昨日は金環日食に世間が沸いたと思ったら、今日は東京スカイツリーの開業だそうで。
東京スカイツリーが開業 王さんらテープカット
連日イベントで賑やかですね。と、言うより、スカイツリーの場合は金環日食にニュースの話題を取られるのを避けるために火曜日なんて中途半端な今日を開業日に選んだのではないか、という気がしますが。
しかし、なんですか、各テレビ局のあの尋常でない騒ぎっぷりは。国を挙げての一大イベントと言わんばかりのはしゃぎようですよ。結局関東の地上波放送のためだけの電波塔の新型に過ぎないわけでしょ? そりゃ番組を作っているのは在京キー局ですからそれらにとっては重要なイベントなんでしょうけど、関係ない地区の人間だとかえってしらけちゃいますよ。おかげで今日は地上波見る気が全くしないです。いや、最近はいつものことなんですが、ニュースすら見る気が起きないのは本当に久々なんで。
それに関東に住んでいれば住んでいたで、せっかく取り付けたUHFアンテナをスカイツリーに合わせてこれから調整する作業を行わなければならないし、電波の届く距離だって東京タワーより少し遠い程度のようですから視聴可能世帯がそれほど増えるわけでも無し。経済面や観光面以外でどれだけ東京スカイツリーに意味があるのかは疑問です。そもそもこれを立て始めたから地上波は従来の構造を続けるしかなくなった、と言う面もあると考えていますので、総合的に見れば利より害の方が多そうなんですが。
でも、誰が最初にぶっ壊すかは興味があります。
いやいや、実物を、じゃないです。そこまで物騒な話ではありません。映画とかの話です。
何度も書いてますようにわたしは熱心な怪獣もののファンでもあるのですが、東京スカイツリーにとっては先輩とも言うべき東京タワーは、おそらく実在する建造物としてはもっとも多くの回数、特撮技術によって映像世界の中で破壊されているのです。
もっとも有名なのは、モスラ(1961年)で、折った東京タワーにモスラが繭を張るシーンでしょう。怪獣ものとしてはこれが最初ですが、他にも大変多くの映像作品で東京タワーは登場しています。
映画
・モスラ(モスラ(1961))
東京タワーを折って繭を作る。原子熱線砲の攻撃で燃えて死んだかに見えた次の瞬間、成虫となって飛び出した
・某国の核ミサイル(世界大戦争(1961))
東京に打ち込まれた核ミサイルの炎で溶けるように東京タワーが折れ曲がっていく
・キングギドラ(三大怪獣地球最大の決戦(1964))
ギドラの飛行に伴う衝撃波で、通過後に東京タワーが倒れていく
・ガメラ(大怪獣ガメラ(1965))
東京タワーを倒壊させる。「ガメラ対宇宙怪獣バイラス(1968)」でも本作の流用シーンで東京タワーを倒している
・ガイガン(地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン(1972))
ガイガンの一撃によってひしゃげる鉄塔が東京タワーと思われるが、一瞬しか映らないので詳細不明。なお、この数分前に「三大怪獣地球最大の決戦」の流用で、東京タワーの横をキングギドラが通過するシーンがある
・ガメラ(ガメラ大怪獣空中決戦(1995))
自衛隊のミサイルによってすでに折れていた東京タワーの展望台に作られたギャオスの巣もろとも火球で攻撃、爆破する。おそらく東京タワーを2回攻撃した怪獣はガメラだけ
・ゴジラ(ゴジラXモスラXメカゴジラ 東京SOS(2003))
モスラを熱戦で攻撃するもよけられたため、後ろにあった東京タワーに命中、爆発炎上させる。意外ではあるがゴジラが東京タワーを自分の意志で攻撃したことは一度もない
・ゴジラのような怪獣(ALWAYS 続・三丁目の夕日(2007))
冒頭で怪獣の発射したと思われる熱線で東京タワーが破壊されている。フルCGで描かれた怪獣はゴジラと似ているが、あくまで登場人物の書いた小説で表現された怪獣がゴジラにしか見えないというイメージ映像であり、ゴジラそのものではない。ちなみにその小説は結局没になった
テレビ
・ガラモン(ウルトラQ「ガラモンの逆襲」(1966))
二体出現したガラモンのうちの一体が東京タワーをへし折る
・ノコギリン(帰ってきたウルトラマン「怪奇! 殺人甲虫事件」(1971))
ノコギリンの放った光線をウルトラマンがよけたため、東京タワーに命中、折れてしまう。驚いたのかウルトラマンも思わず振り向いてしまった。余談だが、よけて当たる、の描写が「ゴジラxモスラxメカゴジラ 東京SOS」に、東京タワー近辺の地下からノコギリンが現れる描写が前述の「ガメラ 大怪獣空中決戦」での地下から現れるガメラの描写に、それぞれ似ていると見比べて思った
・ベロクロン(ウルトラマンA「輝け! ウルトラ五兄弟」(1972))
劇中で「東京タワー」と呼ばれた塔を倒す
直接破壊描写はないが登場する特撮作品
