ここ最近は人目を気にして文章書いてましたけど、今回はグダグダに行きますので、ご注意。
ITMEDIAの連載記事、「ショップのダメ出し!」シリーズはタイトルその他に惹かれてつい読んでしまうけど、読んでいてそれほど面白いとは思わない(失礼!)。だって買えないパーツばかり書いてあるし。特にこの年末年始は「全国の系列店からかき集めました」とショップ店員が語るほどめぼしいパーツが秋葉原に集中しているとのことです。記事には特価品とありますが、それ以外の大物も秋葉原を優先しているのでしょう。必然的に地方の系列店はスカスカで、HDDがまだ十分値下がりしていない現状では売るものがないんじゃない? 状態になってます。もちろんSandyの2600Kくらいなら売ってますけど、基本的に定番ものしかおいてなく、SandyBridge-EもFXの8コアもおいてません。そのうえ、ひょっとしたら単品販売としては現状地元最後の1個だったかも知れないAMD FX08120はOSにVistaの64ビット版なんか使われているので、本領発揮とは程遠い速度しか出せていません。Vista64ビットがWindows7の64ビットと比べて32ビットエンコードソフトの実行が遅いのは知ってましたから、予想通りではあるんですけどね。8120を8150相当までオーバークロック動作させて(偽8150と呼んでます)実行させても、Windows7の64で動いているPhenomIIx6 1090T並みのエンコード速度しか出ないのはさすがに・・・。いや、仮にも8スレッド同時処理の偽8150だからこそVista64でこれだけの速度が出せている、と考えるべきでしょうか。その結論はいずれにしておきましょう。
話を「ショップのダメ出し!」に戻しましょう。今回はその中でも現実感のない話でした。「最強のCPUの使い道はエンコードあってこそ」は分かるのでCore i7-3960Xはまだしも、全体的に最初から突っ込み待ち、キャプチャーエンコードがメインなのにHDDが無いというのは、わざと触れないで記事にしよう、というのが見え見えでしたし、キャプチャーボードも、わたしらの間ですら「高機能すぎて使い道なし」とされたMonterXX。案の定ダメ出しをくらってMonsterX2になりましたが、動画取り込みボードはそれだけ。実際のエンコードマニアだったらここにチューナーボードかユニットを入れないわけがありませんよね。記事になったショップではPX-W3PEなども扱っていますから意図的にはずしたのでしょうけど、結果不自然なものになってしまいました。
しかし、そのキャプチャーボード、使わなくなっちゃいましたね。以前は「録画」といってもPCで使う場合、ボードのチューナー機能よりも、大抵のボードについてきていた外部入力のキャプチャー機能をメインに使っていた、なんて人も結構いたはずです。わたしはそうでした。そういう人にとっては、PCのボードはチューナーがついていても「キャプチャーボード」でした。今はいつの間にかチューナー製品には外部入力はつかなくなり、キャプチャー製品は独立した別物になってしまいましたが。
Friioが登場する以前は、当ブログのコンテンツ「デジタル放送録画可能〜」などを使って外部入力をするのが主流でした。特にPV3/4がHDキャプという道を切り開いてくれたおかげで高画質のPC処理が可能になってから火がつき、GSが都合よく(?)登場したこともあって理論上画質の落ちないHDMIキャプがデジタル放送取り込み最高の方法となって全盛期を迎えました。が、いまや暗号化なしのTS直接録画は当たり前。そのファイルを使ってエンコードもできますし、外部キャプチャーの必要性は、いざというときの予備くらいしか感じなくなってしまいました。地上・BSデジタル放送取り込み目的がなくなっても、ちょっと前まではスカパー!HD取り込みという次の利用目的がありましたが、こっちもPCで直接録画したり、PC手元のBDにダビングして簡単に取り出す方法が確立して、これまたメインではなくなりました。HDMIキャプの本来の目的(?)であるビデオカメラ映像の取り込みにしても、今のPCのパワーならAVCHDを直接処理できますから、低圧縮aviに変換する必要もなくなってしまいました。結果、外部キャプチャーボードは我々の主力ではなくなってしまっています。
と、言ってもキャプチャー製品はいまだに売れています。当ブログでも広告を貼ってある"HDMVC4UC"は現在でも結構売れ行きがあるくらいです。これは、ゲーム機からプレイ動画のキャプチャー用といわれています。また、ITMEDIAのPCパーツテレビ・キャプチャー製品販売ランキング TOP10。これは大手量販店の集計結果なので我々とは動向が異なるのですが、ベスト10のうち4つがUSBのアナログキャプチャーユニットです。残り6つのうち4つがワンセグであることを考慮に入れると、USBアナログキャプチャーユニットの売り上げは少なくとも所謂合法チューナーのボードやユニットより上なのです。こちらはビデオのダビング用か、取り込みなんてSDでかまわないと考えるゲームキャプ用でしょうか。
