※今回の製品は世代落ちの中古品、を念頭に置いておいてください。
先日お客さんが持ち込んだ品物の中にスマートウォッチ、と書いてあった箱があったんです。もちろん中身もあります。正直ウチの店ではあまり売り物にならないかなぁと思ったのですが、せっかくなら引き取って自分で使おうかと他と十把一絡げの価格なら、の条件で取ることにしました。個別で、と言われたらやめてましたが。
わたしは割と腕時計を付けるのが好きなんですが、中古品扱いという商売の関係上高級品を腕に巻くのはもったいないと思うタチで、もっぱら騙された偽物を戒めを兼ねて使うパターンが多いのです。ただ、そういうやつって耐久性が低いんですよ。特に金属製のベルト。わたしが汗をかく体質であることも影響しているでしょうが、数年で金具が折れちゃうんです。交換のしやすい皮ベルトのやつならいいんですが、偽物ってなぜか皮ベルトものってほとんどないんですわ。重さをごまかすために金属ベルトを使うケースが多いんです。なので金属ベルトものを使っていたんですが、とうとう在庫が尽きてしまいまして。修理に出すにはもったいないし、最近は偽物にひっかかることもないので付けるものがなくなってました。なのでせっかくなのでこのスマートウォッチを入門として使うことにしました。
モデルはNY17という型番が付いています。箱によるとメーカー希望小売価格は税込み25800円。ではありますが売られるときはもっと安いようですね。最新型でも10000円未満で買えるようです。ちなみに今回のモデルはどうやら型番は同じでも世代落ちするものらしく、適当に検索したら出てくる録音機能がありません。まぁ仕方ありませんね。箱の中の注意書きに「充電ケーブルをマならず5V/1A規格やパソコン側の挿し口に接続してくださいい。それ以上の電圧や電流のアダプターを使用する場合、スマートウォッチ本体が故障になる可能性があります。予めご了承ください。」という怖い表記がありましたので、PCのUSBで充電。バッテリーは230mAhしかないのでPC充電でもそれほど待たされることはありません。と言っても2時間くらいは待った方がいいですが。
スマートウォッチの主な機能として、健康管理機能があります。個人的には別にそういう機能は求めていないんですが、どうせならなにかしら数字が出た方が面白い、くらいの気分で使ってみましょう。表面温度(体温)、心拍数、血中酸素濃度あたりの数字の他、歩数計機能と合わせた消費カロリーなんかも出ますが、ちょっと珍しいのが血圧測定。これ、数あるスマートウォッチでも搭載しているものは少ないんですよ。ただ、どこまで信用なるか、と言われれば疑問があります。しょせんスマートウォッチのセンサーなんて手首の外側としか接触してません。こんな場所で測るのは他の数値もどこまで信用できるかちょっと怪しいのに、まして血圧? なので手元にあった血圧計と左右の腕で同時に測ってみると
血圧計 124/82スマートウォッチ 133/79
誤差の範囲と呼ぶべきか、かなりズレがあると言うべきか・・・。ちなみに全く腕につけずに計測を始めると全然計測が始まらず、最初腕につけて計測が始まるとすぐ外して適当なモノにセンサーをくっつけて放置計測・・・とやると118/78程度の無難な低めの値が出ます。なので正確にやっているわけではないようですが、全く計測していないわけでもないようです。オムロンが医療機器認証を取得し「血圧計」を名乗って販売しているスマートウォッチもあるので腕時計型でも計測できないということはないでしょうが、NY17のものはあくまで「お遊び用のオマケ」と思った方がいいでしょう。世の中にはむやみやたらに血圧を測りたがる人がいますので、そういう方にはちょうどいいんじゃないでしょうか。
スマートウォッチの一種にスマートバンドというものがあります。と、言っても明確な定義はなく、一部のメーカーが・本体が縦長でベルトと一体になったように見えるデザイン・低価格向けのものをそういう名前で売っているだけに見えます。腕時計っぽくないですが機能はほぼ十分で、一~二世代落ちのものなら低価格スマートウォッチや模倣品を駆逐するレベルでいわゆるコストパフォーマンスの良いものとなっています。実際セコさだけなら宇宙一の我が弟Bも使っているほどです。ただ、傍目で見ていて唯一不満だった点が「通話の通知までしかできず、直接通話できない」ところでした。