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Channel: 録画人間の末路 -
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個人の権利の敗北 著作権法大改悪でレコーダーの補償金権利を閣議決定

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先日書きましたBDレコーダーの録画補償金追加問題、これが実にあっさりと決まる模様です。今やここで決まれば法律はもちろん公人私人の立場から語句の意味まで、それまでの慣例も学者の意見も全て覆してしまえることで有名な「閣議決定」が行われてしまったからです。
著作権法施行令が閣議決定、補償金制度にBDレコーダー追加
時々ニュース系サイトにこの法案に反対・賛成する意見が載せられ、特に放送業界はまさに総力を挙げて補償金にレコーダーを追加することに賛成する声明を出していたように見えていました。リンク先によるとパブリックコメントの総数2406件。もちろんそのうち1件はわたしのものですが、かなり多いです。おそらく業界だけでなく関係者が個人の立場から賛成のパブリックコメントを送り、反対意見をごく少数のさえずりのごとく消してしまったものと思われます。かくして実際にお金を取られる個人の存在も権利も無視され、過去の司法判断も覆され、一部業界のわがままが法律として保護されることとなりました。これだけなら我々はレコーダーを買わなければすむだけの話です。が、間違いなく私的録音録画補償金管理協会ことSARAHは無限の補償金拡大を狙ってくるでしょう。一応リンク先には対象拡大に関しては「今のところ想定していない 」と言っていますが、当然重要なのは「今のところ」の一言。過去においても「罰則無しだから」で兎に角制定させた法案に、大した間も空けずにすぐに罰則追加して導入者の思うがままになった、なんて前例はいくらでもあります。むしろレコーダーは無限の補償金を取ることが出来るキッカケに過ぎず、本命はSDメモリカードやHDD・SSD・さらにはスマートフォンにPC、クラウドとどんどん補償金対象を、法律を弄ることなく拡大させてくるのは目に見えています。まだ法律として決まったわけではないですが、閣議決定に逆らえるものは今日本国内には存在しません。おそらく無理やりかつ最優先で法律化してしまうでしょう。我々はせめてもの抵抗で、今後HDDやSSDを買う時は国内の店を通さず、なるべく海外から輸入して買うくらいしかなさそうです。

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