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Channel: 録画人間の末路 -
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新年トップはどうでもいい話から

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新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。ちなみに新年から耳の調子がちょっと悪く、時々何か詰まったみたいな、妙な振動音を感じるような感触があります。わたしは耳がおかしくなると平常を保てない人間なので耳鼻科で見てもらいたい・・・のですが、どこも「3が日休みます」ばかり。じゃぁ4日からやってくれるのか、というと4日5日は土日なので休み。6日からしか診療してくれません。あと3日もこんな状況で平静を保たなければいけないのか・・・。キツイです。
なので本年一発目はどうでもいい話から。毎年年始になると「今年は〇年です」と年賀状とかでも言いますね。今年は2025年にして令和7年にして巳年です。干支の年でなんでいちいち言うの? どうせ正月しか使わないでしょ。という方が大半だと思いますが、これにはワケがあります。前にもちょっと書きましたけど。現在のように日本で天皇一代につき一年号になったのはかなり近年のこと。それ以前はそういう決まりはなく、それこそ朝廷の気まぐれで年号が変更になる、なんてこともあったくらいです。おまけに情報も今と比べれば極端に少ない世の中だったので、年号についていかなければならない層は地方では役所や寺院のような記録を残さなければならない一部だけで、庶民の大半は干支で年を確認し、数えていたのです。だから「今年は巳年を使うんだよ」ということを確認しあうのが新年の挨拶に含まれていたわけなんですね。12年周期でしか数えることはできませんが、それ以上の情報を得る手段がないし、得ても活用しづらいのでそれでやりくりしていたんでしょう。
で、今年は巳年。では前の巳年は何年でしょう。2013年? それは正解ですが、ひょっとしたらその時は20XX年という年の数え方をしていなかったのではないでしょうか。おそらく12年前の自分に聞くと多くの人はこう答えたはずです。
平成25年、と。
そう、西暦の下二けたと同じなんです。狙ったわけじゃないでしょうけど、ちょうど12年違うんですよ。なので当時は干支+年号で、現在は干支+西暦下二けたで記録を付けているところなんかは「かぶった~!」って喚くことになるんですね。最もそんな記録を付けているところがウチ以外に何件存在するか分からないですけど・・・。ウチはそれこそ明治以前から記録を残している商売なので、ずーっと干支+年号でお客さんとかの記録も残していたんです。父の代まではそうでした。父は異常なほど「昭和〇〇年!」にこだわる人で、ヘタすると年号が平成に変わっても「それは昭和何年なんだ」と聞くような人でした。記録も干支+昭和にしかねなかったので、せめて干支+平成にしてくれと嘆願してやっていたのです。しかし平成は終わり、父も亡くなりましたので、もう日本独自の年号は分かりにくいだけだからやめよう、とわかりやすい西暦に統一いたしました。もういい加減「令和〇年」にこだわる人などほとんどいないでしょう、「昭和〇年」にこだわる人ならゴロゴロしていそうですが・・・。しかし、年号が庶民の間で一般的に使われるようになる明治以前から使っている干支の習慣だけは消す気にならず、とりあえず使い続けているのです。まぁどうせわたしの代で終わりだし。ちなみに当然ながら今年初めてかぶったわけではなく、去年もその前も、平成が終わってから被りはずっと続いています。にも拘わらず、今年になってこんなことを書いているのは去年12年前の記録を必要とする機会がたまたまあって、調べているうちに気づいたからです。せっかくなのでブログに書いておこう・・・と思ったのですが、干支なんて正月の序盤しか気にしない人が大半だろう、と考えて正月ネタにとっておいたのでした。
今年もこんな調子でやってきますが、もしよろしければお付き合いいただければ幸いです。ああ。耳の奥まで指突っ込みてぇ。

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