映画
・妖星ゴラス(1962)
ゴラスの引力の影響で東京を津波が襲うが、東京タワーなど高い建物は残る。全てが終わったあと、主要登場人物の数人が展望台から海に沈んだようになった東京を眺める
・キングコングの逆襲(1967)
キングコング・メカニコングの最終決戦場。二怪獣は東京タワーを登りつつ戦う。一部が破損
・ガメラ2 レギオン襲来(1996)
前作で破壊された東京タワーが確認出来る。工事現場のように見えるが、修復か解体かは不明。多分修復
・ゴジラ FINAL WARS(2004)
ゴラスの落下衝撃とゴジラの熱戦の爆風に巻き込まれたのか、折れ曲がった東京タワーが見える
テレビ
・ケムール人(ウルトラQ(1967)「2020年の挑戦」)
ケムール人を倒すため、Xチャンネル光波の照射のために東京タワーが使われる。ミニチュアなどは作られず、写真のみの登場
・キングゼミラ(ウルトラマンタロウ(1973)「東京ニュータウン沈没」)
巨大なセミの怪獣が東京タワーにとまって鳴き続けただけだが、騒音公害と電波障害を引き起こした
番外
・1990年ころのWOWOWでゴジラ・東宝特撮特集をやった際に、番宣用に東京タワーに向かっていくゴジラの映像が作られた。ただし、ゴジラはフィギュアでの表現のために破壊シーンはない。ちなみにその少し前にはNHKBSでガメラ特集が組まれた
以上、思いつく限り可能な限り、確認をとりつつ羅列してみました。単に舞台になっているとか、アニメ作品まで含めるとキリがありませんから飛ばします。東京タワーが多いのは、やはりその特徴的外見から、東京タワーの破壊=東京の破壊を強く印象づけるからだと思われます。
ただし、ほとんど作品の東京タワーは残念ながら大変小さく作られており、怪獣とさほど変わらない高さ(つまりせいぜい70m)のものばかり。大きさまで忠実に作られたのは「キングコングの逆襲」と「ガメラ大怪獣空中決戦」くらいなものでしょう。333mというその高さがそのネックとなっているのは言うまでもありません。東京スカイツリーはその2倍近い634m。本気で再現するとなると、ミニチュアを駆使しても10mを軽く超える巨大なものとならざるを得ませんが・・・。果たして最初に東京スカイツリーに挑む勇者は誰なのでしょうか?
・・・ま、それ以前の問題として、いまさら怪獣メインの映画を作ってもらえるのかとか、昨今のうるさがたの前で街を破壊する映像を作ることが出来るのか、とかあるわけですが。
東京スカイツリーが開業 王さんらテープカット
連日イベントで賑やかですね。と、言うより、スカイツリーの場合は金環日食にニュースの話題を取られるのを避けるために火曜日なんて中途半端な今日を開業日に選んだのではないか、という気がしますが。
しかし、なんですか、各テレビ局のあの尋常でない騒ぎっぷりは。国を挙げての一大イベントと言わんばかりのはしゃぎようですよ。結局関東の地上波放送のためだけの電波塔の新型に過ぎないわけでしょ? そりゃ番組を作っているのは在京キー局ですからそれらにとっては重要なイベントなんでしょうけど、関係ない地区の人間だとかえってしらけちゃいますよ。おかげで今日は地上波見る気が全くしないです。いや、最近はいつものことなんですが、ニュースすら見る気が起きないのは本当に久々なんで。
それに関東に住んでいれば住んでいたで、せっかく取り付けたUHFアンテナをスカイツリーに合わせてこれから調整する作業を行わなければならないし、電波の届く距離だって東京タワーより少し遠い程度のようですから視聴可能世帯がそれほど増えるわけでも無し。経済面や観光面以外でどれだけ東京スカイツリーに意味があるのかは疑問です。そもそもこれを立て始めたから地上波は従来の構造を続けるしかなくなった、と言う面もあると考えていますので、総合的に見れば利より害の方が多そうなんですが。
でも、誰が最初にぶっ壊すかは興味があります。
いやいや、実物を、じゃないです。そこまで物騒な話ではありません。映画とかの話です。
何度も書いてますようにわたしは熱心な怪獣もののファンでもあるのですが、東京スカイツリーにとっては先輩とも言うべき東京タワーは、おそらく実在する建造物としてはもっとも多くの回数、特撮技術によって映像世界の中で破壊されているのです。
もっとも有名なのは、モスラ(1961年)で、折った東京タワーにモスラが繭を張るシーンでしょう。怪獣ものとしてはこれが最初ですが、他にも大変多くの映像作品で東京タワーは登場しています。
映画
・モスラ(モスラ(1961))
東京タワーを折って繭を作る。原子熱線砲の攻撃で燃えて死んだかに見えた次の瞬間、成虫となって飛び出した
・某国の核ミサイル(世界大戦争(1961))
東京に打ち込まれた核ミサイルの炎で溶けるように東京タワーが折れ曲がっていく
・キングギドラ(三大怪獣地球最大の決戦(1964))
