先日入手した8.4インチタブレット、iPlay 50 mini PRO。やっと発売された通常利用で支障のない性能を持つ8インチクラスのタブレットと言うことで大変気に入っており、アンドロイド端末で使うコンテンツとかはほとんどこれでやるようになりました。ベンチマークで測る基本性能では手持ちのスマートフォンの方が上なのですが、大きさという別ベクトルの使いやすさ・性能のおかげで実際に使う快適さが段違いと感じているでの、アンドロイド端末を使うときはタブレット・通話および外出時に持ち歩くのはスマホ・8インチタブでは物足りないがっつりWEBでいろいろやったり動画関連を使いたいときはPCと使い分けるようになりました。高級高額なスマートフォン一台で全部やるのが現代人のネット端末の使い方のようですが、わたしは原始人なので状況に応じて使いやすいものを選択するやり方の方がいいですね。
で、8インチタブレットの塩梅がなぜこうもいいのか、の理由を考えてみました。よく言われるのが紙のA5サイズに近いから、ですね。持ちやすくて見やすいA5サイズに近いから、特に電子書籍閲覧には使いやすいと。わたしの場合は「DVDのパッケージと大きさが近いから」から良い、ってのが結論です。厳密にいえば幅は高さはタブレットの方が上で幅と厚みはDVDパッケージの方が少しあるんですが、タブレットにケースを付ければ幅と厚みがほぼ同等になるので、見た目から受ける印象がかなり近いものになるんですね。ちなみにBDパッケージだとDVDよりも高さがないのでかなり印象が異なります。つまり、8インチタブレットになじむと自然とDVDを思い出し、DVDソフトが見たくなるのです! DVDソフトと言えば今はB級映画!! ということでまたB級映画をがっつり掘り出して見まくりました(笑)。
今回のテーマはテレビムービー。日本だと2時間の枠で放送されるものでも媒体がテレビだと「ドラマスペシャル」などの表記であくまでテレビドラマという扱いですが、海外特にアメリカだとテレビ向け映画・テレビムービーという扱いになり、日本でのテレビ放送やビデオ化の際には映画と区別されず公開されることが多い印象です。おそらくは一回かぎりの放送ではなく繰り返し再放送する扱いで作るものではないかと。有名どころでは「刑事コロンボ」シリーズなんかもテレビムービーですね。マニアが「低予算でひどい造形」と揶揄するような映画も実はテレビムービーだったりすることが多いのです。劇場映画と比べりゃ低予算なのは仕方ないですからそこを追及したもしょうがないですけどね。この流れは現在でも続いていますが、一時のケーブルテレビ向けを経由して現在は配信前提の作品が多いのかな。1970年代のテレビームービーの単発作品で、多分一番有名なのが、サメ映画の実質的な開拓者として知られるスティーヴン・スピルバーグ監督の「激突!」でしょうか。先にも触れた「刑事コロンボ」で初の単体監督作品を発表したスピルバーグ監督がその2か月ほど後に公開したのが「激突!」でした。トレーラーがひたすら主人公をひき殺そうと追いかけてくる、だけ、と言えばだけな作品ですが、殺人トレーラーの運転手の登場シーンがハンドルを握る腕のみで顔は一切見せず、心情も語られないという演出が撤退されており、見ていると殺人狂の運転手に付け回されているというより悪魔か幽霊がトレーラーに乗り移ってそれ自体が意志を持って追いかけてくるかのような不気味さが漂う作品となっていました。ただ今回取り上げるのはそれではなく、同じスティーヴン・スピルバーグ監督が手掛けたやはりテレビムービーの「恐怖の館」です。
