毎年恒例CES、の「CES2022」にて今年以降展開予定のPC用CPUがIntel・AMD両陣営より発表になりました。昨年末に書いた噂話とほぼ似たようなものではありますが、正式発表ですからより発売が楽しみになってきます。まずはIntelから見ていきましょう。
ノートPC向けAlder Lakeは驚愕の14コア/20スレッド!デスクトップPC向けの廉価CPUも登場
Asciiの記事です。モバイル向けは放っておいてデスクトップ向けを見ていきましょう。第11世代はロークラスは用意されず、第12世代も現状ではインフルエンサー向けのハイクラスしか登場していないIntel製CPUですが、予想通りK無しクーラー付の扱いやすいモデルが投入されます。PentiumやCeleronと言った下位モデルも発表できるのはさすがに自社工場を持つIntelの強み。また、i5無印以下はすべてEコア無しのPコアのみとなりました。そのため、Pコアの数も違う分i5とi7の差がちょっと大きいように思います(i7 P8+E4/i5 P6+E0)。扱いやすさとお買い得さを兼ね備えるのはi7K無しかi5K付きということになりそうです。わたしはi7K無しとMicroATXのミドル級チップセットモデルを買う予定。発売時期にもよりますが、コスパ向けとなるとDDR4メモリを使う方が良さそうです。DDR5でも供給は価格に問題なくなるのは早くて今年後半でしょうから。Intelでももう一つ面白そうなのがGPU展開。Asciiの記事は触れる程度しか書いていないので、impressの方を見てみましょう。
Intel、最大5.5GHzまでブーストできる第12世代Core KSシリーズ。GPU「Arc」もデモ
初めて製造したグラフィック用チップ、i740こそ単体で発売しましたがそれ以降はチップセットやCPUに内蔵させるばかりであまり評判もよろしくなかったIntelのGPUですが、それが過去の話になっていきそうです。ついに登場する単体GPU、ArcはGeForceやRADEONのようにゲーム性能を全面に押し出すのではなくコンピューティング処理能力をウリとするようで、内蔵GPUと連動させることもでき、それによってそれぞれを単体で利用した時よりも高速でエンコードができる、というデモが行われています。もちろんエンコード=動画エンコードとは限りませんが。ここ最近IntelのCPU内蔵動画機能、QSVは特にエンコード時のスピード面で他社製GPUの持つ機能に見劣りするようになってきていました。それは自社製GPU・Xe方面から強化する予定だったために特に強化の必要性を感じずに放置してあった、と考えれば納得のいく話です。こうした外部GPUを搭載してなお内蔵GPUを生かし、処理能力を強化するようなやり方はかつてAMDがAPUで提案し、今や半ば投げ出してしまった理想に非常に似ています。かつて間近で未来を語る様を見てきたわたしとしては、Intelの取り組みに期待を持ってしまいます。ここしばらくはIntelの方が面白そうですね。
一方のAMDはやはり新キャッシュCPU・モバイル向けZen3+・Zen4という新CPUの他、GPUも下位モデルを出してラインナップを充実させるとのことです。
Zen 4にRyzen 7 5800X3D、さらにRX 6500 XTも!見どころ山盛りのAMD基調講演を振り返る
わたしはZen3+はモバイルハイパフォーマンスモデルに限られるのでは?と勝ってに予想していたのですが、その予想は覆されて、TDP15-28WのUモデルも、発売されるかどうかは別にして、用意されるようです。
Ryzen 6000モバイル版で遂にGPUにてこ入れ。Zen3+とRDNA2で性能大幅引き上げ
Intelのモバイル向けCPUでもそうですが、ノートPCで5GHzが出るようになる時代がこようとは・・・。初めて5GHzを謡ったFX9590はTDP220Wだったというのに、今やその数分の一、それでいて当然基本性能はそのモバイル用のほうが数段上でしょうし、技術の進歩は怖いものです。
なお、Zen4に関してはPPGAからLGAに変更になることくらいで詳細は無し。そういうところもありますが、なんかこう、今のAMDの展開には期待感といいますか、ワクワクする感覚が湧いてきません。未知の誘惑がないのです。それはZen3がただの通常進化でしかなく、Zen4やそれを利用するだろうAPUもなんとなく予想の範囲だろうなぁという気がしてなりません。初代Zenは工場をGFからTSMCに変更し、当時としては新しい製造プロセスを使うことでそれまでと比べ省電力と多コア化に成功しました。が、その一方でコアそのものは旧世代の特徴を残していました。動画エンコードにおいて縮小リサイズの際の速度の短縮がIntelのSkylakeに比べても劣ることを確認しています。この欠点が解消されたのがZen2で、あらゆる面において当時のIntel製CPUと互角以上となったZen2の能力には非常に楽しませてもらったことを覚えています。