いろいろあって気が乗らず、更新サボってましたが、ボチボチ再開します。あくまでマイペース。
さて、表題にも書きました通り、AMDのRyzenが採用されたSurfaceが10月23日に発売になりましたので、それを見てきました。
Ryzenはデスクトップ向けとしては、特に単体CPU分野でよく売れています。その一方でノートパソコン分野ではパッとしない・・・という印象だったのですが、先日のAMDの公式配信動画の中で「某価格サイトでもベスト10のうち4つか5つはAMD採用」という発言があったのです。そこまで売れてたっけ? 某価格サイトがどこを示すかわかりませんが、価格比較サイトの代表格の一つと言っていいでしょう価格.comの「ノートパソコン 人気売れ筋ランキング」を見てみたところ、10月27日現在でベスト10で4つ、ベスト20で8つのAMD採用ノートPCがランクインしていました。ただし、同じ型番の機種がオプションの違いで2つランクインしていたりしているので、若干水増し感はあります。ただ、AMD採用機は通販専用機が中心で量販店の店頭などではいまだAMD採用のノーパソは探すのが難しい状況が続いています。また、製品そのものを見てもIntel採用のノーパソと違って特徴が少なく、ザ・無難というものばかり。もっとも「余計なものはいらない、無難で基本的な構成でいい、それでいて同性能と思われるIntel採用機より安い」からいいんだ、という需要に当てはまっているからこそ、通販ではAMD機が選ばれることが多くなっているのでしょうけど。
ただ、AMD側としてはそれはもどかしかったでしょう。やはり人目につくところに置かれたい、というのは販売促進の面からも当然のこと。そこにWindowsの大本であるMicrosoftのSurfaceという、おそらく多くの量販店で展示販売されるPCへの採用が決まったわけですから意気が上がらないわけがありません。今回採用されたAPUはわざわざSurface向けにGPUを強化したカスタマイズモデルだそうです。AMD採用で一番性能が上のノーパソを購入したいとなったら此度登場したSurface Laptop3が真っ先に候補に挙がるということですね。また、AMD採用のLaptopは新登場の15インチ。今までのLaptopシリーズの13.3インチはIntelが採用され、価格的にはIntelが下、AMDが上ということになります。従来の発想ですとAMDは下位の低価格モデルにしか採用されないのが常でしたから画期的です。ただし、店頭売りはされないようですが法人向けとしてはさらに価格上位にCore i7を搭載した機種が用意されているので、全体を通してみればミドルハイまでをAMDでカバーする形になります。Laptop3に採用されるRyzen5/7とCore i7、どちらが総合性能で上かは計測しないとわかりませんが、デスクトップ機のように部品だけ買ってきて計測する、というわけにもいかないのでまともに調べるのはお金がかかりすぎるのではっきりしたデータはなさそうですが、Ryzenはデスクトップ向けより一世代劣るZen+なのに対し、Coreは現行デスクトップ向けより世代で言えば先を行っているIce lake。若干AMDの方が分が悪い気がします。
軽く触りに行った印象。23日に出たばかりでその一番最初の日曜日(27日)に行ったのですが、特に売り場に人がいる様子なし。まぁ今は景気が冷え込んでいてウチなんかも先月からいきなり数字が悪くなったしてますし。おまけに忙しい日は先月比の三倍もお客さんが来て大変なのにそうでない日は先月比半分も来ない日が続いたりして、人が特定の日以外は街に出ないようにしていることを物語っています。無駄遣いを避けるためでしょう。いくら月末の日曜日だからと言って大勢の客が来るような状況ではない~ウチの今の動向で言えば日曜日より土曜日の方が人がまだ多い印象~ということなんでしょう。正直経済面から言えば新Surfaceはあまりよくないタイミングで発売した、と言えます。ま、冷やかしの身としては人がいないのは悪いことではありません、店員の視線は気になりますが。
