国内メーカーももう日本で売ることを前提として商品開発などしないでしょう。守られているのだからこれ以上競争してテレビの価格を下げるより、競争相手のいる海外向けのテレビを開発して、日本にはそれを若干カスタマイズ(B-CASカードスロットの追加とか)したものをついでにちょっと高値で売るだけ、になるでしょうね。すでにそうなりつつありますし、今後はその傾向が加速すると思います。4Kテレビが普及するかどうかは、日本では分かりません。大型テレビの需要がある北米などの富裕層に売れるか否か、がこの予想通りに4Kテレビが普及するかどうかの鍵を握っていることでしょう。その売れ行き次第で、日本でも値段が下がった4Kテレビが発売されたり、もう少し小型化したりするかも知れません。逆に、日本で仮にマニアを中心に4Kテレビがそれなりの売れ行きを見せたとしても、北米や中国で売れなければ生産も縮小して値段も下がらないのは間違い有りません。どう転ぶかは海外での需要を感じていないわたしには分かりません。

ただ、来年にも予定されている4K放送自体は歓迎します。仮に2K程度のテレビで見たとしても元が4Kデータなら通常放送との違いもハッキリと分かるはずです。売れる売れないと、見たい見たくないはまた別の話ですからね。

まさか、のTMPGEnc MPEG Smart Render 4がCM検出機能対応へ

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しばらく前に「新PowerProducerに"コマーシャルカット"機能あり」って記事を書きました。あの時は驚きましたが、体験版ということもあってあまり細かく検証を行わなかったというのもありますが、とても実用にたる精度とはいいがたいものでした。ただ、コマーシャルカットという機能が存在するだけでうれしかったりはしましたが。
ところが、このたび日本での動画処理ソフトではもっともよくつかわれるPEGASYS社の、一番便利なソフトと個人的には最近思うようになったカット編集専用ソフト、TMPGEnc MPEG Smart Render 4(TMRS4)が本日バージョンアップして「CM検出"機能を搭載した、というではありませんか!

いいの? AとかCとかからうるさいこと言われない?とあせりましたが、考えてみたら別に全然かまわないのでした。わたしも含め、多くの人が忘れがちですが、TMSR4は日本のデジタル放送に正式対応、より具体的にいえばiVDR-Sに記録されたデジタル放送のカット編集に正式対応しているので、堂々とデジタル放送専用機能を搭載することができるのです。ひょっとしたら、堂々とそっちの開発をするためにiVDRに対応したのかもしれません。いやーさすがPEGASYS、わたしらの味方。いくら褒めても褒め足りません。

さて、さっそく試してみましょうか。用意したのはまず地上波の洋画です。もちろん二か国語放送のため、一番検出が簡単で一番この機能が重要な番組と言えるでしょうか。これをほうり込んでみます。すると、ほぼ完ぺき、と言っていいほどの精度でCMと本編の間にキーフレームを入れてくれました。正確には、本編とはいいがたい「ご覧のスポンサーの提供で・・・」の部分が本編扱いだったり、その前1フレームだけCMが残ったりはしましたが、そんなのは自分で手を加えればいいだけの話。地上波の映画は以前はクライマックスになると本編が細切れ状態になって、本編よりCMの長さの方が長いような状態にさせられることが少なくなく、とても残す気にならないものでしたが、最近はそこまで酷くなくなってきたので、ものによっては残したくなってました。、そんな用途にピッタリでこれは便利。この間ヒーヒー言いながらカットしたばかりの番組だったのに、こんなに簡単になるとは・・・。もっと早く対応してほしかったです。少なくともPowerProducerとはくらべものにならない便利さです(もっともあちらは他国のCMを前提としていて検出方法が異なるだけなのかもしれませんが)。

続いてはBSの民放の洋画。こちらは吹き替えがない字幕表示のもので、先の地上波よりCM検出が面倒なはずです。地上波でなくBSというのもやや混乱させるポイントですが・・・一部誤差が数フレームと若干先の洋画より精度は落ちたものの、やはりCMをほぼ完全に検出してくれています。長時間かつCM頻度の高い番組には大変重宝しそうです。

なお、検出は結構時間がかかる(A10-5800Kでやった、というのもありますが)ので、30分程度の短い番組・前後のみCMな番組・入るCMが一か所だけ(某洋画チャンネルとか)の映画くらいなら手動でやったほうが速いです。先にあげたような民放のCM入り映画にこそ最大の威力を発揮する機能と言っていいでしょう。

意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット Part5

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2013年2月5日 情報追加 

タイトルにもある「意外とある」の文字通り、意外とありますデジタル録画可能、というよりCGMS-A無反応、もしくは回避可能キャプチャーボードおよびユニット。とうとうPart5まで来ました。さすがにこの辺が限界か? と思いつつも何かありさえすれば、最後まで継続していきます。もし、まだ未確認の情報ございましたら、このPart5までどうかよろしく。