一方NY17はBluetoothで接続しておけば電話の受信があった場合ちゃんとバイブレーションと呼び出し音で対応してくれ、内蔵のマイクとスピーカーで通話ができます。つまり腕時計型通信機なのです! 携帯電話というものが世の中に出回り始めたとき、なんであんな顔の横に持ってくる形状ばかりなんだ、早く腕時計型にすべきだ、と憤慨していたわたしですが、ようやく実現したと喜んで使っております(通話相手からは「声が曇る」と不評ですが知ったことではありません!!)。できれば相手の声に合わせて文字盤が光で点滅するギミックが搭載されていればもっと良かったのですが、そういう光点滅表現が規制されている現代では致し方ありません。ただ、この音声Bluetooth、NY17が5.0と言う点や個体差もあるのかも知れませんが、よく切れます。切れると言ってもスマートフォンと腕時計型通信機の距離さえ離さなければそう簡単に切れませんが、ちょっと離れるとすぐに接続が切れ、腕時計型通信機のBluetoothが無効化されてしまいます。なのでその都度腕時計型通信機側からBluetoothを手動で有効にし直さないといけません。その有効距離が非常に短く、具体的には右腕に腕時計型通信機を装着し、ズボンの左側のポケットにスマートフォンを入れておくと切れるくらいです。なので右腕に腕時計型通信機を装着して使う場合、ズボンの右側のポケットに入れておく必要があるのです。電話がかかってきた場合すぐにスマートフォンに手が届く位置なので、腕時計型通信機で受け取るのはもはやただの趣味でしかありません(笑)。なお、通話のBluetoothは前述のとおり気が付くと切れているのですが、メッセージの受信やデバイス検索に使うもう一つのBluetooth接続はそう簡単には切れません。隣の部屋くらいの距離なら十分届きます。某A社のやつだけ接続状況が違うようですが音声通信用の「NV17_Audio」だけ接続すれば自動的にメッセージ用「NV17」にも接続され、かつスマートフォン上では「接続されていません」になっていてもメッセージ受信だけは出来たりするのでちょっと不気味にも感じます。
充電は専用のUSB充電ケーブルで行いますが、なぜか電源を落とさないと充電ができませんでした。最初は「充電できない、壊れている?」とあせったくらいです。ですが、電源を落とさないと充電できないというのはあまり正常な動作には見えません。また、充電しても3日くらいたつとそろそろ追加充電しないと、程度にはバッテリー残量が減ってしまいます。各種レビューを見るともう少し持つ印象ですが・・・。充電問題も含め、中古品ゆえ劣化しているのか、劣化しているから前の持ち主が処分しに来たのかわかりませんが、ひょっとしたらあまり長く持たないかも知れません。
NY17は多くのスマートウォッチと同じく睡眠モニター機能も持っているため、睡眠中でも着けておくことを求められます。試しに使ってみました。が、浅い睡眠と深い睡眠の区別がどうもいい加減なように見えます。というのも、その日はよく寝られなくて半分目をつぶって横になってじっとしているだけだったと思うのですが、その時間も「深い睡眠」扱いになってます。一応途中で水を飲みに起き上がった様子はモニタリングしていたらしく「起きていた」扱いになっているタイミングあったため、適当にやっているわけでもないようです。動いていると浅い眠り、立つと起きた、動かないと深い眠り、程度にセンサーだけで判断しているように見えます。あと、それでも6時間以上は横になっていたはずなのですが、なぜか睡眠時間が4時間弱になってました。正確性には欠けるようです。
と、スマートウォッチNY17を使った感覚を書いてきました。最悪腕時計としてほぼ正確な時間が表示され、腕時計型通信機として使えればそれでいいと思っているので十分です。ただ、充電バッテリー周りが怪しい個体なため、すぐに使えなくなってしまうかも知れません。あともうちょっとBluetoothの強さが欲しい・・・。そうなったときの後継を検討しているのですが、もうちょっと装着感のある丸形か今回と同じような四角型かで迷ってます。腕時計として使っている感を持つなら丸形の大型ですしそっちの方が好みですが、寝るときもつけておくなら小型の四角型の方が邪魔になりません。それに腕時計型通信機としての利用を優先するなら四角型の方が雰囲気が出ます。しばらく今のを使って、寝る時も漬けたままが煩わしくならないか、で次どうするかを決めましょう。
