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おめでと・・・ おめでとう わたし・・・(パチパチ) 七周年

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東京から引き上げて、ひとっ風呂浴びて、さーて、留守の間にたまった録画番組でも見るかな?と思っていたら・・・。思い出しました。今日でブログ開始まるまる七年じゃないですか。忘れてました。一応記念日である以上、自分の区切りとして何か書いておきましょう。

と、言っても今回書くことないんですけどね。今年前半の動きは7月24日に書いてしまっています。それに、八年目を迎える気も当初ありませんでしたし。この一年、ブログ終了の延期を繰り返してきましたが、それはいずれもマイナス要因によるものでした。エコポイントによる強引な普及とケーブルテレビによるデジアナ変換の反動、BS時代が来るかと思えばWOWOWが常時ロゴ入れに変えてしまうことで"裏"のうさんくささの臭いが漂い、不透明な手段による著作権法改定、それを背景にした逮捕者の続出。それなのに都心部の地方と番組格差は全く埋まらず、同時放送される番組といえばトークバラエティが中心で時間は拡大するばかり。あまった時間は通販で埋め、フルデジタル化されれば実現されるはずだったニュース速報の字幕化も推進されず、相変わらずMPEG2-TSに直接埋め込まれています。地上波はフルデジタル化になってよくなった部分が何一つありません。BSではチャンネルが増えたことやHD放送が増えたという良くなった分野もあるのが救いですが、有料放送でも見たいという人以外にはそれほど大きな進歩ではありませんですしね。

本当なら、このブログもさっさとやめるべきなんでしょう。10月からは、審議なき通過を果たした最強最悪の著作権改定法が施行されます。特に違法ダウンロード罰則化は、先行して導入されたドイツではおそるべき破壊力をかもし出していると聞きます。

違法ダウンロード刑事罰化:日刊スポーツが音事協のプロパガンダを垂れ流してる件(P2Pとかその辺のお話@はてな)

他国の例のうち、唯一ダウンロードに罰則を用いているドイツの例をごらんください。あまりの刑事告発の多さに、検察が被害総額が一定以上に満たない訴訟を受け付けないという方針を打ち出したほどです。それも、訴える側)著作権側)は、ユーザーの情報を得るために警察利用しようともくろんだからです。自分たちでなく、警察の捜査力でネットの利用者を特定させ、民事訴訟をしやすくするためにやったためです。とうとう法廷によって"ユーザ情報取得を目的とした刑事訴訟は重大犯罪を除いて認められない"という判断を出さざるを得なくなる事態にまで発展しました。
それだけでは済みません。インターネットを探り、ユーザーに警告文を発して訴えを退ける代わりに金額を要求するという詐欺まがいの行為が、ドイツでは法律事務所によって当たり前のように行われていることも記載されています。その数は2010年度だけで60万件。もはや一大ビジネスと化しているのです。これが日本で行われないわけがありません。過払い請求取り戻しビジネスはそろそろ限界に来ていますので、次はターゲットとしてこっちに力を入れてくる可能性があります。一度請求されてしまえば相手は法律と屁理屈のプロ、絶対素人じゃかないません。相手にしなければ、本気で訴訟を起こすでしょう。日本の場合、振り込め詐欺の存在がこれに輪をかけます。ネット経由の要求では詐欺まがいなのか本当の詐欺なのか区別するのは難しいため、被害はこれまでとは比べ物にならないほど増大することでしょう。

警察・著作権業界・マスコミ・法律事務所・非合法組織・・・。著作権改定によってわたしらは10月以降、絶えずこれらの恐怖におびえながら過ごさなくてはなりません。詐欺かと思って無視すればなぜか逮捕され、いつの間にか個人情報をマスコミの手によって勝手にさらされ、今後の人生に支障をきたす人も大勢現れることは間違いありません。別件逮捕の道具としても重宝されるでしょう。ネットで活動、特に著作物やその法に関して意見を述べ続ける人は、いつか必ず遭遇するでしょう。当然わたしの手にもいずれかが及んでくることが予想されます。だからこそ、逃げたくない、まだ抵抗し続けたいとも思うのです。

特に期限は設けませんが、このブログ、もうちょっと続けようかと思ってます。すでに惰性でズルズルやっている存在でしかありませんが、お付き合いいただけたら幸いです。

1スロ最強? GT640のCUDAエンコードと実力

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今回は山のようにおみやげ(自分用(笑))を買ってきたので、まだ全部ほどいてません。全部がここで取り上げるようなものでもありませんが。
そんな中で、一番使うのを楽しみにしていたのが、GeForce GT640搭載のグラフィックボードです。
わたしは基本GPUはオンボードかCPU内蔵ばかり使っています。Core i7 2600Kは内蔵のHD3000で使ってますし、AMDのAPUも使ってます。ここ最近の取り上げ方を見てもわかるように第2世代APUのTrinityのデスクトップ版も楽しみにしています。
ただ、一応メイン機であるFX8120だけはGPUを内蔵していないため、グラボは必須です。GPU内蔵チップセットでFXに対応しているのは880Gくらいなものですが、あらゆる意味で古すぎますし。今まではそこにGeForce9800GTを使ってました。ここ最近のグラボは2スロット占有型がほとんどですが、内部に圧迫もありますし拡張性も落ちますので、少ない選択肢の中から1スロットのものだけを選んで使っていたのです。nVIDIA独自のGPGPU機能であるCUDAが使え、かつ1スロなグラボはZOTACの9800GTがベストだったのです。

"ファンの大きさだけで2スロット占有するようなやつはともかく、外部への排気ができるタイプなら内部に熱がこもらないし、安定動作のためにはそっちの方がいいからほとんどがそうなったんじゃないの?"
"大体いまどきそれほど拡張スロット使わないだろ。チューナーとキャプチャー+アルファで3つも空けば十分。グラボの隣まで使う必要はない"
"CUDAなんて結局使わないよ"

あーあー、どこからか雑音が聞こえてきますが、気にしない気にしない。圧迫感のない1スロがいいんですよ! こだわりなんです。CUDAが使える環境にしておきたいんです!!

さて、長らく9800GTを使ってきましたが、いい加減これのアーキテクチャも古くなってきたのも事実。そろそろ新しいアーキテクチャのものがほしいなぁと思っていたら、ようやく出ましたGeFroce GT640。ロークラスのGPUが旧アーキテクチャの焼き直しが中心なのに対し、640から上は新アーキテクチャKeplerを採用しています。1スロが使える低発熱モデルと新アーキテクチャ、そのちょうど境にあるのがGT640なんです。出たのは2ヶ月くらい前ですが、ちょうど前回東京を引き上げた直後のことだったので買いそびれました。なので、今回は購入したんです。
そのスペックは9800GTと比べてみても

GT640(ZOTAC)
CUDAコア 384ユニット
メモリ    DDR3 2,048MB
メモリインターフェース 128ビット
コアクロック 900MHz
メモリクロック 1,782MHz
バスインターフェース PCI Express 3.0 x16
ディスプレイ出力端子 DL-DVI-I×1、DL-DVI-D×1、mini-HDMI×1
補助電源 なし
消費電力 65W
DirectX11

9800GT(ZOTAC)CLLOERMASTERモデル
CUDAコア    112ユニット
メモリ     DDR3 512MB
メモリインターフェース 256ビット
コアクロック  623MHz
メモリクロック 1.8GHz
バスインターフェ−ス  PCI Express 2.0 x16
ディスプレイ出力端子  DVI−I x 2
補助電源必要 消費電力不明
DirectX10

と、大幅に進化しています・・・メモリインターフェースのbitだけ低下しているのが気になりますが。ちなみに今回もZOTAC製です。玄人志向からも1slotのGT640は出ていますが、ロープロファイル対応の代わりにメモリが1GBしかありません。一方、ZOTACはロープロでは使えませんがメモリは2GBあります。値段はほとんど一緒でしたので少なくとも性能が上なのと過去の信頼からZOTACにしました。
9800GTと比べた場合、少なくともゲームを動かすのならかなりの差があると思うんです。でも、ここは「録画人間の末路」ゲーム対応性はネタにしません。使うのはエンコード能力ですよ、CUDAの。さて、CUDAを使ったエンコード速度を試して見ましょう。使うシステムは

FX8120/Windows7 HomePremium 64bit/DDR3-1333 12GB/SSD(C300-CTF DDAC128MAG)/990FX Extreme4

という一応メインで使っているシステム。ここに前の9800GTとGT640を差し替えながら比べます。ドライバは301.42。たぶん執筆時点で最新と思います。

まずは、定番TMPGEnc Video Mastering Works5。これのCUDAを有効にし、

MPEG2-TS/30分29秒/1920x1080

を、

H.264/AVC(5Mbps)/サイズ固定(1920x1080)/インターレース保持

にCUDAエンコードして時間を計ってみましょう。どれだけ速度が上がるか楽しみです。

9800GT 31分10秒   GT640 30分41秒

・・・あれ? ほとんど早くなってない・・・? たった30秒の速度アップ、これじゃ誤差の範囲ですよ〜。今度は同じTSをSDサイズ、720x480にリサイズするエンコードをやります。ビットレートは1Mbpsにダウン。

9800GT 20分11秒   GT640 18分59秒

うーん、少し差が広がりましたが、やはり大きな差とは言いがたいものです。
じゃぁ次はソフトを変えてみましょう。とはいえ、かつてCUDA対応ソフトの雄であったbadaboomは事実上終了してしまい、あまり選択肢は残っていません。これまた定番であるMediaCoderを使うのが鉄板でしょう。バージョンはx64の0.8.14.5270、条件はTMPGEncと同じ。

9800GT
1920x1080 20分19秒(Speed 1.64x) 720x480 13分57秒(2.37x)

GT640
1920x1080 14分29秒(Speed 2.26x) 720x480 13分18秒(2.46x)

1920x1080保持でのエンコードでようやく差がつきました。MediaCoderはビットレート指定ではなく、VideeoQuolity指定のエンコードも可能ですので、TMPGEnc MPEG Smart Renderer 4を使ってカット編集→MediaCoderでエンコードというパターンもありですから、ここで差かついただけでも良かったと言えます。

