先日発売になったKaveriのうちA10-7850Kの発売が好調の模様。ショップの通販サイトだけを見てもA10-7850Kは販売一覧に載っていないか売り切れ扱いになっているかのどちらかの店ばかり。ただ、これがAMD新製品の好調を意味するかとと言えばそうでもなく、もう一つ発売されたA10-7700Kは逆にどの店も在庫は潤沢とされているところを見ると、AMDの好きな人が一斉に7850Kだけを買い求めた形のようです。まぁ7850Kと7700Kは価格差2千円の割に性能差は大きく、特にGPU部分がクロックだけでなく有効に使えるspの数が7850Kの512に対して384しかない点が大きいので7700Kに魅力を感じる人がいないのが理由ですからしょうがありませんが。特に今回はHSA対応のAPUですからGPU性能の高いモデルを選びたいですしね。せめて7700KのCPUクロックが7850Kより高ければ少しは違ったのでしょうが。価格差が少ないんだからそういうところでバランスとって欲しいです。今の様子、なんかかつてのIntelの第二世代Core i、SandyBridge発売時に倍率非固定&GPU性能上(ただし排他利用)の"K付き"モデル、Core i7 2600Kとi5 2500Kの二つだけが全ての店で売り切れて他の同時発売品は余っていた状況とか、初代パーツ販売APUのLlanoのときのA8-3850Kワントップ品薄状態とかを思い出します。こういう明らかに人気が集中するだろうモデルを用意して品薄感を煽るのは一つの販売手法なんでしょうが、買う側からすれば是非やめていただきたいものです。このままだとわたしもKaveriの検証が出来ないし。ちなみに地元でPCパーツを扱うショップ、全部回ってみましたが7700KかRichlandしか置いてない店ばかりでした。地方でもそんな状況です。
さて、ちと前の話ですがBCNから前年度のデジタル機器の販売動向の発表がありました。
'13年のTV年末商戦は前年比プラス、4K TVは1年で半額に
相変わらずタブレットだけ前年比何%ではなく古いデータを元にした販売指数でしか発表されないなど怪しい部分を引きずった発表ではありますが、我々一般人としては最近の売れ行きを感じ取る事が出来る数少ないデータですから貴重です。評価出来ないようにしてあるタブレットは置いておいて、テレビを見ると年末商戦のみ前年比プラスとなっています。認めたくないのか書いていませんが、間違いなく消費税増税前の駆け込み需要が始まっているのが最大の理由でしょう。前年より良くなったことより今年の年末の一昨年日の落ち込みの方がショップにとっては怖いでしょうね。ショップは一時的な駆け込み需要による売り上げよりその反動の方がはるかに恐ろしいことを身にしみて知っていますから。
さて、わたしもう一つの注目であるレコーダーはと言いますと、その駆け込み需要を持ってしても前年度割れ。さきにCESでも無視されてましたし、もう手の打ちようがない悲惨な市場、と言わざるを得ないでしょう。シェアはパナソニックが上向きということですが、そのうちの無視出来ないパーセンテージが、録画ではなく頭二つ出た性能を持つ再生機能目当てで買っているでしょうしね。大手家電メーカーですからやりたがらないですが、同等の再生機能を持つ再生専用機が発売されたら目に見えるほど売り上げは減っているはずです。
ある意味諸外国並みの状況と言えるので日本のレコーダー市場もグローバルスタンダードになったと言えますが、再放送や見放題配信が盛んでそもそもレコーダーに需要がない諸外国と、需要があるのに規制で潰してしまった日本では根本が違います。記事では「テレビの録画機能が標準的になってきており苦戦」とありますが、レコーダー以上に何も出来ないテレビ録画機能に、レコーダーが喰われるわけがないんです。負けるということはそれだけレコーダーに使い道がない、「どうせ何も出来ないんだから何も考えなくて良いテレビの録画機能でもういい」と消費者に思わせてしまったのが原因ってことです。
そもそも現在のレコーダーで「出来るのに出来ないこと」を羅列してみますと
・テレビ放送番組をCPRMやACCSを付加しないでのディスク保存
・同じくテレビ番組録画ディスクを元のディスクデータも読み込める状態にしたままのHDDへの書き戻し
・CMのオートカット
・B-CASカード一枚で2番組を超える有料放送の同時録画視聴