パッと見た感じはさすがに15インチ、Surfaceといえばいまだタブレット型モバイルPCのイメージのあるわたしからすればかなり大きく見えます。ただし、おそらくほとんど部屋に置きっぱなしで使われているだろう他社の15.6インチの大型ノーパソと比べれば薄さは歴然、圧迫感がありません。重さは1.5Kg強と、わたしの使っているノーパソ、ThinkpadA275とほとんど同じ重さ(バッテリー含む)とのことで、少し重くてサイズが大きいのでただのカバンに入れるのは難儀しますが、平たい大き目のキャリーバッグなら持ち運ぶ気にはなるくらいです。キーボードはサイドにテンキーもなく、広くとっている印象。個人的には少々手狭なくらいが使いやすいので少し扱いづらいですが、叩いた感触は悪くないな、と思ってます。
ただ、問題点が一つ。システムを開いてみると、利用可能メモリが5.98GBしかありませんでした。搭載しているメモリは8GB、つまりGPUに2GBも占有されているのです。これはちょっとマズイのではないでしょうか。ちなみにIntel採用の他のSurfaceはだいたいGPU側は128MBか256MBくらいしか使われておらず、7GB以上残っています。Suefaceは解像度が高めなこと、3Dや動画と言った描画性能の他、演算ユニットとしても使えるように設計してあるRADEONを内蔵したAPU、しかもGPU部分はカスタマイズして強化してあるのですからGPUに充てるメモリが多めに必要なのはわかりますが、6GBしか残らないのはちと心細い。さらにSurfaceは原則メモリの増量は後からはできない、とされています。記事によってはSurface Laptop3は分解がしやすく、内部へのアクセスは容易とされていますので、実際には交換による増量くらいはできるかもしれません。が、それには一般性の低い工具が必要になります。そこらで売ってる+-ドライバーくらいじゃ内部にはアクセスできません。なので素人はメモリの増量は無理、と思った方がいいかと思います。なのでこのAMD採用Laptop3、ひょっとしたらBIOSの設定でGPUメモリを減らすことくらいできるかもしれませんが、買うなら16GBの方を買っておくのがいいでしょう。ただ、どうやら当面店売りは8GBばかりで16GBは通販で受注生産扱いになるとか。ちょっと不便です。昔は8GBあればAPUでも必要十分だと、と思ってたんですけどねぇ。
あと気になるのがUSBがType-AとType-Cがそれぞれ一つずつしかないところ。見に行った時には気が付かなかったのですがSDメモリカードスロットがない点も若干マイナスです。15インチというサイズから考えると、モバイルというより基本部屋に置きっぱなしで使い、必要に応じて移動させる軽いデスクトップ代用機的な使い方が多いのではないか、と思われます。そうなるとUSBの少なさやメモリーカードによる増量ができないのは痛い。ただ、それはわたしがそう思うだけで、すでに数世代を経て一定の知名度があるSurface使いには気にならないのかもしれません。
AMDとしては待望のRyzen搭載SurfaceであるLaptop3ですが、どことなく物足りなく感じます。おそらくこのLaptop3は持ち歩いてバッテリーで使うことを前提としているのでしょう。が、特徴である強力なGPUを活用するのにはバッテリーではなくコンセントにつないでの電力供給が必要になることが多いと思うのです。そういう意味でも若干中途半端にまとまったかな、という気がします。ハマる人にはハマるのでしょうが、わたしが欲しいと飛びつきたくなる機種ではないかな、値段も高級機のソレですし。現在わたしはThinkpadA275を仕事メインの持ち運び兼用として使っています。外出する機会は減ったので外に持っていく必要はあまりないのですが、それでも持ち運べる程度の重さ・大きさで3つ以上のUSBや内蔵メモリカードスロットがあり、それでいてAMD採用というモバイルノーパソをそろそろ一台追加したい、という欲求があるのですよ。新Surfaceはちょっとわたしの需要にハマるには至らなかった、そんなPCでした。