うーん、少なくとも9800GTに負けてなかったので、他の改良点(電源不要、小型など)を含めてGT640は買ってよかった製品ですが、肝心のCUDAエンコードの数字は思った以上に伸びないものでした。すでに頭打ちということでしょうか? それともCUDAの最適化をnVIDIAが進めていないのが原因でしょうか。CUDA目的でGT640を買おうという人は、それなりに注意が必要です。

990FXチップセットがPCI-Express3.0非対応な点が足を引っ張っていた可能性ももちろん無きにしも非ず、です。どっちにしても、メモリサイズはあまり関係ないみたいですね。

日本では使われなかったオリンピック3D放送

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東京は秋葉原の多くのショップで売っていたPC用チューナーボード、PT3。せっかくなので買ってきたのはすでに書きました。使ってみたところ、あっさりと動作します、それこそ何の苦労もなく。アースソフトからドライバとSDKを落としてきて、インストールし、PT3 Wikiからリンクが貼られているBonDriver(PT3はPT1/2用は使えず専用になっています)をTVTestなどに放り込むだけ。あとはそのソフトの設定を行えばPT1や2と全く同じように動きます。最近わたしは録画ソフトには簡単なEDCBを使っているので、BonDriverの表記に0や1を書き加える必要もなくBS/CSと地上波がそれぞれ2チューナーずつ認識されています。

CPU:Opteron3280
メモリ:DDR1333 4GBx2
マザー:ASRock 880GM-LE FX(内蔵VGA利用)
OS:WindowsVistaHomePremium64bit

こんなアレな構成でもキッチリ安定動作してくれるのは、さすがです。なんとはなしにアースソフト製品はAMD環境って、イメージがわたしには根強く残ってますし、当分活躍してくれそうです。アンテナ線を内部で分配してくれるのはやはり便利ですね。


オリンピックもようやく終了しました。個人的にはボクシングで金メダルの村田諒太選手と、同じく銅メダルの清水聡選手の活躍が嬉しかったです。放送としては、最後は有終の美を欠く内容になってしまったとの話ですが

オリンピック閉会式のNHK解説に批判殺到! 視聴者「アナウンサー黙れ!」「起きてた時間を返せ!!」
【オリンピック閉会式】NHKの再放送にまたも批判殺到! デビッド・ボウイやMUSEなどの名シーンを大幅にカット

閉会式は録画してみたりしなかったのでどの程度雰囲気を損ねるものだったのか、苦情も全体から見てどの程度のものだったのかも分かりませんが、どんな場であろうとしゃべり続けるのがアナウンサーの仕事だと考えたり国際スポーツ大会は日本人選手のことを紹介するのが第一と考えた放送局側と、閉会式くらい余計なことを考えずに演出を楽しみたかった少なからぬ視聴者とのの間に認識がズレがあったのは確かでしょう。

それでも、大会中はいろいろな試みが行われました。見た人は決して多くなかったかも知れませんが、日本放送協会のWEBサイトではオリンピック初のネット配信による視聴が行われましたし、"8K"なスーパーハイビジョンによるパブリックビューイングもありました。そこまではいかなくても、通常の放送でも画質は過去の放送より向上した、少なくともデジタルくささを意識せずに競技に集中出来ていたように思います。オリンピックはスポーツ界最大の国際大会であるだけでなく、放送技術の試験場としても注目に値します。なかなか一般の目の前に現れない「有るかも知れない未来の姿」を見せてくれるキッカケでもあるのですから。
ただ、そういう「未来の姿」の一つでありながら、結局日本では全く公開されなかったのが、3D放送です。パナソニックの技術を使い、多くの国で3Dでの放送が行われた、とありますが、日本ではその素材は来月放送されるオリンピック総集編で使われるくらいで、一切のリアルタイム放送は行われませんでした。

ロンドン五輪、日本で3D生中継が行われない理由とは?(1)

ロンドン五輪、日本で3D生中継が行われない理由とは?(2)


日本放送協会がスーパーハイビジョンを見せるために3Dを封印した、広告代理店が3Dに消極的。いろいろ理由はあるようですが、この一年のテレビの売れなさが尋常でなく、日本放送協会以外は誰もテレビの未来像を見る余裕がない、そして日本放送協会は3Dをテレビの未来と考えなかったというのが落ち着くポイントでしょう。
ただ、個人的に気になっているのが、「9月に総集編が衛星放送で行われる」という点。本音を言えば、BS側は3D放送やりたかったんじゃないかと考えています。そうでなければわざわざ総集編まで作って3D放送をやらないでしょう。ここで、BSはやりたかったのに地上波キー局がやらせなかったんじゃないか、と言う邪推をしてしまいました。
ご存知の通り、日本のテレビ界は地上波キー局が絶対的存在として君臨し、CSはもちろんBSもケーブルテレビも地上波より下の存在としてしか認識されていません。BSは地上波のサポートに甘んじ、ケーブルテレビも地上波を配信する手段としてがも一番重要な役目とされています。地方局はキー局の威光を借りてぬるま湯に浸りながらその構造の維持に全力を尽くしています。キー局ごとの絶対的なピラミッド構造になっていると言っても言い過ぎではありません。その構造を維持するための努力が地上デジタル放送の普及の際にははっきりと見られました。BSデジタル放送開始時と違い、BS放送は各家庭に普及しています。ある程度地上波とBSが同列に近い扱いで見られている現状でBSだけ3D放送の中継を行ったら、"BS>地上波"という不等号が一部だけでも成立してしまいます。地上波キー局にとってそれは許せない行為だったのでは・・・。サイドバイサイドの3D放送の場合、どうしても解像度の差が出てしまいますから、仮に地上波で無理矢理やったとしてもBSとの差が出てしまいますしね。

もちろん全て邪推です。でも、そうでも考えないと3D中継が行われなかった理由が分かりませんし。もう少し踏み込んだ邪推としては、旅番組ばかりながら3D放送を続けているBSに対し、全く3D放送を行っていない地上波。もしオリンピックで3D中継を行ったら、今後も3D放送をなにかしらの形で行い続ける義務を負ってしまう。そういうことを避けたかった・・・と言うのがあります。ひな壇トークバラエティも通販番組も3Dの余地無いですからね。どうせ問い合わせても教えてくれないでしょうし、真相が何かはすでに藪の中ですが。

二年ぶりにテレビを見た男のつぶやき

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そういえば、今日からGooglePlayでAndroid用Adobe Flash Playerがダウンロードできなくなったそうですね。これでモバイルで使えるFLASHの道の先は途絶えてしまいましたか・・・。とはいっても、FireFox13.0.1とAdobe Flash Player 11.3.300.262の組み合わせだと動作しないとか(これはFireFoxが悪いような気がしますが)がかなり長い間放っておかれているなど、最近FLASHの印象が悪かったのも確かなんで、しょうがないなとも思うんですが。ちなみにFireFoxは慣れとかPlugInのこともあって手放せないのでどうにか解決する必要がありました。FLASHのバージョンを下げる手もあるそうですが、後で困るかも知れないのでFireFox互換のPlaneMoonを使ってます。バージョンが12.3止まりなせいかFlashPlayerとの具合の悪さが出ませんから。


昨日は昔の友達と会って、飲んだんですが、そのまま勢いもあって「二次会だ〜!」ってウチへなだれ込んだんです。

krmmk3「まぁ入って入って」

(しばらく騒ぐ)

友人A「あ、ちょっとテレビ見せてくれない?」
k「ああ、いいよ。(案内する)そら、これがウチの液晶42型テレビだ、存分に見てくれ。」
A「・・・」
k「あっちのプラズマは親父が見てるからちょっと今は見せられないなぁ。」
A「・・・・・・」
k「あとウチにあるテレビは、このブラウン管32型と・・・。あとのやつは商売用だからちょっと取り出して見せるわけにはいかんよ、売るほどあるけど」
A「・・・・・・・・・誰が"テレビという機械"を見せろと言ったぁぁぁぁぁぁ!見たい番組があるからテレビを点けてくれと言ったんじゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」
k「お約束の軽いジョークじゃないか〜」

(しばらくテレビ(の番組)を見ながら雑談)

友人B「うーん、今のテレビってこんなのか・・・」
k「どういうこと?」
B「いや、テレビ見るの2年ぶりでさ。その時ブラウン管テレビが壊れてからもうテレビ見てないんだ。その時高かったし、デジタル放送のアンテナの工事費ももったいなかったし」
k「わたしの友人とは思えないことやっていたんだなぁ。相談してくれればよかったのに」
B「どうせお笑い番組くらしか見てなかったしね。いまどきはネットがあればテレビなくてもいろいろできるし」
k「前触れもなしにいきなり壊れるパソコンに頼る生活もどうかと思うけどなぁ」
B「そんときは、お前さんのPCのあまったやつを回してくれれば」
k「そっちの相談ならしてくるんかい」
B「しかし、なんだこの画面。昔と比べると汚くなってない?」
k「いやーデジタル放送はゴーストや滲みが基本的になくなっているから、汚くなっているということはないと思うけど」
B「そうかなぁ、こんなザラザラでもなかったし、出てるタレントもこんなに汚く見えなかっただろう」
k「ああ、タレントが汚く見えるのは、デジタル放送の解像度があがったので汚い部分が見えるようになったからだと思う。それに、液晶テレビだからちょっとザラついて見えるのかも」
B「そうかぁ? 普通に昔のテレビの方がキレイだったような気がするんだけど」

たぶん友人Bが今の放送が汚く見えたのはともかく、昔の放送の方がキレイに見えたのは「思い出補正」のせいだと思われます。二年間離れていたことで、アナログ時代のテレビの悪い印象を忘れてしまい、面白かった部分しか思い出せないからでしょう。

B「やっぱ地上波のテレビは入れないくてもいいなぁ、汚いし、やってることは前とぜんぜん変わってないし。パソコンでレンタルDVDが見られりゃいいや」
A「ああああああ、見たい番組今日じゃなかったかぁぁぁぁぁぁ」
k「何を見るつもりだったんだよ」
A「AKB48もの」
k「まだアイドルヲタやってたのかよ、お前さんは」
A「わかってないなぁ、一度離れたら戻るの大変なんだぞ」
k「いや、そこらへんだけはよくわかったよ」