過去収録分
・EX-VISION1500TV ・EX-VISION1700TV PCI ・EX-VISION1700TV USB ・EX-VISION mini・EX-VISION 500TV ・PX-TV432P ・PX-TV402U/JP
・GV-M2TV/PCI ・GV-MVP/GXW ・GV-ADTV ・GV-D1VR ・GV-BCTV7/USB2 ・GV-BCTV9・GV-MVP/RX ・GV-MVP/RX2 ・GV-MVP/RX2W ・GV-MVP/RX2E ・GV-MVP/RX3+ふぬああ ・GV-MVP/SX ・GV-BCTV4/PCI ・GV-MVP/XVD・GV-1394TV ・GV-MVP/RZ ・GV-MVP/RZ2 ・GV-MVP/GX ・GV-MPEG2/PCI ・GV-M2TV/USB2 ・GV-MVP/SZ ・GV-D4VR+REGEDIT
・MTV2200SX ・MTV1000 ・MTV2000+ふっかつのじゅもん・MTV1200FX ・MTVX2004 ・MTVX2004HF(+m2vconv +2004用FEATHER) ・MTV3000FX・MTU2400FX ・MTVXーHF USB ・MTVX2005USB ・MTVX2006USB ・MTVX2006HF ・MTVX2006mobile ・MTVX-WHF+バイナリィエディタ ・DVTX200-plus ・DVTX100HQ ・HDRECS+GS ・ADVC-200TV ・ADVC-300 ・ADVC-50 ・ADVC-55 ・ADVC-100
・PC-MV3DX/PCI ・PC-MV5DX/PCI ・PV-MV71DX/PCI ・PC-MV5DX/USB・PC-MV5L/PCI ・PC-MV5/U2 ・PC-MV51DX/U2+PCastLink ・PC-MV31XR/PCI ・PC-SMP2E/CB ・PC-MV5/PCI ・PC-MDVD/U2 ・PC-MV71DX/U2+PCastLink
・KRTV-VW2005 ・SAA7133GYC-STVLP/R ・KRTV-7131/L(Windows7 64bit情報あり)
・PIX-MPTV/P2W ・PIX-MPTV/P4W ・DVMC-DA2 ・PCV-RX75
・MonsterTV PH-GTR ・MonsterTV V-F ・Monster X ・MonsterTV VH2007
・SmartVisionHG/V,HG,HG2,HG2/R+ツール ・WinTV-PVR150 ・VA1000Plus
・Intensity+GS ・Intensity Pro+GS ・PV3 ・PV4 ・Theater 550PRO-E
・WinFast PVR3000 Deluxe ・WinFast PxPVR2200 ・WinFast TV2000 XP Expert
・CB-HARROC01-PCIE ・PCA-DAV2 ・JH-TV7131R pro ・NTVC-760PGN ・NV-UTH192 ・CHD-PVR1(HDD取り出し) ・K-DVD MAKER2 ・
・hauppauge HD PVR(海外版) ・hauppauge HD-PVR(国内版)+Graphedit
これらについては、以下の過去記事を参照してください。

意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット
意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット Part2
意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット Part3
意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット Part4
意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット(録画不成功編)


GV-MVP/IDV
  情報提供:たくやさん
アイオーデータ得意の、アナログ→DVコンバート形式のキャプチャーユニット。よってIEEE1394必須。チップはNECとCanopus(当時)の共同開発ということで、DVTX100HQなどと同等の性質を持つ。つまり、移動壱規制の信号付で放送されている放送をレコーダーで録画し、それを元としてダビングしようとすると画面が破綻してしまう。この情報、実は"不成功編"の方に寄せられたのだが、リアルタイムでの録画は可能である場合、このコーナーでは"可能"の扱いとすることにしていることと、現行のダビ10の場合アナログ出力のダビングを、規制付で認めている(いわゆるアナログは無制限問題)のでレコーダーの出力からでも録画できる可能性が高いため、こちらに転載した。

HDCAPPCIE
  情報提供:classさん
リンク先で急遽販売されたことで注目を集めた、謎のHDMI&アナログタイプのキャプチャーボード。その正体は諸説あるものの、チップにTM620を搭載しているため、HARROCにHDMIを追加したような製品であることは間違いないもよう。それ以外の日本国内で販売されたHDMI入力型キャプチャーボードと違い、GSやJAと言ったアダプタをはさむことなくデジタルキャプチャーできてしまうのが最大の特徴。ある意味現時点最強のキャプチャーボード。

jackallExpress
  情報提供:mitさん
HDCAPPCIEを追うように出荷された、同等の機能を持ったキャプチャーボード。その名が示すところは、単なるブランドか、それともJAの後継であることを示すものか。単体でGSもJAも使うことなく、ふぬああなどでデジタル放送の録画が行える。

vRec
  情報提供:Zlingさん
キャプチャーした映像をH.264に変換してUSBHDDなどで取り込むキャプチャーユニット、というよりレコーダー。なお、これを販売する会社bitbayのサイトには現状これしか製品情報が無い。メーカーのサポートによると、ノンサポートながらデジタル放送だろうとなんだろうとコンポジットかS端子で接続できる映像ならなんでも取り込め、かつPSPなどで再生できることを公言している。ただし、未感知にするには開発者モードへの切り替えが必要らしい。
電源を入れて、起動画面が表示されている間に、リモコンの
「早送り」→「早戻し」→「マイク」→「セレクト」→「上矢印ボタン」の順に押す。

EX-VISION 1000TV
  情報提供:uziさん
ELSA初のハードエンコードタイプのキャプチャーボード。3次元Y/C分離回路と3次元DNRの排他利用、およびGRT機能搭載を手の届く価格帯まで持ってきた名機である。どこかのOEMなのか、ほぼ同じハードで長瀬産業から「TRANSGEAR 5000TV」および「TRANSGEAR 5000TV2」が、のちにDEGITAL COWBOYから"大陸志向"のブランドで「DCT-MTVP1」が発売されているが、1000TVはチューナーにあえてソニー製を使い、録画アプリも自由度の高い「bitcast.tv」を用意するなど、抜きん出た性能を持つ。
4:3の録画モードしか持たないが、付属ソフトで外部入力の録画が可能。

iVIS HV30
  情報提供:Kenta さん
当コーナー初! のビデオカメラ。DV形式のビデオカメラの一部にはコンポジットの入力端子があるため、それを介する、もしくは一端内部テープに録画したものをPCのIEEE1394端子からDV形式での録画を可能にするものがある。HV30はその一つ。これもビデオキャプチャーボードと同様、全部のDVカメラでデジタル放送を録画できるわけではないが、HV30はそれが可能。

