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Intel、ついにRADEON搭載CPU開発を表明

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以前購入し、SNSゲーム専用としてなら十分使えると喜んでいたヤマダ電機オリジナルスマートフォン、EveryPhoneACの調子が悪くなりました。充電兼PC接続用のMicroUSBのコネクタ接続がほんの少し緩くなってしまい、差し込んでも充電状態になりづらくなってしまったのです。とりあえずコネクタの方に薄い紙を巻くなどして対処してますが、朝起きると充電が外れていてむしろ就寝前よりバッテリー容量が少なくなっている、なんてこともしばしば。サイズや内部の機能は全く問題ないのですが、やはり安物はこうした点が手抜きなのでしょうか。まぁ繋ぎのつもりで買ったやつだからすぐ使い物にならなくなってもいいと言えばいいんですが、それは次に欲しいやつが出てくれるまで、という意味なんで。先日発売が始まったGalaxyNote8あたりは能力ボディサイズとも文句無しなものの大手キャリアに加入必須なので購入対象外。MVNO向けにいい6インチモデルが早く出てくれないでしょうか。やっぱりノートパソコンの新しいやつは後回しだなぁ、できれば最新の仕様が欲しいし。


さて、そんなノートパソコンの多くに採用されるCPUと言えばIntel製ですが、そのIntelがCPU同梱GPUとしてRADEONを採用したものを開発中と、言う情報がついに正式に発表されました。

Intel、Radeon GPU搭載第8世代Coreプロセッサ発表 ~ビデオメモリはHBM2採用~

この話で思い出されるのは、先日当ブログでも取り上げたIntelがAMD GPUを採用する、という話ですが、あの話と、共通なのはAMD製GPUとHBM2を採用するといった話だけで、あとはだいぶ異なります。Intelもあの噂を肯定しないコメントを出していましたが、それはそうした細部が異なる、という意味もあったのでしょう。
まず、今回のCPUがノートパソコン向けという点。もっともデスクトップ向けとも全く言われていなかったのですが、何も言わなければデスクトップ向け、少なくともデスクトップとノート両方と考えてしまうのがわたしらの筋。もっとも、デスクトップ向けでは中途半端な位置づけになってしまいますので、ノート向けのみで正解と言えます。最大の違いは、CPUが第8世代になる、という点でしょう。以前の噂は第7世代のKabylakeをCPUとしてKabylake-Gでしたから、それだとただのラインナップの拡充になってしまいます。特にコードネームを公開しない次世代扱いということは、おそらく最初の次世代CPUの発表と同時にハイエンド向けとして位置づけられる目玉扱いになるものと思われます。第8世代、というと先日から発売になったCoffeelakeがそういう触れ込みになっています、あれはコアが増え、製造プロセスが若干改良されただけのものでした。最大6コアになってパフォーマンスが上がったとはいえ、その分電力消費や発熱量も上がっていたようですから、ノート向けに同じことをするとは思えません。おそらく10nmmで製造されるという噂のCannonlakeになるのではないでしょうか?
現状、日本でRADEONを使ったノートパソコンはあまり見かけません。国内メーカーは東芝が4KのPCに使ったことがある、などの例外を除けばIntelの内蔵GPU、HD Graphicをそのまま使うだけ、のものばかりです。海外メーカーのノートパソコンにはGPUを別途搭載するものも多いですが、なぜかIntelCPUとの組み合わせは必ずNVIDIA製GeForceとなっています。まぁGeForceが悪いとはいいませんし、GPUはゲームのためのものと考えればゲームのために余分な要素を切り捨てて省電力化しているGeForce採用も分からなくもありません。が、こと動画再生時の補正機能という点で見れば、GeForceはIntel HD Graphicは上回るものの、RADEONと比較すると一世代以上前の能力しか持っていません。パソコンは本来究極の動画再生機であるにも関わらず、日本では自分で組み立てたりBTOでカスタマイズできるというある程度の知識のあるユーザー以外パソコンでは動画再生を最新の機能で行える機種を選択することはできない、という矛盾を抱えていたのです。IntelがRADEONを搭載したCPUをノートパソコン向けに出せば、この問題もある程度解決します。ハイエンド向けだけになるでしょうが、少なくともかつてのIris PROほどPCメーカーから無視される、ということはないでしょうから。

ただ、このRADEON搭載CPU、Intelが自社技術の限界を感じて採用した、というものではなく、Apple.incの要請で開発した、という説もあるようです。わたしはMacBookには知識はないのですが、簡単に調べたところ、GPUに関してはIntel HD Graphicをそのまま使うか、RADEONを別途搭載するか、の二択になっているようで、ここ最近GeForceは採用されていないようです。現状のMac環境ではゲームは重視されていないようですし、自社で囲い込むタイプのメーカーであるApple.incとしてはCUDAのような特定のチップに依存する環境は採用したくないという理由もあるかもしれません。ハイクラス向けにRADEONは欲しいが、今のままでは小型化薄型化に限界がある、搭載してワンパッケージ化すればその分冷却が簡素化できる、そうしろという大口からの要請があったから、やむを得ず作った、と考えれば納得はいきます。通常の統合型GPUのようにメインメモリをGPU用として兼用するのではなく、HBM2を別途搭載するのなら外付けGPUとの差異もなくなりますし、メーカーからすればいいこと尽くしですから。ただ、その場合はIntelが自社製GPUを強化するまでの繋ぎ、という扱いになってしまう可能性が高いことになってしまいますが、なかなか追いつくのは難しいでしょう。

GPUを提供する立場になったAMDはどうするのでしょうか。今回のIntel製CPUはGPUを統合しているわけではなく搭載しているだけなのでHBM2もGPUとしかつながっておらず、CPUのメモリとしては使えません。いずれはCPUとGPU(当然自社製)を統合してCPU側からHBMにアクセスできるようにするでしょうが、当分ないのは確実になりました。AMDも今回の提供業務によってなんらかのノウハウは得られるでしょうし、次のRavenridgeには間に合いませんが、その次くらいにHBM2を内蔵したAPUを出してくるかもしれません。すでにメモリに関してはCPUとGPUの統合技術を確立しているAMDですから、当然CPUの巨大キャッシュメモリとしても使えることになるでしょう。現状のRyzenではメモリの足回りにIntel比で弱点を抱えているようですが、次の次くらいのAPUではその差を一気に詰めてくるかもしれません。できればデスクトップ向けに出てくることを期待します。

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