スティーヴン・スピルバーグ 恐怖の館(日本語吹替収録版) [DVD]DVD日本語吹替収録版スティーヴン・スピルバーグ株式会社コロメディア 田舎暮らしにあこがれていた一家がほとんど飛び込みのような形で家を買い、引っ越してくる。そしてある日の夜、家のどこからか不気味な笑い声のようなものが聞こえてきた・・・。Wikiによると「激突!」の翌年の1972年発表とのことですがパッケージの表記には1971年とあります。どちらにしても「激突!」の後に手掛けた作品でしょう。おだやかな日常パートと恐怖をあおる闇のパートにメリハリがあるため、起きる現象が"悪魔のしわざ"なのか、単なる"ヒステリー"なのか後半になるまで判別が難しく、それだけにドキドキさせられますね。肝心な部分での演技面がイマイチな人もいて恐怖を感じるという点では現代ではちょっと物足りませんが、丁寧な演出や細かいカメラワークのおかげでドキドキ感が最後まで保てる作品となっています。「ジョーズ」以前のスティーヴン・スピルバーグ監督の演出を堪能したい、という点でも興味深く鑑賞できますね。劇中自動車がぶっ壊れるシーンがあるのですが、「激突!」を意識したのかな?設定がどことなく、のちに「事実をもとにした」の触れ込みでかかれた本(実際はかなりフィクションも含まれていたようですが)を原作とした映画「悪魔の棲む家」を連想させますが、本作はその本どころかその引き金となった事件よりも前に作られています。むしろ「悪魔の棲む家」の原作の方が本作を誇張表現の参考にしたんじゃないか・・・と個人的には疑いたくなりますね。低予算ゆえにショッキングなシーンなどは控えめですが、一度・・・いや、一度見たあとに伏線探しに二回三回と見ても損はしない作品でした。
同時期に、特に記載はなかったのですが多分テレビムービーとして作られただろう作品「ウィッチング」も今回引っ張り出してみてみました。こちらはすでにAmazonで売り切れているくらい以前に買ったものですが、あまり面白くなかったので紹介せずに放置していたものです。ただ、面白くなかったと感じたのは視聴する前の期待が大きすぎたせいでしょう。だって監督が、あの「世界終末の序曲」とか「戦慄!プルトニウム人間」とか実際の生物や半裸の人間を合成で巨大化表現する特撮作品を連発したバート・I・ゴードンで、出演者のトップに名を連ねているのが「市民ケーン」の監督兼主演で、一部の人には教材「イングリッシュ・アドベンチャー」(昔雑誌広告によく載ってた「家出のドリッピー」とかのアレ)の読み手の一人と言った方がピンときそうなオーソン・ウェルズですよ。ものすごい怪作を期待するじゃないですか。ですが、まぁ怪作と言えば怪作なんですが、不安をあおる音楽やカメラワークが基本的に一本調子で、途中で疲れてくる演出なんです。オカルト映画の時は演出のメリハリって大切なんだなぁ。おまけにオーソン・ウェルズの出演料が予算を圧迫したのか監督得意の特撮もほぼ無しで、呪いの人形が適当な人形に相手の顔写真を切り抜いたものを貼ったものだったのはさすがのわたしも苦笑い。それでも自動車の大破シーンだけは何故かあるんですけどね。サスペンスものは自動車を壊すって決まりでもあったのかいな。まぁさしものバート・I・ゴードンも巨大生物ものの需要がなくなり、くすぶっていた時期の作品でしたから仕事ならとりあえず飛びつく、って感じで半ばやっつけだったのでしょう。ただ、この数年後動物パニックもの映画のブームが起きたおかげで「巨大生物の島」や「巨大蟻の帝国」でその手腕を存分に発揮することになるのですが、そのキッカケとなったのが同時期にテレビムービーの監督をむしろ積極的にやって頭角を現したスティーブン・スピルバーグ監督作品「ジョーズ」だったわけなんで、いろいろ因縁を感じる作品ではあります。ちなみにバート・I・ゴードン監督、今年の3月に亡くなりましたが、享年100才の大往生だったそうです。
で、8インチタブレットの塩梅がなぜこうもいいのか、の理由を考えてみました。よく言われるのが紙のA5サイズに近いから、ですね。持ちやすくて見やすいA5サイズに近いから、特に電子書籍閲覧には使いやすいと。わたしの場合は「DVDのパッケージと大きさが近いから」から良い、ってのが結論です。厳密にいえば幅は高さはタブレットの方が上で幅と厚みはDVDパッケージの方が少しあるんですが、タブレットにケースを付ければ幅と厚みがほぼ同等になるので、見た目から受ける印象がかなり近いものになるんですね。ちなみにBDパッケージだとDVDよりも高さがないのでかなり印象が異なります。つまり、8インチタブレットになじむと自然とDVDを思い出し、DVDソフトが見たくなるのです! DVDソフトと言えば今はB級映画!! ということでまたB級映画をがっつり掘り出して見まくりました(笑)。