NV-UTH222
  情報提供:GV-MVPさん
novacからmicro CATCH TV Walkerの名で発売された、当時としては画期的な小型化とバスマスター動作を果たしたチューナー付キャプチャーユニット。内蔵のハードウェアエンコーダーは定番のMPEG1/2だけでなく、MPEG4にも対応していてMS-MPEG4もしくはDivX形式でも録画可能・・・って、結構面白そう。当時知っていたら買ってたかも。もちろん録画は外部のみ。

PIX-MPTV/U4W
  情報提供:GV-MVPさん
現在でもPC向けに所謂合法チューナーを提供し続けるPIXELA。アナログ時代の代表ボードであるPIX-MPTV/P2Wのいわば外部ユニット版。原則高画質化回路は内部チューナー向けだが、デジタル放送録画時には特に関係なし。

SK-MHD264(MonsterHD264)
  情報提供:2ちゃんねるDTV板、crjさんの書き込みより
フルHDのHDMI入力をH.264に変換して取り込むユニットとしては最初期のものだが、1080p(24/30p)に対応するなど機能は高い。原則プロテクト付動画は読み込めないが、ファイルの一部を書き換えることで無視させることは可能。書き換え箇所はソフトのバージョンによって異なるが、VerVer1.12.0210.0(2012年2月10日版)のやり方は以下の通り。
・MonsterHD264.exeのプロパティを確認し、読み込み専用のチェックが入っていたら外す
・MonsterHD264.exeを適当なフォルダにバックアップをとっておく
・適当なバイナリエディタソフト(今回使ったのはStiring)を右クリック「管理者として実行」で実行
・MonsterHD264.exeを読み込ませる
・アドレス00009F5E 75 0B -> 90 90
・アドレス000187DB 84 D2 -> 33 C9  と書き換える
・上書き保存、再起動

SK-MVXL(MonsterX Live)
  情報提供:nkiさん
上記のMHD264とそっくりな見た目の、配信専用キャプチャーユニット。ひょっとしたらハードの中身も同じかも知れないが詳細不明。原則録画機能は持たないが、ファームウェアを2.9にアップデートした場合、VirtualDubでのキャプチャーが可能。ただしソフトエンコードのみ。

MonsterTV P2H
  情報提供:GV-MVP さん
現在でも外部取り込みのキャプチャーボード・ユニットを個人向けのメイン商品にし続けているSKnetの、最初期のユニット製品。他社製品にはない機能として、DVD±RWへのダイレクト録画(フォーマットはDVD+VR)をアップデートで実現している。ただし専用にカスタマイズされたDVD MOVIE WRITERでしか行えない。同様の機能を実現した製品には、紹介済みのMonsterTV PH-GTRがあった。おまけとしてMediaStudioかVideoStudioがついてきたりと、このころのハードの添付ソフトの充実ぶりは本当にすごい。 デジタル放送もDVD+VRで直接焼けるかも?

PIX-MPTV/P1W
  情報提供:GV-MVPさん
ピクセラのキャプチャーボードと言えば、デジタルパーツが純国産のPIX-MPTV/P4Wやパイオニア製10bitデコーダー搭載のインパクトが強かったPIX-MPTV/P6W(こちらはデジタル放送の録画が出来ない)の印象が強いメーカーだが、それらに先行して発売されたのがP1W。これと言った特徴的機能はないものの、デジタル放送の録画が出来るので十分。

PIX-MPTV./L1W
  情報提供:GV-MVPさん
同じくピクセラのMPEG2ハードウェアエンコードタイプのキャプチャーボード。"世界初!ロープロファイル対応のハードエンコーダキャプチャーボード!"のキャッチが勇ましい。

GV-MPEG2S/PCI
  情報提供:GV-MVPさん
高性能ハードエンコードキャプチャを身近なものにしたGV-MPEG2/PCIの廉価版、と言っても映像出力機能などはないので、別物という感じ。純粋なMPEG2ハードウェアエンコードのキャプチャーボードはこれくらい? デジタル放送のキャプチャーも可能だが、価格.comの書き込みなどによると、ドライバとキャプチャーソフトのバージョンを上げると録画できなくなるらしい。添付版が無難。

・V-STREAM DVD MAKER USB2.0
  情報提供:GV-MVPさん
メーカーがすでにないので詳細はやや不明だが、このころから出始めてきたUSB接続の、取り込み用のコンポジットやS端子ケーブルに小さなユニットがついているだけのソフトウェアエンコードタイプ。この時期は各地でデジタル放送が始まっていたにもかかわらず「PC向けの録画ボードは出ないだろう」と、実質出させる気がないことを関係者が公言していたころなので
、このような製品が代わりに出回っていた。録画ボードやHDMIキャプチャーが多く出回ってなお、このタイプの需要は残り続けている。銅製品は意外と添付ソフトが充実しており、DVDへの直接録画も可能。

・V-Gear MyTV SAP 3
  情報提供:GV-MVPさん
これまたメーカーがすでに存在しない製品。"DivX5.2で録画"を謳うが、PX-TV432Pのようなハードエンコードではなく、ソフトエンコードなボード。おそらく添付ソフトにDivXがあったものと思われる。特に高画質回路など特筆すべきものはないが、添付ソフトでもデジタル放送の録画は出来る。

・intensityPRO
  情報提供:2013-02-05 05:13:07さん
IntensityおよびPROはHDMIを前提としたキャプチャーボードで、そちらはGS経由でないとデジタル放送の録画が行えなかった。が、PROにはアナログ端子も搭載されており、S端子ではデジタル放送の録画が行えることが確認された。