さて、表題にも書きました通り、AMDのRyzenが採用されたSurfaceが10月23日に発売になりましたので、それを見てきました。
Ryzenはデスクトップ向けとしては、特に単体CPU分野でよく売れています。その一方でノートパソコン分野ではパッとしない・・・という印象だったのですが、先日のAMDの公式配信動画の中で「某価格サイトでもベスト10のうち4つか5つはAMD採用」という発言があったのです。そこまで売れてたっけ? 某価格サイトがどこを示すかわかりませんが、価格比較サイトの代表格の一つと言っていいでしょう価格.comの「ノートパソコン 人気売れ筋ランキング」を見てみたところ、10月27日現在でベスト10で4つ、ベスト20で8つのAMD採用ノートPCがランクインしていました。ただし、同じ型番の機種がオプションの違いで2つランクインしていたりしているので、若干水増し感はあります。ただ、AMD採用機は通販専用機が中心で量販店の店頭などではいまだAMD採用のノーパソは探すのが難しい状況が続いています。また、製品そのものを見てもIntel採用のノーパソと違って特徴が少なく、ザ・無難というものばかり。もっとも「余計なものはいらない、無難で基本的な構成でいい、それでいて同性能と思われるIntel採用機より安い」からいいんだ、という需要に当てはまっているからこそ、通販ではAMD機が選ばれることが多くなっているのでしょうけど。
ただ、AMD側としてはそれはもどかしかったでしょう。やはり人目につくところに置かれたい、というのは販売促進の面からも当然のこと。そこにWindowsの大本であるMicrosoftのSurfaceという、おそらく多くの量販店で展示販売されるPCへの採用が決まったわけですから意気が上がらないわけがありません。今回採用されたAPUはわざわざSurface向けにGPUを強化したカスタマイズモデルだそうです。AMD採用で一番性能が上のノーパソを購入したいとなったら此度登場したSurface Laptop3が真っ先に候補に挙がるということですね。また、AMD採用のLaptopは新登場の15インチ。今までのLaptopシリーズの13.3インチはIntelが採用され、価格的にはIntelが下、AMDが上ということになります。従来の発想ですとAMDは下位の低価格モデルにしか採用されないのが常でしたから画期的です。ただし、店頭売りはされないようですが法人向けとしてはさらに価格上位にCore i7を搭載した機種が用意されているので、全体を通してみればミドルハイまでをAMDでカバーする形になります。Laptop3に採用されるRyzen5/7とCore i7、どちらが総合性能で上かは計測しないとわかりませんが、デスクトップ機のように部品だけ買ってきて計測する、というわけにもいかないのでまともに調べるのはお金がかかりすぎるのではっきりしたデータはなさそうですが、Ryzenはデスクトップ向けより一世代劣るZen+なのに対し、Coreは現行デスクトップ向けより世代で言えば先を行っているIce lake。若干AMDの方が分が悪い気がします。
軽く触りに行った印象。23日に出たばかりでその一番最初の日曜日(27日)に行ったのですが、特に売り場に人がいる様子なし。まぁ今は景気が冷え込んでいてウチなんかも先月からいきなり数字が悪くなったしてますし。おまけに忙しい日は先月比の三倍もお客さんが来て大変なのにそうでない日は先月比半分も来ない日が続いたりして、人が特定の日以外は街に出ないようにしていることを物語っています。無駄遣いを避けるためでしょう。いくら月末の日曜日だからと言って大勢の客が来るような状況ではない~ウチの今の動向で言えば日曜日より土曜日の方が人がまだ多い印象~ということなんでしょう。正直経済面から言えば新Surfaceはあまりよくないタイミングで発売した、と言えます。ま、冷やかしの身としては人がいないのは悪いことではありません、店員の視線は気になりますが。
