政府主導のGoToキャンペーンがまたトラブルを呼んでいます。最初にGoToトラベルが導入されたときには「コロナウィルスがまだ収まったと言い難いこの状況で県外旅行を促すのは第二波を呼びかねない」と批判されました。実際、一部のそれまでは感染者の少なかった地域では大幅に新規の感染者が確認され、結果もっとも感染者が多いと思われる東京はGoToキャンペーンから除外されました。この後マスコミは方針を変えたのか、特に新規感染者が減っているわけでもないのにコロナウィルス関連の報道は減っていき、コロナ騒ぎはすでに下火、ピークは過ぎた、という気にさえなってきました。その中で再び東京のキャンペーン対象外が解禁、直前こそ「期待もあるが不安もある」という観光地の人々の話が報道されたものの、解禁後はそうした意見は(わたしが見る限りでは)ほとんど報道されなくなり、特にテレビではGoToトラベルを利用して賑わう観光地の様子が連日映され、現地の人々の否定的な意見はなく、コロナ対策を徹底して観光客を迎えている様子ばかりでした。これはまぁわたしの地元が観光客に来てもらう地方であり、少しでも地元を応援したいという地元放送局の意向があったからかも知れません。実際そうした報道もあって、GoToトラベルの利用者は増え、そしてあっという間に大手予約サイトでは割り当ての助成金を使いつくし、一時割引幅大幅縮小の路線変更を言い出しました。
GoToトラベルで「3500円上限ドタバタ劇」が起きた本当の理由「変化」を読めなかった官僚たち
政府が資金の追加を行うことで一応現在は元に戻ってはいますが、再びミソがついた印象です。それでも、一時それなりに勢いがあったのは間違いないところでしょう。
その勢いに乗って第二のキャンペーンたるGoToイートキャンペーンも始まりました。ところが、これも見通しの甘さが目立つ状況になっています。
GoToイート抜け穴だらけ…今度はタダ飯の“無限ループ”横行 詐欺まがいの手口も
まぁわたしも、「錬金術」などと称された予約して席確保させて300円しか使わず、差額のポイントをもらうとか、数人分予約を入れて一人で利用し、店に口利きを要求して大勢分のポイントをもらうとかは店に対しても失礼な行為だし、こういう行動には断固反対を唱えますよ。でも、「無限ループ」と称される1000円分しか食事をせず、それで1000円分のポイントもらって実質タダ・・・。これは誰でも思いつくし、当たり前にやるでしょう。店にもよりますが、夕食一食を1000円程度で済ませるお客さんなんてざらにいると思います。そういう人たちがGoToイートが始まっても使う料金を変えないなんて不自然でもなんでもないし、結果実質無料になったとしても誰からも咎められることじゃないと思うのです。このキャンペーンを決めた人たちは夕食一食一万円超えは当たり前、とかいう金銭感覚でしか食事をしたことがない人たちなんでしょうが、外部からの声などは聞かなかったんでしょうか。さらにこれによって儲かるのは肝心の外食店ではなく中間に入る所謂グルメサイトばかり、という声も聞こえてきますし、こっちの方はあまりいい結果にはなりそうにはありません。
ただ、GoToイートキャンペーンにはもう一つの形態があります。「プレミアム付き食事券」という方式です。これは都道府県ごとに若干仕様が異なるようですが、・25%のプレミアム付きの食事券を販売。おもに1万円で1万2千5百円分の食事が販売県内の登録店で使えるという点では共通なようです。あとは券の形態や販売方法は異なるようですが、わが地元は事前予約も必要なく、取り扱い店も割と多めということもあって買いやすい形態となっています。わたしも食道楽を自称する身であり、せっかくなので買ってみました。で、先日の休日にこれを使ってたまにいく店で食事しようといってみたところ、表には”本日ご予約で満席となっています"の張り紙。しょうがないので別の店に行くと、やっぱり「予約で満席」状態。その店ではちょっと顔が知られているので、店員に謝られてしまいました。いや、景気良くて結構な話で、こっちは残念なだけで別に誤ってもらう必要なんかないわけですが。で、なんとなく「他の店も予約でいっぱいなところあるんだよねぇ。前倒しで忘年会の団体予約でも入っているの?」なんて話を出したところ「いえ、団体さんじゃなくて個別の予約で満席なんですよ。最近はみなさん例のGoToイートの券で食べにくる人が多くて連日この調子なんです」との返事が返ってきました。予想以上にチケット形式は好評なようです。しょうがないのでちょっぴり高級な次の店に行くことにしました。正直特別な時でもなければ行かず、かつ来月行く予定があったのでどうしようかとも思ったのですが、もう今までの店と同レベルの店だともう入られる気がしなかったのです。さすがに次の店は入ることができましたが、それでも普段より混んでいました。この店に来月来たい理由は、来月になれば解禁されるズワイガニの料理を出す予告をこの店がしていたからです。もうせっかくなので予約も入れてしまうことにしました。k「まだ先の話なのに、もう予約入れて大丈夫?」店「来月の始めですと、もうかなりの予約が入っていて満席になっている日もありますから、入れてしまった方がいいですよ」うーん、過去に何度も来たことがある店ですが、こんなこと言われたのは初めてです。今までは要予約の料理以外なら今回のように飛び込みでも普通に食べられたんですが。明らかに流れが変わっているのを感じました。
