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緊急事態宣言解除はなんのため

あちこちで大きく取り上げられていますが、自民党総裁選で岸田氏が勝利しました。おそらく次の総理大臣になるでしょう。個人的には比較的バランスのいいところに落ち着いたんじゃないかな、と思ってます。異常なバッシングの嵐が河野氏に集中して対象外とされたのも大きかったかも。次の内閣に望むのはなんと言ってもコロナウィルスの蔓延対策。現状ほかの政策はコロナ対策ありきで、後回しにしたり控え目にしたりでいいと思ってます。ところが、首都圏を含む日本全域で9月30日をもって緊急事態宣言どころかまん延防止措置も取らずに全面解禁にするというではないですか。もちろんある程度の行政指導は残るでしょうが、日本全国でまん防すらやらないと言っているのですから強制力等は一切なく、ある意味「対策をとって客をあまり入れずすぐ閉めてしまう店やイベントがいいか、対策は二の次で客をどんどん入れて盛り上がり歓迎だったり深夜まで営業している店やイベントがいいか」を客の判断にゆだねる自己責任が突き付けられた形になります。こうなると、それを理由に岸田氏も大御所から要求されるだろうGotoキャンペーンの実施を拒み切れないんじゃ・・・とちょっと心配になってきます。確かに数字だけ見れば新規感染者は減ってます。ですが人の流れを抑えれば、そもそも検査に行く人が減るわけなので新規感染者の減少とまん延が防止されているのがイコールとは言い切れません。何より我が街。県全体を見ればやっぱり減っているのですが、我が街に限って言えばそれほど減っていません。減っているのはもっと人口の少ない地域です。我が街は我が県の中では一番の都市なため、大都市圏との人の往来が県随一の地区です。以前からコロナウィルスは大都市圏から何かしら持ち込まれ、我が街で感染者が出、それが県全域に広がっていくのが感染経路と言われていました。我が街での感染者がさほど減っていないというのは県内での人の往来が減った結果でしかなく、ちょっとストッパーが外れればいつでも元の状態に戻れる状態になる、ようにしか見えません。この状況で解禁・・・。正直イヤな予感がします。せめてまん防だけでも継続すべき、と思うのですが、それすらやらないとしたのは、Gotoキャンペーン再開がしたいというのもあるのでしょうが、それ以上に結局お上は来る総選挙の選挙活動を堂々とやりたい、だから人を集めてもいいようにまん防もやらない、ということなんじゃないでしょうか。正直その気持ちはわからなくもないです。当選確率ギリギリな人は今まで以上に声を張り上げ、知名度を上げ、政策を訴えたいでしょう。それには結局従来のノウハウをそのまま使う、すなわち人を集め、人を動かすしかないのでしょう。ネットを使おうにも、ネットの情報発信特有の大きな欠点、すなわち「利用者は自分の欲しい情報以外には見向きもしない、見に来てくれない」をどうにかする手段がない以上、やったところで見に来てくれるのは、よほどのことがない限り投票してくれるような支持者がほとんどではただの自己満足にしかなりませんから。この悩みは与野党問わないはずです。ただ、だから解禁というもの政治のためなら庶民は二の次、の感があってこれも釈然としません。こういう時こそ政治家の側からの自主規制、より厳格な選挙活動の制限が必要、代わりにマスコミは本当に平等な意味での訴えの場を提供することが重要だと思うのですが、やっぱり無理なんかなぁ。候補者は自分への足かせだけはつけたくないだろうし。あえて自ら活動を抑える候補者に投票するという選択とかはありかも知れませんか。

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