当コーナー趣旨
・上記のように"デジタル放送対応ではない"にも関わらず、デジタル放送が外部入力で問題なく録画できるキャプチャーボード・ユニットの情報を常時求めています。「全く録画できない」という逆情報も歓迎いたします。
・いただいた情報は基本的に情報提供者のお名前とともにこのコーナーに追加掲載いたします。ご了承ください。なお、解説はいただいた情報を元に当方で適当に書いております。
・ソフトエンコードタイプのボード・ユニットの場合、ふぬああだけでなく、添付ソフトによる可否を書いていただきますと、よりよい情報になります。ご協力をお願いします。

J:COMとKDDI、CATVでの4K/8K対応方法を公開

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8Kはまだしも4Kには期待!を公言しているわたしなので、メモ的にこの記事のエントリーを。

CATVだって大丈夫! KDDIとJ:COMが既存インフラを活用した2K/4K/8K同時送信に成功

同時送信、というのが良く分からないのですが、ようするに2K(フルHD)テレビで4K/8K放送を映すのは、低解像度でも不可能ということなのでしょうか? STBに変換出力機能さえあれば高い方にあわせておけば十分な気もしますが。

さて、気になるのは転送方式。CSの4Kと違って圧縮方式をハッキリ明記してあるのは大変いいことなのですが、今回はかのH.265/HEVC・・・に似た独自形式とのこと。変換の手間もありますから将来も同じとは限りませんが、独自形式ではCATVのSTBでしか再生できないことになり、少し困ってしまいます。新方式のほうがすぐれている、という自負があるのかも知れませんが、もはやデファクトスタンダードになることがほぼ約束されたH.265/HEVCを使ったほうがみんな得をするような気がするんですけどねぇ、わたしなんか。ただ、今回はあくまでIPを利用した送信による実験と言うことで、そろそろ限界が見えてきているCATVの送信能力でも8Kに対応できる、ということを証明するだけのアピールだったため、HEVC技術が十分熟成さていない現状ではさらに圧縮率の高い独自形式にせざるをえなかっただけなのかも知れません。

しかし、有線テレビでも4Kどころか8Kまで対応可能な技術を持っていると発表されたのは喜ばしいこと。衛星放送を使うことが出来ない家庭のマニアでも、4K放送を楽しむことは不可能ではなくなりましたね。後はディスプレイが手の届くところに来てくれるだけ、なんですが、その道が一番遠そうです。

それにしても4Kの話題、多いですね。今年のテレビ界は、売れるかどうかはともかくとしても2013年は4Kの年、で決まりのようです。

在りし日の思い出が蘇る、ロクラクIIIのループ機能

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いまや片手で数えられる数の大手メーカー以外の製品はほとんど見られることがなくなったレコーダーですが、2本目の指で数えられる数少ない例外メーカーのひとつが日本デジタル家電。その代名詞とも言うべき製品が「ロクラク」シリーズです。と、言ってもその使い方の主力は、レコーダーを売るのではなく貸すことで、その映像はインターネットを通じて離れたところから視聴できるようになるというサービスにあったわけなんですが。これがご存知の通り既得権の維持にやっきになったキー局連合に裁判に持ち込まれ、圧倒的な物量の違いと「カラオケ法理」による強引な理論の振りかざしの前に袋叩きにされ、事実上販売のみ、となってさらに規模が小さくなった感があるのですが。
それでも、ロクラクシリーズは続いていて、最近は「全録」が主流となっております。というより、大手(東芝をのぞく)以外のメーカーのレコーダーは基本全録をウリとした機器をフラグシップにしたものばかりですので、日本デジタル家電もその例外ではないというだけの話なのですが。

ロクラクの新全録機「ロクラクIII・ALPHA IIサーバ」を試す


このロクラクシリーズ最新型、ロクラクIII・ALPHA IIサーバというIIなんだかIIIなんだか分からない機種のレビュー記事に刺激されて今回のエントリーを書いているわけなんですが、全録と言っても地上波、それはわたしの興味の範疇外です。わたしが注目したのは、このALPHA IIがおそらく初めて搭載した機能、「アナログループバック」機能です。
思い出しましたよ、確か2007年10月10日というたった一日、わたしがデジタル放送に初めて希望を持ち、かつ維持することが出来た唯一の日。いまは軽蔑をこめて"ダビ10"としか呼んでやっていないダビング10の詳細が公開された日のことです。と、言ってもわたしをはじめ、多くの人はプロテクト付DVDが10枚焼くことが出来るだけ、のダビ10など全く眼中にありませんでした。そんなものよりはるかに衆目を集めたのは、「ダビングもアナログは無制限」の一言でした。少なくともそれから何日も、場合によっては1か月以上、「アナログは無制限」という言葉はダビ10そのものなど忘れられるほどネット上に飛び交いました。アナログなら無制限の録画が可能、から「アナログなら自由にエンコードもコピーも出来るダビングが可能」とみんなが信じ込み、期待し、「それならこっちも妥協してもいい」と、初めて感じられた歩み寄りに、人の温かみすら感じたほどです。でも、それは翌日には、正確にはその日の夜には裏切れていたことが判明しました。「無制限」とは録画形式のことではなく、アナログダビングなら回数はカウントされない、というだけの回数無制限に過ぎず、録画後はエンコードはもちろんコピーも一切させない録画形式のみ許してやる、という温かみどころか傲慢さばかりが感じられる内容だったのです。意図的に「アナログは無制限」という、必ずしも事実を述べたわけではない言葉を使い、マニア層をだまそうとしたのです。おそらく、「意外とある〜」で紹介しているような規制に該当しないアナログダビングはともかく、この「アナログは無制限」ダビングを当初の希望のように日々活用している人など、この地球上に一人も存在しないでしょう。それ以来、わたしは「アナログは無制限」という言葉を「全ての真実を言っているわけではない」という詐欺行為の代名詞として使っています。
その、わずかな幸せだった時間に、確かこのレコーダーと同じループ機能を妄想しました。
「きっとわざわざレコーダーを2台つながなくてもダビングできるよう、内部アナログ処理で全自動ダビング機能を搭載したレコーダーが発売されるぞ。それどころか予約録画時に設定しておけば自動的にデジタル録画とアナログ録画の両方をHDD内に作ってくれるレコーダーなんかも出来るかも知れない(当時カノープスのキャプチャーボード用にそういうソフトがあった)」
などと。もし「アナログは無制限」が当初のわたしらの予想通りだったら、これほどレコーダーが売れないという状況はなかったかも知れません。少なくともPC用の所謂合法チューナーに見向きもしない、なんて状況にはならなかったことでしょう。ひょっとしたら直接デジタル録画できるPC用チューナーの需要も起きなかったかも知れません。もちろん、今となっては遅すぎて欲しくもなんともないですけどね。
そのときの心境を思い出しました。内部でアナログダビングできるレコーダー、いや、こんなに時間がたって登場するとは。しょせん「アナログは無制限」ダビングなんで役に立つはずもありません。それになによりD3/D4出力が有料オプション扱いです。D3/D4入力は標準装備なんですけど。いろいろと不思議なレコーダーです。