と、いう風にチケットの方は、少なくともわが地元に限って言えば、店・客の両方から評判はいいようです。なお、わたしが今回足を運んだ店のように連日お客が集中するのは、県のキャンペーンサイトを見ると登録している店は一見多いのですがその半数が居酒屋であり、料理をしっとりと楽しみたいという人にとっては利用できる店が案外少ないのもあります。ポイント制と違い、割り増した分はそれだけいいものを食べたい、と思わせる心理が働くんでしょう。あるいは購入や予約にWEBを経由する必要がないことで、WEBを使い慣れない人が使いやすかく、結果幅広い人に使ってもらうことができた、というところでしょうか。正直GoToイートをやるのならこうしたチケットだけにして、購入を地元の人間はもちろん旅行者もすぐわかって買いやすいように工夫するほうに尽力すればよかったんじゃないか? と思うんですが、なんでWEB予約方式にこだわったんでしょうか。まぁ逆にWEB予約方式でチケット買う必要がない、の方が使いやすいという人も少なくないと思いますが、経済対策なのですからシンプルで利用者が多い方がいいと思うんですけどね、わたしなんかは。
GoToトラベルで「3500円上限ドタバタ劇」が起きた本当の理由「変化」を読めなかった官僚たち
政府が資金の追加を行うことで一応現在は元に戻ってはいますが、再びミソがついた印象です。それでも、一時それなりに勢いがあったのは間違いないところでしょう。
その勢いに乗って第二のキャンペーンたるGoToイートキャンペーンも始まりました。ところが、これも見通しの甘さが目立つ状況になっています。
GoToイート抜け穴だらけ…今度はタダ飯の“無限ループ”横行 詐欺まがいの手口も
まぁわたしも、「錬金術」などと称された予約して席確保させて300円しか使わず、差額のポイントをもらうとか、数人分予約を入れて一人で利用し、店に口利きを要求して大勢分のポイントをもらうとかは店に対しても失礼な行為だし、こういう行動には断固反対を唱えますよ。でも、「無限ループ」と称される1000円分しか食事をせず、それで1000円分のポイントもらって実質タダ・・・。これは誰でも思いつくし、当たり前にやるでしょう。店にもよりますが、夕食一食を1000円程度で済ませるお客さんなんてざらにいると思います。そういう人たちがGoToイートが始まっても使う料金を変えないなんて不自然でもなんでもないし、結果実質無料になったとしても誰からも咎められることじゃないと思うのです。このキャンペーンを決めた人たちは夕食一食一万円超えは当たり前、とかいう金銭感覚でしか食事をしたことがない人たちなんでしょうが、外部からの声などは聞かなかったんでしょうか。さらにこれによって儲かるのは肝心の外食店ではなく中間に入る所謂グルメサイトばかり、という声も聞こえてきますし、こっちの方はあまりいい結果にはなりそうにはありません。
ただ、GoToイートキャンペーンにはもう一つの形態があります。「プレミアム付き食事券」という方式です。これは都道府県ごとに若干仕様が異なるようですが、・25%のプレミアム付きの食事券を販売。おもに1万円で1万2千5百円分の食事が販売県内の登録店で使えるという点では共通なようです。あとは券の形態や販売方法は異なるようですが、わが地元は事前予約も必要なく、取り扱い店も割と多めということもあって買いやすい形態となっています。わたしも食道楽を自称する身であり、せっかくなので買ってみました。で、先日の休日にこれを使ってたまにいく店で食事しようといってみたところ、表には”本日ご予約で満席となっています"の張り紙。しょうがないので別の店に行くと、やっぱり「予約で満席」状態。その店ではちょっと顔が知られているので、店員に謝られてしまいました。いや、景気良くて結構な話で、こっちは残念なだけで別に誤ってもらう必要なんかないわけですが。で、なんとなく「他の店も予約でいっぱいなところあるんだよねぇ。前倒しで忘年会の団体予約でも入っているの?」なんて話を出したところ「いえ、団体さんじゃなくて個別の予約で満席なんですよ。最近はみなさん例のGoToイートの券で食べにくる人が多くて連日この調子なんです」との返事が返ってきました。予想以上にチケット形式は好評なようです。しょうがないのでちょっぴり高級な次の店に行くことにしました。正直特別な時でもなければ行かず、かつ来月行く予定があったのでどうしようかとも思ったのですが、もう今までの店と同レベルの店だともう入られる気がしなかったのです。さすがに次の店は入ることができましたが、それでも普段より混んでいました。この店に来月来たい理由は、来月になれば解禁されるズワイガニの料理を出す予告をこの店がしていたからです。もうせっかくなので予約も入れてしまうことにしました。k「まだ先の話なのに、もう予約入れて大丈夫?」店「来月の始めですと、もうかなりの予約が入っていて満席になっている日もありますから、入れてしまった方がいいですよ」うーん、過去に何度も来たことがある店ですが、こんなこと言われたのは初めてです。今までは要予約の料理以外なら今回のように飛び込みでも普通に食べられたんですが。明らかに流れが変わっているのを感じました。
と、いう風にチケットの方は、少なくともわが地元に限って言えば、店・客の両方から評判はいいようです。なお、わたしが今回足を運んだ店のように連日お客が集中するのは、県のキャンペーンサイトを見ると登録している店は一見多いのですがその半数が居酒屋であり、料理をしっとりと楽しみたいという人にとっては利用できる店が案外少ないのもあります。ポイント制と違い、割り増した分はそれだけいいものを食べたい、と思わせる心理が働くんでしょう。あるいは購入や予約にWEBを経由する必要がないことで、WEBを使い慣れない人が使いやすかく、結果幅広い人に使ってもらうことができた、というところでしょうか。正直GoToイートをやるのならこうしたチケットだけにして、購入を地元の人間はもちろん旅行者もすぐわかって買いやすいように工夫するほうに尽力すればよかったんじゃないか? と思うんですが、なんでWEB予約方式にこだわったんでしょうか。まぁ逆にWEB予約方式でチケット買う必要がない、の方が使いやすいという人も少なくないと思いますが、経済対策なのですからシンプルで利用者が多い方がいいと思うんですけどね、わたしなんかは。