が、Zen3はたんに細かい部分で改良が進んで処理能力が高くなった以外に変更点はなく、速くなってすごいもののそれ以上ではありませんでした。Zen4も製造プロセスのさらなる微細化によって当然強化はされるのでしょうが、新機能となると・・・。うーん。ましてZen4のAPUはGPUをRDNA系に変更されるので、それによって動画再生能力が低下するのはほぼ確実です。それに計算処理などをRDNAは得意としておらず、基本的にゲームに振ったアーキテクチャですから本来のAPU向けではありません。RDNA2になって多分改善されたんだろうなぁとは思いますが、確実に劣る部分がある以上、期待感が湧いてきません。GPUの方はかなり一所懸命に開発している様子は見えます。が、ゲームのことばかりしか言ってきません。キツイことを言うようですが、競合で出来ることが出来るだけのRADEONなら別に要らないんです。出来ないことが出来るからRADEONは良かったんですけどねぇ、わたしには。
と、言うわけで、それでも6対4くらいでAMD贔屓にはしていくつもりですが、今年はIntelCPUを買うつもりです。こっちの分野でも第12世代が向いているようなら第11世代が載っているPCの方も第12世代のミドルクラスに買い替えてもいいかな? 程度には期待しています。Ryzenの成功でだんだん保守的になってきてしまったAMDにも未知の魅力を出してくることを、まだ期待したいですね。
追記:すでにi9こそないもののi7以下のK無し第12世代が一斉に発売されましたね! さっそくチェック・・・といいたいところなんですが、今回は「MicroATXで組みたい」というのが願望なんですが・・・いいのがない(泣) わたしが欲しいのは優先順位も付けると1.拡張スロット多め2・SATA垂直挿し多め3.できれば幅短め。メモリスロット2つでもいい4.今回はDDR4の方がいいかなぁなんですが、見事にないんです。しいて選ぶならASUSのPRIME Z690M-PLUS D4くらいでしょうか。 今のマザーはM.2.スロットとPCI-Expressx16が一つあればあとは要らないという使い方をしろ、というものばかりで選択肢が非常に狭い。ならケースを変えるか? と思ってもケースもひどくてHDD用ベイが全然ないものにいつの間にか世代交代しちゃってます。いつから組み立てPCってこうなっちゃった? 一月後半になったらもう少しマザーが出ると思うので今月いっぱい待ちます。どうせ出遅れてるしねぇ。12700もそう簡単に売り切れないでしょ。
ノートPC向けAlder Lakeは驚愕の14コア/20スレッド!デスクトップPC向けの廉価CPUも登場
Asciiの記事です。モバイル向けは放っておいてデスクトップ向けを見ていきましょう。第11世代はロークラスは用意されず、第12世代も現状ではインフルエンサー向けのハイクラスしか登場していないIntel製CPUですが、予想通りK無しクーラー付の扱いやすいモデルが投入されます。PentiumやCeleronと言った下位モデルも発表できるのはさすがに自社工場を持つIntelの強み。また、i5無印以下はすべてEコア無しのPコアのみとなりました。そのため、Pコアの数も違う分i5とi7の差がちょっと大きいように思います(i7 P8+E4/i5 P6+E0)。扱いやすさとお買い得さを兼ね備えるのはi7K無しかi5K付きということになりそうです。わたしはi7K無しとMicroATXのミドル級チップセットモデルを買う予定。発売時期にもよりますが、コスパ向けとなるとDDR4メモリを使う方が良さそうです。DDR5でも供給は価格に問題なくなるのは早くて今年後半でしょうから。Intelでももう一つ面白そうなのがGPU展開。Asciiの記事は触れる程度しか書いていないので、impressの方を見てみましょう。
Intel、最大5.5GHzまでブーストできる第12世代Core KSシリーズ。GPU「Arc」もデモ
初めて製造したグラフィック用チップ、i740こそ単体で発売しましたがそれ以降はチップセットやCPUに内蔵させるばかりであまり評判もよろしくなかったIntelのGPUですが、それが過去の話になっていきそうです。ついに登場する単体GPU、ArcはGeForceやRADEONのようにゲーム性能を全面に押し出すのではなくコンピューティング処理能力をウリとするようで、内蔵GPUと連動させることもでき、それによってそれぞれを単体で利用した時よりも高速でエンコードができる、というデモが行われています。もちろんエンコード=動画エンコードとは限りませんが。ここ最近IntelのCPU内蔵動画機能、QSVは特にエンコード時のスピード面で他社製GPUの持つ機能に見劣りするようになってきていました。それは自社製GPU・Xe方面から強化する予定だったために特に強化の必要性を感じずに放置してあった、と考えれば納得のいく話です。こうした外部GPUを搭載してなお内蔵GPUを生かし、処理能力を強化するようなやり方はかつてAMDがAPUで提案し、今や半ば投げ出してしまった理想に非常に似ています。かつて間近で未来を語る様を見てきたわたしとしては、Intelの取り組みに期待を持ってしまいます。ここしばらくはIntelの方が面白そうですね。
