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Channel: 録画人間の末路 -
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シン・ゴジラBDで視聴

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昼間は入荷していると噂があっても、夜アクセスするとすでに売り切れているRyzdn1700。おかげでいまだに買えません。ちなみに地元のショップは取扱い量販店アンド某ショップのどちらも、Ryzenなど最初から存在しなかったのごとき取り扱い状態で、「売り切れ」のポップや貼り紙がないどころか商品一覧表にいまだにRyzenが入っていない有様です。ホント前回半分冗談で書いたんだけど実際買うのはRyzen5の4コアになりかねない。最終的には8コアとAPUの2台使いにするつもりなので、CPU単体の4コアはすぐに外される短命な存在になる運命なんで勿体ないんですけどね、まぁそんなこと言っていたら組み立てPCなんか使ってられないのですが。


わたしが買うのはPCばかりではありません。本来の趣味である映画ソフト、それも幼いころからわたしの心をつかんで離さない怪獣もののDVDやBDこそ至高の買い物です。そういうわけで、昨日、ついに昨年の大ヒット作、シン・ゴジラのBDおよびDVDが発売されました。

シン・ゴジラ Blu-ray特別版3枚組長谷川博己,竹野内豊,石原さとみ東宝

DVD版や、HDR対応のUltra HD BD同梱版(BD版にUHDBDが付属する4枚組の模様)も存在しますが、DVDは今回は買う気はなく(まぁそのうちDVDマガジンが出るでしょうから、その時は買うんでしょう)、UHDBDは視聴環境はまだ持っていませんし、当面購入予定もありません。現状わたしが買うに最適な媒体であるBD版を購入視聴するのが無難でしょう。邦画らしく値段は高いのですが、価格だけで価値は測れませんから。
地元は専門店はすべて撤退してしまってBD・DVDソフトが豊富に買える店はないのですが、大型書店では有名作のBD・DVDは売られます。多分シン・ゴジラくらいなら売られるでしょうが、休日に買いに行って売り切れていた、という現象は避けたいのでおなじみAmazonで注文。届いたBD特別版はパッケージにゴジラが描かれているわけでもなく、文字だけのシンプルな構成です。あまり怪獣ものらしくないものでちょっと物足りないですが、仕方ありません。

仕事が終わってから落ち着いて視聴。一応同梱の解説によると一部修正が加わっていて映画館で視聴したものとは画や映画内テロップが異なる部分があるようですが、さすがにそこまで覚えていません。映画がそのまま見られれば十分です。ちなみに家のプラズマテレビは父親の独占状態でBDレコーダーがつながっていないため、離れにある42型液晶テレビでの視聴を行っています。画質は概ねよく、液晶テレビで見ても、本編の見せ場である暗闇でのゴジラの暴走もつぶれることなく十分視聴が可能です。ただ、映画全体を通してみると一部ブロックノイズの浮くような画質になる箇所が見られました。本編のカットは一部を除いて5秒以下、という細かいカット割りで描かれる(逆を言えば、5秒以上続くカットには何らかの意味があるということなんでしょう)のですぐ見過ごしてしまいますが、おそらくは記録映像などを加工流用したもの、あるいは意図的に質の劣るカメラを使って撮影された箇所なのでしょう。確か当時のインタビューでは臨場感を出すためあえてスマートフォンで撮影した画もあるとのことなので、そうした質の差が比較的分かりやすくなっている印象です。もちろんこれはエンコードが丁寧に行われた結果であることを意味します。
さすがに家の、まして液晶テレビでは映画館で鑑賞したときほど巨大感は感じません。それゆえに違った感覚で視聴することができます。そこでふと感じたのが、"暗闇のゴジラの熱線放射から東京が炎に包まれていくシーンがそれまでの"画"からまるで描いたような"絵"っぽくなってしまうのは、てっきり技術的問題でああなるしかなかったと思っていたのだけど、「わざと」ああした"んだろうなぁ、ということ。シン・ゴジラが原発のイメージであり、それがもたらす被害のシーンが東日本大震災のイメージで作られていることは言うまでもないことでした。災害の爪痕・記憶が色あせるまでは都市破壊のある怪獣映画が日本で作られることはないのではないか、とすら考えていただけに、ああいうシーンがあるだけでも大したものなのですが、結局のところ、あそこだけはリアルになり過ぎないようにした「自粛」なのでしょう。例えるならば、テレビの番組で死を連想させるほどの出血シーンがモノクロ処理されるようなものです。映画ではそうした自粛はあまりやらないので、やはり庵野秀明総監督がテレビ番組畑の人であるがゆえの発想なのでしょうか。映画全体を通しても人の死は間接的な連想を伴う形でしか描きませんでしたし、おそらくシン・ゴジラを作る際に決められた軸であったと思われます。

画質は大体良好でしたが、意外だったのはAMDのFluid Motion(AP・KaveriU使用)との相性も悪くなかった、ということ。一部液晶テレビの4倍速モードほどではないにしても、Fluid MotionもCG処理のVFXとの相性は悪く、CG臭さの増大による画質低下を伴いますが、本作のゴジラはハリウッド作品ほど動かず、動いても緩慢であるため、60fps化されたことで現実感が増した印象を持ちました。もちろん相性抜群のアナログ特撮ほど高い効果は出ていませんが、一度試す価値はあると思います。

おそらく見られる人はまだ数えるほどしかいないであろうUHDBD版シン・ゴジラ、それを監督の樋口真嗣氏をはじめとするスタッフが東芝製有機ELテレビを使ってチェックする記事が少し前に公開されています。

樋口監督ら「シン・ゴジラ」制作陣も驚く高画質。4K有機EL“シン・レグザ”上陸

事実上の広告企画であること、また樋口監督は以前東芝がHDDVDの情報サイトを展開していた際に映画ソフトの内容と画質を解説するコーナーを担当していたことがあるがゆえに同社との付き合いが深いことが予想され、かなり持って記事が書かれているとは思われますが、それでも本作の見せ場に漆黒の中で展開する特撮シーンがある以上、HDRをサポートした有機ELテレビでUHDBDソフトを再生するのが映画館での鑑賞以外の視聴でベターなのは間違いないでしょう。4Kなんてヘタに買うと地上波キー局を図に乗らせて放送録画禁止へ導かれるだけなので買いたくないのですが、HDRは手元でも欲しいと思っています。UHDBDも解像度よりHDRによる色再現の方が画質への影響力が高いという話ですし。4K8Kとわかりやすい数字の解像度ばかり追求したテレビばかり作っていないで、2Kのままでいいので従来のBDソフトでHDR再現してほしいですねぇ。そういえば最近パナソニック独自の規格、MGVCをあまり聞かなくなりましたが、まだ頑張っているのでしょうか? それともUHDBDによる4K普及のために身を引いたのでしょうか? わたしとしてはどちらというとMGVCを46型以下の2K有機ELテレビで見たいのですが。

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