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Channel: 録画人間の末路 -
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楽天だけでネットを済ませられるか

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毎月9日は我が商売にとって重要な日。外部業者に商品をまとめて販売する日です。伝票上はともかく商売の上では決算と呼べる日で、「相手を失望させない質を提供できるか」「相手に購入してもらえる分野の品物を提供できるか」「店が十分な利益を得られるか」「ちゃんと来月も業者さんたちに来てもらえるか」が毎月心配で頭を悩ませており、この日が近づくと、昔ほどではないにせよ胃が痛みだして下痢になったりします。それだけに、終わると解放気分になり、「ああ、今月も無事終わった・・・」と安堵。つい友人と無駄なおしゃべりに時間を費やしてしまいます。と、言ってもこのご時世で直接会うのは気が引けるのでオンラインなんですが。
昨日の話題の一つは、わたしが最近取り上げている楽天モバイルの件。友人は先行で楽天モバイルを契約しているのです。その時もやたら進められたのですが、「紹介キャンペーン」狙いが見え見えだったのと、当時の体制より料金を増す気がなかったので断りました。今は使わなければ無料を楽天自身のプランで実現できるという条件を作ってきたので契約していますが。その友人、わたしとは離れたところに住んでいるのですが、最近まで楽天の電波は届かず、AUによるパートナー回線のみで使っていたようです。ただ、先月になって地区まるごと楽天エリアに入るようになり、電波も比較的強く、常時20Mbpsを超える速度だとか。先日わたしが「現在の楽天の実力」と書いたときは8Mbps程度しか出ませんでしたが、これは当然地域によって違うのでそれだけ出るところもある、ということでしょう。ついでに言えば友人が住んでいる地区は正直近代化がそれほど進んでいない(おそらく行政も開発する気がない)ため、電波受信の障害になるような建築物が少ないのも速度が出る一因かと思います。友人の話というのは、「楽天一本に絞っても大丈夫だろうか」と言うこと。まぁ大丈夫でしょ。仮に楽天モバイルがうまくいかなかったとしても、一度設置されたアンテナや基地局はなにかしら使われるはずなので当分いきなりつながらなくなる、ということはないはず。そう答えたら「いや、むしろモバイルは他の遅くても安い契約なら追加したいくらい。俺が言っているのは家の有線回線を完全解約して楽天だけでネットを使うのはアリか?ってこと」うーん・・・。確かにモバイル通信だけで全部のネットを賄えるのは費用からいっても理想。まして楽天は料金の上限はあっても利用量の月間上限は無し、としているので理論上は使える、と言えます。が、正直まだまだ細いと言っていい楽天回線のみ~AUのパートナーエリアもありますが、順次使えなくなっていく、とのことですし~でネット生活を送るのは推奨し難く、この体制がいつまで続くか分かりませんし、それはやめておいた方がいいのでは・・・と答えたのですが、実は先月いっぱいで有線回線は止めていて、すでに楽天だけのネット生活を始めている、そうなのです。ただ、完全解約だと工事費がかかるし、やっぱり有線は必要となると手間がかかるので現状いつでも戻せるように回線とモデムのレンタル料のみ払う契約にしているのだとか。楽天のSIMは旧型のiPhoneをタダ同然で入手し、設定を変更して楽天を認識させ、電話とテザリングを利用したルーター代わりとして使っているそうです。ちなみに友人はパソコンも利用していることもあって、今月だけ(まだ9日)ですでに利用量は約30GB。このペースだと月間100GBに到達しそうです。ちなみに月間利用量の制限はなくとも一日の利用は10GBを超えれば制限がかかることがあるというのは楽天が公式に小さな字で謳っているいる話ですが、この制限にもすでに一度なったそうです。ただし、よそでよくある「直近〇日〇GB制限」のような繰り越されて最大数日ということはなく、あくまで制限を超えたその日のうちだけ制限がかかる方式で翌日には解除されたとか。あくまでまた聞きなのでわたしが確かめたわけではないですが、本当ならかなり緩い制限です。友人はこの制限の緩さを持って「楽天だけでイケる」と考えているようですが、わたしは楽天回線が同じ体制をいつまで継続できるとは思えない、という理由で反対しておきました。なんか聞く耳持っていなかったようですが・・・。
ちょっと前、一年ちょい前くらいまでやはり「利用量定額で無制限」を謡った〇〇WiFi、が市場を席捲したことがあります。あれも「これだけでネット回線は大丈夫」と考えて有線回線を解約してしまって一本に切り替えた人が続出したことや、それを使ってテレワーク利用が増大し、耐えきれなくなってつながらなくなり、その多くが制限ありプランの変更や新規受付の停止、事業撤退という有様です。わたしが具体的に確かめたわけではないですが、聞いた話によるとアレはどこもやり方は一緒で「クラウドSIM」という形式で主にソフトバンクと契約したもののようです。クラウドSIMだとSIMカードを端末が持たないので複数のSIMを一つの端末で、一つのSIMを複数の端末で同時に使うことが可能になります。だからと言って一つのSIM契約に容量制限があることに変わりはないのですが、例えば10人分のクラウドSIMで10人で使えるようにしておく、ヘビーに使うのは一人か二人、それほど使わない人がその容量をヘビーユーザーに使わせて料金だけみんなで負担すれば実質無制限、というかなり平等性に欠けるやり方だったという話です。ソフトバンクの使えないところではドコモやAUの回線が補助的に使えるようでしたが、こちらは直接ではなくMVNO経由だったようで遅く、実際にはほとんど使われなかったようですね。まぁメインはあのソフトバンク回線ですし、そんなやり方なら破綻して当然です。楽天はもちろん無制限WiFiと全く違うやり方ではありますが、ヘビーに使う人数が少ないから実質無制限でいられる、という点だけでは同じかと思います。4月で一年間無料受付を終了するとのことでどうやら先行の300万人には到達したようですが、多分その多くはわたしのように「維持費無料だからとりあえず契約しておく」な人でしょうからね。現在急ピッチで回線工事は行われているようですが、アンテナを立てたくとも要地ともいえる場所にはすでにドコモやAUのアンテナが立っていて設置する余地がない、などのケースもあるでしょうしそう簡単には拡大できないでしょうね。
あくまで楽しい雑談の中で、でしたから(多分そのオンライン雑談も楽天回線でやってたんだろうなぁ)友人のやり方には強く反対はしませんでしたが、容量無制限で制約も緩いから有線回線の代用に楽天回線を使う、というのは個人的には賛成できません。場合によっては破綻の方が回線充実よりも早く来てしまうこともありうるからです。ライトにしか使わないだろう身としては、一番維持してほしいのは今の料金体制なんですよねぇ。せめて一時無料や割引になる楽天ひかりと併用にするべきでしょう。

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