HEVCフォーマット、国際規格へ一歩前進

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某所に書いておきましたが、昨日から今日にかけて温泉に行ってました。PHSは届かない(笑)にもかかわらずWiMAXは微弱ながらも部屋に届くので、風呂・飯・寝る・ネットのひたすら繰り返しでのんびりできるいい宿でした。ただ、もって行ったのはZ2 Plenueだけでしたので、書き込みには不便なので更新その他をやるには不便でしたが。ノーパソ持って行って「ネットつながりませんでした、ノーパソはただのお荷物」という悲しいオチになる可能性もありましたし。そんな恐ろしいことになったらくつろげません。

と、何もしてない割には少なからぬアクセスがあり、大変恐縮しています。別な意味で何も無かったからというところでしょうが、あっちの件で何か書いてあるかも、という期待も持たせてしまったのかも知れません。遅ればせながらメモをかねて書いておきます。

ファイルサイズが従来の2分の1になる新ムービー形式「HEVC(H.265&MPEG-H Part 2)」(Gigazine)

H.265/HEVCがようやく国際基準規格となるべく草案の提出が行われた、とのことです。MPEG-H Part2という別名も興味深いです。まだMPEGが標準規格制定グループ扱いだってことですから。
それはおいといて、リンク先の記事でも「半分の容量(≒ビットレート)でH.264/AVCと同等の動画を作ることができる」フォーマットとして書いていますが、我々としては、逆もまた真なりで「2倍のサイズの動画を同じビットレートで表現できる」可能性に注目したいものです。すなわち4K動画がH.265/HEVCを使えば家庭に届けることが可能を意味するわけですから。4Kは現在の1920x1080iの2倍ないしそれ以上ですが、今のデジタル放送はMPEG-2を使っているので、H.264/AVCがMPEG-2の2倍とすればH.265/HEVCはその2倍で4倍、すなわち4倍の解像度の動画をほぼ同じビットレートで送ることが、理論的にはできるようになるはずです。縦横ともに2倍の4Kの転送にはピッタリです。もちろん地上波では難しいですが、BSでは十分可能です。

しかし、ご存知のとおり日本における放送規格の旗振り役である日本放送協会はそのまた4倍の8K、スーパーハイビジョン(SHV)を普及させるべく開発中です。先のオリンピックのときの配信はIPを使い、280Mbpsで送ったとか。1080iのBS放送の14〜16倍程度なのでMPEG-2でもなんとかいけそうですが、説明員の話によればプログレッシブとのことでしたので必要圧縮率もう少し高まるため、H.264/AVCが使われたものと思います。それなら必要十分ですから。
高画質化も重要ですが、それに伴う圧縮技術やビットレートの確保のはそれと同じくらい重要なわけです。H.265/HEVCの規格化が大きく前進したのは大変朗報なわけで、これによって地上波でも将来の4K放送、それもプログレッシブ化の余裕を持って実行できる目が出てきました。ですが、日本放送協会の目論見はその4倍のSHVなわけで、4Kを飛ばそうとする可能性もあるわけです。仮に4Kを飛ばして8K化となると、地上波はもちろんBSでもチャンネルを減らして整理するしかありませんが、どうするんでしょうか。
個人的にはプレミアムチャンネルだけ4Kにして、後はせいぜい1080pあれば十二分の画質を提供でき、それ以上はもう必要ないとすら考えていますが、どうなることやら。録画の規制や先日の3Dを見るように、日本だけ映像のあり方が世界から孤立しつつあるのは事実ですし、テレビも日本だけのガラパゴス化が進んでいくのでしょうか。

久々の視聴者参加型クイズ番組放送中

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番組単体の好き嫌いはともかく、ジャンルとしては嫌いな人は少ないだろう分野に、クイズ番組がある。かつてそれに近い分野に身を置いたことがあるわたしは「日本人は自分の知っている知識を刺激されることに快感を覚える」という説を持っており、多くの人にそれが当てはまると確信している。
かつてクイズ番組といえば視聴者参加型も多く存在していたが、現在は民放では老舗の「パネルクイズ アタック25」があるのみ。多くは芸能人が答えるものとなっている。そうなってしまったのは諸説あるが、まとめれば「回答まで含めてディレクターが演出出来るから」というところが根本になっていると思われる。視聴者参加型の場合、参加メンバーによっては番組がメチャクチャになってしまう可能性があるからだ。特にその傾向が強いのが大学のクイズ研究会出身者と言う話を聞いたことがある。
実際知り合いの、大学クイ研の中でも名門と言われた早稲田大学クイズ研究会の出身者がかつて存在した視聴者参加型クイズ番組に参加したときのビデオを見せてもらったことがある。その中身はやはり、番組になっていなかった。ろくに問題文が読まれないウチにさっさと回答ボタンを押して、さっと答えてしまうためにクイズ番組の見方である「視聴者も答を考える」暇が全く無い。ほとんどの問題を一人で答えるため、点数による順位の抜きつ抜かれつの楽しみも全く無い。難しい答を要求する問題を間違えたときも、「あ、そっちか」などと独り言をいちいちつぶやくのが見ていてウザったい。途中からあきらかに他の回答者はやる気をなくしてボタンを押そうともしなかったため、結果は他の回答者の点数全部を足してもその一人の点数の半分程度、という圧勝であった。わたしがディレクターだったら、出したくないだろうと思う典型的なクイ研回答者だった。
結局クイ研出身者は他の一般視聴者との意識の圧倒的な差によって問題の難易度は高めたが、視聴者の見る気を失ってしまうわけのわからない問題ばかり出題される番組しか残らなくなるようにしてしまった。それらも定期放送から季節ごとのスペシャル放送へと放送回数を減らしていく。それでも、早押しという技術を使わない「クイズ ミリオネラ」のようなゆっくり個別回答型の登場によって延命はされたが、やがて消えていった。
ただし、演出がきく芸能人回答者のクイズ番組ならいいかと言えばさにあらず。一時雑学ブームによってかなりテレビにクイズ番組が戻ってきたことがあったが、その多くがタレントがたくさん映る"ひな壇バラエティ"に過ぎなかった。出演者も「面白く間違えて目立つ」「誤答も演出」とでも思ったのか、わざとらしい出鱈目回答を連発する「おバカキャラ」が大量発生し、クイ研出身者に占領された番組と真逆のようで限りなく近い番組崩壊が起こった。わたしが「史上最低のクイズ番組」と評している「クイズ ヘキサゴンII」では、用意しておいた問題を全部使い切り、一度出題した問題をもう一度出題するという非常事態に陥ったことがある。それでも「おバカキャラ」はわざと間違い続けた。いい加減にしろ、とさすがに怒りを覚えたものだ。

しかし、今「ゆっくり個別型回答」を採用しながらも対戦型でもあるクイズ番組が放送中である。日本放送協会の総合でお昼に放送中の「連続クイズ ホールドオン!」 個人的に今地上波で一番熱い番組である。
なんたって回答者のレベルが全然高くない。以前民放で視聴者参加型クイズ番組が企画されたときに「クイ研出身者は番組に出さない」ため、書類審査に書かれた出身大学で振り分けていた、という噂があった(結局その番組は芸能人回答番組にリニューアルしたが)が、それと同じことを民放以上に徹底しているのではないかと思うくらいギリギリの回答者がほとんど。ゆっくり個別回答のために視聴者も答を考えられる、ちょっと調子が良ければ誰でもチャンピオンに勝てそうな気がする、程度のレベルに押さえられているなど、イライラする要素が無い。多少は"大人の事情"は感じるし日本放送協会の番組ゆえに演出は物足りないが、久々に安心して見られるクイズ番組になっている。

ただし、だ。先週から「夏休み親子スペシャル」と称して親子がペアとなって回答者になっているが、初日からチャンピオンが無敗なのだ。正直言って今までのシリーズと違い、このチャンピオンには見ていて勝てる気が全くしない。
チャンピオンと最終週回答者の直接対決は分野をチャンピオンが指定できる。同じ分野ではなく、チャンピオンが回答する分野と挑戦者が回答する分野の両方をチャンピオンが選べるため、親子回答だとチャンピオンが有利なのは分かる(相手が母と娘のペアなら、男の子の得意そうな分野をあてがうなどできるため)。それにもましてチャンピオン側が強いのは、ほとんどの回答を「ストレート」で答えてしまうためである。

この番組、回答方式が3つあって、回答者が任意で選べるようになっている。
・ストレート・・・答を直接答える。正解だと50点。
・スクエア・・・・・四択の中から答える。正解だと30点。多くの回答者はこの方式を選ぶ。
・デュオ・・・・・・・選択肢が二択になる。正解しても10点にしかならないため、滅多に使われない。
問題は全部で5問。最高250点だが、今までなら100点を超えるとたいてい勝てる。が、今のチャンピオンは平気で230点などの点数をたたき出すため、挑戦者は全問題ストレート正解を狙わないと勝ち目がない。ただ挑戦者が先に答えるのでほとんどをスクエアで答えるやり方になってしまう。昨日など少々チャンピオン側の問題を難しくしたのか久々に接戦だったが、それでも150対110でチャンピオンの勝利だった。
よく見ると、親子と言ってもチャンピオンペアはお父さんの方ばかり答えているんだよなぁ。なのであまり親子ペアって感じがしない。なんで普通に子ども大会にしなかったのだろうか。そこが残念。

それでも貴重なクイズ番組である。そう長期化はしないだろうが、民放がもうちょっとマシになるまでは続いて欲しい番組と思っている。

Windows8優待購入、受付開始

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発表だけされて、長らく"準備中"が続いていた、Windows8の優待購入の登録受け付けが、ようやく始まりました。

Windows 8 優待購入プログラム-ホームページ

ホームページという言い方にどことなく古くささを感じますが、ようやく受付開始です。期間内にWindows7を購入しているわたしは、早速申し込みました。もちろんDSP版でもいいようです。
この優待購入のWindows8のいいところは、あくまで購入条件としてWindows7を購入したことがある、というだけで、アップグレード対象がそのWindows7で無くてもいいところ。

"Windows8 Pro アップグレード版は、1 台の PC にのみ適用され、対象となっているオペレーティング システム (Windows XP SP3、Windows Vista、または Windows 7) に対して有効なライセンスが付与されている PC にのみインストールできます。 "

プログラム概要」の部分にこうあるところから、XPやVistaをインストールしてあるシステムをアップグレード対象としても良さそうなのです。つまり、買った7はそのまま使い、Vistaのシステムに優待購入の8を入れてもいいわけです。32ビットOSから64ビットOSへのアップグレードは出来ないかも知れませんが、Vista64ビットなら8の64ビットへ優待プログラムを使ってアップグレードすることは可能でしょう。これでようやくトロいVista64をお蔵入りに出来る(涙)。同じくVista64のシステムを持っている人は、是非DSP版7を買って別のPCに入れ、優待プログラムでVistaを8にすることを考えて下さい、お得です。
ようやくWindows8が見えてきました。Windows7が快適に動いているIntel機では積極的に導入する意味は小さいのかも知れませんが、BulldozerやTrinityなAMDの利用には多少恩恵がありそうなので、8はそっちのために導入したいと思います。

発売は、2012年10月26日より!

