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話題のハイレートSD・BDはありか

ようやくジュラシック・ワールドのBDを購入して視聴。最後の切り札、ティラノサウルスら凌駕し、追いつめるインドミナス・レックスに立ち向かっていくヴェロキラプトルの雄姿はやっぱり何度見ても心が熱くなるなぁ。ぞティラノサウルスの頭の上からインドミナス・レックスに飛びかかるラプトルとか、投げ技をやってのけるティラノサウルスとか、どう見てもたたき台は日本の怪獣映画、それも「三大怪獣地球最大の決戦」。フィニッシュがちょっと不満だけど、それを考慮に入れてなお、バトルシーンが1933年度版「キング・コング」より熱くなれた洋画は初めて。こいつは近年の最高傑作だわ。果たして「シン・ゴジラ」の怪獣バトル(あるのかどうか知らないけど)はこれよりわたしの魂を熱くさせることができるか? 現状出回っているゴジラらしき写真を見る限り、あまりかっこいいバトルが映えるデザインではないので、そういう路線は期待すべきではないのかも知れませんが・・・。腕細いし。

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ジュラシック・ワールド ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]クリス・プラット,ブライス・ダラス・ハワー,ヴィンセント・ドノフリオ,タイ・シンプキンス,ニック・ロビンソンNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

えー、最近ちょっとコメント欄で話題となっていますので少し取り上げますが、ジュラシック・ワールドもそうですがBDと言えば1920x1080、HD解像度のものという認識が我々の中にあります。ですが、ソフト用のBD規格であるBDAVでは、少なくとも4種類の解像度規格が存在することが確認されています。
・1920x1080
・1440x1080
・1280x720
・720x480
と、言っても一番上の1920x1080以外のソフトはほとんど見かけません。BD化する前の映像段階ではもっと低い解像度であったとしても、わざわざアップコンバートしてファイルサイズを増やし、1920x1080で出すソフトがほとんどです。これは当然「テレビやレコーダーでリアルタイムで補正するより高精度な補正をかけてくれるのだから総合的にみて画質が良くなる」と解釈する人もいるでしょうが、個人的には「容量の無駄遣い」と解釈しています。これのせいでBOXの枚数が増えたり、1層で済む容量が2層になったりと買うときの値段に跳ね返ってくるのですから。それに高精度のアップコンバートと言っても「超解像度リマスター版」と銘打ってスカパー!で放送されている番組の画質を見ると、やらないほうがマシ、と言えるものが少なくなく、ちょっと勘弁してほしいありさまであります。まぁスカパー!の場合SDとHDを混合させて放送するわけにいかないので仕方ない面もあるのですが、BDはパッケージソフトなんですから自由に変更できるでしょうに、無理やりのアップコンバートは親切半分、値段のつり上げ目的半分ってところでしょうか。

しかし、最近は「ハイレートSD」の肩書付で本来のSD解像度のまま、放送時の映像に近い形で少ない枚数のBDに納められ、登場するケースがボチボチ出てまいりました。と、言っても現状検索してみた限り、ハイレートSDはアニメのBOXくらいにしか活用されていないようですが。まぁ古い作品でも良いフィルムで撮られていれば高い解像度が期待できる映画にハイレートSDが利用されることはないでしょうしね。
ハイレート、と言っても定義はないのでしょうが、2層のBDに24話のアニメ作品が収録されているものなど、まぁ収録11時間、1話24~25分で1GB強、音声も考えると1話のビットレートは8Mbpsくらいでしょうか。ビットレートだけならDVDと同程度ですが、おそらくフォーマットはMPEG2ではなく、H.264/AVCでしょうからその圧縮率の分画質に還元されている、ということなのでしょうね。収録時間を6時間におさえているものもあるようですが、それだと推定ビットレートは16Mbps。正直これは少し多すぎではないかという気がします。
なお、BDと言っても720x480にはプログレッシブ規格がなく、インターレースのみになります。アナログテレビでの視聴を考慮に入れたか、DVDと同じ基本データを使えるからか、と言ったが理由と思われますが、実際のところSDだからと言ってDVDと同時発売されるパッケージはなく、アナログテレビでもプレイヤーの性能次第で24pをキレイに出力することは可能ですから、ちょっと余計な気を回しすぎな感もあります。ひょっとしたらHDとSDの画質の差をよりはっきりさせるため、SDの規格を意図的に低いものにとどめたのかも知れませんが。

ハイレートSDのBDが今後も出るとしても、ソフトはテレビ放送のソフト化、それも80年台後半のビデオ撮りが始まったころから2000年台半ばのアナログ放送からデジタル放送への過渡期までに限られると思います。しかも今パッケージ化してある程度売れるものとなると、本当に一部のアニメ作品くらいしか需要はないのかも知れません。この26日にはついに4KのUltra HD Blu-rayソフトが発売されることを考えると、なんでいまさらSDなんだ、と言う意見もあるでしょうが、少なくともわたしは画質が見たいのではなく、作品が見たいのですよ。たくさん買う人にとってはより場所を取らないハイレートSDのパッケージ、需要それなりにあると思うのですが、今後もリリースされることはあるのでしょうか。

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初の4KBDことUltra HD Blu-rayソフト。そういえば初のHDソフトは「桜」でしたっけ。確かフォーマットはもうだれも使ってないVC-1。なんで日本ってこういう環境ソフトから入るんでしょうね? 個人ではなく店頭で使うデモを想定したソフト展開から入る決まりでもあるのでしょうか。

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