テレビから波及してデジタル関係総不況(一部スマートフォンのみ除く)、というよりデジタル恐慌の感すらある昨今。その中でシャープは海外メーカーからの出資によって立て直しを図ろうとしていますが、その出資先が半導体大手の、というよりCPUメーカーのインテルになりそうだ、という話が出回っています。
インテル、シャープに最大400億円出資へ 米通信技術大手も交渉
まだ交渉段階、それも公式に発表出来る段階ですらないようなので破談は当然有り得ますが、「IGZO液晶の技術提供の話し合いに応じない」などの問題もあって台湾・鴻海精密工業グループからの出資交渉が難航しているシャープですが、インテルの話が進めば一息つけるというところでしょうか。
サムソンの有機ELパネルの開発がうまくいかず、予定していた55型テレビの発売も遅れると言われる中、再びシャープの液晶、それもIGZOに注目が集まりつつあるという追い風が吹き始めています。ただ、IGZOはシャープしか作ることが出来ないうえにライセンス供与によって他社生産を認めるなどの気もないため、安定した部品供給に不確かな面があり、PCなどの販売メーカーはIGZO液晶の採用に二の足を踏んでいます。が、インテルが出資する、という話だけでその流れが変わる可能性も出てくるわけです。金額以上にシャープにとってはいい話といえるのではないでしょうが。
問題はインテルがその期待に応えるか、です。IGZO液晶のCPUにインテルの専用開発のものを採用するため、という話ですが、この先どうなるかわからない、それこそ有機ELパネルの今後(そういえばソニーとパナソニックの共同開発って話はどうなっているんでしょうか)次第ではさしものIGZO液晶も吹っ飛ぶ可能性だって小さくないわけですから、少し弱い気がします。
何の根拠もない話ですが、インテルが自社ブランドのスマートフォンやタブレットを共同開発させるための出資ではないか、という気がします。インテルがそっちの分野に力を注ごうとしているのは周知の事実ですが、ARM系の壁に阻まれて思うようにいかないのが現状。あのMicrosoftですら自社ブランドのノートパソコンを発売していますし、しかもCPUはARM系でnVIDIAのものを採用しました。なら、インテルだって自社ブランドのスマホを投入することを考えたっておかしくはないはずです。日本では富士通からデュアルOSというイロモノっぽい、それもWindows7モード専用としてしかスマホで採用されたことのないインテル製CPU・ATOMですが、海外ではOSにAndroidを採用したスマホも登場しています。ARM用Androidに比べるとバージョンが遅れているなど少々問題もあるようですが、アプリも動かそうと思えば動かせるわけですから。シャープならスマホの開発能力もあるわけですし、ひょっとしたら、と思ったわけで。
あくまで個人の妄想ですが、こういう新たな選択肢が登場して欲しいと思っているのです。先に書いたMicrosoftのノーパソ・Surfaceにしても、Windows Phone 8にしても、情報は飛び交っているのに日本では登場予定がないデバイスが増えつつあります。これは、右へ倣え、流行っているからこれにするという日本の消費者心理が、海外とは向きが違うと判断されているためと思われます。「日本ではこれは売れない」と思われているのです。せっかくガラケーからスマホに携帯電話の売れ筋が移っても、買い方がガラパゴス的では元の木阿弥というやつです。ガラパゴス化は必ずしも全て悪いことではありませんが、得てしてつまらなくなる傾向にあります。仮にインテルとシャープの提携がそれを打破してくれる可能性を持つとしたら、わたしとしてはこれほど嬉しいこともありません。
インテル、シャープに最大400億円出資へ 米通信技術大手も交渉
まだ交渉段階、それも公式に発表出来る段階ですらないようなので破談は当然有り得ますが、「IGZO液晶の技術提供の話し合いに応じない」などの問題もあって台湾・鴻海精密工業グループからの出資交渉が難航しているシャープですが、インテルの話が進めば一息つけるというところでしょうか。
サムソンの有機ELパネルの開発がうまくいかず、予定していた55型テレビの発売も遅れると言われる中、再びシャープの液晶、それもIGZOに注目が集まりつつあるという追い風が吹き始めています。ただ、IGZOはシャープしか作ることが出来ないうえにライセンス供与によって他社生産を認めるなどの気もないため、安定した部品供給に不確かな面があり、PCなどの販売メーカーはIGZO液晶の採用に二の足を踏んでいます。が、インテルが出資する、という話だけでその流れが変わる可能性も出てくるわけです。金額以上にシャープにとってはいい話といえるのではないでしょうが。
問題はインテルがその期待に応えるか、です。IGZO液晶のCPUにインテルの専用開発のものを採用するため、という話ですが、この先どうなるかわからない、それこそ有機ELパネルの今後(そういえばソニーとパナソニックの共同開発って話はどうなっているんでしょうか)次第ではさしものIGZO液晶も吹っ飛ぶ可能性だって小さくないわけですから、少し弱い気がします。
何の根拠もない話ですが、インテルが自社ブランドのスマートフォンやタブレットを共同開発させるための出資ではないか、という気がします。インテルがそっちの分野に力を注ごうとしているのは周知の事実ですが、ARM系の壁に阻まれて思うようにいかないのが現状。あのMicrosoftですら自社ブランドのノートパソコンを発売していますし、しかもCPUはARM系でnVIDIAのものを採用しました。なら、インテルだって自社ブランドのスマホを投入することを考えたっておかしくはないはずです。日本では富士通からデュアルOSというイロモノっぽい、それもWindows7モード専用としてしかスマホで採用されたことのないインテル製CPU・ATOMですが、海外ではOSにAndroidを採用したスマホも登場しています。ARM用Androidに比べるとバージョンが遅れているなど少々問題もあるようですが、アプリも動かそうと思えば動かせるわけですから。シャープならスマホの開発能力もあるわけですし、ひょっとしたら、と思ったわけで。
あくまで個人の妄想ですが、こういう新たな選択肢が登場して欲しいと思っているのです。先に書いたMicrosoftのノーパソ・Surfaceにしても、Windows Phone 8にしても、情報は飛び交っているのに日本では登場予定がないデバイスが増えつつあります。これは、右へ倣え、流行っているからこれにするという日本の消費者心理が、海外とは向きが違うと判断されているためと思われます。「日本ではこれは売れない」と思われているのです。せっかくガラケーからスマホに携帯電話の売れ筋が移っても、買い方がガラパゴス的では元の木阿弥というやつです。ガラパゴス化は必ずしも全て悪いことではありませんが、得てしてつまらなくなる傾向にあります。仮にインテルとシャープの提携がそれを打破してくれる可能性を持つとしたら、わたしとしてはこれほど嬉しいこともありません。