お値段が大変高いので、これ買うくらいならPCのチューナー増やすとか、いいBDプレーヤー買ったほうがお得とは言えます。でもなんかしたい、という意気込みだけは感じられてほのぼのしたものを感じます。

遠隔操作ウィルス事件報道にちょっと一言

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ご存じの通り、例の遠隔操作ウイルス事件の犯人と思われる男が容疑者として逮捕されたそうです。この件はウチとはあまり関係がないので詳しくは取り上げませんが、テレビ報道の姿勢に関して一言。

今回、一部テレビでは実名はもちろん顔写真まで公開されてますが、大丈夫か? ってこと。ことの発端として遠隔ウィルスによって書き込まれた犯罪予告をIPアドレスだけを証拠に複数の方を誤認逮捕した、ことですが、この時に何人かは実名報道されていたわけなんです。ウィルスを感染されたという被害者なのに、犯罪者と同じ扱いで名前を晒され、被害が大きくなった、という面もあったはずです。もちろんそれを実行した報道機関は実名報道など「なかったこと」にして警察批判だけに注力したわけですが。

今回も、まだ容疑者本人は犯行を否認しているようです。もちろん警察も「今度は間違いない」という自信があったから逮捕したのでしょうが、前の誤認逮捕のときも自信があったから逮捕したことに変わりはないでしょうし。報道機関はあれだけ警察の誤認逮捕を非難しておきながら、今回もそれを忘れたかのごとく我先にと実名と顔の公開。そんな簡単にやってしまって本当に良かったのか、と少し怖くなっています。

B-CAS書き換えプログラム販売で「激裏情報」管理人逮捕

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「激裏情報」運営者逮捕 B-CAS書き換えプログラムをネット販売

数日前からウチの書き込みもこの手に関するものが増え、若干焦臭さを感じていましたら、このようなニュースが飛び込んできました。「激裏サイト」とはアングラな情報を有料会員もしくは単品情報料で提供するサイト・・・らしいのですが、如何せん今該当サイトが重すぎて全くアクセスできず、詳しいことが分かりません。B-CAS関連以外のアングラ情報も多数販売されていた、と思われますが。

多分、「プログラムの販売」が不正競争防止法に触れたものと思われます。以前にもCPRM解除ソフトをオークションで販売していた人物が逮捕された事件(東芝社員ダビング10解除ソフト販売、と大きく報じられました)がありましたが、あれと同じと思われます。仮に情報のみでソフトの提供がなかったら逮捕されなかったかも知れません。

今回は法の適用がしやすかったための逮捕と思われます。これはいよいよ昨年話題になったB-CAS問題への「対策」が近いと見るべきでしょう。対策実施後では情報提供をやめてしまい、逮捕出来なくなりますから。すでに細かい対策は行われているようですが、どこまで踏み込んでくるのか、興味深くもありますが恐ろしくもあります。願わくば著作権法のさらなる強化に繋がりませんように。

IntelもインターネットTVサービスに参入か

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いただいた情報ですが、たまには明るいニュースでもと思いまして。

インテル、インターネットTVサービスを今年中に開始 − 独自STBを開発中

APPLEやGoogleなどIT系大手が行っている配信型テレビサービスに負けじと、CPUメーカーのIntelもこれに参戦することを決めた、とのことです。コーデックは後発の利点でH.265/HEVC! 先日ITU正式に認可されたことで安心して使えるようになった最新コーデックに対応ということで、より高画質が期待されます。IntelということでSTBもATOM使用?じゃぁOSは何使うんだろうとかもちょっと気になってしまいますが、それ以上に海外のIT系大手の多くが参入したことによって、ネット配信+STBはもはや特別なものではない、新しいサービスとして定着するということが決まったのではないか、ということの方が大きなニュースと思います。

もちろん日本は後回しでしょうし、参入させてもらえるかどうかも怪しいですけど。地上波放送という存在を絶対のものとするためにはあらゆる努力を惜しまず官民一体となって現状維持に取り組んでいるわれらが日本のテレビ情勢。これら外国勢力の参入に対してどんな手を打つのか、それとも単純に規制で上陸を阻むだけに終わるのか、この次の一手は見ものです。

