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Channel: 録画人間の末路 -
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AmazonのKindle電子書籍リーダーソフト、Kindle for PCがやっと登場

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KindleといえばAmazonが行っている電子書籍サービスで、AmazonのIDを持っていれば買える、ということもあってもっとも手軽な電子書籍サービスと言っていい地位を持っていると思います。が、その読書手段はAmazonタブレット「Fire」シリーズをのぞけばAndroidやiOSと言ったスマホ・タブレットに限られ、PCは蚊帳の外、という状態が長く続いていました。世界中で同じ条件ならAmazonの方針だから仕方ない、とあきらめも付くとことですが少なくとも米国ではちゃんとWindows用リーダーソフトが出ているのに日本ではなし、という差別のために苛立ちを覚えていた人も少なくないでしょう。その後、Kindle Cloud Readerが開始され、マンガと雑誌に限ってブラウザで読めるようになったため、不満の半分は解消されたと言える状況にはなりましたが、電子書籍のメインが小説などほぼ文字の本である人には相変わらずWindowsでは使えませんでした。どうしても、という場合はわたしも以前紹介したAndroidアプリをWindowsで実行するエミュレーターを使って読むことは出来ました。が、指でなぞる操作をマウスに置き換えたものはやはり快適に使えるとは言いがたく、また画面も固定であったために実用性は薄いものでした。他に手段がなかったので仕方ありませんでしたが・・・。

しかし、そんな苦労の日々も終わりを迎えました。ようやく日本でもKindle for PCがリリースされたのです。

ようやくリリースの「Kindle for PC」 各電子書店のWindows向けアプリ提供状況は?

さっそく試してみたところ、Windowsだけあって画面の大きさはある程度自由自在。一度F11かフルスクリーンアイコンなどを推す必要がありますが、全画面表示にすることも出来ますし文字の大きさも調整できます。ただ、上のリンク先のようにページの幅を目いっぱいにして文字を画面いっぱいにすると確かに読む安くなりますが、マウスでページをめくるには左右の空白部分をクリックする必要があるため、しょちゅうページをいったりきたりするには少々不便になります。マウスの上下スクロールボタンで送ることも出来ますが、どうも微調整という点ではやや難を感じますし・・・。まぁ読むときはカーソルキーでページを送り戻しするのが一番快適な感じです。
なお、予想はしていましたが文字のコピーは出来ません。マウスで範囲指定をすると勝手に辞書が立ち上がってしまいます。多分この文字の取り扱いがなかなか日本語版のPCリーダーが出なかった原因でしょう。それゆえに「この一文に関して辞書ソフトでなくネット検索で調べたい」など
の場合は非常に不便な思いをすることになってしまいます。研究書や参考書をPCで読むのは出来ても不便、という日々は続きそうです。

マンガ用としても拡大が出来るようになったため、解像度の低いノートPCでは重宝します。もちろんKindle Cloud Readerも健在でそちらを使うことも出来ますが、むやみに登録されたリーダーを増やしたくないという理由でもない限り、マンガしか読まなくてもKindle for PCを使った方が操作面などで快適でしょう。

難点を言えばもうちょっと日本ではそれなりの地位を築きつつあるWindowsタブレットを考慮したソフトにして欲しかったというところはあります。フルスクリーンアイコンが指でタチするには少し小さい印象なんですよね。ソフトキーを呼び出すのも面倒ですしそこの操作性をちょっと改良する余地はあるかと思います。せっかくマンガでは見開きだけでなく、1ページモードも用意するといったタブレット向きの画面を用意してあるのに少しもったいないです。まぁこれからに期待でしょう。

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