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Channel: 録画人間の末路 -
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今回の騒ぎで思うこと

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先日から言ってますが相変わらず当ブログへのアクセスがゴチャついてます。こういう状況だとなぜか更新する気がなくなりますので滞りがちになりますが、このままだとブログの更新という習慣がなくなってしまいそうなので、何か書きましょう。

現在のアクセスの半分以上が先日のB-CAS関係の記事で、残りの半分のうちの半分が以前書いたB-CAS関係の記事、という状況です。結果アクセス量3倍、検索ワード上位のほとんどが「WOWOW」「B-CAS」「対策」「2月10日」「見れない」「改造」の組み合わせばかりであまり喜べません。これらのキーワードを入力する人の中で一番多いのは物見遊山の情報集めの人でしょうけど、まぁそれならいいんです、わたしとしても。手持ちのカードの改造・対策回避の情報を求める人も少なくないようですが、目的はともかく手段としてはこれもまだいいでしょう。問題はそうでない目的をこの無数の検索ワードの組み合わせの中に感じることなんです。それは以前のように改造情報を公開しているブログなどを見つけ、さらし者にしてやろうという意図なんです。上記の文字を少しだけ変えたり、ひらがなやカタカナにしたり。そういう隠語のような検索ワード(それでもついちゃうんですね)がかたっぱしから検索された結果、アクセスが増えているという気がしてなりません。

前回のカード改造騒ぎの時はその情報がいくつものブログで公開されました。そのうちの一部は2ちゃんねるなどで晒され、結果逮捕者まで出す事態にまで発展しました。同様の情報を公開していたり拡大解釈で言えば近い内容であるブログのいくつかが騒ぎに巻き込まれることを恐れ、同時期に閉鎖あるいは記事を削除したうえで更新を停止したりしています。そのいくつかはわたしの巡回ブログでもあったため、非常に残念に思ったものです。
そして今回。検索などしてみればわかると思いますが、改造の情報どころかこの事件そのものを取り上げている個人ブログはいくつもありません。当時から相変わらず残っているのはウチくらいなものではないかとすら思うほどです。もう一歩も二歩もしりぞいた位置にいるつもりだったのですが、ブログという個人情報発信手段そのものが衰退の一途をたどっている現在を強く感じます。
現在それと代わって個人がネットに書き込む手段とされているのがSNSですが、SNSは新たな情報を発信する手段とはなっておらず、大手サイトや有名人などが書いた情報を拡散するだけのものにとどまっています。その分拡散能力だけは異常に高く、もしちょっと反則気味な情報を公開するブログなどあろうものならさらし者にすべくあっという間に恣意的に拡散され、ブログの書き手はつぶされてしまうでしょう。その勢いは以前の騒ぎの時などくらべものになりません。SNSをやるのでブログを始める人が少なくなった、は別に問題ないのですが、SNSを恐れてブログを継続する人が減ってしまった、だとなるとあまりに悲しい現実です。コメント以外で反応を返したくてSNSに書いていただく分にはありがたいくらいなのですが。
SNSで広がる情報の多くは商業サイトで掲載された情報にすぎません。商業サイトでは掲載されない、掲載しにくい情報も公開して初めて個人による情報発信に意味があるとわたしは思うんですが、おそらくその能力があったとしてもブログという選択肢を選ぶ人は少ないでしょうね。何か個人がテキストを公開するという手段がどんどん古臭いものと感じられるようになった昨今。おそらく近々個人ブログはSNSに滅ぼされるでしょうが、それに代わる情報発信手段は我々個人に残されるのでしょうか。結局商業サイトがネット上の情報も支配する、というのがみなが選んだ道なのですからそれが正しいのかも知れませんが。

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