Quantcast
Channel: 録画人間の末路 -
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1574

GUZZILLAシリーズ商標無効判決

$
0
0
ちょっと面白い記事が出ていたので紹介。
「GUZZILLA」商標無効 建機部品愛称、「ゴジラ」と酷似―混同の恐れ指摘・知財高裁
建機部品メーカーのタグチ工業が作っているDSカッターシリーズの愛称として使っている名称、「ガジラ」の、特にロゴとして利用しているアルファベット綴りの「GUZZILLA」が東宝の怪獣である「ゴジラ」のアルファベット綴り「GODZILLA」に酷似しており、この商標登録を無効だと訴えた東宝側の訴えを知財高裁が支持し、無効と判断したというものです。もちろんあくまで高裁なのでまだ完全決着ではないですが、GUZZILLAは一度特許庁が登録無効と審査しているので仮に最高裁が受け付けたとしても逆の判決を出すのは難しいでしょうね。ちょっとタグチ工業のサイトに飛んでみました。少なくとも7月30日現在はGUZZILLAを使ったロゴが掲載されています。再生されるDSカッターの動きをみると、なるほど、怪獣の口が建造物をかみ砕くがごとき動きとシルエットを持っており、怪獣にひっかけたシリーズ名を考えた命名者のセンスには敬意を表したいです。ひょっとしたらマンガ「Dr.スランプ」に登場したガっちゃんの正式名称「ガメラとゴジラを足してガジラ、縮めてガっちゃん」(アニメではなんでもガッチャンガッチャン壊すからガっちゃんだったはず)の方が由来かもしれませんが、綴りを考えたらまぁゴジラ由来でしょう。こうした工業と特撮、というと特撮ソング風の社歌を作ったことで話題を呼んだ日本ブレイク工業を思い出す方もいるかも知れませんが、あれは2003年に作られた歌であり、ガジラは1993年から使われている愛称なので、ガジラの方が先です。ならなぜ今頃裁判をやっているのかというと、タグチ工業側が商標登録を、しかもカタカナのガジラではなくアルファベットのGUZZILLAで登録しようとしたのが2012年だからです。それから争いが始まったわけです。逆を言えばカタカナ表記を使っているだけで登録商標しようとしなければ東宝も裁判を起こしてまで止めようとはしなかったでしょう。2012年というと、ハリウッド版ゴジラの話が一般にも知れ渡り始めたころですのでそこに便乗しようという思いもあったかもしれません。アルファベットでやろうとしたのがその疑いを持たせます。さすがに綴りが似すぎているのでこれ以上争っても結果は変わらないでしょうね。GAZIRAとかだったら大丈夫・・・いや、もう一匹のGをつついて起こしそうだからこっちもダメかな?

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1574

Trending Articles