当ブログでも何度か取り上げたことがあるデジタル録画データを専用カートリッジに保存する規格、iVDR。そのカートリッジであるiVがついに販売を終了することになりました。
マクセル、リムーバブルカセットHDD「iV」の販売を終了
あくまでマクセルが販売終了、あとは在庫整理のみとなるだけでiVDR終了宣言が出たわけではありませんが、事実上マクセルが単独で踏ん張っていた規格でしたので、マクセルの撤退=iVDRの終了でいいと思います。
リンク先の記事では"普及率の低さが課題だった"などとありますが、iVDRを採用していたのはマクセルの他は日立とアイオーデータくらいしかわたしは知りません。しかも日立がiVDR製品を販売していた(iVDRスロット付きプラズマテレビが懐かしい)のはマクセルが日立のグループに属していた時期でありますしアイオーデータは録画機器ではなくPCの周辺機器での展開でしたか、事実上AV機器は日立&マクセルの一系統しか採用しなかったと言っていいでしょう。むしろ単独グループの規格としては異例なほどiVDRは長く続いた、と言っていいと思います。カートリッジは100万本以上売れたようですし、10数年も続けば記録メディアの寿命としては上等なくらいです。
これはマクセルが頑張っていたこと、iVDRの使い勝手が良かったことなどは当然あると思います。が、ある意味日本のデジタル放送の録画規制もこの寿命を伸ばした一因であったのではないか、と思うのです。仮に日本が他のすべての外国と同様、録画規制がなかったとしたら、デジタル録画の管理処理や保存はとっくにLANを経由したPC一本になっていたはずだからです。それを快適に出来なかったからこそ次善の手段としてiVDRが使われ続けた・・・と考えるのは少々穿った見方かも知れませんが、なかったとも言い難いのです。
どちらにしても、マクセルは本当によく頑張って続けた、と思います。録画規格どころか録画機器からも多くのメーカーが撤退するなか、一つの規格を守り続けたのですから。次世代放送はさらに録画規制が強まるとのことですから、もうこうした面白い規格などは二度と日本では現れないでしょうね。一つの歴史が幕を閉じる瞬間を、かみしめましょう。
マクセル、リムーバブルカセットHDD「iV」の販売を終了
あくまでマクセルが販売終了、あとは在庫整理のみとなるだけでiVDR終了宣言が出たわけではありませんが、事実上マクセルが単独で踏ん張っていた規格でしたので、マクセルの撤退=iVDRの終了でいいと思います。
リンク先の記事では"普及率の低さが課題だった"などとありますが、iVDRを採用していたのはマクセルの他は日立とアイオーデータくらいしかわたしは知りません。しかも日立がiVDR製品を販売していた(iVDRスロット付きプラズマテレビが懐かしい)のはマクセルが日立のグループに属していた時期でありますしアイオーデータは録画機器ではなくPCの周辺機器での展開でしたか、事実上AV機器は日立&マクセルの一系統しか採用しなかったと言っていいでしょう。むしろ単独グループの規格としては異例なほどiVDRは長く続いた、と言っていいと思います。カートリッジは100万本以上売れたようですし、10数年も続けば記録メディアの寿命としては上等なくらいです。
これはマクセルが頑張っていたこと、iVDRの使い勝手が良かったことなどは当然あると思います。が、ある意味日本のデジタル放送の録画規制もこの寿命を伸ばした一因であったのではないか、と思うのです。仮に日本が他のすべての外国と同様、録画規制がなかったとしたら、デジタル録画の管理処理や保存はとっくにLANを経由したPC一本になっていたはずだからです。それを快適に出来なかったからこそ次善の手段としてiVDRが使われ続けた・・・と考えるのは少々穿った見方かも知れませんが、なかったとも言い難いのです。
どちらにしても、マクセルは本当によく頑張って続けた、と思います。録画規格どころか録画機器からも多くのメーカーが撤退するなか、一つの規格を守り続けたのですから。次世代放送はさらに録画規制が強まるとのことですから、もうこうした面白い規格などは二度と日本では現れないでしょうね。一つの歴史が幕を閉じる瞬間を、かみしめましょう。