"魔法の技術"の存在を信じた友

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友人Cは電話&メール用としてPHSを持っているが、それ以外にソフトバンクの携帯電話を契約している、二台持ちをしている。ウィルコムユーザーとしてはPHSとスマホの抱き合わせ商品を連想するが、ソフトバンクの電話は所謂ガラケー・フィーチャーフォンであり、スマホではない。なのに、ソフバン電話はネット接続にしか使ってないという。どうやら仕事先でのなんちゃらがあって契約したらしい。もう2年たっているので解約すればいいと思うのだが、Cは家にネットを引いておらず、テレビもあまり見ない(ブラウン管テレビをアパートで引いてあるケーブルテレビに相乗りしてデジアナ変換で見ているだけだという)し、新聞もとっていないので、コレがないと困るそうな。あとは仕事先のパソコンで暇な時間にネットでニュースを見るくらいしか情報を入手する手段がないとか。

「ネットくらい引け。安いノーパソでも液晶画面が見やすくてキーボードが歪まないヤツを選べば大丈夫、今のなら十分な性能がある。PHSだけ通話とメールのために残して携帯電話を解約すれば、今まで使っていたパケット料金で払えてお釣りが来るくらいの安い回線だってあるし」
と言うと、
「外で使えなくなる。家じゃネットは多分しない。パソコンは持ち歩けないからイヤだ。転勤で引っ越しも多いし」
と言い張る。友人Cは絶対自分の職種を教えてくれない人だが、話の細部から拾う限りどう聞いてもどこかの店舗の販売員。そうそう外出しないようだし、店のパソコンでネットに接続も出来るようだ。おまけにCの使っているPHSはWEBブラウザ機能を持っているためにちょっと見る程度ならそれで十分だと思うので、外でのネット利用にこだわる理由が分からないのだが、そう言って聞かない。まぁ引っ越しが多いのは確かなようなので
「だったら、わたしの使っているWiMAXみたいな無線のデータ通信はどうだ? こういうの(と、Androidのウォークマンを見せる)と組み合わせれば持ち歩きに不便なく外でもネットにつなげるし、携帯電話専用サイトしかみられない今のより情報量も多い。引っ越してもある程度の規模以上の市ならたいてい繋がる。パソコン買ってもそっちとつなげて有線回線の代用も出来るから一回線で全部済ませられるし、ヘタにスマホとか使うより料金も安く済むから」
と勧めたら
「WiMAXだとソフトバンクからの乗り換え優待が出来ないし、イーモバイルは店員がこっちを騙して2年縛りにさせようとするからイヤだ」
ひどい言いがかりと思う。イーモバに限らず電話会社は別に騙そうとなんてしていない。2年縛りなら比較的お得だというプランを用意して勧めているだけだ。ただ、こういう手合いは「自分は騙される」と一度思い込むとこっちが何を言っても受け付けないことが多いので、そこら辺は訂正しないでおこう。
「イーモバは2年縛りかも知れないけど、WiMAXなら一年縛りでルーターをタダでくれるプロバイダもある。そういうところならそもそも乗り換えの優待なんかいらないだろ」
と、いくら言っても「結局騙される・・・」「外で持ち歩きが・・・」「携帯電話だけで・・・」と支離滅裂しどろもどろな発言を繰り返して歩み寄りがない。じゃぁせめてスマホにしたら、と言えば「スマホは使いにくそうだからイヤだ」ときたもんだ。ようするに、Cは解約したり契約したりという自分から問い合わせて環境を新しくするのを面倒くさがってイヤがるタイプなのだ。やってもいいのは2年縛りの契約切れを利用した機種変だけ。なのに、そこになんだかんだと理由を付けようとやっきになるから会話はループするし、理屈がなくなってくる。それならそれで、余計なことに手を出そうとしなければいいと思う。だが、なぜかこういうタイプに限って、自分の中だけでは新しいことや余計なことをやりたがるし、そのための情報を実に中途半端な形で見つけて持ってくる傾向にあるというのは、一体どういうことなのだろう。


「携帯電話でYouTubeの動画の再生がやりたい、出来るらしい、出来るようにしてくれ」

という話をCが持ってきたのは三日前のことだった。Cの古いフィーチャーフォンでは最近のYouTube動画の再生に機能がついていかず、せいせい20秒くらいで止まってしまう。この直前までネット回線や無線データ通信の導入を勧めていたのはYouTube再生問題もあったためなのだが、それを「別の方法で解決出来る、はず!」な情報を得たと自信満々に持ってきた。なんでも、URLを少し書き換えれば動画が軽くなって手持ちの携帯電話で見られる魔法のようなことが起こる、とネットに書いてあったという。ただ、そのやり方をマネしても自分では全く出来ないのでやってくれとのこと。その情報が載っているというサイトを検索してみせてもらうと、何年も前のブログ記事。どうやらYouTubeの黎明期に動画を別フォーマットに変換して送ってくれる、中間サーバーのようなものが存在していた、という内容らしいのだが、少なくともそこに貼られていたURLのサーバーはとっくに閉鎖していた。
「もうサーバーが閉鎖していて無理」
「そんなことはない。ちゃんと出来ると書いてある」
「情報が古いんだよ。どんどん新しいのに買い換えるのが当たり前のスマホ時代に、わざわざ旧型のフィーチャーフォンのためのサーバーを無料でいつまでも動かしてないよ」
「じゃぁ別の方法を試そう。"携帯動画変換君"とかいう携帯電話でYouTubeを保存した上で見られるようにする方法もあるらしいぞ」
「携帯動画変換君はパソコン用のソフトだよ。パソコンでYouTubeの動画を取り込んで、それを携帯電話で再生出来るように変換して、MicroSDカードを使って移しているだけ。パソコンを使わなきゃ無理」
「この間店のパソコンで調べたんだけど、ちゃんとこの携帯電話だけでYouTubeの再生が出来たという動画がアップされていたはず」
「あれは自作ソフトを使って、YouTube動画の取り込みと配信を出来るようにサーバー化した自分のパソコンに携帯電話で直接アクセスして見られるようにした、というヘビーな例。携帯動画変換君よりもずっと高度なパソコン知識が必要だぞ。もちろんパソコンと太いネット回線は必須だ」
「・・・・・・いや、なんか方法があるだろ。技術は進歩しているんだし、この携帯電話だけでYouTubeを見たり保存したりできるようになる方法がきっとあるはず」

正直この時点で友人Cの頼みを聞く気も、パソコンやスマートフォンを勧める気も全くなくなり、「あきらめなさい」という説得にかなりの時間を費やした。技術は新しいものを創造するために使われるもので、古ぼけた機械を無料でそのまま最新の環境に変える魔法ではないし、そういう風に発展することもない。新しい環境に金を出すこと・変えることを拒否した時点で新しい技術の恩恵が受けられないのは当たり前である。なのに、古くて正確かどうかも判断できない情報やかじっただけの知識を錦の御旗のごとく振りかざし「出来るはずだ、自分は出来ないけど方法はあるはずだからやってくれ、でも自分の手持ちのものは買い換えたくない」と要求してくるケースが一番タチが悪いという例で、友人Cには悪いが採り上げさせてもらった。結局Cは新しい環境への移行を避けようとしたあげく、楽しみも新しいことも出来るようにならない、一番損な道を選択してしまった。今回はわたしは「知っている」側にいたが、そうでない場合は、せめて他人に迷惑がかかるようにはしたくないものである。

ちなみにこの友人C、この後ネット動画愛好家の友人Bのところにも相談に行ったらしいが、わたし以上にパソコンネット環境に依存しているBにとってCの言い分はとんでもないことであったらしく、そうとうキツイ口調で怒鳴られてきたそうな。

スーパーハイビジョン、国際規格化&AMDがCPU終了してAPU専念?話

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この間から、ちょっと心配している"8K"なスーパーハイビジョンが国際規格化した、という記事がありました。

スーパーハイビジョンが国際標準として承認。120fps化
−NHK発表。8K/4Kの次世代放送。広色域化も


「動画フォーマット」ではなく「放送規格」です。もちろんH265/HEVCがある程度定まったことが大きく関係しているのでしょう。国際規格化イコール次世代に決定、ではありませんし、個人的にはスーパーハイビジョンはオーバースペックとは思っています。それでも、規格が通った以上は、それを活かす放送環境の整備に努めて欲しいと思うだけです。

追記:このエントリー、簡単過ぎましたのでこっちに。
The AMD's Cafeさんの記事にこのようなものが。

PiledriverベースのAMD FX-8300/6300が用意,これが最後のパフォーマンス向けCPUとなる?

