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2014 International CESに期待される注目の製品たちぞくぞく登場

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友人Mは、わたしも含めてやりとりはメールばかりの友人知人のなかでは珍しくまず電話連絡から、と言う行動の人です。その際わたしが割と頻繁に東京に行くことを知っているので、「もしもし、いまどこ? 東京じゃない?」の一言から入ってくるのが"お約束"となっています。
その友人MからわたしのPHSに電話がかかってきました。が、通話ボタンを押すタイミングが悪かったのか、ワン切り状態で切れてしまいます。悪いと思って素早くかけ直します。

k「もしもし、うまく取れなかったみたいで切れちゃった。ごめんね」
M「もしもし、いまどこ? アメリカじゃない?」
k「はいぃぃぃぃぃぃ!? いや、仕事もあるし家からだけど、ちゃんと日本にいるよ」
M「あ、そうか。さっき電話かけたときに"海外"のランプが付いたんだけど」
k「ないない、だいたいPHSは海外じゃ使えないし」
M「それもそうか。お前さんのことだからてっきりラスベガスでやっているナントカってデジタルものの展示会見に行ったのかと」
k「無理無理! プレスでもないし入れやしない!」


と、言うくらいわたしが注目しているということだけは友人間でも知られている2014 International CES。ラスベガスで現地時間7日からなのですがすでに事実上動いています。先日書いた有機ELの湾曲テレビなど注目の製品が、市場に登場するかどうかも分かりませんが兎に角ぞくぞくと姿を見せているのは確かなようですね。テレビもいいですがひとまず置いておいて、PCメーカーのLenovoがすごい勢いで攻勢を掛けているのが印象的ですのでそちらを見ましょう。

Lenovo、WUXGA対応8型Windowsタブレット「ThinkPad 8」発表

小ヒットに留まらせておきたい層もあるようですが事実上大ヒットと呼んで良いWindows8.1搭載8インチタブ、勝手略称PC88タブ(Windows9が出たら98タブと呼ぼう(笑))、Miix 2 8の余勢を駆ってか早くも上位機種の発表となりました。CPUも若干上ですが、なんと言っても88で初めて1920x1080のパネルを採用し、文字や写真の精細化が可能になったことでしょう。Windows8.1ならデスクトップ環境でもある程度自動でサイズに合わせた拡大表示も出来ますし、ようやくの登場となりそうですね。日本での発売は決定していないようですが、他のOSのタブレットはともかくWindowsのタブレットが世界一売れる地域はおそらく日本ですから、仮に遅れることはあっても間違いなく登場することでしょう。ただ、フルHD化の代償としてMiiXより多少重くなったこと、ディスプレイサイズが8.3型と少し大きくなったことが欠点として上がるでしょう。少しなら重く・大きくなっても作りのバランスでかえって安定することは十分有り得ますが、MiiXではわずかに指にいらつきを残す(あくまでわたしの場合)サイズだったLenovo製88タブがどこまで改良してくるかは触ってみないと分かりませんね。そういった大きなパワーアップや名前がMiiXではなくThinkpadであることなどから入れ替わるのではなく上級機として併売されるのではないかという気がします。その分お値段は張りそうなのは残念ですけどね。64800くらい?


Lenovo、PC用28型4K液晶を799ドルで4月発売

Dellの10万円4Kディスプレイの衝撃が記憶に新しい中でそれを負うようにLenovoからも4K登場です。遅れながら始まったデスクトップPC向け高解像度ディスプレイの主戦場は28型となりそうな雰囲気ですね。4Kまでは要らないから2.5K〜3Kくらいを24型で出して欲しいという人も少なくないとは思いますが、量産効果の面もありますしこちらも多少妥協せざるを得ないかと。ただ、個人的には表題の799ドル4Kディスプレイよりもう一つ、1199ドルを予定しているAndroidPC兼用ディスプレイの方に注目しています。

Lenovo、Android搭載4Kディスプレイ「ThinkVision 28」を発表

impresではAndroidは4.4、ITmediaでは4.3となっていますがまぁ些細なこと。商品化は半年後だそうですし結局はおまけ機能でしょうからどっちだろうと誰も気にしないでしょう。かく言うわたしもAndroid機能は別になくてもいいと思ってます。最大のポイントは入力端子。799ドルがDisplayPort、Mini DisplayPort、HDMI、MHL対応HDMIであるのに対し、ThinkVision 28はDisplayPort、HDMI×3の組み合わせです。どうみても後者の方がわたしらとしてはずっと便利。変換アダプタを使う、あるいはスマートフォンとの組み合わせも頻繁なら前者の方が便利でしょうが複数のPCやゲーム機のディスプレイと使いたい人の方が多そうですからこっちの方が便利なはずです。もっともそれだけのために+400ドルは受け入れがたい、Androidなしでいいから799ドルモデルの入力端子だけこっちにしてくれという人はさらに多そうですけど。


それはハデな製品群の中で、以前わたしも懸念を抱いていた問題が、やはり出てきているようです。

今の4Kテレビは4K放送を楽しめる? HDCP 2.2対応が鍵に

コンテンツ業界からの要求には世界一抵抗力がないのが日本のテレビ業界であることは自ら証明しましたから、間違いなくこれから出てくる日本向けのコンテンツは漏れなくHDCP2.2必須になるでしょう。ところが、案の定HDMI2.0にはソフトウェアアップグレードで対応出来てもHDCPにはハードウェアアップグレードでなければ対応出来ないようです。DVDのプロテクトがソフトウェアだけだったためにあっさり破られたため、ソフトだけのプロテクトにコンテンツ業界が納得するわけないからHDCP2.2は専用チップ必須になるだろうと考えていましたが、その通りでした。そのため、現行品は良くて基盤交換によるアップグレードがないとHDCP2.2対応にならないようです。LG電子だけが無償アップデートを表明していますが、日本では数が出ていませんからその情報が拡散することはないでしょうし、日本メーカーの4Kテレビでしたら基本有償アップデートを覚悟しておく必要があるでしょう。55型以上という超々巨大サイズをこっちからサービスセンターに持って行って基盤交換というのは非常識ですし、結局技術者を派遣して購入者の家で交換対応という形を取るでしょうから技術料も掛かるでしょうし、最初から「有償対応」としておいた方が後の混乱が少ないでしょうしね。それもやってくれるのなら御の字というところで、やってくれない製品(特にHDMI2.0に対応出来ないやつはかなり可能性が高い)も当然出るでしょう。
とにかく、HDCP2.2を謳った製品でない限り、やはり4Kテレビは手を出しにくい製品ということがハッキリしました。消費税前の駆け込み需要は当然これからあるでしょうが、その旨は消費者側はしっかり把握しておく必要があると思います。

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