先日、WiMAXが帯域を削られ、速度を1/3に落とされるというガッカリさせられるニュースの裏に隠れていた、無制限WiMAXから速度制限付きWiMAX2+への移行を促すキャンペーン「史上最大のタダ換え大作戦」が今日より始まった模様です。せっかくなのでとりあげておきましょう。
と、UQが高々と謳う割に実際にそれを実行するプロバイダの方は力を入れている様子はあまりなく、WiMAX契約をしているわたしのところにもメールの一つすら来ません。また、「史上最大」を謳うタダ換えの内容はと言いますと、
・乗り換えと同時に前の契約は破棄、改めての契約がセット
・新しいルーター(ただし110Mbpsまでしか対応しない旧型)がタダ
・契約料・解約料がタダ
と言うものであまりピリッとしません。そもそもWiMAXの場合多くのプロバイダが一年以上の契約を条件に自社専用にロックしてあるルーターを無償もしくは非常に安い値段(一円とか)で提供するため、それと大差ありません。契約料も取らないところもあります。明らかなメリットは解約料が無料なところですが、それも同じプロバイダと2年の契約をするのが条件ですし、わたしのようにまだ地元で2+が開始されていない地域では望まない契約更新と言う人も多いわけで、そこに解約料要求されても怒って余所へ鞍替えしてしまうでしょうからこれも利用者にとってのメリット、というよりプロバイダ業者の広報の一環という意味合いの方が強い気がします。
仮に「2年間は速度規制が導入されないのだからいいや」とこのキャンペーンにのって乗り換えたとしても、来年の春からWiMAXやノーリミッチモードの速度が落とされる上、4月からは近接3日間の利用容量が1GBを超えた場合2年間を待たずして翌日終日の速度制限が加えられることは確実視(対象となることがあります、という表記にはなっているもののすでに公式サイトに掲載されているため間違いなく実施される)されているため、2+にしてもWiMAXの時と同じ利用環境を維持出来るのは半年だけ、となっています。とにかく他社の悪いところに合わせるという明らかな談合による調整。昨日10月31日はWiMAX2+のサービスが開始されてちょうど一年の日なんですが、来年の今頃はWiMAXが前倒しで廃止されて2+がWiMAXという名前に変更になっているんじゃないでしょうか。どちらにしても、もう必要十分な速度で速度規制なし、というモバイルネットサービスは近いうちに日本から完全消滅してしまうでしょう。
そんななか、WiMAX2+よりはマシなモバイルネットではないか、と注目を集めるサービスが同じく今日よりU-mobileで開始されています。
格安SIMで初めて。通信速度制限なしでスマホが使い放題のプラン
「U-mobile」が新たに「LTE使い放題プラン」を2,480円~で提供開始
WiMAX2+より明らかに優れている点として
・一か月7GB容量による速度制限を用意していない
・つながりやすいドコモの通信網を利用している
・料金が安い
・追加料金で音声通話も行える
・SIMカード方式で機器を選ばない
があります。
一方で
・登録料が必要
・ルーター等は基本自前で用意
・"一定期間継続的に大量のデータを送受信するなど、帯域を占有し"た場合、通信制限を掛ける場合がある、とあり、完全無制限ではなく、かつその条件がはっきり定義されていない
ことがマイナス材料ではあります。前の二つは利用料金の安さで相殺されるため、問題は最後の項目のみでしょう。U-NEXTのリンク先にはそれに関して「3G(最14.4Mbps)で通信料の制限なしに利できるサービスは他にも存在します」とちょっと脅しともとれそうな文章を掲載しており、なにか通信制限どころか追い出されそうな雰囲気もあります。と、言っても多分「近接3日間1GB以上だと制限」と同じような類の速度制限なんでしょう。ただこれもなってみないとどうなるか分からず、WiMAX同様の使い勝手を希望する層の受け入れ先となりうるかどうかは不明です。とはいえ、WiMAX2+以上の移行先一番候補であることには変わりないでしょう。わたしも完全にその気でした。
なにせ昨日WiMAXの速度を測ろうとしたら、まず室内は速度どころか全くつながらず、外へ出てもちょっと悪いところだと1.35Mbps、マシなところへ行っても3Mbpsちょっとくらしか出ないという惨状で、「もはやWiMAXはモバイルネットというサービスを放棄した」としか思えず、まだ半年の契約が残っているんですが解約料を払ってでも見限る気でいっぱいでした。ところがところが、今日になって、少なくとも午後になってからWiMAXが室内でもつながるようになりました。さらに言うなら、昨日までのこの数か月の遅さはどこへ行ったんだ、と思うくらい劇的に回線速度が改善していました。
昨日確かに1.35Mbpsしか出なかった場所で14Mbpsと10倍もの速度がいきなり出たのも面喰いましたが、全然つながらなかった室内利用でも11Mbpsとかなり高速。調子にのってあちこちうろついて調べていると20Mbpsの大台を超えた場所もあったくらいです。外なら徒歩範囲のどこへ行っても10Mbpsを下回ることはなく、完全に初夏以前の回線品質に戻っていたのです。どうやら昨日の接続状況の過去最悪ぶりは、元に戻すために調整をしていた影響だったようです。
この速度改善が工事が終わったあとには行う予定だった既定路線なのか、苦情が相次いだので臨時措置として元に戻したのかは分かりませんが、"俺のWIMAX"が帰ってきたことで怒りがすーっと収まってしまいました。わたしの利用範囲で速度の遅さを感じない基準は下り速度常時&Mbps以上ですから、10Mbpsをキープしてくれるなら文句なしです。と言っても春になれば帯域を削られるのでこの速度を保つのはせいぜい半年というところでしょうが、再び激遅になるその日まで使い続けてもいいかな?という気になってきています。WiMAXを本当に見限るのはその速度低下を確認してからにしましょう。
