AcerがW4-820の発売を予告したばかりのWindows8インチタブ、今度はDellが参戦。実質2メーカー目となります。
【デル、4万円を切る8型Windows 8.1タブ「Venue 8 Pro」
CPUがZ3740Dのため、W4-820とのZ3740と比べるとメモリ周りなどの性能が落ちるため、若干パフォーマンスでは劣るかも知れませんが、その分省電力になりそうです。外付けディスプレイもDなしの2560×1600は出来ませんが、1920x1200まで対応していれば、このクラスで不自由を感じることはまずないでしょうね。その分安く、OFFICEなしが39980円で、Office Home and Businessが付いても41980円です。たった2000円の差ならOFFICE付きを買ってしまいたくなるところですが、ストレージの容量がその分ふさがれるので利用目的に合わせた方が良いですね。
気になるのは395gという軽さで、さすがに安定感に欠けそうな心配があります。130という幅・8.9mmの高さはいずれもW4-820と比べると小さく、その分を補ってくれるのかも知れませんが・・・。是非一度触って確かめてみたいものです。
さて、Kaveriの発表だけがAPU13での目玉と思っていましたが、AMDはもう一つ、モバイル向けAPUの発表を残していました。BeemaとMullinsです。
AMD、Kabini/Temashの後継「Beema/Mullins」を2014年前半に投入へ
Richlandを含め華麗な印象のあった先代のコードネームと比べると地味目な語感ですが、Kaveriと紛らわしかったKabiniが実質旧世代を追いやられるのはわかりやすくなるので歓迎です。Kabini/Temash同様、BeemaとMullinsも実質的には同じコアで搭載される製品の種類に合わせて名前が使い分けられるだけのようです。
あまり事前にこれらの情報は聞いたことがなかったのでちょっと驚きですが、AMDとしては確かにこれ以上遅れてはいけない製品でした。これは予想以上に小型Windows機、8インチクラスのタブレットが市場を形成しそうな空気を出し始めたからです。正直、それまでの小型Windowsノーパソはどれをとってもイロモノっぽさが漂う製品が多く、富士通のLOOXのように熱心なファンがいるシリーズもありましたが、それも低価格の波にのまれていつの間にか消えていきました。最近ではAndroidタブレットが7インチ以下の小型端末として、しかもWindowsの時のようなイロモノさ無しに市場を形成しており、もはや市場無し、Windowsはそれより大きな10インチ以上。それが普通の人の視点だったはずです。が、なんだかんだ言われてもWindows8はタブレットでも十分使えるように設計されたという面では優れたOSでした。それを唯一分かっていて、いち早く8インチを発売したAcerには先見の明がありました。必ずしも売れたとは思えない8インチWindowsタブレット、W3-810ですが、漠然ではありますが「違い」を感じさせるには十分でした。だから8.1発表時にいくつかのメーカーが8インチWindowsタブを参考出品ながら公開したのです。
8インチクラスなら、今回ようやく対応したInstant Goに意味が出てきます。スタンバイ状態でもネット回線は生きているため、メールなどのリアルタイム受信が出来るから・・・らしいのですが、個人的には「メールは携帯電話で受けてリアルタイム確認し、タブはそれ以外のこちらから情報を得に行くときに使えばいいんじゃない?」と思うのですが、「出来ない」というのはメーカー側からすれば避けたいことなのでしょう。なんだかんだでタブレットを使う人は増えていますしね。
わたしらとしては先代よりCPUが、PS4などでも採用されるJaguarからPumaへ変更・強化されることでしょう。市場でほとんどJaguar搭載PCを見かけず、PS4もX BOX ONEもまだこれからと言う時期にもう改良型というのは驚きですが、HSAには対応しないこともあり、おそらく電力効果を優先したマイナーチェンジに留まるかと。HSAはARM系でもこれから対応していく機能であるためにAMDもモバイルに積極的に対応するべきと思うのですが、おそらく間に合わなかったんでしょう。
すでにモバイル機に搭載されているIntelのBay Trail-TやHaswellのU/Y番プロセッサのパフォーマンスと省電力製は十分に高く、わたしでも欲しいくらいで、これにBeemaとMullinsが全面的に真っ向勝負出来るかと言えば、それは難しい〜多分無理〜と言わざるを得ません。ただ、隙がないわけではないです。先に書いたDellのタブもそうですが未だ多くのAtomプロセッサはメモリ対応が2GB止まりで、GPUにもメモリをある程度提供するために通常動作でも不足することはたびたびあるでしょう。また、HaswellはもちろんBay Trail-TからGPUにはIntel製のHD Graphicを搭載しています。ベンチマークソフトでの数字上のスペックはもちろん製造においても非常に有利になるIntel製GPUの採用ですが、その反面特に動画の再生における画質には難があるという不安がぬぐえません。すくなくともデスクトップ用Core i7 4770に搭載されているHD4600のGPU機能で動画を再生させると、エンコードに失敗したかと不安になるような画を出力することがたびたびありますから。
今回の発表はあくまでロードマップに留まり、メモリはどの程度使えるのかなどは公開されていないようですが、こと動画の再生やGPUの描画においてはRADEON搭載ですから心配の必要はないでしょうし、実際に使用するときの体感上でBay Trail-Tを上回ることは十分可能です。ただ、それには搭載機が店頭に並び、実際に触って比べることが出来る必要があるといういつもの問題が浮上してくるわけですが。わたしがAMD推しなのは、商業サイトに載っているレビュー記事だけでなく実際に利用して比べる機会を得て欲しいと考えているからですが、現状はそれ以前の話でしかありません。メーカーさんももうちょっとなんとかして欲しいのでありますよ、本当に。
