Quantcast
Channel: 録画人間の末路 -
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1577

こいつは売れてほしい! 待っていた8.4インチタブレット、ALLDOCUBE iPlay50miniPRO

$
0
0
一時はほとんど消滅しかかっていたAndroidのタブレット。ここ数年はようやく製品が次々と出て復活の兆しを見せ始めたのはAndroidOSのバージョンがあがってタブレット向けの機能が追加されたからだと思いますが、残念ながら新製品は10インチ以上ばかり。それどころか11インチ・12インチとどんどん巨大化していく傾向が強まり、わたしが希望する7~8インチクラスは無視されていました。希望と言っても決して厳しい条件を要求しているわけではなく1.ロークラスでもいいから現行品のSOC。それ以上でも可2.1920x1080/1200以上の解像度ディスプレイ3.4GB以上のメモリ4.5GHzのWiFi対応5.GPSはあるに越したことなし程度のものだったのですが、メーカーは8インチクラスに関しては意地になっているかのように1.数世代前のロークラス、それもローエンド2.1280x800程度の解像度ディスプレイ3.1~2GBのメモリ4.2.4GHzのWiFiのみ5.GPSはあったりなかったりという製品だけにとどめ続けました。「ヒットを生むにはユーザーが望むものを発売せず、メーカーが売りたい新分野にユーザーを誘導することが大切」とかの経営美学でもあるんでしょうかね、そのために8インチクラスは生贄としてヘッポコしか用意しなかったとか。10インチはともかく11インチ以上ともなるともう「絶対にPCは使いたくない、Androidだけで全部完結しなければならない」という宗教上の理由があるユーザーしか使わないと思うんで。そういえば日本にはそういうことをやって大失敗した業界がありましたねぇ。PCをメインとして使うわたしにはもちろん受け入れられません。
で、その中では比較的マシな、と言っても解像度が1920x1200あるところだけが合格点でメモリは3GB留まりでその他は大して他と変わらず、なところはありましたがそれでもマシだと思って飛びついたUAUUのT30、実は手元に二代目があったりします。最初に買ったやつはそれで一応レビューも書いたりしたんですが実は不良品で、半年ももたずにバッテリーが残量60%のあたりで一気に0%になる、という現象が確実に起こるようになってしまったのです。UAUUの公式サイトから文句のメールを送ったところ、初期不良扱いで交換してもらえることになったので代品を送ってもらえたのです。ちなみに代品はUAUUから直接ではなくAmazonの在庫でした。なので前に書いたT30レビューのうち、「WiFiが安定せずに切れる」という部分に関しては代品で解決しています。それでも、他の部分はまだしも2.4GHzまでのWiFiという遅さはちょっとストレスの溜まるレベルです。なにより5000mAhとは思えないほどバッテリーの消費が早いのが大いに不満。これは二代目でも同じだったので、初代の初期不良が原因というわけではなさそうです。そして、わたしはT30を使っている間に、なぜか次々と8インチ級タブレットの新製品が出始めました。T30の8インチより少しだけ大きい8.4インチのディスプレイを使った1920x1200解像度、4GBのメモリ、5GHzのWiFi、現行のSOCと言った最低条件をクリアしたタブレットが次々と発売されているのです。愛用のタフネススマホV30Tでわたしの中の評判上昇のDooGeeもT20 miniを国内販売、UAUUもP60やT30PROというT30の後継となっている8.4インチタブレットを発売しています。これらがあるなか妥協にすぎないT30を使い続けるのも、と思い始めていました。しかも大抵SOCはUNISOCのT606かT616です。ローミドル以下向けとは言え現行品、十分合格点ではあるのですが、日本でのVoLTEでの使用が難しいなど問題のあるSOCと聞いています。中にはUAUUのP30のようにMetiaTekのSOCを使い、かつ2560x1600解像度を実現した、なかなか魅力的な製品もあるのですが、T30不良品のおかげでUAUUの信用度が個人的に下がっているのと、もうちょっと待てばあのメーカーからもっと上級のSOCを搭載した8.4インチタブレットが出るという噂が絶えなかったため、それがハッキリするまでT30で粘ろうと決意いていました。
そのメーカーとはALLDOCUBE。T30のあとに登場したiPlay50miniという8インチ級タブレットが非常に売れた、と聞いています。この手の製品ラッシュの中で先陣を切って発売され、かつ基準を十分クリアしたタブレットなので売れても当然です。が、SOCがUNISOCのT606な点とバッテリーが4000mAhとちょっと物足りない点もあって購入を見合わせましていました。それは正解でした。噂は本当で、ついにALLDOCUBEからiPlay50miniPROが発売されたのです。もちろん海外が先行で日本のAmazonなどではまだ発売されていませんが、我慢できません。なにより前にV30Tで海外購入しているのでもうわたしに怖いものはないです。AliExpressで予約注文しちゃいました。セットを買ったのでお値段2万円弱くらいでしたが、後悔はありません。強いていうならそのセットがイマイチなところでしょうか。特にケースがかなりチャチ。単体で買ってAmazonあたりでケースが販売されるのを待った方がよかったかも知れません。到着したので早速使ってみます。なお、Googleのアカウントでアクセスすると本体の名義は「Alldocube KidzPad Pro」と表記されていました。Googleへの登録はキッズ向けとして行ったのかも知れません。もちろん本体に登録されている名義は「iPlay 50 mini PRO」です。