と、UQが高々と謳う割に実際にそれを実行するプロバイダの方は力を入れている様子はあまりなく、WiMAX契約をしているわたしのところにもメールの一つすら来ません。また、「史上最大」を謳うタダ換えの内容はと言いますと、
・乗り換えと同時に前の契約は破棄、改めての契約がセット
・新しいルーター(ただし110Mbpsまでしか対応しない旧型)がタダ
・契約料・解約料がタダ
と言うものであまりピリッとしません。そもそもWiMAXの場合多くのプロバイダが一年以上の契約を条件に自社専用にロックしてあるルーターを無償もしくは非常に安い値段(一円とか)で提供するため、それと大差ありません。契約料も取らないところもあります。明らかなメリットは解約料が無料なところですが、それも同じプロバイダと2年の契約をするのが条件ですし、わたしのようにまだ地元で2+が開始されていない地域では望まない契約更新と言う人も多いわけで、そこに解約料要求されても怒って余所へ鞍替えしてしまうでしょうからこれも利用者にとってのメリット、というよりプロバイダ業者の広報の一環という意味合いの方が強い気がします。
仮に「2年間は速度規制が導入されないのだからいいや」とこのキャンペーンにのって乗り換えたとしても、来年の春からWiMAXやノーリミッチモードの速度が落とされる上、4月からは近接3日間の利用容量が1GBを超えた場合2年間を待たずして翌日終日の速度制限が加えられることは確実視(対象となることがあります、という表記にはなっているもののすでに公式サイトに掲載されているため間違いなく実施される)されているため、2+にしてもWiMAXの時と同じ利用環境を維持出来るのは半年だけ、となっています。とにかく他社の悪いところに合わせるという明らかな談合による調整。昨日10月31日はWiMAX2+のサービスが開始されてちょうど一年の日なんですが、来年の今頃はWiMAXが前倒しで廃止されて2+がWiMAXという名前に変更になっているんじゃないでしょうか。どちらにしても、もう必要十分な速度で速度規制なし、というモバイルネットサービスは近いうちに日本から完全消滅してしまうでしょう。
そんななか、WiMAX2+よりはマシなモバイルネットではないか、と注目を集めるサービスが同じく今日よりU-mobileで開始されています。
格安SIMで初めて。通信速度制限なしでスマホが使い放題のプラン
「U-mobile」が新たに「LTE使い放題プラン」を2,480円~で提供開始
WiMAX2+より明らかに優れている点として
・一か月7GB容量による速度制限を用意していない
・つながりやすいドコモの通信網を利用している
・料金が安い
・追加料金で音声通話も行える
・SIMカード方式で機器を選ばない
があります。
一方で
・登録料が必要
・ルーター等は基本自前で用意
・"一定期間継続的に大量のデータを送受信するなど、帯域を占有し"た場合、通信制限を掛ける場合がある、とあり、完全無制限ではなく、かつその条件がはっきり定義されていない
ことがマイナス材料ではあります。前の二つは利用料金の安さで相殺されるため、問題は最後の項目のみでしょう。U-NEXTのリンク先にはそれに関して「3G(最14.4Mbps)で通信料の制限なしに利できるサービスは他にも存在します」とちょっと脅しともとれそうな文章を掲載しており、なにか通信制限どころか追い出されそうな雰囲気もあります。と、言っても多分「近接3日間1GB以上だと制限」と同じような類の速度制限なんでしょう。ただこれもなってみないとどうなるか分からず、WiMAX同様の使い勝手を希望する層の受け入れ先となりうるかどうかは不明です。とはいえ、WiMAX2+以上の移行先一番候補であることには変わりないでしょう。わたしも完全にその気でした。
なにせ昨日WiMAXの速度を測ろうとしたら、まず室内は速度どころか全くつながらず、外へ出てもちょっと悪いところだと1.35Mbps、マシなところへ行っても3Mbpsちょっとくらしか出ないという惨状で、「もはやWiMAXはモバイルネットというサービスを放棄した」としか思えず、まだ半年の契約が残っているんですが解約料を払ってでも見限る気でいっぱいでした。ところがところが、今日になって、少なくとも午後になってからWiMAXが室内でもつながるようになりました。さらに言うなら、昨日までのこの数か月の遅さはどこへ行ったんだ、と思うくらい劇的に回線速度が改善していました。
昨日確かに1.35Mbpsしか出なかった場所で14Mbpsと10倍もの速度がいきなり出たのも面喰いましたが、全然つながらなかった室内利用でも11Mbpsとかなり高速。調子にのってあちこちうろついて調べていると20Mbpsの大台を超えた場所もあったくらいです。外なら徒歩範囲のどこへ行っても10Mbpsを下回ることはなく、完全に初夏以前の回線品質に戻っていたのです。どうやら昨日の接続状況の過去最悪ぶりは、元に戻すために調整をしていた影響だったようです。
この速度改善が工事が終わったあとには行う予定だった既定路線なのか、苦情が相次いだので臨時措置として元に戻したのかは分かりませんが、"俺のWIMAX"が帰ってきたことで怒りがすーっと収まってしまいました。わたしの利用範囲で速度の遅さを感じない基準は下り速度常時&Mbps以上ですから、10Mbpsをキープしてくれるなら文句なしです。と言っても春になれば帯域を削られるのでこの速度を保つのはせいぜい半年というところでしょうが、再び激遅になるその日まで使い続けてもいいかな?という気になってきています。WiMAXを本当に見限るのはその速度低下を確認してからにしましょう。