これをやや悪い方に受けて、「AMDは今後パフォーマンス向けから撤退」という話の方向に言っていますが、GPU機能を持たないCPUをやめて、今後開発をAPUに専念するというだけの話ではないでしょうか。現状のAPUでは4コアがやっとなのは確かですが、すでにサーバー向けもAPUに切り替えることを発表していますし、今後は全部そうなるだけではないか、と思うのです。Intelだって高価格モデル以外はAPUとは呼ばないにしろ、GPU内蔵型ですしね。
そもそも将来的に全部APUにしたかったためにAMDはATIを買収したのですから、CPUからAPUへ転換するのは予定通りのAMDの路線です。確かに、Intelの最高ランクCPUには全然追いつかないAMDではありますから、そっちと喧嘩する気がなくなっているのは確かでしょう。でも、通常の「買えるハイエンド」さえ出してくれれば、一般ユーザーとしてはそれで十分ではないでしょうか。

うちの姉がネットにつなげなくなって大騒ぎ

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今朝電話がありまして。

姉「ネットにつながらなくなった! なんとかしてくれ〜!」

と悲鳴のような声で姉が助けを求めてきた。と、言われてもわたしとしては
「プロバイダに不具合が起きたんじゃない?」「パソコンをとりあえずリセットして・・・」「ルーターやモデムの電源を入れなおしてみれば」
と言った当たり前のアドバイスしかできない。目の前に姉のパソコンがあるわけではないのだから。

k「何をしたら動かなくなったんだよ」
姉「パソコンを起動したときにセキュリティソフトがなんか更新しろ、設定しろみたいなメッセージがたくさん出て言いなりにやっていたらこうなった」
k「うーん、ヘタするとファイヤーウォールのセキュリティを強くしすぎてネットに接続できなくなったのかも」
姉「どうやったら直せるんだよ〜?」
k「たぶんあーたじゃ無理。最悪買い換えるしかないかも」

と言ったところ、その足で行きつけの某量販店まで飛んでいったらしい。

そして夜。今度はこっちから電話して

k「パソコン、どうなった?」
姉「お、心配して電話してきたのか?」
k「半分は。結局買ったの?」
姉「某量販店で、店員さんに東芝のダイナブックをすごく進められてほとんどその気になったんだが」
k「東芝ならほどほど高いだろ」
姉「いや、64800円」
k「東芝にしちゃ安いな・・・。ヘタな安売りメーカーのと変わらない値段じゃないか。お得かも」
姉「で、その件を携帯電話からtwitterで書き込もうとしたんだな、"マカフィーのおかげで買い換えるハメになった"って」
k「え? マカフィーなんか使ってたの?」
姉「買ったときについてきたやつで、あまり"課金してアップデートしろ"とうるさいので金払ったんだが。そしたら、twitterの検索に"マカフィーのおかげでネットにつながらなくなった"書き込みが大量に引っかかってな」
k「・・・・・・・・・ああ、あれか」

マカフィーの定義ファイルに重大な不具合、ネット接続不可能

姉「アンインストールで直ると聞いたから、結局買わずに帰ってマカフィーをアンインストールしたら、無事にネットにつながるようになった。いや〜よかったよかった」
k「うーん、、さすがに古くなってきたパソコンを買い換えるいいチャンスとも思っていたのだけど」
姉「心配させて悪かったなぁ。店員さんにも迷惑かけたし」
k「いや、わたしの場合は"Windows8アップグレード版1200円購入権"を譲ってもらおうと思って電話しただけなんだが」
姉「この姉不幸ものがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

テレビ市場のピンポイントホットサイズ

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APPLEがサムソンのスマートフォン・GALAXYを訴えた件が全面勝訴し、逆にサムソンがAPPLEのiPhoneを訴えた件がすべて退けられた話が飛び交っていますが、あれは当たり前じゃないですか。だって、アメリカでの話ですよ。民間人の陪審員が加わるアメリカでの訴訟で、他国の企業に対してアメリカの企業が全面的に勝つのは、日本の企業が良かった(過去形)ときにアメリカの裁判でさんざんやられたときに証明済みじゃないですか。今も同様の訴訟がどれくらいあるのかわかりませんが、そういう相手に日本の企業は選んでさえもらえないところに、日本の衰退を感じます。
それでもAPPLEは全面勝訴によって一時過去最高の株価を記録しました。日本の企業はといいますと、本日はシャープが株価を上げています。ただ、その材料が他国企業への譲渡だか資本の注入だかの話があるから、という少々情けない状況です。もっとも、投資家はひねくれてますから「話がある」という時点では株価は上がっても、本当に「話が出る」と下がるんでしょうが。

そんな日本企業にとってもはや足手まといになっているように見えるのがのがテレビ。市場から撤退したがっているメーカーすらあるように感じますが、日本のテレビ市場は日本企業保護のために多くの海外メーカーを追い出してしまったために日本メーカーがこれ以上撤退すると市場が混乱に陥る可能性が高く、引くに引けないのが現状でしょう。そのため、海外での販売と共通点の多い50型以上の超大型サイズに新製品を集中し、そちらに販売の比重を移すことでダメージを和らげようとしているように見えます。その効果が現れたのかどうか知りませんが、最近ウチに入るテレビに47型以上の大型サイズが増えてきたのです。製品が出回らないと中古市場には来ませんから、ウチにくるということは世間的にもテレビを買う人の中で大型に目を向ける人の割合が増えてきたということ。多少は効果があったようです。ただし、あくまで「割合が増えた」のみで全体的な数が増えたわけではないようです。その証拠に、一時かなり取り扱った37〜42型がバタリと止まってしまいました。そのため、結果として取り扱うテレビの数は減ってしまっています。

ただし、そんな状況でも例のサイズだけは相変わらず出入りが激しく、いまやウチで取り扱うテレビの7割を占めています。そのサイズはもちろん32型です。この2日に取り扱ったテレビは「引き取ってくれますか」の問いあわせまで含めたすべてが32型でした。
32型テレビはメーカーとしては小型の扱いで、性能もそちらに順ずるものでしかありません。が、購入者は大型と思って買うサイズで、間違いなく人気は一番です。手放す人が多いのも事実ですが、サイズが小さくて手放すのなら37型〜42型が代わりに取扱量が多くなってしかるべきですが、全くそうなっていないところを見ると、サイズに不満を持っている人は少ないようです。むしろ最初から40型以上を買う人の方がサイズに不満を持つ傾向がありそうです。

50型未満のテレビを強化する道をあきらめたかに見えるテレビメーカーですが、こと日本において32型というサイズはやり方しだいで需要を引き起こせるように思えるのです。32型の需要があるのは、それ以下のサイズと比べてサイズコストが安く、お買い得に見えるからというのもあるでしょうが、これ以上のサイズを置きたくないからというのも大きいように思われます。アナログ時代から32型というのは16:9テレビの一つの基準でしたから。32型最高画質最高性能のテレビ、なんてのが出たら、案外ウケるんじゃないかという気がしてますが、甘い考えでしょうか。それができる余裕のあるメーカーはもう日本にはないかも知れませんが。

風呂に入れず火狐に発光

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風呂が壊れました。

正確にはガスメーターのランプが点滅して止まらなくなったのでガス会社を呼んだところ、30分ほど調べただけで
「原因が分からないのですがどこか漏れている可能性もありますから、元栓しめておきました。明日また来ますので、今夜はガス使わないでください」
と言って帰ってしまいました。おかげで今夜はお湯が使えません。昔のマンガなどでこういう時は「今夜は銭湯だ〜」が定番ですが、あいにく現代では近所の銭湯などとっくの昔になくなっているのでその手は使えません。かと言って日中大量にかいた汗を流せないのもイヤ、なので、仕方なく今夜は水シャワーでした。つ、冷てぇ・・・冷たくて心臓に悪そう。風呂というのは不思議な空間です。なんでどんなに暑い日でも浴室は熱くても快適で、冷たい水より熱いお湯の方が気持ちいいのでしょうか。


まぁそんな個人的日記はどうでもいい話で。
先日、FireFox14.0.1ではFLASH11が動作しないのでFLASHを10のままで遣っている環境を持っていることを書きましたが、今日ようやくFireFox15がリリースされたので、先の環境でアップデートしたあと、FLASHをもう一度11にアップデートして試してみました。
結果は成功、FLASH11とFireFoxとの不具合がようやく解消されています。安心してFireFoxが使えるようになりました。
ちなみに、なぜかウチへのアクセスは、ブラウザ別で言えばFireFoxが一番多く、そのほとんどが最新版を使っています。続いてSafariとChromeがFireFoxの半分くらいでほぼ同数(バージョンは不明)、ただし不思議なことに常にSafariが少しだけ多いのです。少し遅れてInternetExplorerが使われていますが、6/7/8/9を全部足すとFireFox合計を越えます。世間的にはInternetExplorerの次はChromem、少し遅れてFireFoxというのが日本におけるブラウザのシェアのようですが、だいぶ傾向が異なるのが面白いですね。Chromeがはやる前にちょっとひねってみたくてFireFoxを使い、それに慣れているのでそのままズルズル・・・というパターンの人が結構多いかも知れませんね。

追記:あれ? 昨日はうまく動いたFireFox+Flash11ですけど、今日使ってみたら14の時と同じように動作しません。11を入れたにも関わらず10が動いていただけのようです。やはりだめか、FireFox+FLASH・・・。とりあえずFlashを10に戻しましょう。
一方、FireFox互換ブラウザのPaleMoonも15がリリースされましたが、こちらはずいぶんと良くなっています。今までのバージョンでは環境によっては画像ファイルをたくさん用意してあるサイト(通販サイトなど)では、いつまで待っても画像ファイルを読み込んでくれず、まともに表示できない欠点がありましたが、15でその不具合が完全ではないにしろ、修正され、ほとんどのサイトがすぐに表示できるようになりました、もちろん本家とは違い、Flash11との不具合など存在しません。一番最初の導入のときに日本語化にちょっと手間どるのが欠点ですが、FireFoxではうまくいかないパソコンでは、こちらを使うのがいいみたいですよ。Plug-inもほとんど使えますし。当分こちらを使ってみます。

有料デジタル放送の事業者、セキュリティ強化カード配布へ

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なんか二つもコメントで記事を紹介していただいてますので、この件を取り上げたいと思います。

有料デジタル放送カード刷新へ (中日新聞)

有料デジタル放送カード刷新へ 「タダ見」根絶狙い (47NEWS)


共同通信の配布そのままですので、リンク先の文面は同じです。

B-CASカードの書き換えで有料放送の期限を変更できる話が騒ぎになってから3ヵ月半ばかり。MAGIC-CASまで含めると相当たつのに話が進まないので、てっきり見せしめ逮捕だけで放ったらかしにするかと思っていましたが、B-CAS社はともかく有料放送事業者、WOWOWやスカパー事業者の方はそういうわけにはいかないのでしょう。ようやく動き出したようです。

