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Channel: 録画人間の末路 -
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カオスになってきた通信料金の契約を見直す

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現総理が総理になる前から異様に拘っていたモバイル通信料金の値下げ。わたしが具体的に調べたわけじゃないですが、実際には日本のモバイル通信料金はこれまででも国際的にみて高い方ではあっても決してとびぬけて高い、というほどでもなかったらしいですが、それでも現政権が半ば圧力のごとく料金下げろ、料金下げろと言い続けてきたのは事実。キャリアも「なんとかこれで勘弁してくれ」と言わんばかりにサブブランドの低料金低容量プランを増やすことでごまかし続けてきたわけですが、サブブランドを持たないdocomoが例の「ahamo」でドーンと大容量+低価格プランをぶち込んできたものですから、これで業界の「暗黙の了解」が崩壊した感があります。ソフトバンクは、もはやサブブランドは知らん、と言わんばかりに、中身がほとんど「ahamo」と同等の「SoftBank on LINE」を立ち上げ。大して変わらない新プラン+大量オプション割でごまかす気マンマンだったauはその新プランの実施すら行わないうちに見直しが入り、それに加えてdocomoやSoftBankと似ていながら通話かけ放題をオプションにしてその分基本料金を安くした「povo」を発表。大手の料金がムチャクチャな状態になってきました。WEBではあちこちのニュースサイトで「キャリアの新料金でMVNOは大打撃必至」などの文字が躍っています。もっとも、まだ大手の新料金は実施されていませんし、おそらく新規で単体SIMだけの契約、とかはできないでしょう。つまりMVNO→キャリアへの移行は簡単ではなさそうですので、そういう意味ではMVNO契約者の需要を全部満たすことはできないと思いますが、キャリア→MVNOの移行を考えていた多くのユーザーはかなり足止めされると思われます。MVNOと比べると料金は二倍くらいかかりますが従来の数倍と比べれば安く、かつ提供サービスは数倍ですからね。MVNO側はキャリア・MNOへの接続料を下げる要望を出しているようですが、要求が通るかどうか。今後MVNOは通話込みの電話よりデータ通信のみ、サブ利用での顧客確保を考えなければいけなくなるかも知れません。
で、わたしが契約しているMVNOの中では規模が大きく、黒字経営といわれるmineoが本日2月1日より新料金プラン、「マイピタ」を始めました。特徴は、今まで接続先としてdocomo・au・SoftBankごとに料金が異なっていたものを全部同じにしたこと、通話込みのデュアルタイプや大容量通信での料金を大幅に下げたこと、があります。これによって従来のプランは廃止、移行期間をもって新プランに移行する必要が出てきました。せっかくなので見直しを図りましょう。
・・・うーん? あれ? 実はわたし、mineoを三回線もっています。当初から持っていた3GBシングルを2回線と、PHSをやめたときに通話用として新たに契約した500MBデュアルの1回線です。これらの容量をシェアリングし、パケットはほぼすべてモバイルルーターにさしてあるSIMの契約で使い、残りは常時節約モードでパケットを使用しない低速モードと、家のネット回線のWiFiで利用していました。さらに3GBのシングルプランのうち常時低速な1回線は、昼休みや通勤通学帰宅時間に速度が出なくなるエコプランでさらに安くしています。新プランでは500MBも3GBも廃止され、最低は1GB、次は5GBとなります。これらを組み合わせてなるべく元の使用に近い契約に直すとなると、5GB+1GB+1GBの契約になるでしょう。これで新旧料金プランを比較してみます。なお、ニュースサイトにしてもmineoの公式にしても掲載されている料金は税抜きなので、計算は税込みで行います。
旧プラン1回線目 990円(基本料金)ー55円(複数回線契約による値引き)+2円(ユニバーサル料)=937円2回線目 935円(エコプラン基本料金)-55円+2円=882円合計 1819円