まねきTV裁判ついに終わる 結果は最高裁の上告棄却

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「ロクラク裁判」とならんで地上波放送のネット経由の再送信事業を違法とすべくテレビ局が連合で起こした裁判として、おそらく将来も記録に残るであろう「まねきTV裁判」が、去る2月14日に当事者のまねきTVがサイト

平成25年2月14日 最高裁で上告が棄却されました。
新システムのサービスに付いても全サービスを終了致します。

のメッセージを出すことにより、ついに決着しました。つまり、テレビ局側の完全勝訴で、まねきTV自体がつぶされることになったのです。
ロクラク裁判や他の裁判でも放送局側・著作権側の切り札として使われ、本来の筋とはねじまがった理論で無敵を誇った「カラオケ法理」すら通用しなかったまねきTV裁判。これをつぶすのにテレビ局側がとった戦略は、裁判を途切れずに続けることでした。大企業が中小企業をつぶすため、弁護料など裁判にかかる費用で経営を圧迫させ、つぶす。古く汚いですがきわめて効果の高いこの手で追い詰め、最後にはとうとうかの田原睦夫裁判長が審議する最高裁で「公衆送信権の侵害」という新しい理論で差し戻しを行い、結果まねきTVは敗北しました。それでも送り元を光を使った受信に変え、上告を申請してなおサービスを続けようとしていたのですが、これにてあえなく終了となりました。

今や世界のテレビ界は大きく動いています。専門家ではないのでえ詳しいことはわかりませんが、影響力のあるテレビ局は単にテレビに放送を映し出すだけでなく、多方面からの情報発信に手を広げています。そうでないところは専門職を強め、顧客もテレビをすでに地上波を映すためのものとしては見ていない傾向にあるようです。その一方で、今なお「テレビとは地上波放送のことであり、地上波放送が映る先はテレビである」という前世紀の遺物を守り続けるわれらが日本の放送局、手を広げるのもイベントの開催や不動産事業と言った報道と無関係のところばかりです。その奇妙な体系維持のために小さな会社のサービスすらこうしてつぶされました。もっとも、そうしてでもみたい、と思わせるだけの番組が提供されているということもまた事実であり、日本の放送局が諸外国に比べても高品質番組を作らせるノウハウを今なお保有しているということでもあります。ですが、それを見せようとしないということは、「視聴者が見たいものを見せる」のではなく、「番組送信者が見せたいものを見せる」のが地上波放送の実態であるということではないでしょうか。

おそらくこのまま日本のテレビ業界は諸外国と異なる方向へどんどん向いていくことでしょう。それはテレビを作る側としても今とりつつある戦略である「外国向けに作ったテレビを日本でも販売する」を大きく覆すことになってしまいます。そのうち日本のメーカーなのに日本ではテレビを売らず、海外事業でのみテレビを設計・製造・販売するのがふつうになっていくかも知れません。「ガラパゴス」と言えば日本向け携帯電話を揶揄する言葉ですが、もはやテレビこそ日本のガラパゴスと呼ぶべきでしょう。ただ、携帯電話のガラパゴスが独自であっても高機能高性能な進化だったのに対し、テレビガラパゴスは「無料でもスクランブル放送、再送信却下、審査機関による受信機販売制限、録画規制」という消費者がだれも望んでいない明後日の方向への進化になっていますが。

ロクラク裁判も上告棄却

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まねきTV裁判が最高裁に上告を棄却され、サービス終了という結果を招いたことは書きましたが、ロクラク裁判も同様に上告を棄却されていたようです。遅れながら取り上げましょう。

TV番組の海外転送サービス、著作権侵害と確定 最高裁

同様に、というよりも同時に同じ法廷で棄却されたようです。ようするに十把一絡げの扱いを受けたと。この点からみても、最初から最高裁が上告を受ける気などまったくなかった、ということでしょう。今までの裁判はテレビ局側の上告でしたから受けましたが、今度はロクラクやまねきTV側からの上告でしたから。裏がどうあれ、上告を棄却された以上、裁判上では打つ手がなくなったことは事実。リンク先の記事でもロクラクを販売する日本デジタル家電が

"新しいビジネスモデルの技術的特徴や開発努力を理解しない最高裁決定は不当。国際常識から遅れている日本のネットビジネスに関する危機的な状況を省みない極めて遺憾な判断だ"

とコメントを出していますが、彼らもこんなコメントを出すくらいしかできることはないのです。日本のテレビは地上波放送を聖域化することの方がビジネスよりも重要なんですからどうしようもありませんね。


ちなみに同時棄却を行った裁判長の名は小貫芳信。ぜひ覚えておきましょう。

日本放送協会、スーパーハイビジョン(8K)のケーブルテレビ送信実験

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2012年の薄型テレビ市場規模は6割減、サウンドバーは4割増──GfK調べ

表題の薄型テレビの6割減(つまり2011年度比40%しか売れなかった)も強烈ですが、こっそり書かれているレコーダーも42%減と相当なもの。底の見えない国内需要の落ち込みぶりに見切りをつけ、最近は高解像度技術の開発に熱心なテレビ業界。4K放送が近いと噂されるなか、日本放送協会が8Kことスーパーハイビジョンの既存ケーブルテレビの放送網を使った転送実験に成功した、ということです。

