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毎度おなじみPowerDVDが15に

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有料の動画&ビデオソフト再生ソフトの定番、PowerDVDがバージョン15になって発売されるそうです。

HEVCハードウェア支援や4K再生強化した「PowerDVD 15」

昨年は急遽AMD Fluid Motion Videoに対応したPowerDVD14が話題を集めました。当然わたしも14を購入済みなのでこの15は興味はあるものの買うにはどうかなぁと思っています。それなりに高額な有料ソフト、出来れば買って数年は使い倒したいですからね。よほど大幅な新機能がない限り、この手の割と有料バージョンアップが頻繁なソフトは 二世代に一回程度の買い換えで十分というのがわたしの認識です。そのパターンから言うと14は本来パスするつもりだったくらいなんですから。

さて、15になって何が変わったのか、を見ると

・H.265/HEVCのハードウェアデコード対応
・ISO形式のDVD/BDファイルの再生が可能
・クラウド上に保存した動画のストリーミング再生が可能
・4K動画や120/240fpsを再生環境に合わせてレンダリング
・TrueTheaterモードの強化、色や音声にも対応

と言った点があるようです。とはいえ、我々が使う動画と有料ソフトに求める機能という点でクラウドや4K動画関連の重要性は高くないでしょう。他の強化機能や従来の機能の継承の方を見るために、早速体験版を手元の全デスクトップ機に入れてみました。

・H.265.HEVC再生
14でも当初の目玉とされていましたが、15ではハードウェアデコードに対応しました。対応するGPUはIntelのHaswellReflesh以降とGeForceのKepler以降とされています。AMDがないのは単純にH.265/HEVCのハードデコードが出来ないからでしょう。手元のIntel機はRefleshでないHaswellなので動くかどうか楽しみだったのですが、なんと体験版ではH.265/HEVCの再生機能がカットされています。14の時もそうでしたがH.265/HEVCには何か制限があるのでしょうか? 試せないものは仕方ないので評価出来ません

・ISO形式の再生機能
以前は出来なかったこの機能、若干今更感はあります。なにせWindows8.1ではOSの標準機能としてISOの仮想ドライブ化が行えるため、ISO直接再生は出来ても出来なくても使用感は大して変わらないからです。古いWindowsVistaやWindows7を使わなければならない場合にはそれなりに役に立つのでしょうが。ただ、利用しようとすると専用のドライバのインストールを求められ、Windowsのシステムに組み込まれてしまうので少し抵抗を感じてしまいます。また、ISOを動画ファイルの一種と見なすために同ファイルを含むフォルダを全部参照して動画リスト一覧表を作り始めてしまうため、再生の開始に時間がかかります。一度再生が始まってしまえばどちらでも同様に使えるため、仮想ドライブを使った方が良さそうです。

・TrueTheaterモードの強化とFluid Motion
最後は従来の機能の強化と継承です。特にFluid Motionが使えなければ話になりませんが、もちろん機能は削除されておらず15でもFluid Motionは使えます。ただ、設定画面で「BDのみ」の但し書きが存在し、今回もBDの再生でしかFluid Motionは有効になりません。が、もちろんISO化したBD形式ファイルでのFluid Motionは可能です。以前テスト用に1280x720サイズで作ったBD/ISOを再生してみたところ、ちゃんとFluid Motion化されたうえ、Cyber Link独自の機能であるTrueTheaterモードの補正を加えることが出来るようになりました。解像度低めの映像だとRADEON側の補正は画の雰囲気を可能な限り残したままの補正となるので少し細い印象の画になりますが、TrueTheatorではこれをはっきりとした太い線のものに変えてくれます。その割に色の崩れなどは新機能のせいか押さえられ、強い印象のままの画を楽しむことが出来るようになりました。14まではFLUID MotionのようなGPUに依存した機能を使う場合はTrueTheaterモードを併用することは出来なかったのですが15でこれが可能になったのは好印象です。もちろん画によってはクドい作りになる印象を受けますので補正を切ることも可能です。
ただし、愛用のA10-7850K搭載機ではISOのFluid Motionは使えたものの、USB接続による外付けBDドライブからBDソフトを読み込んだ場合のFluid Motionはなぜか全く有効になりませんでした。チェックを入れることは出来るのですが、どんなBDソフトを入れても「有効になりませんでした」状態から動くことはなかったのです。CPUの負荷が大きすぎるのかと思いTrueTheaterモードを無効にしてもダメでした。ですが、A10-7800を使ったPCの方ではISOファイルはもちろん内蔵BDドライブ、それにA10-7850Kで使っている外付けBDドライブをつなぎ替えてBDソフトを再生した場合でもFluid Motionを使うことが出来ました。効果も画面にはっきり現れています。CPU面の性能で言えばA10-7800よりA10-7850Kの方が上、そのうえわたしはA10-7800をcTDP45Wで使っているので少なくともCPU面での問題とは思えません。ドライバも同じOMEGAですし。7850KのチップセットはAPU用としてはハイクラスでも少し古いA88X、7800は廉価版でも新しいA68Hという違いはありますのでそっちが影響したのかも知れませんが・・・。ちなみにBDドライブの差し込みをUSB2.0ではなく3.0にしても変わりませんでした。ケースの関係上7850KではBDドライブを内蔵させていないため、そっちの方は試すことが出来ません。ただ、試しにPowerDVD14を使ってみたところ、同じAPUのA10-7850K機で同じ外付けBDドライブ同じBDソフトでもFluid Motionはちゃんと使えたため、バグの可能性が高いです。


たった一日の使用で何が分かる? と言う気もしますがPowerDVDに慣れている身として駆け足で体感してみました。と、言っても効果が分かったのはTrueTheaterモードくらいですが・・・。これ、エンコード素材に対しては非常に効果が高いのですが、ISO化しないとFluid Motionが使えないので、どんな24fpsファイルでもFluid Motion化させてしまう環境をすでに持っている場合、PowerDVDで再生するためにISO化するのも面倒と感じるだけでしょう。初期のFluid Motionと時と違ってそこまでする機能かな? とも思いますし。それに市販BDソフトの再生の場合はあそこまで強い補正は掛けなくてもいい気がしますしねぇ。何よりA10-7850K機でFluid Motionが市販BDに対して使えなかったのがマイナスの印象になったため、少なくとも14を持っている人が15に買い換える意義は薄いと思います。

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