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Channel: 録画人間の末路 -
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ソニーもBD生産より撤退! どうなる私的録画補償金問題

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パナソニックが撤退を表明してから二年、ソニーもBDの生産終了を発表しました。
ブルーレイディスクメディア、録音用ミニディスク、記録用MDデータ、ミニDVカセット生産終了のご案内     
まぁ実を言うとBDの生産終了よりミニディスク・MDがまだ生産していたことの方を驚いておりますが。少なくともMP3プレイヤーが流行りだしたころからMDの衰えは始まっていたはずなので、ずいぶん長く生産が続いていたことになります。それと比べると、ある意味替えの利かないBDはずいぶん早い生産終了というイメージです。これで思うのがどうしても私的録画補償金問題。前にパナソニックが撤退したときは、さすがに私的録画補償金に対する反発が理由ではなく、あくまでキッカケにすぎないと考えていたのですが、ソニーは本気で反発が理由かも知れないですね。というのもつい先日私的録画補償金の額が認可された、という発表があったばかりなんです。声をあげただけで立ち消え?という予想もあったんですが、ゾンビのごとくよみがえってきてしまいました。
“ブルーレイ補償金”の額が決定。機器は1台につき182円
もちろんこんな仕事をするのはいつもの文化庁です。確か京都に移転したはずの文化庁ですが、こんなことを迅速に行っているところを見ると、やはり実質的には東京における庁舎が本庁であり、本庁の京都庁舎はただの看板・ヘタすると左遷先になってるのかも。で、この実施が4月ですからその前に撤退してしまえ、というふうにしか見えないですね。パナソニックについでソニーという日本の二大AV機器メーカーが相次いで撤退したことで反発の意思を示したのでしょう。一応他のメーカーをBDを使うことで利用者はまだ大丈夫ですが、録画のイメージ低下は避けられません。スカパー!とかWOWOWは少なくない打撃があるだろうなぁ。我々PC勢ならともかく一般勢は保存の手段が少なくなるんじゃ・・・と思うでしょうから。
もちろんそんなことでSARVHは巨額の収入をあきらめたりしないでしょう。BDとレコーダーが対象なのはあくまで第一歩。最終的にはあらゆる保管装置・メディアに補償金を付けるところにあるでしょう。少なくとも過去にSARVHは私的録画補償金を「私的複製補償金」として(すいません。この件、CultureFirst公式サイトとともに消えてしまっているので手前みそ記事しか残ってないのでそこは勘弁してください)無限の範囲拡大を要求した実績があります。ひょっとしたら現在ほとんど意識されずに支払われているユニバーサル料のように通信費に「私的複製補償金」を乗せてくるよう要求することだって考えられます。なにせ司法がどう判断しようと閣議決定で簡単に覆せますし、文化庁が簡単に認可の仕事をしてくれるんですから、最終的にはやりたい放題になるでしょう。
唯一の救いは今回の生産終了が示すように、少なくともメーカーはそう簡単に言いなりにならないという姿勢を見せているところですが、どっちにしても消費者はとばっちりを食うわけですからたまったもんじゃありません。だから私的録画補償金にはわたしは反対なんです、文字通りの複製が完全自由化しない限りは。

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