今後、外部入力が役に立ちそうな分野というと、来年はやることが期待されている全録レコーダーでしょうか。全録レコーダーは基本的にメディア保存できるように作っていない〜もちろん規制があるからでしょうが〜ため、「全録機能でたまたま録画されていた番組だけど、どうしても保存しておきたい」という希望が出ることは当然あるでしょう。でも、日本の放送はデジタル化によってすべて業界の都合による規制が入るもの、と定義されました。便利であることよりもかゆいところに蓋をする仕様が推進されるため、自由にメディアに記録できるようになる日は永久に来ないかも知れません。対抗方法はおそらく外部キャプチャのみでしょう。全録は圧縮録画になるため、キャプチャーにも高画質は求められません。HDMI入力で、H.264かMPEG2で録画できれば十分です。なんなら圧縮はSandyBridgeのQSVでもいいですしね、リアルタイムで出来れば。
まだまだそういった製品は少数ですが、もし全録レコーダーがはやるようになれば、必然的に必要になり、増えていくかも知れません。もちろん全録レコーダーが全然はやらない可能性もあります。全録と言っても地上波だけですし、地方じゃなぁ・・・という気はいまだにしますので。なにより、テレビの先月の売り上げは(エコポイントなどの政治的底上げがあったとは言え)、前年度同月比90%以上ダウン、つまり1/10も売れなかったという大記録を打ち立てましたから、今後量販店においてテレビの展示などがイベント時以外は縮小されることになりそうです。その結果、テレビが人に忘れられる家電になる可能性が出てきたのですから。テレビが忘れられればレコーダーは完全崩壊しますし、そうでないにしてもテレビに録画機能がついたことでレコーダー録画もPC録画同様、マニアしかやらない行為になりつつあるのですから。
そうそう、全録レコといえば、ガラポンTVが「未販売地域テストユーザー募集」をしてます。この15日までしか募集期間が無いので少し遅い情報ですが、興味のある人は見てみてはいかがでしょうか。ただし、条件として
1.東京、神奈川、埼玉、千葉以外に住んでいる人
2.サービスの内容に関してブログ、SNSでの批評は行わない
といくものがあるようです。前者はともかく後者の条件は面白くないので、わたしはパスしますが。
外部入力で映像を取り込む、という行為はチューナーで直接受信するのとは違う、独特の気持ちよさと便利さがあります。やはり手元にひとつはあると便利です。かつて初めて外部キャプチャーでテレビ番組を取り込んだとき、あまりのすごさに異次元の世界が誕生したことを感じ、それ以来いまだにその魅力から抜け出せないでいるわたしとしては、いつまでもなくなってほしくない機能ですね。
ITMEDIAの連載記事、「ショップのダメ出し!」シリーズはタイトルその他に惹かれてつい読んでしまうけど、読んでいてそれほど面白いとは思わない(失礼!)。だって買えないパーツばかり書いてあるし。特にこの年末年始は「全国の系列店からかき集めました」とショップ店員が語るほどめぼしいパーツが秋葉原に集中しているとのことです。記事には特価品とありますが、それ以外の大物も秋葉原を優先しているのでしょう。必然的に地方の系列店はスカスカで、HDDがまだ十分値下がりしていない現状では売るものがないんじゃない? 状態になってます。もちろんSandyの2600Kくらいなら売ってますけど、基本的に定番ものしかおいてなく、SandyBridge-EもFXの8コアもおいてません。そのうえ、ひょっとしたら単品販売としては現状地元最後の1個だったかも知れないAMD FX08120はOSにVistaの64ビット版なんか使われているので、本領発揮とは程遠い速度しか出せていません。Vista64ビットがWindows7の64ビットと比べて32ビットエンコードソフトの実行が遅いのは知ってましたから、予想通りではあるんですけどね。8120を8150相当までオーバークロック動作させて(偽8150と呼んでます)実行させても、Windows7の64で動いているPhenomIIx6 1090T並みのエンコード速度しか出ないのはさすがに・・・。いや、仮にも8スレッド同時処理の偽8150だからこそVista64でこれだけの速度が出せている、と考えるべきでしょうか。その結論はいずれにしておきましょう。
話を「ショップのダメ出し!」に戻しましょう。今回はその中でも現実感のない話でした。「最強のCPUの使い道はエンコードあってこそ」は分かるのでCore i7-3960Xはまだしも、全体的に最初から突っ込み待ち、キャプチャーエンコードがメインなのにHDDが無いというのは、わざと触れないで記事にしよう、というのが見え見えでしたし、キャプチャーボードも、わたしらの間ですら「高機能すぎて使い道なし」とされたMonterXX。案の定ダメ出しをくらってMonsterX2になりましたが、動画取り込みボードはそれだけ。実際のエンコードマニアだったらここにチューナーボードかユニットを入れないわけがありませんよね。記事になったショップではPX-W3PEなども扱っていますから意図的にはずしたのでしょうけど、結果不自然なものになってしまいました。