今回のテーマはテレビムービー。日本だと2時間の枠で放送されるものでも媒体がテレビだと「ドラマスペシャル」などの表記であくまでテレビドラマという扱いですが、海外特にアメリカだとテレビ向け映画・テレビムービーという扱いになり、日本でのテレビ放送やビデオ化の際には映画と区別されず公開されることが多い印象です。おそらくは一回かぎりの放送ではなく繰り返し再放送する扱いで作るものではないかと。有名どころでは「刑事コロンボ」シリーズなんかもテレビムービーですね。マニアが「低予算でひどい造形」と揶揄するような映画も実はテレビムービーだったりすることが多いのです。劇場映画と比べりゃ低予算なのは仕方ないですからそこを追及したもしょうがないですけどね。この流れは現在でも続いていますが、一時のケーブルテレビ向けを経由して現在は配信前提の作品が多いのかな。1970年代のテレビームービーの単発作品で、多分一番有名なのが、サメ映画の実質的な開拓者として知られるスティーヴン・スピルバーグ監督の「激突!」でしょうか。先にも触れた「刑事コロンボ」で初の単体監督作品を発表したスピルバーグ監督がその2か月ほど後に公開したのが「激突!」でした。トレーラーがひたすら主人公をひき殺そうと追いかけてくる、だけ、と言えばだけな作品ですが、殺人トレーラーの運転手の登場シーンがハンドルを握る腕のみで顔は一切見せず、心情も語られないという演出が撤退されており、見ていると殺人狂の運転手に付け回されているというより悪魔か幽霊がトレーラーに乗り移ってそれ自体が意志を持って追いかけてくるかのような不気味さが漂う作品となっていました。ただ今回取り上げるのはそれではなく、同じスティーヴン・スピルバーグ監督が手掛けたやはりテレビムービーの「恐怖の館」です。
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同時期に、特に記載はなかったのですが多分テレビムービーとして作られただろう作品「ウィッチング」も今回引っ張り出してみてみました。こちらはすでにAmazonで売り切れているくらい以前に買ったものですが、あまり面白くなかったので紹介せずに放置していたものです。ただ、面白くなかったと感じたのは視聴する前の期待が大きすぎたせいでしょう。だって監督が、あの「世界終末の序曲」とか「戦慄!プルトニウム人間」とか実際の生物や半裸の人間を合成で巨大化表現する特撮作品を連発したバート・I・ゴードンで、出演者のトップに名を連ねているのが「市民ケーン」の監督兼主演で、一部の人には教材「イングリッシュ・アドベンチャー」(昔雑誌広告によく載ってた「家出のドリッピー」とかのアレ)の読み手の一人と言った方がピンときそうなオーソン・ウェルズですよ。ものすごい怪作を期待するじゃないですか。ですが、まぁ怪作と言えば怪作なんですが、不安をあおる音楽やカメラワークが基本的に一本調子で、途中で疲れてくる演出なんです。オカルト映画の時は演出のメリハリって大切なんだなぁ。おまけにオーソン・ウェルズの出演料が予算を圧迫したのか監督得意の特撮もほぼ無しで、呪いの人形が適当な人形に相手の顔写真を切り抜いたものを貼ったものだったのはさすがのわたしも苦笑い。それでも自動車の大破シーンだけは何故かあるんですけどね。サスペンスものは自動車を壊すって決まりでもあったのかいな。まぁさしものバート・I・ゴードンも巨大生物ものの需要がなくなり、くすぶっていた時期の作品でしたから仕事ならとりあえず飛びつく、って感じで半ばやっつけだったのでしょう。ただ、この数年後動物パニックもの映画のブームが起きたおかげで「巨大生物の島」や「巨大蟻の帝国」でその手腕を存分に発揮することになるのですが、そのキッカケとなったのが同時期にテレビムービーの監督をむしろ積極的にやって頭角を現したスティーブン・スピルバーグ監督作品「ジョーズ」だったわけなんで、いろいろ因縁を感じる作品ではあります。ちなみにバート・I・ゴードン監督、今年の3月に亡くなりましたが、享年100才の大往生だったそうです。