新プラン1回線目 880円(1GB基本料金)ー55円+2円=827円2回線目 1265円(5GB基本料金)ー55円+2円=1212円合計 2039円
・・・・・・・・・料金高くなっているやん。そう、mineoの料金プランで安くなったのはあくまで通話込みのデュアルプランと、ほとんど契約のない大容量プラン、特に20GB(mineoが言うには99%の人が10GB以下契約だとか)の話で、通信のみの中小容量はむしろ値上がりしてるんです。それに加えてどさくさまぎれのエコプラン廃止も少し大きいです、わたしには。いや待て、わたしは3回線持ち。デュアルプランは安くなっているわけだから、そっちを入れればまだ高くなった、とは言い難い。
旧:1540円(500MB基本)ー55円+2円=1487円合計 3306円新:1298円(1GB基本)-55+2=1245円合計 3284円
うーん、500MB増えたことを考慮に入れると安くなってはいます。が、ほとんど変わらない、ともいえるレベルです。いやまて、ひょっとしたら5GBは通信のみのシングルではなくデュアルにして、通信は1GBだけにした方が安いんじゃないか? 使える合計は同じだし。
というわけで計算しなおし。1・2回線 827円(1GB合計)×2=1654円3回線 1518円ー55円+2円=1465円合計 3119円
だいぶ安くなりました。が、まだ物足りない・・・。通信の1回線、解約するか。確かに通信専用SIMをSIMフリーのサブ端末に差し込んでいけばそれなりに便利ではありました。今まではシングルタイプは容量と料金がある程度比例していたのでそれでも割高感はなく、よかったのですが、新プランはだいぶ様変わりしています。容量は総計6GBに減ってしまいますが、mineo独自のサービス「ゆずるね」をこまめにやっていれば夜間の通信は節約モードでなくてもパケットを消費せずに使えますし、夜間利用がほぼ半分のわたしからしたら利用できるパケットが大幅増量されたに等しく、500MB減っても全くかまいません。と、いうわけで解約しました、サブ回線。ただ、パケットのシェアリンググループを作っていたのでかなり手間取りましたが。もうシェアリンググループは解散して、パケットギフトでデュアルの容量をシングルに移す形で利用することにしましょう、後で小回り効くし。ちなみにmineoは解約もネットで出来ますが、解約をPCで申し込んだその瞬間(もちろん割り当てのパケットはルーターの方に事前に移しました)、あっという間に端末にさしてあったSIMの通信状態を示すアンテナが全部消えました。万が一間違ってやったら・・・と恐怖を感じます。今日は新料金プラン発表なせいか、mineoへのアクセス、非常に遅いです。みんな新プランへ変更したり解約したり、一斉にアクセス来てるんでしょうかねぇ。
さて、とにもかくにも使える容量はさほど変わらず、大きく料金は下げました。サブSIMも無ければ無いで、まぁ別にいいか・・・。とも思ったのですが、例のブツを試すことにしましたよ。もちろんあのカオス料金の極致たる基本料金0円! をうたう楽天モバイルです。まぁユニバーサル料はかかるかも知れませんが、無視できる料金です。ちなみに基本料金0円は一か月間の利用容量が1GB未満の場合のみですが、わたし過去のデータからしてサブSIMでの利用容量は多くても一か月に600MBくらい(低速モード固定ということもありますが)で、たいてい300MB台なので、よほど気を抜かない限り1GBを超えて料金が発生することはないかと。と、いうわけで「とりあえず」持っていて損はないし、少なくともテストはできる、ということで申し込んでみました。ただ、わが地区は現状、楽天モバイルのエリア外です(笑)。楽天側が宣言している「2021年夏までに人口カバー率96%に」が達成されれば、わが地区もさすがに入ると思いますが、今は・・・。まぁ利用状況に関係なく初年度無料対象の終了が近いみたいですし、「とりあえず」キープしておいても悪くないでしょう。果たしてエリア外でも楽天モバイルは使えるのか? は、実際のブツが来たら試すことにしましょう。もちろんまだ来ていません。

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