Quantcast
Channel: 録画人間の末路 -
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1584

ワイモバイル、PHS切り捨てを発表

$
0
0
このところ周辺がバタバタしていてノーチェックだったのですが、あのワイモバイルが「PHSの新規契約・機種変の受付を終了」させ、PHSを切り捨てることを発表しました。

Y!mobile、PHSの新規契約・機種変更を2018年3月で終了


まずは6月をもって分割支払いをやめてPHSを買う気をなくさせ、来年3月を最後に新規・変更の受付を却下する、とのことです。PHSは災害時にも通話通信を制限されず、いざというときに頼りになるきわめてすぐれたサービスですが、ソフトバンク/ワイモバイルからすれば、本当のいざというとき一般人が困ることより自分らの効率の方が大事、ということなんでしょう。どうりでしつこいほど「iPhoneに変えろ、iPhoneに変えろ」というメールを送ってくるわけです。もっともワイモバイルが使わせてもらえるiPhoneは旧世代の5とかですし、まして305ZTのとき「3日制限はありません」と組織を挙げて大嘘かましてくれたワイモバイルのPHS以外の通信サービスなんて絶対使いたくありませんが。

もはや忘れられているPHSですが、始めた当時はいくつもの通信会社がPHSのサービスを行うほど期待されたサービスでした。そもそもの発想は据え置き電話の子機を外に持ち歩く、の延長上として始まったもので、簡易型と称されることもありました。が、当時の携帯電話と比べて高速安定通信・建物の中や地下街でのアクセスに強い・低料金・通話の際の高音質といった特徴を持っているとされ、アピールしたCMや記事を覚えている方もまだ多いと思います。わたしはてっきり次世代型だと思っていました。ですが、アンテナが都心部はともかく少し地方へ行くと極端に少なくなり、つなげるのに苦労することなど普及に伴って欠点も指摘され始めました。なかでも高速移動中の通話がすぐに切れてしまうことはよく言われました。今考えるととんでもない話ですが、運転中の"ながら電話"はPHSではできないとして携帯電話に変えた人が周りには結構いたものです。そうこうしているうちにPHSを取り扱う会社は次々と減っていき、電話としての存在感は小さくなっていきましたが、それでもPCカードを使ってノートパソコンでインターネットにアクセスする通信サービスとしてはそれなりに存在感は持っていたように思います。しかし、携帯電話の通信速度があがり、PHSを超えてもその上がり方は天井知らず。一方、PHSはその規格上速度を上げることはできず、窮地に立たされます。それでも最後に残ったウィルコムがあっと驚く新機種、W-ZERO3やメール・PHS同士の通信料無料といった攻勢をしかけますが、iPhoneとAppleStore、それを持ち上げるマスコミによってもはや立ち直れないところまで追いやられてしまった感はあります。最後はウィルコム自体がソフトバンク傘下となって吸収され、こうして切り捨ての日を突きつけられることになったわけですが。うろ覚えのPHS史なので間違いあるかと思いますが、わたしもPHSを買う以前はモバイル通信のこととかほとんど興味なかったのでご勘弁を。
わたしも結構長くPHSを使っていますが、そもそもの目的はこのブログへの投稿その他を外でもやりくなったからでした。当時はW-ZERO3系こそインターネットモバイル通信の最高峰~他はインターネットより囲い込みの独自通信サービスでしたし~と考えていたからです。もっとも使い込むほどに通信速度に不満を覚えてWiMAXを経由してSIMフリー系の通信サービスに移行して現在に至るわけで。さすがにPHSで通信することはあまりなくなりましたが、通話に関しては、また料金にを考えても一番使いやすいのはPHSの小型機+SIMフリーの大型スマホと考えていますので、当分PHSから離れる気はありません。もし変えるとしたら、ほとんど通話専門のためにMVNO系のSIMが使えるガラケータイプの格安機が出たときでしょう。大型スマホは使うにはよくても通話はしにくいと思いますし。ガラケータイプのAndroidもありますけど、あれは中途半端にでかくて使いにくそうです。データ容量はシェアリングで別契約のSIMで使うことを前提にしたMVNO系SIM対応格安ガラケー、とかどこか発売してくれないですかねぇ。通話とメール以外全く使えなくてもいいんですが。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1584

Trending Articles