ギドラの飛行に伴う衝撃波で、通過後に東京タワーが倒れていく
・ガメラ(大怪獣ガメラ(1965))
東京タワーを倒壊させる。「ガメラ対宇宙怪獣バイラス(1968)」でも本作の流用シーンで東京タワーを倒している
・ガイガン(地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン(1972))
ガイガンの一撃によってひしゃげる鉄塔が東京タワーと思われるが、一瞬しか映らないので詳細不明。なお、この数分前に「三大怪獣地球最大の決戦」の流用で、東京タワーの横をキングギドラが通過するシーンがある
・ガメラ(ガメラ大怪獣空中決戦(1995))
自衛隊のミサイルによってすでに折れていた東京タワーの展望台に作られたギャオスの巣もろとも火球で攻撃、爆破する。おそらく東京タワーを2回攻撃した怪獣はガメラだけ
・ゴジラ(ゴジラXモスラXメカゴジラ 東京SOS(2003))
モスラを熱戦で攻撃するもよけられたため、後ろにあった東京タワーに命中、爆発炎上させる。意外ではあるがゴジラが東京タワーを自分の意志で攻撃したことは一度もない
・ゴジラのような怪獣(ALWAYS 続・三丁目の夕日(2007))
冒頭で怪獣の発射したと思われる熱線で東京タワーが破壊されている。フルCGで描かれた怪獣はゴジラと似ているが、あくまで登場人物の書いた小説で表現された怪獣がゴジラにしか見えないというイメージ映像であり、ゴジラそのものではない。ちなみにその小説は結局没になった
テレビ
・ガラモン(ウルトラQ「ガラモンの逆襲」(1966))
二体出現したガラモンのうちの一体が東京タワーをへし折る
・ノコギリン(帰ってきたウルトラマン「怪奇! 殺人甲虫事件」(1971))
ノコギリンの放った光線をウルトラマンがよけたため、東京タワーに命中、折れてしまう。驚いたのかウルトラマンも思わず振り向いてしまった。余談だが、よけて当たる、の描写が「ゴジラxモスラxメカゴジラ 東京SOS」に、東京タワー近辺の地下からノコギリンが現れる描写が前述の「ガメラ 大怪獣空中決戦」での地下から現れるガメラの描写に、それぞれ似ていると見比べて思った
・ベロクロン(ウルトラマンA「輝け! ウルトラ五兄弟」(1972))
劇中で「東京タワー」と呼ばれた塔を倒す
直接破壊描写はないが登場する特撮作品
映画
・妖星ゴラス(1962)
ゴラスの引力の影響で東京を津波が襲うが、東京タワーなど高い建物は残る。全てが終わったあと、主要登場人物の数人が展望台から海に沈んだようになった東京を眺める
・キングコングの逆襲(1967)
キングコング・メカニコングの最終決戦場。二怪獣は東京タワーを登りつつ戦う。一部が破損
・ガメラ2 レギオン襲来(1996)
前作で破壊された東京タワーが確認出来る。工事現場のように見えるが、修復か解体かは不明。多分修復
・ゴジラ FINAL WARS(2004)
ゴラスの落下衝撃とゴジラの熱戦の爆風に巻き込まれたのか、折れ曲がった東京タワーが見える
テレビ
・ケムール人(ウルトラQ(1967)「2020年の挑戦」)
ケムール人を倒すため、Xチャンネル光波の照射のために東京タワーが使われる。ミニチュアなどは作られず、写真のみの登場
・キングゼミラ(ウルトラマンタロウ(1973)「東京ニュータウン沈没」)
巨大なセミの怪獣が東京タワーにとまって鳴き続けただけだが、騒音公害と電波障害を引き起こした
番外
・1990年ころのWOWOWでゴジラ・東宝特撮特集をやった際に、番宣用に東京タワーに向かっていくゴジラの映像が作られた。ただし、ゴジラはフィギュアでの表現のために破壊シーンはない。ちなみにその少し前にはNHKBSでガメラ特集が組まれた
以上、思いつく限り可能な限り、確認をとりつつ羅列してみました。単に舞台になっているとか、アニメ作品まで含めるとキリがありませんから飛ばします。東京タワーが多いのは、やはりその特徴的外見から、東京タワーの破壊=東京の破壊を強く印象づけるからだと思われます。
ただし、ほとんど作品の東京タワーは残念ながら大変小さく作られており、怪獣とさほど変わらない高さ(つまりせいぜい70m)のものばかり。大きさまで忠実に作られたのは「キングコングの逆襲」と「ガメラ大怪獣空中決戦」くらいなものでしょう。333mというその高さがそのネックとなっているのは言うまでもありません。東京スカイツリーはその2倍近い634m。本気で再現するとなると、ミニチュアを駆使しても10mを軽く超える巨大なものとならざるを得ませんが・・・。果たして最初に東京スカイツリーに挑む勇者は誰なのでしょうか?
・・・ま、それ以前の問題として、いまさら怪獣メインの映画を作ってもらえるのかとか、昨今のうるさがたの前で街を破壊する映像を作ることが出来るのか、とかあるわけですが。