ただ、具体的にどうするのかがはっきりしません。なにせ動くのがB-CAS社ではなく有料放送事業者ですので、できることも限られてくるのでは、と思うのですが。

1.全くの新カードは無理、B-CASカードでなければならない。
B-CASカードが本来の目的である有料放送の管理だけに使われていれば問題なかったのですが、著作権業界の言いなりに無料放送にも使われてしまっているため、その機能を省くことはできません。セキュリティを強化した新カードと言ってもしょせんはB-CASカードを使わざるを得ないのです。でなければ新カードを挿した受信装置では無料放送が見られなくなってしまいますから。

2.契約者にセキュリティ強化カードを配って果たして意味があるのか
もっとも騒ぎになったときの情報から、まだ書き換えのできていないカードが存在するのは確かです。ですが、それを契約者に配ってもなんの意味もないでしょう、もともと書き換えていないわけですから。

3.「体験視聴」を無しにできるのか
一番考えられるのは、有料放送の契約や視聴ができる番号を、特定の番号より大きいものだけにしてしまうことです。ただし、WOWOWはともかくスカパー!e2はそれをやるでしょうか? スカパー!e2の良さはBSアンテナにつないであるチューナーのほとんどが面倒な操作無しで視聴できる点にあります。特にボタンを押すだけでできる「体験視聴」は顧客を集めるのに貴重な機能でしょう。交換をしなければ体験視聴もできないというのは、顧客の確保にとってマイナスです。WOWOWは主にヘビーユーザーを相手にしており、若干初期ターゲットがスカパー!e2とは違うので、それでもいいのかも知れませんが。


「3」を理由になんとなくですが、やるのはWOWOWだけかな? と言う気がします。あそこなら体験視聴を無しにして、申し込んできた人に「視聴用B-CASカード」を配布し、自分たちの配布したカード番号以外では一切見させないようスクランブル方式を変更しても、新規顧客への影響は少ない気がします。ロゴ入れさえ「知らぬ存ぜぬ」で乗り切りましたから。わたしはスカパー!e2は契約しているのでスカパー!も行動を起こすのならどうなるか自分の身で知ることが可能ですが、もしWOWOWしか動かないのなら具体的な動きを見ることができなくなってしまいます。しょうがありません。ロゴが消えるまでは再契約はしないつもりでしたが、この件の観察のためにもう一回入っておきましょうか。あらかじめ入っておかないと動きが違うかも知れませんし。

まぁウルトラシリーズのハイビジョン放送もあるし、いいか。はぁ。

Windows7のMediaCenterを愛用しているものは、ここにいる

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ガス、直りました。
朝からガス会社の方が来て、畳をはいでそこから床下に侵入したり、庭に穴を掘って地下にもぐったりするほど大規模に調べたところ、ガス管の一部がボロボロになっていて、そこからガス漏れが始まっていたそうです。怖い。もっとも、お風呂などの給湯設備の方は割りと最近の工事で作ったものでなんともなく、壊れていたのは最近全く使わなくなったガスストーブ用の配管でした。なので、そちらへのガス供給を切ってもらうことで解決したのです。発見後は割りとあっけなく終わったようです。
ちなみに工事にかかった費用は請求書出してくれ、と言ったところ「わたしたちは外注の工事でなく、ガス会社の社員なので費用は不要です」と言い残して帰っていきました。うーん、なんかかっこいい。おかげで今日は仕事が終わったあと、ゆっくりと風呂に浸かることができました。


1FA2012でパナソニックは103型裸眼3Dテレビソニーは84V型4Kテレビと手は出ないものの、なかなか面白そうな製品が出ているようです。4Kは規格撮らなくてもデファクトスタンダードになってくれればいいな、と思います。
でも、今日大きく取り上げたいのはそっちではありません、こちらの話です。

Windows 8ではDVDを再生できない!? その理由と対策は


別にWindows8でDVDを再生できない、正確にはWindows8付属のMediaPlayerでDVDの再生ができないのはどうでもいいんです。他に手段はいくらでもありますし、どうせ付属のMediaPlayerでのDVD再生機能なんて愛用していない人がほとんどでしょうから。わたしがショックを受けているのは、記事の2ページ目のこの一文

"ただしWindows 8では、Windows Media Centerは別売のオプションソフトとなっている"

ガーン・・・・・・・・・。MediaCenter別売りですか・・・。Windows7よりそこらへんの機能は劣っているじゃないですか。
「MediaCenterなんかいらないんじゃない?」いえいえ、そんなことはありません。わたしはWindows7のMediaCenterを愛用しています。と、言うより、MediaCenterを動かすためだけのWindows7システムを2個も持っているのです。
MediaCenterの何が良かったか、それは動画ファイルの再生を、リモコンで行える点にあります。マウスやトラックボールの方がもちろん正確な指示を出せますが、動画ファイルをレコーダーに録画した番組のように気楽にリラックスして操作するにはリモコンの方が向いています、大雑把なコントロールでいいので。昔はPowerDVDのような再生ソフト専用のリモコンが存在していましたが、今はありません。代わりにiOSやAndroidで使えるリモコンソフトを配布・販売していますが、使い勝手良くないんですわ、アレ。PowerDVDのUIもテレビに出力した映像向きじゃないし。その点MediaCenterそのものの使い勝手には否定的意見も多いでしょうが、設定を全部済ませたあとにテレビにつなぎ、録画ファイルを見て楽しむ分には十分でした。と、言うより、いつの間にかパソコンを使ってテレビに出力した映像を気軽にリモコンで楽しむ手段は、MediaCenter以外になくなっていたのです。
わたしにとってそれに輪をかけたのが、PS3のCinavia事件でした。他のメディアプレイヤーよりもはるかに対応性が高くて軽い、最強の再生機能を持っているはずだったPS3はシナビてしまうという弱点をSCE自ら作り出してしまったため、使い物にならなくなってしまいました
。「パソコンで保存したりエンコードした動画を再生する最強の環境は、やはりパソコンしかない」。その結論に達したあとは、RADEONを内蔵したE-350搭載PCを購入し、そこにWindows7を入れ、MediaCenter専用機にしてメディアプレイヤーとして活用することにしました。Windows7はMediaPlayerやMediaCenterでの再生時にハードデコード機能を使うことができるようになっています。それとRADEONのおかげでCPUはしょぼくても、ほとんどどんな動画でもキレイでサクサク使えます。あまりの快適さに、先日2台目のメディアプレイヤー専用PCとしてE-450PCをWindows7とともに導入したばかり。なのにオプション扱いに格下げとは・・・。

Microsoftでは、その理由をMediaCenterはDVDの再生やテレビ機能のためのソフトと位置づけた上で「単純に、このような機能にハードウェアとして対応する PC の販売台数が減少しているため」と説明しています。そりゃそうです、そういうのが世界一大好きな日本で規制をかけまくり、法律まで改悪して使えないようにしているんですから。
ひょっとしたら、いわゆる「アプリ購入」の第一歩にさせたくてMediaCenterのような前バージョンでは標準だった機能を別売にさせているのかも知れません。さすがに考えすぎでしょうが、次から別売り、って聞かされるとなんか素直に受け取りたくないんですよねぇ、わたしって。

もちろん現在MediaCenter専用で使っているPCを8にする気は全くありませんし、これは7のまま使い続けるつもりです。それでも、先のことを考えるとこういう後退は勘弁してほしかったです。せめてWindowsXP MCEのような、精神的ハードルの低いバージョンを8でも用意してほしいものです。

AMDブロガー勉強会再び。今度は2ラウンド制

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今月の頭に、AMDがAPUの勉強会という名目でブロガーを集めるイベントを行ったのは記憶に新しいところです。わたしもついでがあったので応募したにもかかわらず、無事落選して悔しい思いをしました。応募状況やそれ以降の反応から、AMDも好評と判断したのでしょう、来月第2回勉強会が開かれることになりました。

AMDがAPUやRadeonのブロガー向け勉強会を開催。参加者はAPU&マザーボードのセットやRadeon搭載グラフィックスカードがもらえる(4Gamer.net)

今度はAPUとRadeonの勉強会を、それぞれ別に行うとのことです。Radeonのもらえるパーツは公開されていて、「Radeon HD 7770 GHz Edition」。うーん、ちょっと微妙です。ミドル・オブ・ミドルなGPUでは、少し面白みに欠けますね。なによりわたしらの興味の範疇ではないですし。

一方、2回目となるAPUの方は、「APUの新製品とマザーボード」。前回はA8-3870という、A8-3870Kのミスプリント版(性能は全く同じ)だったようですが。今回の新製品とは? それ以後となると、今度こそTrinityではないか? という期待ができます。すでにHPのPC向けにデスクトップ用Trinityは出荷されているわけですし、その可能性は高いです。"Brazos 2.0"ことE2-1800やE1-1200かも知れませんが、個人的にはどっちも大好物、さぁ来い!ってなもんですが。

日にちは9月13日と14日、会場は東京都内という発表があるだけでなぜか未定、人数が20名と多いためにAMD社内ではスペースの確保が難しいのでしょうか。ブログ持ちで興味のある人は、ぜひ応募してみてください。日程がキツイのですが、わたしも一応申し込んでおきました、ダメ元で。

解禁の下位IvyBridgeは種類多すぎ

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9月になってもまだ暑い日が続いています。思わず「残暑が厳しいざんしょ」という使い古された大ネタを振る舞いたくなるほど脳が沸騰しそうになりますが、体調などご注意ください。

今日からCore i3を含む、下位のIvyBridgeの販売が解禁されたようですね。

Ivy Bridge版のCore i3やPentiumなど計12モデルが販売解禁!

個人的にはミドル以下はAMDを最近判官贔屓していることもあって、ちょっと今このクラスを買う予定がないのですが、それにしても種類の多いこと。Core i3-3240とCore i3-3220なんてクロックが100MHz違うだけじゃん、もうちょっと整理しても良かったのでは? というラインナップ。混乱しているのか、リンク先でもCore i3-3220Tが2回出てきてますが。TDP35Wで低価格な3220Tは大事な製品となりそうなので「2回言いました」なのかも知れませんけどね。
ただ、充実しているとはやや言い難い・・・。これだけあって、GPUに上位クラスのHD4000を搭載しているのはCore i3-3225だけですからね。IvyのSandyからの強化部分は内蔵GPUと電力消費の改善ですから、シングルコアの性能さえ高ければマルチコアはそれほど不要なユーザーでも機能強化のHD4000が使えるようにして欲しかったものです。IntelとしてはHD2000からHD2500になっただけでも「十分強化されている」の部類なのかも知れませんが。「HD4000使いたい人はCore i7を使ってください」ってことなのでしょうが、2000と3000の時と違って4000にはそれ以外のGPUと明確な差がある以上、もうちょっと選択肢をYouして欲しかったかな、と。これだけラインナップを揃えたのですから、GPU面から選ぶミドルローも最初からそれなりに用意して欲しかったものです。

ちなみに同じ新製品でもPentiumG645、CeleronG555/G465は旧型コアのSandyBridgeらしい。なぜ今更・・・なのか謎。


話変わって。
同じASCii.jp見ていた時に、ついこのページを見てしまったのですが。

絶対見るべきMMD傑作選 クオリティーはもうプロ超え!?