一方のAMDはやはり新キャッシュCPU・モバイル向けZen3+・Zen4という新CPUの他、GPUも下位モデルを出してラインナップを充実させるとのことです。
Zen 4にRyzen 7 5800X3D、さらにRX 6500 XTも!見どころ山盛りのAMD基調講演を振り返る
わたしはZen3+はモバイルハイパフォーマンスモデルに限られるのでは?と勝ってに予想していたのですが、その予想は覆されて、TDP15-28WのUモデルも、発売されるかどうかは別にして、用意されるようです。
Ryzen 6000モバイル版で遂にGPUにてこ入れ。Zen3+とRDNA2で性能大幅引き上げ
Intelのモバイル向けCPUでもそうですが、ノートPCで5GHzが出るようになる時代がこようとは・・・。初めて5GHzを謡ったFX9590はTDP220Wだったというのに、今やその数分の一、それでいて当然基本性能はそのモバイル用のほうが数段上でしょうし、技術の進歩は怖いものです。
なお、Zen4に関してはPPGAからLGAに変更になることくらいで詳細は無し。そういうところもありますが、なんかこう、今のAMDの展開には期待感といいますか、ワクワクする感覚が湧いてきません。未知の誘惑がないのです。それはZen3がただの通常進化でしかなく、Zen4やそれを利用するだろうAPUもなんとなく予想の範囲だろうなぁという気がしてなりません。初代Zenは工場をGFからTSMCに変更し、当時としては新しい製造プロセスを使うことでそれまでと比べ省電力と多コア化に成功しました。が、その一方でコアそのものは旧世代の特徴を残していました。動画エンコードにおいて縮小リサイズの際の速度の短縮がIntelのSkylakeに比べても劣ることを確認しています。この欠点が解消されたのがZen2で、あらゆる面において当時のIntel製CPUと互角以上となったZen2の能力には非常に楽しませてもらったことを覚えています。が、Zen3はたんに細かい部分で改良が進んで処理能力が高くなった以外に変更点はなく、速くなってすごいもののそれ以上ではありませんでした。Zen4も製造プロセスのさらなる微細化によって当然強化はされるのでしょうが、新機能となると・・・。うーん。ましてZen4のAPUはGPUをRDNA系に変更されるので、それによって動画再生能力が低下するのはほぼ確実です。それに計算処理などをRDNAは得意としておらず、基本的にゲームに振ったアーキテクチャですから本来のAPU向けではありません。RDNA2になって多分改善されたんだろうなぁとは思いますが、確実に劣る部分がある以上、期待感が湧いてきません。GPUの方はかなり一所懸命に開発している様子は見えます。が、ゲームのことばかりしか言ってきません。キツイことを言うようですが、競合で出来ることが出来るだけのRADEONなら別に要らないんです。出来ないことが出来るからRADEONは良かったんですけどねぇ、わたしには。
と、言うわけで、それでも6対4くらいでAMD贔屓にはしていくつもりですが、今年はIntelCPUを買うつもりです。こっちの分野でも第12世代が向いているようなら第11世代が載っているPCの方も第12世代のミドルクラスに買い替えてもいいかな? 程度には期待しています。Ryzenの成功でだんだん保守的になってきてしまったAMDにも未知の魅力を出してくることを、まだ期待したいですね。
追記:すでにi9こそないもののi7以下のK無し第12世代が一斉に発売されましたね! さっそくチェック・・・といいたいところなんですが、今回は「MicroATXで組みたい」というのが願望なんですが・・・いいのがない(泣) わたしが欲しいのは優先順位も付けると1.拡張スロット多め2・SATA垂直挿し多め3.できれば幅短め。メモリスロット2つでもいい4.今回はDDR4の方がいいかなぁなんですが、見事にないんです。しいて選ぶならASUSのPRIME Z690M-PLUS D4くらいでしょうか。 今のマザーはM.2.スロットとPCI-Expressx16が一つあればあとは要らないという使い方をしろ、というものばかりで選択肢が非常に狭い。ならケースを変えるか? と思ってもケースもひどくてHDD用ベイが全然ないものにいつの間にか世代交代しちゃってます。いつから組み立てPCってこうなっちゃった? 一月後半になったらもう少しマザーが出ると思うので今月いっぱい待ちます。どうせ出遅れてるしねぇ。12700もそう簡単に売り切れないでしょ。