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Channel: 録画人間の末路 -
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ASROCK、990FX extreme4+FX8120での限定条件メモリトラブル

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前々回の続き。

衝動買いしたFX8120用として用意したマザーボード、ASROCKの990FX Extreme4。機能は新旧取り入れて満載なものの、その分一部ケーブルのレイアウトがユニークだったり、ヒートシンクにファンを取り付けるのが面倒だったりと組み立ての段階で少々厄介な部分もあるマザーなことを書きました。ですが、わたしにとって最大の問題となったのは、メモリだったのです。

それは、32ビットOSの管理外メモリがRAMディスクとして全領域使えないことでした。わたしは愛用しているソフトの中にWindows7ではうまく動作しないものがあるので、そのために交換前のPCではVistaのHomePremium32ビット版を使っていました。そのソフトはVistaかXPなら使えるからです。ちなみに、7のXPモードでも動きますが、動作が遅くて耐えられません。
ただ、32ビットでは安くなったメモリが十分使えず、もったいないのでSSD革命を使い、OSから認識されないメモリ領域を活用してきました。前のマザーでは装着メモリ容量は32ビットで使っているくせに12GB、そのうち約8.5GBをそれらの領域に利用してきました。
ところが、FX8120と990FX Extreme4に変えた途端、管理外メモリが一切指定出来なくなってしまったのです。ちなみにコントロールパネルでは、ちゃんと12GBと表示されているにも関わらず、です。ソフトのバージョンを古いものに落としたり、逆にドライバを新しいモノにしたり、BIOSをアップデートしたりとあれこれ試してみましたが、どうやっても管理外が有効になりません。
仕方がないので、SSD革命は諦めてRAMディスクにしましょう。ページファイルやダウンロードファイルをこちらに放り込むようにすれば、SSD革命ほどではないにしろ、管理外メモリを活用できるはずです。
Vistaで管理外メモリを有効にするには、bcdeditでpaeを有効にする必要がある・・・はずです。実のところ詳しい理屈は分かっていないので機械的にやっているだけなのですが。
Vista32ビットの場合、スタートボタンからアクセサリ→コマンドプロンプトを出し、その上で右クリックし、「管理者として実行」を選択、Windowsのコマンドプロンプト画面で

bcdedit /set pae forceenable

を入力するだけ。念のため再起動しておきます。
RAMディスクと言えば、定番はGavotte Ramdisk。ちゃんとregファイルをインストールしてから起動させますが、3Gまでしか選択出来ません。まぁそれでも・・・と指定すると、なぜか4.97GBのRAMディスクが作成されています。もちろんOSが認識するメモリは利用されていません。
合計8GBちょいか・・・。だったら、挿すメモリは8GBにして、4GB強のRAMディスクでいいや、と4GB分のメモリを引き抜いて起動すると、今度は指定通り、3GBのRAMディスクしか作られなくなりました。どうやっても全部の管理外メモリが使えません。一部が残ってしまいます。
しょうがないので、当面この5GBのRAMディスクで妥協しておきます。
次の手段として、レジストリを書き換えて容量を確保しようか、と考えました。8.5GBギリギリはだめでも、7GBくらいなら出来るかも・・・と考えたのですが、やはり12GB搭載時には約5GBまでしか確保出来ず、8GB搭載時は3GBまでしか取れません。
最後の手段として、別の管理外メモリを使えるソフト、アイオーデータのRamPhantomEXを引っ張り出してきました。以前買ったのですが、あまり使わないので放っておいたものです。メモリを12GBに戻してこれとGavotte Ramdiskを同時に使ったところ、それぞれ2.97GB、約3GBの確保が出来ました。管理内メモリは消費せずに、合計6GBまでは使えています。それでも全部は使えません。

この時点で諦めました。おとなしくOSを64ビットに変更します。幸いVistaのHomePremium64ビット版がありますので、これを移すことにします。一台他のPCが使えなくなりましたが、これは例の安定していないPCですしそのうちパーツを取り替えてしまおうかと思っているので、まぁいいかと。
Vistaとは言え64ビット、メモリはちゃんと認識されています。そのうち3GB程度をせっかくなのでRamPhantomEXを復活させてRAMディスクに使い、一時ファイルやブラウザのキャッシュ、頻繁に利用するアプリのインストール先として使っています。ただ、それでもVistaの64ビットってあまり速くないんですよ、動画の再生はなぜか引っかかるし。せっかくの新CPUだというのに、OSが重いおかげで体感出来なくなってしまいました。ソフトが使えなくなるよりはいいですけどね。

と、いうわけで、32ビットOS+管理外メモリ活用で使う場合、その原因がFX8120側にあるのか990FX Extreme4側にあるのかまでは不明ですので、この組み合わせで使うのは避けた方がいいでしょう。OSを含めて改めて買うのなら64ビットOSが当たり前の昨今ですからこれで困る人は少ないと思いますが、Vistaを買っちゃった人の中には「8が出るまでVistaで凌ごう」って考えている人も結構いると思いますので、気をつけて下さい。
でも、VistaのHomeってもうすぐサポートがサポートが終了するんですよね。来年の3月でしたっけ。利用者が少数なので、セキュリティホールを見つけ出そうとする人は少なく、サポートが終了しても今まで分のアップデートとセキュリティソフトで大丈夫・・・と考えるのは甘いでしょうか。

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