普段はこういう動画って自分から見に行くことってあまりないんですが、こういう風に何かで紹介されていると、なんとなく見てしまいます。
このコーナーの2ページ目、「ゲキド・オブ・ハツネ」見ていて、冒頭のほのぼの音楽と、急に雰囲気が変わる「バーン」という感じ、どこかで聞いた・体験したと頭をひねって記憶をネジじ出していたら・・・。

バンビ対ゴジラじゃーん!


ふっとひらめきましたよ。もちろんこのアニメに使われたのが原曲ではなく、ファンファーレや運動会に使われる部分が死ぬほど有名な「ウイリアム・テル序曲」の一部からとっているんですが。


(ここの6分24秒あたり参照、ちなみに有名箇所は9分15秒から)

唐突な「バーン」のセンスは間違いなくバンゴジ参考でしょうねぇ。こういうセンス大好き。

タブレット対応に排除方針を持ち込むのは何故なのでしょうか

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民放各社が10月1日より「ラウドネス」運用開始。番組やCMの音量差を平準化

つーか、平準化してないことを、初めて知りました。よく「CMに入ると音量が大きくなる」みたいに言われますが、どうせ録画してCMカットされたプレイリストやカット編集済みファイル以外では地上波の番組はもう見ないし、再生機ごとの音質や音量調整の方がずっと重要なので、気にもしてませんでした。

「これにより、視聴者は快適にテレビを楽しめるとする」

そんなものよりセリフや行動の途中でCMに入る"イライラCM入れ"を規制してください、音量なんかよりはるかに快適な視聴の妨げになってます。


・B-CASカード交換の様子が知りたくてしばらくぶりにWOWOWに入ったのですが、前に入っていたカードと同じ番号だったのでe割が利きませんでした。e2と同じカードにしておきたかったのでしょうがないんですが。e2ごと別のカードに変える手もあったのですが、面倒だし。
わたしがやめる前と比べると、オンライン系はサービスがだいぶ変わっています。WOWOWト−クもリニューアルして、仲良く番組を語るだけの場所にさせられてますし。もちろんロゴ貼りの批判一色になるのを封じるためでしょうが。まだロゴは貼っているんですね、もう定着して当たり前の存在になったとWOWOWは思っているんでしょうか。
一方楽しみなのが、WOWOWメンバーズオンデマンド。スポーツのライブやオリジナルドラマ、古いアニメなどを追加料金なしで配信してくれるサービスです、これは面白そうですよね。
ところがどっこい、手持ちのAndroidデジタルプレイヤー、NW-Z1000やZ2 Plenueではソフトのインストールすらできない orz 「視聴端末」ってのはてっきり動作確認済みの機種のことだと思っていたのですが、Google Playのインストーラーが機種を見てはじくシステムになっていたようです。iOSの方はそんなことないんですが・・・まぁAPPLEが"はじく"とかを許すわけありませんけど・・・。iPodTouch手放すんじゃなかった。
しかし、Androidの「視聴端末」を見ると、スマートフォンはともかくタブレットが携帯電話のキャリア契約必須のものだけになっているんですね、もちろんその全部じゃありませんが。何をされるかわからない機種には入れさせたくないというWOWOW側の強い意志が感じられます(まぁHuluあたりもAndroidだと機種が限られたりしていて、ウチのやつだとやっぱりソフトが入らないですが)。WindowsPCは完全に排除されてますし、あの事件の後では仕方ないと言えますが、一部では「タブレットの主な使い道は映像の視聴用」と言われています。実際日本の、特に大型メーカーのタブレットは自社のレコーダーで録画した番組を移せることがウリなものが多く、それを主目的としていることが分かります。なのにそういう機種では見られない、という統一性のなさ。これではユーザーが何を選んでいいか分かりません。せっかく同じOSを搭載しているというのに、ソフトの互換性を意図的に排除されているこの状況を何故作っているのかと不思議でなりません。WindowsPCなら基本的にプリインストールなソフト以外ならどんな機種でも使えるのに。「それは失敗だった、やはり機種ごと使えるソフトに差別がある方が良い」と、大昔の独自アーキテクチャ時代への回帰を、モバイルでは狙っているのでしょうか、同じOSなのに。
やはり悪い意味でAPPLEが他社に与えた影響は大きいのでしょうか。それともどのメーカーも実はAPPLE信者で、現在のAndroid陣営の使いにくさはAPPLEのよさを引き立てさせるためにやっているとか・・・。Androidがなくなれば自社の方針はなくなって、ソフト開発者はiOS用ソフトの開発に専念でき、そっちで統一できますから。まさか、とは思いますが、どうしても今の流れの先を単純に予想するとそうなるようにしたがっているとしか。個人的にはAPPLEほど我侭なメーカーはないと思ってますので、APPLE一択の世の中は勘弁してほしいんですけどねぇ。

と、いうわけでWOWOWは一刻も早く画面からロゴを削除して、Android機種をインストーラーで差別する方針を撤回するように!

4Kテレビは現代のワイドテレビを目指せ

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朝方だけでもようやく涼しく感じるようになってきたためか、家の中でコオロギを見かけるようになりました。夜になるとキリキリ鳴くので結構うるさい奴らですが、童謡の「小さい秋みつけた」が聞こえてきそうな気分になります。家の中のコオロギというとベンジョコオロギことカマドウマを連想する人も多いかも知れませんが、あれは本物のコオロギが家の中に入ってきて鳴いたそばから飛び出してくることがよくあったため、カマドウマが鳴いているのだと勘違いされ、その外見の悪さと水場すなわち便所のそばにいることが多かったのでベンジョコオロギと呼ばれるようになった、という説もあるとかないとか。
それにしても、なんで家の中に入ってくるんだ? このコオロギどもは。野菜とかかじられると腹が立つので、見つけるたびに捕まえては庭に放り出してます。似たような外見のゴキブリは見つけるたびにぶっ殺しているのに、どうもコオロギはやっつける気がしないんですよね、平等主義者なのに虫に関してはつい贔屓してしまいます。


と、日本古来からの風景を思い浮かべていただいたところで、次は最新技術の表現する風景を思い浮かべていただきましょう(笑)
IFA 2012の情報がIT系サイトに多数載っていますが、明らかにどのメーカーも4Kテレビを前面に押し出している様子が伺えます。すでに4Kテレビは東芝が製品化しているわけなので、ちょっと反応が遅い感はありますね。やはり3Dテレビの"こけ"のダメージは大きかったようです。各社狂ったように「HDテレビの次は3Dテレビ」を押し出してましたから。あの時のテレビは地デジ需要の余勢のおかげでまだまだ余裕があった時期にアレでしたから、テレビメーカーの弱体化を早めただけだったかのように感じます。もはや「3D機能」は搭載していても前面に押し出すテレビはほとんどなくなってしまいました。代わりに4Kで差別化する、と言う時代は来るのでしょうか。
もちろんメーカーのやる気しだいですが、わたしにはそういう時代は来るように感じます。3Dテレビと違い、4Kは原則どんな映像にも効果を出すことが可能だからです。ご存知のとおり、4Kという映像ソフトはネット上に少し環境ビデオのようなものが存在する程度で、小売されているものはありません。放送も、日本放送協会が8Kを国際規格として定めた以上、日本での誕生は難しいでしょう。だからこそ、ネイティブのソフトがないからこそ、4Kテレビは高い補正機能や再生能力が求められます。結果、4Kテレビはあらゆる映像を高画質化できる高性能テレビの代名詞となることが可能なのです。
「4Kのソース無しで売れるとは思えない」という向きもあるでしょうが、そこらへんは心配無用、日本ではソースが全くないのに売れた「ワイドテレビ」という分野があります。DVDが発売されるまで、ワイドテレビは額縁放送を拡大するか、放送やビデオのソースを歪ませてフル表示にするしか使い道がありませんでした。が、それでもテレビ売り場は最終的にワイドテレビ一色になったではありませんか。4Kには同じ流れが期待できるのです。

4Kテレビは2つのものに対して差別化を果たさなければなりません。一つはDVDです。モスキートノイズの目立つアニメは別にして、BDはDVDを上回るソフトにはなりえていません。現行のテレビでは、多くのソフトにおいてHD補正化したDVDとBDの差を出し切れていないように思います。もちろん厳密に見れば全く違いますが、集中してみる分においてDVDでは見れたものではない、というほどの差を用意できていないように思います。少なくとも"VHSやLD"と"DVD"の差よりは発揮できていないのは確かでしょう。もちろんBD登場以前に作られたDVD版のときの画つくりがおそろしくヘタで、BD版はその反省からマスターをやり直している、とかは別の話ですけど。4Kならばその差をはっきりと出すことができます。さすがのDVDも、4KにアップコンバートしてBDとの差が感じられないほど情報量は多くないでしょう。一方BDはその情報量を生かすことができます。最近のBDソフトは一度4Kに起こしたものをベースに2K(いわゆるフルHDだけど便宜上この表現)化したものも少なくなく、それをもとにして再4K化したものは通常の2KBDよりも4Kとの相性が良く、高画質になれるといわれています、残念ながらわたしは見比べたことはないんですが。
差別化すべきもう一つは、低価格の液晶テレビです。半鎖国化されている日本国内市場は別ですが、海外においてのテレビは、フルHDの液晶パネルさえあれば必要十分なテレビが専門メーカーでなくてもできると言われるほど分散化が進み、日本メーカーの高性能・高品質が省みられなくなっています。4Kはデジタル補正技術の差がはっきりでますから、その流れを変えることも可能でしょう。

ところが、IFAにおいて展示された4Kテレビの多くは80型など超大型のものが中心で、4Kを喜ぶようなマニアに売る気の感じられないものばかりです。日本において一般家庭向けの主力の大きさが32型であることは何度も書きましたが、その家が比較的裕福なら50型前後まで大きさをあげてくるでしょう。ところが、「家庭向け」なら4Kは必要ありません。目的が地上波やBSのテレビ放送だからです。これらは一部を除きDVD同様、4K化した甲斐があるほど情報量も多くないでしょう。むしろ中途半端で一番恩恵の少ないフォーマットになってしまうかも知れません。4K化するのならBDのソフト。これらは、マニアが個室で見るものですから、大きさとしては42型程度が主流になるのではないでしょうか。それ以上だと、部屋に置きづらくなるでしょう。個室はものが多いですし。
大型のものが先に出て徐々に小型、ならいいのですが、東芝から発売されている4Kテレビが55型なのに対しIFAに出展されている4Kテレビの多くは80型前後。流れが逆になっています。売れない、どこかの会社や上映会のためのモニターとしてだけ売りたいと言うのなら話は別ですが、売り上げを伸ばすための起爆剤として売りたいのなら、42型クラスにも4Kの技術が欲しいわけです、8Kへのつなぎの意味も含め、現代のワイドテレビの座に座るためにも。

日本AMD主催『AMDの「APU新製品」に関するブロガー勉強会』に当選!