・安価な外付けHDDに保存した番組データの、ダビングを行わない別機での流用(高価なiVDRは例外)
・ディスク再生の時のアナログ出力
どうしようもないですね。現在これら出来ないことだらけの代わりに、地上波に限って全部の番組をとりあえず録画しておき、時間が経ったらどんどん消してしまう「一時全録」やDTCP-IPやDTCP-IP+を使ってLAN内のPCやタブレットへHDD保存番組を配信する機能などがありますが、「そこまでして視聴したいか」って感じもします。「録画したけど結局みない」番組は結構あるという人は多いでしょう。なんでそれでも録画をやめないかと言えば録画が好きで保存がしたいからであって、視聴はその次なわけですよ。だから保存性を高める機能は歓迎でも視聴性を高める機能はさほど欲しいと思わないわけです。
もういい加減「著作権の保護のため、規制と補償金は何より最優先だ」なんて自己満足主義に浸っている方々にご退場願い、規制をとっぱらうのが唯一無二の現状打破の方法ではあります。が、連中はもはや実益より感情論で規制と発言力を守ろう・強化しようという人たちですのでそのご退場がほぼ不可能。なにせ理屈で考えているわけではないですから理論が通用しませんからね。目の前に実際被害が出ている分より、自分が譲った気にならないことの方が大事なんて人はそもそも議論という言葉が頭の中にないのですから。
じゃぁどうしましょうか。規制に縛られたままでレコーダーに復調があるとしたら、やはり番組の保存性能を高めるしかありません、自動バックアップあるのみです。録画終了と同時に家庭内録画サーバーにダビ10の9回分の数字ごと自動配信し、そっちに置いてしまうのです。視聴性を高めたければそこから配信すればいいですし。CMオートカットも「録画時は禁止」ですから一度サーバーにとったバックアップに対してオートカットを行う分には問題なし(多分)。レコーダーを買い換えた場合もサーバーとの同調でダビ10の残りの回数を使ってレコーダー側に番組を移動させれば、HDDを付け替えてダビング機能を使うよりはラクでしょう。同じ番組をHDDに保存出来るレコーダー買い換え回数が9回に限定されてしまいますが、それだけ買い換えてまだディスクに書き込まないというのはさすがにその方が悪いでしょうし。
こんなのはどうだ?と。まぁnasneがやっていることとあまり変わらない気がしますが、NASに録画するのではなく、あくまでバックアップ先として使い、新しいレコーダーに書き戻すことで一番快適に再生出来る状態を保てるのがミソです。わたしとしては最大限規制に配慮して譲歩してのと妄想なんですが、どうせダメなんでしょうね、どこかが規制に引っかかると思います。わたしらには新しい録画機を楽しみにすることすら出来なくなりました。
レコーダー、ひいては録画という分野に最後の切り札があるとしたらUHTVの録画ですが、あまりに何も聞こえてこないので、今の悪い方向の延長になるとしか思うことが出来ません。録画の未来はどう考えても暗くなるばかりですね。頼むから利用者にも未来に希望を持たせて欲しいです。
さて、ちと前の話ですがBCNから前年度のデジタル機器の販売動向の発表がありました。
'13年のTV年末商戦は前年比プラス、4K TVは1年で半額に
相変わらずタブレットだけ前年比何%ではなく古いデータを元にした販売指数でしか発表されないなど怪しい部分を引きずった発表ではありますが、我々一般人としては最近の売れ行きを感じ取る事が出来る数少ないデータですから貴重です。評価出来ないようにしてあるタブレットは置いておいて、テレビを見ると年末商戦のみ前年比プラスとなっています。認めたくないのか書いていませんが、間違いなく消費税増税前の駆け込み需要が始まっているのが最大の理由でしょう。前年より良くなったことより今年の年末の一昨年日の落ち込みの方がショップにとっては怖いでしょうね。ショップは一時的な駆け込み需要による売り上げよりその反動の方がはるかに恐ろしいことを身にしみて知っていますから。
さて、わたしもう一つの注目であるレコーダーはと言いますと、その駆け込み需要を持ってしても前年度割れ。さきにCESでも無視されてましたし、もう手の打ちようがない悲惨な市場、と言わざるを得ないでしょう。シェアはパナソニックが上向きということですが、そのうちの無視出来ないパーセンテージが、録画ではなく頭二つ出た性能を持つ再生機能目当てで買っているでしょうしね。大手家電メーカーですからやりたがらないですが、同等の再生機能を持つ再生専用機が発売されたら目に見えるほど売り上げは減っているはずです。