先日お客さんが持ち込んだ品物の中にスマートウォッチ、と書いてあった箱があったんです。もちろん中身もあります。正直ウチの店ではあまり売り物にならないかなぁと思ったのですが、せっかくなら引き取って自分で使おうかと他と十把一絡げの価格なら、の条件で取ることにしました。個別で、と言われたらやめてましたが。
わたしは割と腕時計を付けるのが好きなんですが、中古品扱いという商売の関係上高級品を腕に巻くのはもったいないと思うタチで、もっぱら騙された偽物を戒めを兼ねて使うパターンが多いのです。ただ、そういうやつって耐久性が低いんですよ。特に金属製のベルト。わたしが汗をかく体質であることも影響しているでしょうが、数年で金具が折れちゃうんです。交換のしやすい皮ベルトのやつならいいんですが、偽物ってなぜか皮ベルトものってほとんどないんですわ。重さをごまかすために金属ベルトを使うケースが多いんです。なので金属ベルトものを使っていたんですが、とうとう在庫が尽きてしまいまして。修理に出すにはもったいないし、最近は偽物にひっかかることもないので付けるものがなくなってました。なのでせっかくなのでこのスマートウォッチを入門として使うことにしました。
モデルはNY17という型番が付いています。箱によるとメーカー希望小売価格は税込み25800円。ではありますが売られるときはもっと安いようですね。最新型でも10000円未満で買えるようです。ちなみに今回のモデルはどうやら型番は同じでも世代落ちするものらしく、適当に検索したら出てくる録音機能がありません。まぁ仕方ありませんね。箱の中の注意書きに「充電ケーブルをマならず5V/1A規格やパソコン側の挿し口に接続してくださいい。それ以上の電圧や電流のアダプターを使用する場合、スマートウォッチ本体が故障になる可能性があります。予めご了承ください。」という怖い表記がありましたので、PCのUSBで充電。バッテリーは230mAhしかないのでPC充電でもそれほど待たされることはありません。と言っても2時間くらいは待った方がいいですが。
スマートウォッチの主な機能として、健康管理機能があります。個人的には別にそういう機能は求めていないんですが、どうせならなにかしら数字が出た方が面白い、くらいの気分で使ってみましょう。表面温度(体温)、心拍数、血中酸素濃度あたりの数字の他、歩数計機能と合わせた消費カロリーなんかも出ますが、ちょっと珍しいのが血圧測定。これ、数あるスマートウォッチでも搭載しているものは少ないんですよ。ただ、どこまで信用なるか、と言われれば疑問があります。しょせんスマートウォッチのセンサーなんて手首の外側としか接触してません。こんな場所で測るのは他の数値もどこまで信用できるかちょっと怪しいのに、まして血圧? なので手元にあった血圧計と左右の腕で同時に測ってみると
血圧計 124/82スマートウォッチ 133/79
誤差の範囲と呼ぶべきか、かなりズレがあると言うべきか・・・。ちなみに全く腕につけずに計測を始めると全然計測が始まらず、最初腕につけて計測が始まるとすぐ外して適当なモノにセンサーをくっつけて放置計測・・・とやると118/78程度の無難な低めの値が出ます。なので正確にやっているわけではないようですが、全く計測していないわけでもないようです。オムロンが医療機器認証を取得し「血圧計」を名乗って販売しているスマートウォッチもあるので腕時計型でも計測できないということはないでしょうが、NY17のものはあくまで「お遊び用のオマケ」と思った方がいいでしょう。世の中にはむやみやたらに血圧を測りたがる人がいますので、そういう方にはちょうどいいんじゃないでしょうか。
スマートウォッチの一種にスマートバンドというものがあります。と、言っても明確な定義はなく、一部のメーカーが・本体が縦長でベルトと一体になったように見えるデザイン・低価格向けのものをそういう名前で売っているだけに見えます。腕時計っぽくないですが機能はほぼ十分で、一~二世代落ちのものなら低価格スマートウォッチや模倣品を駆逐するレベルでいわゆるコストパフォーマンスの良いものとなっています。実際セコさだけなら宇宙一の我が弟Bも使っているほどです。ただ、傍目で見ていて唯一不満だった点が「通話の通知までしかできず、直接通話できない」ところでした。