仕様は・Android13をOSとして搭載しています。この手のはどこまでアップデート対象になるかわかりませんからOSだけでも最新に越したことはありません。プリインストールされているソフトは、割と軽めのありがちなものばかりで、わざわざアンインストールする必要もなさそうです。・SoC MediaTek HelioG99Helio G99は5G非対応のタフネススマホは大抵これ使っている、というくらいの定番品で、現状のハイクラスから見ればロークラスに近い性能かも知れませんが感触としては十分ミドルクラス、実際かなりキビキビ動いており、それまでそこそこだと思って使っていたT30が急にもっさり動作に感じるほど違います。・メモリ8GB+8GB ストレージ256GB物理メモリが最低限の4GBではなく8GBあります! キビキビ動くのはこれも一つの理由でしょう。バーチャルメモリでストレージを最大8GB割り当てて見た目16GBにすることもできますが、HelioG99とのバランスを考えると8GBで十分だと思います。が、ストレージ256GBもあって使い切れない、という人はとりあえず当てておいてもいいんじゃないでしょうか。すでにいくつかソフトを入れてしまったので初期段階を覚えていないのですが、それでもまだ24GBしかt買っていないので、せいぜい最初は20GBくらい、230GBは確実に空いているので困ることはないと思います。拡張というと語弊がある気がしますが、MicroSDカードは512GBのものまではつかえるようです。・解像度1920x1200そろそろ8インチ級でも珍しくなくなってきた(やっとまともな時代になってきた・・・)解像度ですが、やはりこのくらいは欲しい。ディスプレイの明るさは自動の設定がなかったため、自分で適当に調整する必要があります。WideVineがL3までということで有料配信の高解像度表示にはつかなそうですが、わたしは自分で保存できず、かつアチラの思惑でいつでも視聴不可にできる有料配信は使っていませんし、使ってもタブレットで見ることはないのでマイナス点にはなりません。スピーカーも一つしかないので音質はよくないようですが、有線のヘッドフォン端子がついているのでそちらを利用すればいいでしょう。・WiFi5Hz対応T30とは比べ物にならないほど快適なダウンロードができます。ただ、V30Tと比べると若干時間がかかりました。ベンチマーク上ではほとんど変わらないのでたまたまかも知れませんが、SOCの性能もありますから仕方ないでしょう。ちなみに少なくとも本体には日本の技適マークがついていますので、安心して使っていいでしょう。・4GVoLTE対応G99の性能制限のため5Gは使えませんが4Gまでの通信ならnanoSIMを最大二枚差し込んで使えます。SIMを差すトレイは、T30のようにタブレットだと上部にあったりして蓋つきケースだといちいちケースから外さないとトレイの出し入れができないのに対し、本機は一般的なスマホと同じで電源・音量ボタンの反対側にあるのでケースに装着したままトレイの出し入れが行えます。ただ、出し入れしやすいからダメ、という人もいるでしょうからそこは好み。トレイはV30Tなどと同じで間に金属を挟んである裏返し方式。対応バンドに関しては公式サイトにも記載がないのですが、Bangoodの販売ページではFDD: B1/2/3/4/5/7/8/20/28ABTDD: B38/39/40/41 と記載がありました。 わたしが確認した限りですが、docomoのmineoではバンド1のみ、auのpovo2.0では1と3と28だけつながるのを見つけることが出来ました。docomoよりauの方がいいかも知れません。おそらく楽天も使えるでしょう。さらにpovoのAPNはなんと最初から入っており、自分で設定する必要がありませんでした。それでいてテザリングと通話も可能です。ここら辺MediaTekの良さもあるのでしょうね。もっと大型のスマホが欲しい方、代わりに本機はいかが? ただ、デュアルSIMで使ってみたら2枚目のSIMがやたら!付きになって使えないことがしばしばありましたので、SIMは1枚運用をおすすめします。タブレットでデュアルにした人はあまりいないかも知れませんが。
・バッテリーは、さすがに5000mAhとV30Tの半分以下。T30と同等です。ただ、まだ2~3日しか使っていませんが、大した使い方でもないのに一日持たないことが多いT30に対し、iPlay50miniPROは初日のバッテリー消費量が40%くらいでした。そこそこ使っても一日、控えめなら二日くらいは当たり前に持ちそうです。少なくともT30とは比べ物にならないほど高率はいいです。18Wまでの充電速度に対応しているので、そこそこ早く充電できます。個人的に充電速度はこれ以上にはしたくないですね。33Wとか67Wとかだと確かに早いんですが、機種の裏面がそこそこ熱を持つので怖いのです。
ハードウェア面で言えば、BAND19に対応していないらしいことくらいであとはほとんど文句なしの性能だと思っています。わたしはAndroid機で3Dゲームとかする気全くありませんし、軽めのソシャゲやブラウザが快適に使えれば十分です。そしてiPlay50miniPROの動作は非常に快適、と言えるレベルだと思います。正直迷ったらこれ買え、輸入して待つ価値はある、とさえ思います。ただ、ソフトウェア的にはまだ不備がある模様。例えば「バックアップ」項目を探すと設定のシステム項目に字だけあるのですが実際システムを開いてみるとバックアップはありません。どこか未完成さを感じます。日本で正式販売されるか、となると、正直半々かと。povoのAPNが入っていたり付属のクイックガイドに日本語表記があったりと、製作側は日本で売ることを前提にしているとは思います。ですが、本当にいい品物なら果たして日本で売ってくれるかどうか・・・。例えばDooGeeはタブレットは日本のAmazonでも売ってくれますが、スマホは売ってくれません。日本は、ただでさえ景気が落ち込んでどうしようもないのに、一部のメーカーのみしか注目しない「何を売るか」じゃなくて「どこが売るか」で判断する人が大勢いる国なため、いくら良い製品を開発しても売れない可能性が高い掛ける価値のない市場なのです。日本では激安品だけ販売していいものは他国で売る、モバイル業界はそうしたメーカーが少なくないのが実情です。だからこそ、こういう"やっと出たな”製品は売ってほしいな、売れてほしいなと思うのですよ、心から。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1577

Trending Articles