ある意味諸外国並みの状況と言えるので日本のレコーダー市場もグローバルスタンダードになったと言えますが、再放送や見放題配信が盛んでそもそもレコーダーに需要がない諸外国と、需要があるのに規制で潰してしまった日本では根本が違います。記事では「テレビの録画機能が標準的になってきており苦戦」とありますが、レコーダー以上に何も出来ないテレビ録画機能に、レコーダーが喰われるわけがないんです。負けるということはそれだけレコーダーに使い道がない、「どうせ何も出来ないんだから何も考えなくて良いテレビの録画機能でもういい」と消費者に思わせてしまったのが原因ってことです。
そもそも現在のレコーダーで「出来るのに出来ないこと」を羅列してみますと
・テレビ放送番組をCPRMやACCSを付加しないでのディスク保存
・同じくテレビ番組録画ディスクを元のディスクデータも読み込める状態にしたままのHDDへの書き戻し
・CMのオートカット
・B-CASカード一枚で2番組を超える有料放送の同時録画視聴
・安価な外付けHDDに保存した番組データの、ダビングを行わない別機での流用(高価なiVDRは例外)
・ディスク再生の時のアナログ出力
どうしようもないですね。現在これら出来ないことだらけの代わりに、地上波に限って全部の番組をとりあえず録画しておき、時間が経ったらどんどん消してしまう「一時全録」やDTCP-IPやDTCP-IP+を使ってLAN内のPCやタブレットへHDD保存番組を配信する機能などがありますが、「そこまでして視聴したいか」って感じもします。「録画したけど結局みない」番組は結構あるという人は多いでしょう。なんでそれでも録画をやめないかと言えば録画が好きで保存がしたいからであって、視聴はその次なわけですよ。だから保存性を高める機能は歓迎でも視聴性を高める機能はさほど欲しいと思わないわけです。
もういい加減「著作権の保護のため、規制と補償金は何より最優先だ」なんて自己満足主義に浸っている方々にご退場願い、規制をとっぱらうのが唯一無二の現状打破の方法ではあります。が、連中はもはや実益より感情論で規制と発言力を守ろう・強化しようという人たちですのでそのご退場がほぼ不可能。なにせ理屈で考えているわけではないですから理論が通用しませんからね。目の前に実際被害が出ている分より、自分が譲った気にならないことの方が大事なんて人はそもそも議論という言葉が頭の中にないのですから。
じゃぁどうしましょうか。規制に縛られたままでレコーダーに復調があるとしたら、やはり番組の保存性能を高めるしかありません、自動バックアップあるのみです。録画終了と同時に家庭内録画サーバーにダビ10の9回分の数字ごと自動配信し、そっちに置いてしまうのです。視聴性を高めたければそこから配信すればいいですし。CMオートカットも「録画時は禁止」ですから一度サーバーにとったバックアップに対してオートカットを行う分には問題なし(多分)。レコーダーを買い換えた場合もサーバーとの同調でダビ10の残りの回数を使ってレコーダー側に番組を移動させれば、HDDを付け替えてダビング機能を使うよりはラクでしょう。同じ番組をHDDに保存出来るレコーダー買い換え回数が9回に限定されてしまいますが、それだけ買い換えてまだディスクに書き込まないというのはさすがにその方が悪いでしょうし。
こんなのはどうだ?と。まぁnasneがやっていることとあまり変わらない気がしますが、NASに録画するのではなく、あくまでバックアップ先として使い、新しいレコーダーに書き戻すことで一番快適に再生出来る状態を保てるのがミソです。わたしとしては最大限規制に配慮して譲歩してのと妄想なんですが、どうせダメなんでしょうね、どこかが規制に引っかかると思います。わたしらには新しい録画機を楽しみにすることすら出来なくなりました。
レコーダー、ひいては録画という分野に最後の切り札があるとしたらUHTVの録画ですが、あまりに何も聞こえてこないので、今の悪い方向の延長になるとしか思うことが出来ません。録画の未来はどう考えても暗くなるばかりですね。頼むから利用者にも未来に希望を持たせて欲しいです。