パッと見た感じはさすがに15インチ、Surfaceといえばいまだタブレット型モバイルPCのイメージのあるわたしからすればかなり大きく見えます。ただし、おそらくほとんど部屋に置きっぱなしで使われているだろう他社の15.6インチの大型ノーパソと比べれば薄さは歴然、圧迫感がありません。重さは1.5Kg強と、わたしの使っているノーパソ、ThinkpadA275とほとんど同じ重さ(バッテリー含む)とのことで、少し重くてサイズが大きいのでただのカバンに入れるのは難儀しますが、平たい大き目のキャリーバッグなら持ち運ぶ気にはなるくらいです。キーボードはサイドにテンキーもなく、広くとっている印象。個人的には少々手狭なくらいが使いやすいので少し扱いづらいですが、叩いた感触は悪くないな、と思ってます。
ただ、問題点が一つ。システムを開いてみると、利用可能メモリが5.98GBしかありませんでした。搭載しているメモリは8GB、つまりGPUに2GBも占有されているのです。これはちょっとマズイのではないでしょうか。ちなみにIntel採用の他のSurfaceはだいたいGPU側は128MBか256MBくらいしか使われておらず、7GB以上残っています。Suefaceは解像度が高めなこと、3Dや動画と言った描画性能の他、演算ユニットとしても使えるように設計してあるRADEONを内蔵したAPU、しかもGPU部分はカスタマイズして強化してあるのですからGPUに充てるメモリが多めに必要なのはわかりますが、6GBしか残らないのはちと心細い。さらにSurfaceは原則メモリの増量は後からはできない、とされています。記事によってはSurface Laptop3は分解がしやすく、内部へのアクセスは容易とされていますので、実際には交換による増量くらいはできるかもしれません。が、それには一般性の低い工具が必要になります。そこらで売ってる+-ドライバーくらいじゃ内部にはアクセスできません。なので素人はメモリの増量は無理、と思った方がいいかと思います。なのでこのAMD採用Laptop3、ひょっとしたらBIOSの設定でGPUメモリを減らすことくらいできるかもしれませんが、買うなら16GBの方を買っておくのがいいでしょう。ただ、どうやら当面店売りは8GBばかりで16GBは通販で受注生産扱いになるとか。ちょっと不便です。昔は8GBあればAPUでも必要十分だと、と思ってたんですけどねぇ。
あと気になるのがUSBがType-AとType-Cがそれぞれ一つずつしかないところ。見に行った時には気が付かなかったのですがSDメモリカードスロットがない点も若干マイナスです。15インチというサイズから考えると、モバイルというより基本部屋に置きっぱなしで使い、必要に応じて移動させる軽いデスクトップ代用機的な使い方が多いのではないか、と思われます。そうなるとUSBの少なさやメモリーカードによる増量ができないのは痛い。ただ、それはわたしがそう思うだけで、すでに数世代を経て一定の知名度があるSurface使いには気にならないのかもしれません。
AMDとしては待望のRyzen搭載SurfaceであるLaptop3ですが、どことなく物足りなく感じます。おそらくこのLaptop3は持ち歩いてバッテリーで使うことを前提としているのでしょう。が、特徴である強力なGPUを活用するのにはバッテリーではなくコンセントにつないでの電力供給が必要になることが多いと思うのです。そういう意味でも若干中途半端にまとまったかな、という気がします。ハマる人にはハマるのでしょうが、わたしが欲しいと飛びつきたくなる機種ではないかな、値段も高級機のソレですし。現在わたしはThinkpadA275を仕事メインの持ち運び兼用として使っています。外出する機会は減ったので外に持っていく必要はあまりないのですが、それでも持ち運べる程度の重さ・大きさで3つ以上のUSBや内蔵メモリカードスロットがあり、それでいてAMD採用というモバイルノーパソをそろそろ一台追加したい、という欲求があるのですよ。新Surfaceはちょっとわたしの需要にハマるには至らなかった、そんなPCでした。