しかし、そのキャプチャーボード、使わなくなっちゃいましたね。以前は「録画」といってもPCで使う場合、ボードのチューナー機能よりも、大抵のボードについてきていた外部入力のキャプチャー機能をメインに使っていた、なんて人も結構いたはずです。わたしはそうでした。そういう人にとっては、PCのボードはチューナーがついていても「キャプチャーボード」でした。今はいつの間にかチューナー製品には外部入力はつかなくなり、キャプチャー製品は独立した別物になってしまいましたが。
Friioが登場する以前は、当ブログのコンテンツ「デジタル放送録画可能〜」などを使って外部入力をするのが主流でした。特にPV3/4がHDキャプという道を切り開いてくれたおかげで高画質のPC処理が可能になってから火がつき、GSが都合よく(?)登場したこともあって理論上画質の落ちないHDMIキャプがデジタル放送取り込み最高の方法となって全盛期を迎えました。が、いまや暗号化なしのTS直接録画は当たり前。そのファイルを使ってエンコードもできますし、外部キャプチャーの必要性は、いざというときの予備くらいしか感じなくなってしまいました。地上・BSデジタル放送取り込み目的がなくなっても、ちょっと前まではスカパー!HD取り込みという次の利用目的がありましたが、こっちもPCで直接録画したり、PC手元のBDにダビングして簡単に取り出す方法が確立して、これまたメインではなくなりました。HDMIキャプの本来の目的(?)であるビデオカメラ映像の取り込みにしても、今のPCのパワーならAVCHDを直接処理できますから、低圧縮aviに変換する必要もなくなってしまいました。結果、外部キャプチャーボードは我々の主力ではなくなってしまっています。
と、言ってもキャプチャー製品はいまだに売れています。当ブログでも広告を貼ってある"HDMVC4UC"は現在でも結構売れ行きがあるくらいです。これは、ゲーム機からプレイ動画のキャプチャー用といわれています。また、ITMEDIAのPCパーツテレビ・キャプチャー製品販売ランキング TOP10。これは大手量販店の集計結果なので我々とは動向が異なるのですが、ベスト10のうち4つがUSBのアナログキャプチャーユニットです。残り6つのうち4つがワンセグであることを考慮に入れると、USBアナログキャプチャーユニットの売り上げは少なくとも所謂合法チューナーのボードやユニットより上なのです。こちらはビデオのダビング用か、取り込みなんてSDでかまわないと考えるゲームキャプ用でしょうか。
今後、外部入力が役に立ちそうな分野というと、来年はやることが期待されている全録レコーダーでしょうか。全録レコーダーは基本的にメディア保存できるように作っていない〜もちろん規制があるからでしょうが〜ため、「全録機能でたまたま録画されていた番組だけど、どうしても保存しておきたい」という希望が出ることは当然あるでしょう。でも、日本の放送はデジタル化によってすべて業界の都合による規制が入るもの、と定義されました。便利であることよりもかゆいところに蓋をする仕様が推進されるため、自由にメディアに記録できるようになる日は永久に来ないかも知れません。対抗方法はおそらく外部キャプチャのみでしょう。全録は圧縮録画になるため、キャプチャーにも高画質は求められません。HDMI入力で、H.264かMPEG2で録画できれば十分です。なんなら圧縮はSandyBridgeのQSVでもいいですしね、リアルタイムで出来れば。
まだまだそういった製品は少数ですが、もし全録レコーダーがはやるようになれば、必然的に必要になり、増えていくかも知れません。もちろん全録レコーダーが全然はやらない可能性もあります。全録と言っても地上波だけですし、地方じゃなぁ・・・という気はいまだにしますので。なにより、テレビの先月の売り上げは(エコポイントなどの政治的底上げがあったとは言え)、前年度同月比90%以上ダウン、つまり1/10も売れなかったという大記録を打ち立てましたから、今後量販店においてテレビの展示などがイベント時以外は縮小されることになりそうです。その結果、テレビが人に忘れられる家電になる可能性が出てきたのですから。テレビが忘れられればレコーダーは完全崩壊しますし、そうでないにしてもテレビに録画機能がついたことでレコーダー録画もPC録画同様、マニアしかやらない行為になりつつあるのですから。
そうそう、全録レコといえば、ガラポンTVが「未販売地域テストユーザー募集」をしてます。この15日までしか募集期間が無いので少し遅い情報ですが、興味のある人は見てみてはいかがでしょうか。ただし、条件として
1.東京、神奈川、埼玉、千葉以外に住んでいる人
2.サービスの内容に関してブログ、SNSでの批評は行わない
といくものがあるようです。前者はともかく後者の条件は面白くないので、わたしはパスしますが。
外部入力で映像を取り込む、という行為はチューナーで直接受信するのとは違う、独特の気持ちよさと便利さがあります。やはり手元にひとつはあると便利です。かつて初めて外部キャプチャーでテレビ番組を取り込んだとき、あまりのすごさに異次元の世界が誕生したことを感じ、それ以来いまだにその魅力から抜け出せないでいるわたしとしては、いつまでもなくなってほしくない機能ですね。