一方NY17はBluetoothで接続しておけば電話の受信があった場合ちゃんとバイブレーションと呼び出し音で対応してくれ、内蔵のマイクとスピーカーで通話ができます。つまり腕時計型通信機なのです! 携帯電話というものが世の中に出回り始めたとき、なんであんな顔の横に持ってくる形状ばかりなんだ、早く腕時計型にすべきだ、と憤慨していたわたしですが、ようやく実現したと喜んで使っております(通話相手からは「声が曇る」と不評ですが知ったことではありません!!)。できれば相手の声に合わせて文字盤が光で点滅するギミックが搭載されていればもっと良かったのですが、そういう光点滅表現が規制されている現代では致し方ありません。ただ、この音声Bluetooth、NY17が5.0と言う点や個体差もあるのかも知れませんが、よく切れます。切れると言ってもスマートフォンと腕時計型通信機の距離さえ離さなければそう簡単に切れませんが、ちょっと離れるとすぐに接続が切れ、腕時計型通信機のBluetoothが無効化されてしまいます。なのでその都度腕時計型通信機側からBluetoothを手動で有効にし直さないといけません。その有効距離が非常に短く、具体的には右腕に腕時計型通信機を装着し、ズボンの左側のポケットにスマートフォンを入れておくと切れるくらいです。なので右腕に腕時計型通信機を装着して使う場合、ズボンの右側のポケットに入れておく必要があるのです。電話がかかってきた場合すぐにスマートフォンに手が届く位置なので、腕時計型通信機で受け取るのはもはやただの趣味でしかありません(笑)。なお、通話のBluetoothは前述のとおり気が付くと切れているのですが、メッセージの受信やデバイス検索に使うもう一つのBluetooth接続はそう簡単には切れません。隣の部屋くらいの距離なら十分届きます。某A社のやつだけ接続状況が違うようですが音声通信用の「NV17_Audio」だけ接続すれば自動的にメッセージ用「NV17」にも接続され、かつスマートフォン上では「接続されていません」になっていてもメッセージ受信だけは出来たりするのでちょっと不気味にも感じます。
充電は専用のUSB充電ケーブルで行いますが、なぜか電源を落とさないと充電ができませんでした。最初は「充電できない、壊れている?」とあせったくらいです。ですが、電源を落とさないと充電できないというのはあまり正常な動作には見えません。また、充電しても3日くらいたつとそろそろ追加充電しないと、程度にはバッテリー残量が減ってしまいます。各種レビューを見るともう少し持つ印象ですが・・・。充電問題も含め、中古品ゆえ劣化しているのか、劣化しているから前の持ち主が処分しに来たのかわかりませんが、ひょっとしたらあまり長く持たないかも知れません。
NY17は多くのスマートウォッチと同じく睡眠モニター機能も持っているため、睡眠中でも着けておくことを求められます。試しに使ってみました。が、浅い睡眠と深い睡眠の区別がどうもいい加減なように見えます。というのも、その日はよく寝られなくて半分目をつぶって横になってじっとしているだけだったと思うのですが、その時間も「深い睡眠」扱いになってます。一応途中で水を飲みに起き上がった様子はモニタリングしていたらしく「起きていた」扱いになっているタイミングあったため、適当にやっているわけでもないようです。動いていると浅い眠り、立つと起きた、動かないと深い眠り、程度にセンサーだけで判断しているように見えます。あと、それでも6時間以上は横になっていたはずなのですが、なぜか睡眠時間が4時間弱になってました。正確性には欠けるようです。
と、スマートウォッチNY17を使った感覚を書いてきました。最悪腕時計としてほぼ正確な時間が表示され、腕時計型通信機として使えればそれでいいと思っているので十分です。ただ、充電バッテリー周りが怪しい個体なため、すぐに使えなくなってしまうかも知れません。あともうちょっとBluetoothの強さが欲しい・・・。そうなったときの後継を検討しているのですが、もうちょっと装着感のある丸形か今回と同じような四角型かで迷ってます。腕時計として使っている感を持つなら丸形の大型ですしそっちの方が好みですが、寝るときもつけておくなら小型の四角型の方が邪魔になりません。それに腕時計型通信機としての利用を優先するなら四角型の方が雰囲気が出ます。しばらく今のを使って、寝る時も漬けたままが煩わしくならないか、で次どうするかを決めましょう。