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Channel: 録画人間の末路 -
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4月1日よりBS103で日本放送協会地上波サイマル放送

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昨日はアレのせいで書きたくなかったので今日4/2に書いてますが、かつてBSプレミアムが放送されていた帯域、BS103/104で日本放送協会地上波のサイマル放送が始まりました。今年1/1に起こった能登半島地震によって地上波の受信が難しくなった地域でニュースからの情報を得るための一時的な措置とのことです。こうしたサイマル放送は以前地上デジタル放送が始まった時の難視聴地域向けに行われた東京の地上波放送のBS配信を思い出します。あの時は受信を一部地域に絞ることを最優先していてちょっとアレなことをしない限り視聴受信は無理でしたが、今回は何もしていないウチのケーブルテレビでも普通に受信できていますので、視聴条件を絞るようなマネはしていないようです。タテマエはニュースの放送ですが、簡単に中身を見てみたところバラエティとか歌番組も放送していたので、特別編性とかやらずにそのまま放送しているみたいですね。ただ、番組表には具体的な番組の中身は表示されていないので、どうしても録画したい場合は時間指定の録画が必要になります。
BS放送は本来地上波の受信が難しい地域でテレビの受信を可能とするために導入された面もあるので、非常に正しい使い方をしていると言えます。ただ、いまごろ放送開始かよ・・・とは思いますね。だって地震からもう三か月もたってるんですよ。本来なら可能な限り元の生活に戻るべく頑張らなきゃならない時期なのに、地上波放送のサイマルを始めるということは、震災の現場は元の生活に戻ろうどころかまともなインフラの復旧も進んでいないということでしょう。これにはもちろん理由はあります。特に能登半島の先端ではこうした震災の際に道路などが遮断され、流通や資材の運び込みが難しくなったり場合によっては孤立しやすくなりやすいからです。でもねぇ、そんなことは前から分かっていたでしょう。今回の被災した地域の一つである珠洲市。覚えていない方も多いかと思いますが、ここは日本で一番最初にテレビの地上アナログ放送を停波する実験地域にされた市です。これは珠洲市が半島の先のうえ、やや孤立した地域ゆえに電波が周囲に影響を与えず、また影響を受けにくいからなんでしょう。それだけに万が一の時は孤立しやすいということは分かっていたはず。電波はもちろん道路もです。実験地域にするほど把握していたのならなぜ万が一への備えを県や国は行わなかったのか。利用できるときは利用するけどそうでない時は何の考慮にも入れない、使い捨て地域扱いされたことに不満を覚えますね。

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