【デル、4万円を切る8型Windows 8.1タブ「Venue 8 Pro」
CPUがZ3740Dのため、W4-820とのZ3740と比べるとメモリ周りなどの性能が落ちるため、若干パフォーマンスでは劣るかも知れませんが、その分省電力になりそうです。外付けディスプレイもDなしの2560×1600は出来ませんが、1920x1200まで対応していれば、このクラスで不自由を感じることはまずないでしょうね。その分安く、OFFICEなしが39980円で、Office Home and Businessが付いても41980円です。たった2000円の差ならOFFICE付きを買ってしまいたくなるところですが、ストレージの容量がその分ふさがれるので利用目的に合わせた方が良いですね。
気になるのは395gという軽さで、さすがに安定感に欠けそうな心配があります。130という幅・8.9mmの高さはいずれもW4-820と比べると小さく、その分を補ってくれるのかも知れませんが・・・。是非一度触って確かめてみたいものです。
さて、Kaveriの発表だけがAPU13での目玉と思っていましたが、AMDはもう一つ、モバイル向けAPUの発表を残していました。BeemaとMullinsです。
AMD、Kabini/Temashの後継「Beema/Mullins」を2014年前半に投入へ
Richlandを含め華麗な印象のあった先代のコードネームと比べると地味目な語感ですが、Kaveriと紛らわしかったKabiniが実質旧世代を追いやられるのはわかりやすくなるので歓迎です。Kabini/Temash同様、BeemaとMullinsも実質的には同じコアで搭載される製品の種類に合わせて名前が使い分けられるだけのようです。
あまり事前にこれらの情報は聞いたことがなかったのでちょっと驚きですが、AMDとしては確かにこれ以上遅れてはいけない製品でした。これは予想以上に小型Windows機、8インチクラスのタブレットが市場を形成しそうな空気を出し始めたからです。正直、それまでの小型Windowsノーパソはどれをとってもイロモノっぽさが漂う製品が多く、富士通のLOOXのように熱心なファンがいるシリーズもありましたが、それも低価格の波にのまれていつの間にか消えていきました。最近ではAndroidタブレットが7インチ以下の小型端末として、しかもWindowsの時のようなイロモノさ無しに市場を形成しており、もはや市場無し、Windowsはそれより大きな10インチ以上。それが普通の人の視点だったはずです。が、なんだかんだ言われてもWindows8はタブレットでも十分使えるように設計されたという面では優れたOSでした。それを唯一分かっていて、いち早く8インチを発売したAcerには先見の明がありました。必ずしも売れたとは思えない8インチWindowsタブレット、W3-810ですが、漠然ではありますが「違い」を感じさせるには十分でした。だから8.1発表時にいくつかのメーカーが8インチWindowsタブを参考出品ながら公開したのです。
8インチクラスなら、今回ようやく対応したInstant Goに意味が出てきます。スタンバイ状態でもネット回線は生きているため、メールなどのリアルタイム受信が出来るから・・・らしいのですが、個人的には「メールは携帯電話で受けてリアルタイム確認し、タブはそれ以外のこちらから情報を得に行くときに使えばいいんじゃない?」と思うのですが、「出来ない」というのはメーカー側からすれば避けたいことなのでしょう。なんだかんだでタブレットを使う人は増えていますしね。
わたしらとしては先代よりCPUが、PS4などでも採用されるJaguarからPumaへ変更・強化されることでしょう。市場でほとんどJaguar搭載PCを見かけず、PS4もX BOX ONEもまだこれからと言う時期にもう改良型というのは驚きですが、HSAには対応しないこともあり、おそらく電力効果を優先したマイナーチェンジに留まるかと。HSAはARM系でもこれから対応していく機能であるためにAMDもモバイルに積極的に対応するべきと思うのですが、おそらく間に合わなかったんでしょう。
すでにモバイル機に搭載されているIntelのBay Trail-TやHaswellのU/Y番プロセッサのパフォーマンスと省電力製は十分に高く、わたしでも欲しいくらいで、これにBeemaとMullinsが全面的に真っ向勝負出来るかと言えば、それは難しい〜多分無理〜と言わざるを得ません。ただ、隙がないわけではないです。先に書いたDellのタブもそうですが未だ多くのAtomプロセッサはメモリ対応が2GB止まりで、GPUにもメモリをある程度提供するために通常動作でも不足することはたびたびあるでしょう。また、HaswellはもちろんBay Trail-TからGPUにはIntel製のHD Graphicを搭載しています。ベンチマークソフトでの数字上のスペックはもちろん製造においても非常に有利になるIntel製GPUの採用ですが、その反面特に動画の再生における画質には難があるという不安がぬぐえません。すくなくともデスクトップ用Core i7 4770に搭載されているHD4600のGPU機能で動画を再生させると、エンコードに失敗したかと不安になるような画を出力することがたびたびありますから。
今回の発表はあくまでロードマップに留まり、メモリはどの程度使えるのかなどは公開されていないようですが、こと動画の再生やGPUの描画においてはRADEON搭載ですから心配の必要はないでしょうし、実際に使用するときの体感上でBay Trail-Tを上回ることは十分可能です。ただ、それには搭載機が店頭に並び、実際に触って比べることが出来る必要があるといういつもの問題が浮上してくるわけですが。わたしがAMD推しなのは、商業サイトに載っているレビュー記事だけでなく実際に利用して比べる機会を得て欲しいと考えているからですが、現状はそれ以前の話でしかありません。メーカーさんももうちょっとなんとかして欲しいのでありますよ、本当に。