NHK、既存CATVを使ったSHV映像の伝送実験に成功
最大5チャンネルの空きを利用。H.264で配信


ケーブルテレビを使った8Kの配信と言えば先日取り上げたJ-COMの実験が思い出されますが、あれはIPを使ったデータ送信にすぎませんでした。しかも、転送方式はH.265/HEVCに似た独自形式というものでした。今回のCATVの実験はH.264/AVC方式を使い、5チャンネル分の帯域を使うことで、送信受信実験に成功しています・・・とはいうものの、デジタル放送の送信も結局はデータ転送の一種ですからIP送信と具体的に何が違うのか、と聞かれても答えにつまりますけどね。
最大ビットレートはなんと170Mbps! さすがに単純計算で現状の2Kの16倍だけあってケタ違いです。2Kの1920x1080がMPEG2で20Mbps強、解像度計算で16倍にH.264/AVCの圧縮率が大体MPEG2の2倍とされてますからデータ量半分。現状の技術ではほぼ170Mbpsを使うとみて間違いないと思われます。もしHEVCならさらに半分で80Mbps強で済む可能性が高いです。チャンネル数の占拠はうまく収めれば2チャンネル分。これは十分実用的な範囲でしょう。なのになんで今回のH.264/AVCを使ったんでしょうね。確かすでにH.265/HEVCを使った方式で開発が進んでいたはず。単に機材の問題かと思いますが、ひょっとしたらH.265/HEVCに万が一のことを考えてH.264/AVCも同時開発しているのかも知れませんね。

ただ、スーパーハイビジョンが家庭向けに普及するかと言われればやはり疑問。前にも書きましたが、8Kの画質は高精度過ぎて視界の隅の細かいところまでうにょうにょと動いているせいか、不気味にすら見えるんです。スーパーハイビジョンは地上波やCATVといった家庭向けとしての開発ではなく、映画の上映用やパブリックビューイング用映像の利用を前提とすべき、と思うんですが、いかがなものでしょうか。

発表されたPS4への興味

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いよいよというべきか、SCEの最新ゲーム機、PlayStation4(以下PS4)が発表になりました。あまりゲーム機は取り扱わない当ブログですが、ことSCEの製品に関しては例外としましょう。

AMDのCPU&GPUに8GBメモリー! PS4のスペックチェック


ほぼ事前の噂通りのスペックなのでそれほど驚きはしませんが、これまでの噂は「AMDのCPUやGPUを使うらしい」「PS3との互換性はないが、クラウドからストリーミング方式でPS3のゲームを配信し、PS4で遊べるようにするらしい」と言った内部アーキテクチャに関することが多くて、ゲーム機として何が新しいのかの部分がまったく出てきませんでした。それが少しだけでも見えたのは朗報でしょう。と言ってもソフト的な進化の部分ばかりに見えますが、CPUにAMD、つまりWindowsPCなどど同じCPUを使い、近いアーキテクチャを採用したことでソフト開発を容易にしたのが最大の特徴というべきでしょうか。
Windowsと同じCPU採用のゲーム機、というとかつての初代XBOXを連想するところです。あのときは確かCPUはIntelのPentiumIII、GPUはnVIDIAのGeForce3をそれぞれカスタマイズしたものと記憶しています。あのときはかなりギリギリまで「CPUはAMDのAthlonを採用するらしい」という噂があったのにふたを開けてみればIntelでちょっとビックリした覚えがあります。当時AMDを止めるためにIntelから横やりが入ったのは間違いないでしょう。AMDとしては悲願のCPUゲーム機採用(AMDが買収したATIのGPUなら使われていますが)といったところでしょうか。PS4の当初はIntelで、という話もあったようですが、結局流れてしまい、再び横やりが入ることがなかったのは、据え置きゲーム機はすでに注目すべき市場ではない、というIntelの意思表示なのかも知れません。
一方、AMDには少々無理をしてでも採用させる意味はあります。AMDがこのところシャカリキにマルチコアアーキテクチャに走っていたのはこの、PS4採用を前提にしていたからのような気がします。ほぼ同じCPU/GPU採用ならいずれPS4とWindowsPCのゲーム開発が同時になると推測されますから、ゲームのマルチスレッド化が進むと考え、少々コア自体のIPCが落ちても総合力で優位に立てるという考えだったのでしょう。当ブログを見てらっしゃる方ならご存知の通り、AMDアーキテクチャはツボにはまれば爆発的な性能を発揮しますから。ただ、CPUがBulldozerベースではなくてJaguarベースだという話もありますので、それだとAMDとしてもあまり意味がない気がしますが。


さて、PS4でどんなゲームができるかとかはあまりこのブログで取り上げる話ではありません(個人的興味だけなら、PSVitaでPS4ゲームが遊べるというのは興味津々ですが)。ここでの興味の対象は、PS4がPS3と同等、あるいはそれ以上にメディアプレイヤーとして使えるのかどうか、ということです。
中期までのPS3がメディアプレイヤーとして圧倒的に優れていた、ということに異論をはさむ人はいないでしょう。たまに例外もありましたが原則PCで扱う圧縮動画フォーマットのほとんどに対応し、DTCP-IP経由でもローカルHDDにコピーしても高画質で再生できるPS3は、他のメディアプレイヤーが作ってきた市場を独り占めにするほど強力でした。特にSDのアップコンバートに関しては当時並ぶものなく、レターボックスの拡大すらそれなりに見せる動画にしてしまう驚愕の能力を保有しており、わたしも褒める以外に評価のしようがなかったものです。ところが、その最高画質最高性能の看板をSCEは「世界初のCinavia対応」という愚挙によって自ら投げ出してしまったのです。
あれ以降、SCEはどちらかと言えば動画ユーザーの期待に応えるとは逆の方向を向いています。せっかくの有機ELパネル&再生機能を持つPS Vitaにしたところで、たかが動画を転送したいだけなのにその都度最新のファームウェアのアップデートをしないと転送をさせてもらえないので、PS Vitaに動画を入れる気をなくさせてしまう仕様になってしまっています。あの志向がPS Vitaがいまだに売れない理由の一つとなっているのは間違いないところですが。ではPS4はどうなっているのでしょうか。さすがにメディアプレイヤー機能削除、ということはないでしょうが。
PS3はもっとも早い段階で、もっと広範囲なCinaviaに対応しています。が、あのCinaviaというプロテクト方式は後追いのプレイヤーはほとんどなく、PS3以外に高精度にCinaviaに反応するプレイヤーは存在しないといっても過言ではありません。対応していることで売り上げにはマイナスにしかなっていないCinaviaにPS4は引き続き対応しているのでしょうか? 第一の疑問です。

