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Channel: 録画人間の末路 -
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今年の漢字は、話がない時のアレ

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12月と言えば一年の振り返り。先日も毎年恒例の流行語大賞が報道されましたが、「知らない」とか「そんなに流行ってない」とかいろいろ言われておりました。むしろ大賞に選ばれなかったがノミネートされていた別の言葉にいろいろ言われておりましたが、まぁそれはさておき。あれは名前だけが独り歩きして一般が選ぶ公的なもののように見えますが、実際には一企業が宣伝のためにやってるものですから、その中身も本当の流行語というより思惑ありき、でしかないです。明らかに思想的に持っていきたいものや、流行という印象を結び付けてこれからの商売につなげたいもの、などが選ばれたこともありますし、本来みんなが騒ぐほどのものではないですね。まぁ裏テーマでもないと一時期のように毎年芸人の一発芸の一言ばかりになってしまいますので、それよりはマシかと思ってます。

それと比べると、ちゃんと一般公募から選ばれて一企業の商売の思惑とは一線を画しているのが"今年の漢字"。それでなんとなくわたしも便乗してこのネタを取り上げているんですが、

2016年「今年の漢字」 | 公益財団法人 日本漢字能力検定

今年は"金"だそうです。ちなみにこの"金"の文字、過去にも2回選ばれているものです。リンク先に「過去の「今年の漢字」一覧を見る」というリンクがありますのでそれを見ますと、前回は2012年、その前は2000年でした。どちらも夏季オリンピックの年なんですね。オリンピックのメダルに結び付けて「キン」と読むか、政治家などの金銭問題に絡めて「カネ」と読むの二通りがあるみたいですけど、夏季オリンピックはそこそこ金メダルは出ますし、政治とカネの話は毎年必ずなにかしら出てきます。ようするに「今年は何もなかったから恒例の"金"がなんとなく選ばれた」と見ていいんじゃないかと思います。ちなみに冬季オリンピックの時は一度も"金"が選ばれていないところから、冬季の日本勢が近年振るわないことがうかがえます。

で、わたしも自分の周囲や興味ある業界から考えてみたのですが・・・うーん、"停"と迷ったのですが、"戻"にしておきましょう。今年は組み立てPCユーザー必携アイテムであるPT3が販売を終了し、それ以外の選択肢であるPLEXのPXシリーズも次々と生産販売終了し、入手が難しくなっています。いずれまたまともに放送番組を録画できない暗黒時代へ逆戻りしていってしまう怖さを感じた年でした。また、オールジャパン体制で2020年までに普及率50%をもくろんでいる4K8K放送はB-CAS批判を反省するどころかよりパワーアップして規制やプロテクトを強化し、それどころか規制録画すら不可となることが検討されています。このままではビデオ登場以前の、時間通りにテレビの前にいないと番組の視聴ができない大昔へ戻されてしまうかも知れません。もっとも、その場合は4K8K放送が50%どころか全く普及せずに誰も近寄らなくなることを意味するのですが。そのテレビも一般利用者では録画がレコーダーの代わりに外付けHDDを利用するのが普通になりました。外付けHDDはなんのためにあるかわからない紐づけ規制のために多くの環境で他のテレビに付け替えて視聴することができないため、結果テレビの買い替え需要を大きく減らす効果を生んでいます。わることなすこと悪いことばかりなので、やればやるほど「買わない、買い換えない」の方向に進んでいるテレビ。かつて誰もがテレビを欲しがり、押すな押すなという言葉がピッタリなほど人がテレビの購入に押し寄せた時代がもはや夢のようです。きっと規制はこの路線のまま、需要と影響力と視聴率だけが往年に戻ってくれることをテレビ業界は願っているんでしょうね。そんな路線がこの宇宙に存在すれば、ですが。

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