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某所にはすでに書き込んでいますが、午後8時少し前に日本AMDからメールが来まして、

「エントリーいただきました「ブロガー勉強会」において厳正なる抽選の結果、当選となりました」(意訳)

というメールが来ました。イヤッホォォォォォォォォ!
ネット上に「AMDなんてタダでもいらねえよw」みたいな書き込みがあがっているのを見ると、実は応募が少なかったんじゃないか、とか思ってしまわなくも無いですが(実際弟Bに言われた)、それでも当選です! 親父に店を任せて(その代わりに後日3日ほど両親を遊びにやりますが)東京行ってきます。ついでに秋葉原にでもよって、足りないパーツとかOSも買ってこよう。

さて、今のうちに、頂く予定の新製品をどう使うか、のプランでも練っておきましょうか。そういえば、わたし、このブログを長年やっていて、メーカーさんのご厚意で「新製品を貸してもらった」ことは何度かあるんですが、「頂く」のは今回が初めてになるんですねぇ。抽選とは言え、機械をもらえる機会をいただけるとは感無量です。わたしならではのエントリーにしたいと思います。
ただ、「新製品」に関しては情報解禁になるまでは書いてはいけないらしいので、少し遅れるかと思います。

血に飢えた狼のイケニエとなるな

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徹マン明けで脳みその回転が厳しいんですが、ボチボチ書いておかないといけないかも、と思うので、取り上げておきます、ナナメになってますけど。

少し前にGIGAZINEなどでも取り上げられたのでまだ覚えていられる方も多いかと思いますが、

"無料で東京・大阪のテレビなど25チャンネルが見られるという謎のソフト"

というのが存在します。本来ならリンクでも貼って最低限の紹介をすべきなんでしょうが、最近はちょっとアングラなネタのリンクを貼るだけでもそのブログは警察の取り締まりの対象になりうるらしいので、控えます。全く・・・、今後ブログも書きにくくなっていきそうです。興味のある方は検索などして探してみてください、利用はお勧めしませんが。理由は後述。
で、そのソフトなんですが、放送をネット配信したものを受信するためのものらしいんですね。どうやらそのサーバーは中国にあるようなのですが、少なくとも一度、日本から送信されてはいるのでしょう。と、なれば、最初に送信している組織はまずアウト。あの「まねきTV」は厳格に1対1の送受信であったにもかかわらず「自動公衆送信権の侵害(ただし、放送局側が気に入らない場合に限る)」という理由で最高裁判所で田原睦夫裁判長によって違法とされました。今回は最終的には不特定多数ですから、当然一発アウトになるはずです。もちろん見つかれば、警察にその気があれば、の話ですが。
一方、受信側はどうなるでしょうか。現状では、有料放送でもない限り特に法律上の問題はないはずです、テレビの受信は誰でもやっていいものですし、地上波を遠距離で受信できないのはテレビ局側の構造利権の保護のために過ぎませんから。ただ、この10月1日から例の著作権法修正法こと「違法ダウンロード刑事罰化法」が始まるわけです。これで違法化されるのでしょうか?
これに関して出されている文化庁のガイドラインを参照してみましょう。

文化庁 違法ダウンロードの刑事罰化についてのQ&A


子ども用、なんてのもありまして中身は大幅に省略されているかと思いきや、少々簡易な文にしてあるだけで通常文と同等のものです。こういうところでは文化庁も仕事するんですね。
で、そこにこのような文があります。

"ドラマなどのテレビ番組は無料で放送されているため、刑罰の対象にはなりません。ただし、テレビ番
組であっても、DVDとして正規に売られているようなものについては、その番組の海賊版を、海賊版だ
と知りながらダウンロードすると刑罰の対象となります。(もっとも、無料で放送されるテレビ番組であっ
ても、作者(アーティスト)に無断でインターネット上に掲載(アップロード)されているものをダウンロード
することは、刑罰の対象ではないものの、法律違反となります。)"

文化庁ははっきりと提示しているわけです、もっとも違法ダウンロード刑事罰法は修正案の形で後から割り込んだ法律なので、文化庁はノータッチ、よって文化庁の見解イコール法律の解釈になるとは限らないわけですが。

それ以上にこの部分、完全なワナ。これを鵜呑みにして「ああ、まだDVD化などされていないテレビ番組なら少なくとも刑事罰の対象にならないんだな」なんて思って受信したら、刑事罰を前提に逮捕される可能性があるのです。

名目上の今回の著作権法のメインは所謂「日本版フェアユース」となっており、違法ダウンロード刑事罰化法へのカウンターとなれる部分があります。と、言っても「偶然映ったり音が入ったりした分には問わない」とか「研究機関が商品化のためにコピーをとる分には断る必要が無い」とか、どうしようもない項目であり、暴風を少しでも防ごうと泥に差して立てるベニヤ板よりも頼りないですが。
ただ、これら「緩和」の分は、実は2013年1月1日からの施行となっており、2012年10月1日から実施される「規制強化・違法化」とタイムラグが存在するのです(厳密には著作権法改定の実施は原則2013年1月1日からなのに、規制のみ先行して実施される)。つまり、10・11・12月のまるまる3ヶ月間には最低限以下のカウンターすら存在しない、著作権業界側のやりたい放題の期間になるのです。なにせ文章で決まった規制緩和部分がまだ施行されないことがはっきりしているのですから、逆を言えば施行前は同じことが起これば違法行為になると宣言されているようなものなのですから。たとえば先の「テレビドラマなどは刑罰の対象外」な部分も、その一部分でも著作権のある音楽が入っていれば、そっち面での"違法ダウンロード"とみなされてしまいます。もちろん素人が撮った映像でも、バックにCD音楽か何かが流れていたらインターネット経由で見るだけで違法ダウンロードになる可能性があります。「ストリーミングはダウンロード扱いにならない」「知らなければ有罪にならない」はずなのですが、ストリーミングはデータ上はダウンロードと全く違いがないので、アウト。「知らなかった」も「"知らなかった"ですむか!」と警察に恫喝されて終わりでしょう。いずれも国内に影響を及ぼしかねない人の行為を"無罪"扱いするための、警察や検察の判断だけで無罪扱いするための項目であり、われわれ一般人に適応されることはない、と考えるべきです、自衛のために。
実質的に、10・11・12月は、音と動画をインターネット経由でなんらかの形で閲覧した場合、どんなケースでも逮捕される可能性が存在する、と考えていいでしょう。有料配信も危険です。著作権業界はかつて有料配信・CDからのコピー・P2Pなどから入手した音楽をすべて区別せずに扱い、「損害」と下したことがある業界であることをお忘れなく。と、いうより、今までの記者会見では全く区別してません、あそこは。有料配信であろうとも、「CDを買わなかった分損害となる」と言い出すこともしないとは限りません。

ただし、これらのことを行ったとしても、おそらく有罪にはなりません、読んでいただけばわかるように、言いがかりばかりですから。ただ、著作権業界が欲しいのは「有罪の判決を受けた犯罪者」ではありません。「○○が違法ダウンロードを行って逮捕された」という報道です。どうせマスコミで報道されるのは「逮捕された」までであり、その人物が有罪になったか無罪で済んだか、などが報道されることは滅多にありません。見せしめとしての実名付逮捕報道さえされればそれでいいのです。そのためにこの3ヶ月のタイムラグは最大限に利用されることになるでしょう。そして、警察によって調べられた人物に対し、法外なほどの損害賠償を要求する民事訴訟が次々と行われ、それは大々的に報道されることになるでしょう。警察の捜査が著作権業界の民事訴訟に利用されるケースは先行して違法ダウンロード刑事罰化法が使われているドイツでは多発している現象ですし、当然日本でも起こります。ドイツではさすがに警察もよほどのことが無い限り取り扱ってもらえなくなっていますが、日本では特にこの3ヶ月、判例などができるまでは警察が最大限に利用されるのは確実です。

著作権業界は、刑事罰の"ミセシメ"と民事訴訟の"イケニエ"を求めています、血に飢えた狼のように。それによって恐怖で国民一人ひとりの音楽や映像に対する利用を制限し、放っておいてもお金がどんどん入ってくる夢のような体制を作ろうとするでしょう。そのために作った違法ダウンロード刑事罰化法ですから。
最初のソフトに戻りますが、ネット上ではすでに接続サーバーも確認されています。なら、そこへのアクセスイコール違法ダウンロードとみなすのは簡単。有罪にならないかも知れませんが、犯罪者扱いされて名前をさらされる報道はされるかも知れませんし、莫大な損害賠償を要求される民事訴訟の対象になるかも知れません。3ヶ月はそれだけのことができますし、判例ができるまではどうなるか本当に分かりません。そして判例の材料に好んでなりたがる人はいないでしょう。どこへ転ぶかはあまりにバクチに過ぎます。この先の生活という自分の命が惜しければ、イケニエになるような行為は慎んだ方がいいでしょう。
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