もっとも気になるのは、やはり再生画質です。以前はPS3の独擅場だったSD画質のアップコンバートですが、すでに後発も追いついています。PS4に採用されるGPUはRADEONのカスタマイズ版ということなので、そこは十分と思います。以前はSDのアップコンバートにはやや難のあったRADEONですが、最近のドライバーのアップデートで画質面でかなりの向上が見られています。この技術で作られるのなら、SDやHDの再生には特に心配はいらないでしょう。問題は、最近はやりの4Kに対応しているかどうか、です。現状のRADEONは4K出力は可能ですが、周波数が落ちてしまいます。4Kを高画質で再生するにはFireProなどの業務用でなければ行えません。はたしてPS4がその技術が採用されているかどうか、世代としてはギリギリな感があるのですが・・・。もし対応してくれていたらPC用ディスプレイと合わせて比較的手軽に2Kオーバーの再生ができる環境を作ることができ、人気を博すと思うのですが。

いずれにしてもそっち方面での詳細の公開はこれからですので、
・Cinaviaは意味がないので非対応
・4K再生はできる
ことを期待しましょう、AV評論家の麻倉氏が聞いてくれるらしいですけど。ただ、「安すぎたかも」発言をした時の当時の久夛良木氏は「PS3をゲーム機と言うくくりで考えてほしくないんです」と、PS3はゲーム機以上の存在であることをアピールしていました。なのでメディアプレイヤーとしての機能も充実している必要があったのです。が、少なくとも今回の発表を見る限り、PS4はゲーム機というくくりでしか見られない存在です。PS3がそうだったようにPS4もヘビーゲーマーでないユーザーでも「欲しい」と思わせるものを見せてほしい。それがわたしの望みです。

"押し買い"規制法、施行開始

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昨日書くつもりだったのですがPS4記事書くのに力を使ってしまったので遅れながら今日アップ。

以前取り上げた訪問買い取りの問題。各家庭を訪問して貴金属を出させ、一度手にしたら一切返却に応じずに相場の数分の一という安値を付けた金額を置いていくことで形だけ取引とする、いわゆる"押し買い"の問題。わたしら中古業界としてもそういう形で被害が出るのは好ましくないと考えていました。それの押し買いを規制することを目的とした改正特定商取引法が、21日より施行されています。訪問買い取り自体を制限するものではなく、訪問販売と同じように業者に対し必ず書類を作成すること、クーリングオフに応じることなどを義務付けたものです。本・CD・自動車など例外もありますしこれですべて解決するとは思えませんが、少なくとも法の適応対象であり、もっとも問題視されている貴金属に関する限りは一定の歯止めにはなるでしょう。知っておくだけでも価値はあると思います。"訪問ビジネスは売買両方にクーリングオフが効くようになった"だけとりあえず覚えておいてください。

なお、この法律施行に合わせたとは思えませんが、金・白金の値段がかなりの下落傾向にあり、円安開始いらい右肩上がりだった貴金属相場に陰りが見えてきています。訪問買い取りが動くとしたらこんな時でしょう。ちょっと注意していた方がいいと思います。

PS4は家庭内サーバーになろう

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コメント返し書いていて思ったこと。短いけどちょっと書きます。

PS4はゲーム機としての形しか見せていないなどと前回書きましたけど、あれは最初の発表なのでまずゲーム機としての部分をアピールしたかっただけなのかも。
AMDの現行CPUはもともとサーバー用の設計がなされたものをデスクトップなどに応用したもの、と聞いています。電力さえ省電力なら、もともとサーバーに向いたCPUなはずなんです。つまり、PS4の目指すものは家庭内におけるサーバー的役割ではないか、と。すでにPS VitaやスマートフォンなどでPS4のゲームが受信・遊べるようになるという話は出ていますが、あれもその一環。ゲームの配信ができるなら、動画はもちろん他のデータその他の配信ができないわけがありません。サーバーやNASの代わりにPS4を、常に電源が入っている状態で使ってもらい、テレビからコントロールできる家庭内必需品のコンピュータとして育てようと考えてもおかしくないでしょう。だからAMDと組んだのではないでしょうか。

個人的にはあまり実感はないのですが、最近ゲーム業界で勢いがあるのはスマホで遊ぶゲームであり、専用機はおされ気味という話です(スマートフォンの画面や操作方法ではとても専用機ほど快適に遊べるとは思えませんが・・・)。任天堂はそれに対抗しうるハードやソフトを作っていますが、SCEはスマートフォンをPS4で構成されるネットワーク網の一部にしてしまうことでスマホとは共存し、かつPS4のゲームで遊んでもらうという構成を考えたのはたぶん間違いないと思います。
たぶん正式発表のときは、ゲーム以外の使い道に関してもいろいろ語られることでしょう。あまりに中身がPC過ぎて面白みを感じない人の方が多いようですが、作りやすさ・細かい改良のしやすさという点に関してはむしろ向いています。ハードはソフトのためにあるんですから。
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