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Channel: 録画人間の末路 -
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スカパー!、ひっそりと現行の4K放送終了と、それを今までわたしが書かなかった言い訳。

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まずは言い訳から入ります。この2週間ほどは切羽詰まっていてそれほどではなかったのです。というのも録画ファイルの保存用HDDの一台が、突然爆遅になったからです。少なくとも一か月前は全部のファイルを確認したわけではないですが普通に読めていましたし、読みだしたファイルを他のHDDに書き込むことも全く問題なくできました。ところが二週間前、再びそのHDDをつないで直接ファイルを再生しようとしたところ、遅すぎて、まともに再生できません。いったん別のHDDにコピーすることで再生できたのでファイル自体は壊れていないようでしたが、そのコピーが秒間1MB/Sという遅さ。なのでHDDの調子が悪くなったと判断し、別のHDDへのコピーをもくろみました。ここで判断ミス。優先度の高いファイルから先に逃がせばよかったものを、頭の方から順番にコピーするという方法をとってしまったため、序盤はシリーズものをまとめてコピーすることができましたが、すぐに読めない・・・というより読み込みが遅すぎてコピーできない・・・ファイルが続出。それもファイルの途中までは秒間数十MBという十分な速度でコピーできていたのに、特定の部分から突然失速、1MB/Sを切るようになり、最後は0になってエラー・・・というファイルが大半を占めるようになってしまいました。なんとかコピーに成功したファイルを削除するため、選択して「削除」コマンドが使えるようになるまで数分どころかものによっては数十分かかる始末。デフラグ系ツールによるとこのHDD(当然エラー状態)の読み込み速度はなんと54KB/Sとのことです。もちろん使えば使うほどHDDの状態は悪くなっていく一方でしょう。まぁこのHDDに入っている録画ファイルのほとんどはお金さえ出せば視聴可能でもしかしたらCSで再放送の可能性もゼロではない、ものばかりなので致命傷ではないのですが、あくまでおかしいのはHDDであってファイルは生きているものばかりなので諦められず、なんとか一つでもファイルを逃がそうとずっとそればかり頑張ってやってました。フォルダごとまとめてやっておけばコピーに失敗した場合スキップして次に行ってくれる「FAST COPY」というツールを使っているのですが、今優先度高めのシリーズを10時間やってアクセスしたファイルが7個ほど、全部コピー失敗となっており、正直気分は沈む一方、世間の動向どころではないのが今の精神状態です。
と、いうわけで世間の情報とかそれどころではなかったので、コメントいただくまで全く気が付かなかったのが
スカパーJSAT、WOWOWを残して4Kチャンネル終了へ
という一週間も前の話であります。あくまで現状の4K放送がすべて終了するだけで4K放送自体からの撤退というわけではなく、タテマエとしてWOWOWの4Kは残ります。が、WOWOWはあくまでスカパー!経由でも契約ができるだけで独立チャンネルのイメージの方が強いので、事実上スカパー!4Kはいったん終了と判断してよいでしょう。以前大物政治家の息子による接待問題で一部の4K放送が早期終了になったときは「重すぎる判断」と考えましたが、今考えるとむしろ傷を浅く済ませられただけだった、と見えちゃいます。この最大の理由はリンク先にもありますが、スカパー!4Kのすべてが左旋の衛星放送を割り当てられていたことにあります。従来からあるBS放送は「右旋」と呼ばれて区別され、そちらで4K放送ができるチャンネルは全て既存の日本放送協会及び地上波系列の4K放送に限られ、スカパー!のような有料放送および日本放送協会の8K放送は「左旋」の衛星に割り当てられています。「右旋」が従来のBSアンテナでもそのまま使えるため、チューナーとテレビさえあれば受信できたのに対し、「左旋」は新しいアンテナに切り替える必要があるため、視聴可能者はそこまでして4K放送を視聴したいと思う人に限られていました。当然視聴可能世帯は少なく、視聴者も伸びなかったでしょう。なので左旋BSで放送していたチャンネルを「左遷放送」と呼ぶ人がいたとかいないとか、わたしだけか。頼りはCATVか光TVだったでしょうが、CATVはなんだかんだで4Kには消極的、できたとしても左旋組はチューナーでしか受信できなくて不便だし。正直ほとんど光TVを利用している人くらいしか左旋組は見てなかったんじゃないか・・・って思います。かくしてスカパー!が抜けると左旋BSはガラガラ。日本放送協会の8KとWOWOWの4Kくらいしか残らなくなります。したがってCSの左旋はゼロ、空白地となってしまいます。過去何度か総務省が衛星放送電波の割り当てを募集しても、応募があるのは全部右旋ばかりで左旋の参加表明はゼロ、が続いているくらい業者からしても人気のない左旋放送。4K8Kのためとはいえ、そのために衛星の維持費出すのも・・・ねぇ。「配信があれば放送なんていらない」という人も少なからずいるかと思いますが、動画という巨大なデータ量で通信を圧迫するのもあまりよろしいことではないとわたしは思っていますので、やはり映像は放送主体であるべきだと思います。せめて右旋BS組のようにCATV経由で専用じゃないチューナーだけで受信できるとか、受信録画の制限を撤廃するとかしない限り4Kの普及も左旋の活用も難しいでしょうね。だからと言ってわたしとしては録画制限を強化するばかりの4K放送そのものがなくなるのは別にいいんですが、4K放送を失った日本映画専門チャンネルが4Kリマスター版製作の意欲を失う可能性があるのが個人的に一番の懸念です。この左旋空白地、最悪入札制にして外資に売るとかしないとどうしようもないんじゃね?

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